横浜の山手地区にある西洋館と、2016年に大リニューアルしてバラが素敵なガーデンに生まれ変わった港の見える丘公園と山下公園の「未来のバラ園」を巡る観光にもデートにもおすすめのコースを紹介します!

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あいびーですこんにちは♪

わたしの住んでいる横浜市の花はバラ! 横浜は、都市緑化よこはまフェアの影響で、どこもかしこも花・花・花でとってもきれいなんです。とくに港の見える丘公園や山下公園の未来のバラ園は、とても無料とは思えないほど充実した素晴らしいローズ・ガーデンなんですよ!

 

今日は、友人のペンちゃんと一緒に、横浜観光に来られる方にも、デートにもおすすめの、山手の西洋館とバラ園が堪能できるお散歩コースを案内します。

あいびーちゃんの友人のペンです。横浜生まれの横浜育ち、生粋のハマっ子のわたしが春の横浜定番のおすすめ観光&デートコースを案内しますよ♪

 

半日かけて、あちこち寄り道しながらのんびり歩くお散歩コースです。けっこうたくさん歩くので、歩きやすい靴で出かけてくださいね。西洋館に入るとき靴を脱ぐので、脱いだり履いたりしやすい靴の方が楽ちんです!

 

季節はもちろん5月中旬~6月初旬の春バラのシーズンがぜったいおすすめ!

 

でも、バラのシーズンじゃなくてもどの季節に行っても楽しめるコースですよ^^

JR石川町駅からスタート!ブラフ18番館と外交官の家を見学

▲もとの地図画像は「横浜山手西洋館」http://www.hama-midorinokyokai.or.jp/yamate-seiyoukan/map.phpさまよりお借りしました

 

浜山手、西洋館とバラの散歩デートは、JR石川町駅からスタートです。時間はお昼ちょっと前からがオススメです。

 

ブラフ18番館は、光あふれる明るい西洋館

JR石川町駅の元町口を出て、石川町駅前郵便局前の大丸谷坂を5分ほど上っていくと、坂のとちゅうにある最初の西洋館・ブラフ18番館に到着します。入口の階段をのぼっていきましょう。

 

 

ブラフ18番館は、関東大震災(1923年・大正12年)の後に山手町45番地に建てられた西洋館です。オーストラリアの貿易商バウデン氏の所有地だったため、バウデン氏が建てて居住していたと考えられていますが、詳細は不明です。バウデン氏が手放した後は何人かの所有者を経て、1991年(平成3年)までカトリック山手教会の司祭館として使われていました。

 

その後、横浜市により現在の山手町16番地に移築復元され、1993年(平成5年)から一般公開されています。

 

 

デコボコした白壁に、明るい緑色の窓枠や鎧戸がアクセントになった木造2階建てのかわいらしい印象の建物です。写真では見えませんが、屋根には赤茶色のフランス瓦が使われています。

 

▲手前がサロン。奥がサンルーム

室内も明るい緑色をアクセントカラーに使ってかわいらしく作られています。たくさんの上げ下げ窓があり、窓越しに見える緑や差し込む光でどこも明るく軽やかな印象です。

ブラフ18番館では、週末の14時~サロンコンサートが開かれます。ピアノやフルート、ヴァイオリンなどが演奏されますよ!

 

イタリア山庭園からは、みなとみらいやベイブリッジが見える!

ラフ18番館の裏庭を抜けると、イタリア山庭園につきます。

 

 

明治時代にこの場所にイタリア領事館があったことから、ここはイタリア山と呼ばれています。イタリア山に造られている庭園は、イタリアでよく見られる水路と整形式花壇を組み合わせたデザインです。

 

イタリア山庭園からは、みなとみらい地区やベイブリッジが見渡せます。

 

外交官の家は、シックで華やか!

タリア山庭園の隣には、黄色い壁にとんがり屋根が目印の外交官の家が建っています。庭にまわって入ってみましょう。

 

 

外交官の家は、明治政府の外交官・内田定槌氏の邸宅として、1910年(明治43年)、東京都渋谷区南平台に建てられました。設計はアメリカ人建築家J.M.ガーディナー。アメリカン・ヴィクトリアンの影響が色濃く見られる建物です。1997年(平成9年)、横浜市はこの建物を寄贈され、イタリア山庭園内に移築しました。

 

 

室内の家具や調度類は、当時のものが再現されています。外交官の家は、さっきのブラフ18番館とはガラリと雰囲気が変わり、重厚で華やかな室内です。イタリア山庭園に向かって窓が開いた、明るいティールームが併設されています。

 

 

外交官の家の庭には、バラが咲いていますよ。

 

ベーリックホール、エリスマン邸、山手234番館を見学

ベーリックホールは、ターコイズブルーの窓枠と壁、花の形の小窓が特徴

交官の家を出て、山手本通りを道なりに歩いていくと、左側にベーリックホールが現れます。

 

ベーリックホールは、イギリス人貿易商B.R.ベリック氏の邸宅として、1930年(昭和5年)に建てられました。設計したのはアメリカ人建築家J.H.モーガン。山手111番館も設計した建築家です。

 

ベーリックホールはクリーム色の壁とスパニッシュ瓦、アーチ型の玄関ポーチ、小さな花のような形の小窓などが特徴です。

 

 

窓枠にも使われているターコイズブルーを壁に配した、ベーリック氏の息子の部屋。奥の壁に見える花のような形の小窓は、ベーリックホールのあちらこちらにあります。

 

 

ベーリックホールでは、申請すれば記念写真を撮ることもできるそうです。玄関を入ってすぐの赤いじゅうたん敷きの階段は、花嫁の撮影に人気のスポットなんですって!

