バラのカタログには「バラの殿堂入り」と表記されるバラがありますが、そもそも「バラの殿堂入り」ってどんなバラをさすのでしょうか? 「バラの殿堂入り」について詳しく調べてみました。

「殿堂入りのバラ」は、世界バラ会議で認定される

London
London / pavelcab

ンドンに本部を置く「世界バラ連合」(World Federation of Rose Societies )の主催により3年に1度、世界各国で開催される「世界バラ会議」で認定されるバラ。それが、「殿堂入り」のバラです。

 

世界バラ連合(WFRS)は、バラ研究のため世界的な情報共有とバラ愛好家の交流をめざす機関

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界バラ連合(World Federation of Rose Societies 略してWFRS)は、1968年、イギリスのロンドンで設立されました。WFRSは、バラ研究のための国際的な情報共有機関として世界じゅうでバラのイベントを開催すること、そして世界じゅうのバラ愛好家の交流を深めることを設立の目的としています。

WFRSが主催するイベントは、3年に一度開催される「世界バラ会議」「国際ヘリテジローズ会議」があります。さらにWFRSでは、年に数回WORLD ROSE NEWS」を発行しています。WORLD ROSE NEWS」は、WFRSの公式サイトよりダウンロードすることができます。ただし、すべて英語表記です。

当初は8カ国から始まったWFRSですが、現在では世界39カ国が加盟しています。1971年、ニュージーランドで最初の世界バラ会議が開催され、これを機に日本もWFRSに参加しています。

 

世界バラ会議は、WFRS主催により3年に一度開催されるイベント

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界バラ会議(World Rose Conferences)は、WFRS主催により3年に一度開催されます。1971年の第1回から昨年2015年までで計17回の世界バラ会議が開催されました。日本では2006年大阪で第14回の世界バラ会議が開催されました。次回はデンマークのコペンハーゲンで、2018年に開催される予定です。

世界バラ会議では、バラの世界に優れた功績を遺した人に対してメダルを授与しています。たとえば日本では2006年に日本バラ会代表理事・長田武雄さんが、2012年に世界バラ会連合前副会長・小川晶さんがゴールドメダルを授与されています。(WFRS公式サイトではそれぞれ「武雄永田」「小川明」と表記されていますが、誤表記と思われるので、わたしの方で情報を追加しています。間違いがあるようでしたらゼヒご指摘ください)。

ローズホールに殿堂入りするにふさわしいバラ(ROSE HALL OF FAME)を1~2種類、世界バラ会議での投票により選出しています。審査基準は、世界中のどの環境でも育てやすいこと、国や性別を超えて誰が見ても美しいと感じること、そして、たくさんの国で長く愛されていることなどです。

世界各国のバラ会から推薦されたバラの庭園の中から、優秀庭園賞(Award of Garden Excellence)を授与しています。審査基準は庭園としての美しさ、メンテナンスの質が良いこと、保有する品種の学術的価値などから総合評価されます。日本では花フェスタ記念公園(岐阜県)、福山市バラ公園(広島県)、靭 (うつぼ) 公園バラ園(大阪府)、神代植物公園ばら園(東京都)、京成バラ園(千葉県)、佐倉草ぶえの丘バラ園(千葉県)、アカオハーブ&ローズガーデン(静岡県)の7園が、選ばれています。

すぐれたバラの研究書籍に対しても賞(WFRS Literary Awards)を授与しています。

 

殿堂入りのバラは2016年現在、16品種

ピース Peace 1976年 オックスフォード大会(イギリス) HT ピース

クイーン・エリザベス

Queen Elizabeth

1979年 プレトリア大会

(南アフリカ)

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ドゥフトボルケ

Duftwolke

(Fragrant Cloud)

1981年 エルサレム大会

(イスラエル)

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アイスバーグ

Iceberg

1983年 バーデンバーデン大会

(ドイツ)

F アイス・バーグ

ダブル・デライト

Double Delight

1985年 トロント大会

(カナダ)

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パパ・メイアン

Papa Meilland

1988年 シドニー大会

(オーストラリア)

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パスカリ

Pascali

1991年 ベルファスト大会

(イギリス)

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IMG_1525 Pascali Rose / Tim Sheerman-Chase

ジャスト・ジョーイ

Just Joey

1994年 クライストチャーチ大会

(ニュージーランド)

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ニュー・ドーン

New Dawn

1997年 ベネルクス大会

(ベルギー、オランダ、

ルクセンブルク)

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イングリッド・バーグマン

Ingrid Bergman

 1997年 ヒューストン大会

(アメリカ)

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ボニカ’82

Bonica’82

2003年 グラスゴー大会

(イギリス)

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ピエール・ドゥ・ロンサール

Pierre de Ronsard

2006年 大阪大会

(日本)

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エリナ

Elina

 2006年 大阪大会

(日本)

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グラハム・トーマス 

Graham Thomas

 2009年 バンクーバー大会

(カナダ)

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サリー・ホームズ

Sally Holmes

 2012年 ヨハネスブルグ大会

(南アフリカ)

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カクテル

Cocktail

 2015年 リヨン大会

(フランス)

S Cocktail

 

まとめ

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国際的なバラのコンクールはいくつもありますが、世界でもっとも権威があるのがこの「殿堂入りのバラ」です。審査基準は、世界じゅうのどの環境でも育てやすいこと、国や性別を超えて誰が見ても美しいと感じること、そして、たくさんの国で長く愛されていること。世界じゅうのバラのプロたちの厳しい目で選出されたバラは、どれも美しく育てやすい品種ばかりです。

あまりにたくさんありすぎて、なかなか一つを選ぶのは難しいバラですが、コンテストの受賞品種を参考にすれば間違いない選び方ができますね!

 

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