 

エリスマン邸は、簡潔なデザインが特徴

ーリックホールの隣にあるエリスマン邸は、生糸の貿易商社の横浜支配人だったスイス出身のフリッツ・エリスマン氏の邸宅として、1925年(大正14年)ごろに建てられました。設計は、チェコ出身の建築家アントニン・レーモンドです。マンション建築のためいったん解体されたものを、1990年(平成2年)に、現在地で再建しました。

 

 

エリスマン邸は、直線を巧みに使ったシンプルでモダンな印象の外観です。室内も、大きな窓と、ムダのないシンプルな造りになっています。

 

エリスマン邸の1階、かつて厨房があった部分は、喫茶室になっています。軽食や飲み物がいただけるんだけど、いつも観光客で混雑しているので、時間をとって並ぶ覚悟でどうぞ。

 

 

山手234番館では蓄音機のコンサートを開催!

手234番館は、外国人向けのアパートメントハウスとして1927年(昭和2年)に建てられました。昭和50年代ごろまでアパートメントとして使われていましたが、横浜市が買い上げ、保全改修工事を施した後1999年(平成11年)から一般公開されています。

毎月第2土曜日の14時から、蓄音機コンサートが開催されています。予約不要、無料です。

 

山手234番館の並びには、えの木ていなどの食事ができるお店が何件かありますよ。昼食がまだなら、このあたりでいただいてもいいですね。でも週末はどこも混んでいるから、わたしならもう少しがまんして、港の見える丘公園で休憩するな!

 

 

西洋館の開館時間と入館料

ここで紹介した西洋館の開館時間と入館料はすべて共通です。

開館時間は9時半~17時(ただし7~8月は18時まで)

入館料は無料

土日の14時からは、それぞれの西洋館でミニコンサートなどのイベントが企画されています。朗読会や絵画の企画展示などがされていることもあります。基本的に予約不要で無料です。

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ブラフ99ガーデンを過ぎたら、港の見える丘公園入口に到着!

ブラフ99ガーデンは、山手外国人墓地の前

手234番館を過ぎると、左側は山手外国人墓地になります。墓地の中は関係者のみしか入れませんが、口から少しだけ中が見られます。山手外国人墓地の道路を挟んだ前にあるのがブラフ99ガーデン。2017年の全国都市緑化よこはまフェアで港の見える丘公園のバラ園がリニューアルされたのに伴い、ここにも小さな公園が整備されました。

 

バラはそんなにたくさんありませんが、散策に疲れたら、ちょっと休憩してもいいですね。

 

港の見える丘公園が、息をのむほど素晴らしいバラ園に!

の見える丘公園のイギリス館前のバラ園と、その下の沈床花壇が、2017年の全国都市緑化よこはまフェアに合わせて大リニューアルされました。入口からもうバラ、バラ、バラの海です!

 

 

イギリス館前は、イングリッシュ・ローズと宿根草を組み合わせたイングリッシュ・ガーデン。世界バラ会議でバラの栄誉殿堂入りを果たした「グラハム・トーマス」がからまるレンガのアーチを中心に、それは見事なローズガーデンが完成しています。

つて沈床花壇だった大佛次郎記念館前の花壇は、香りの良いバラや宿根草を集めた「香りの庭」です。

 

「ダマスク」「フルーツ」「ティー」「ミルラ」の4種類の香り別にバラを分けて植えられています。バラの間にはユリやニオイバンマツリなど、香りの良い植物が組み合わされ、あたり一面が花の香りで満たされます。

港の見える丘公園のバラ園の見頃は春なら5月中旬~6月初旬、秋なら10月中旬~11月初旬です。香りの庭は一季咲きのつるバラが多いので、春の方が断然きれいです。

 

リニューアルで、どなたにも自慢できる、ほんとうに素敵なバラ園になりました!

 

▼港の見える丘公園のバラ園について、くわしくはこちらをご覧ください。

イギリス館のお隣、山手111番館の地下1階は、「ローズガーデンえの木てい」になっています。イギリス館を挟んだ反対側にあるKKRポートヒルヨコハマの1階「山手ローズテラス」は、ベイブリッジが眺望できるヴューポイントです。どちらも混んでますが、素敵ですよ。

 

地元民なわたしは、大佛次郎記念館の1階にあるティールーム「霧笛」が観光客向けでなくて、落ち着いた雰囲気で好きです。ここも人でいっぱいだったら、大佛次郎記念館の左にあるれんが造りの陸橋「霧笛橋」を渡った先にある、神奈川近代文学館1階の喫茶室に行きます。普通の喫茶室だけど、空いていてのんびりできる穴場です。

 

だいぶ歩き疲れたから、ここでしっかり休憩しましょ!

 

山下公園でライトアップされたバラを堪能!

の見える丘公園から急こう配の谷戸坂を下り、陸橋を渡って人形の家の前から山下公園に入ります。天空のパティオを下りてまっすぐ行くと、停泊している氷川丸の前に「未来のバラ園」があります。

ここも素晴らしくきれいなバラ園なんですが、そろそろあたりは暮れなずんでくる時間。

 

 

氷川丸には明かりが灯り、バラ園はライトアップされます。昼とはまったく表情を変えた、ちょっとムーディな「未来のバラ園」が楽しめます。

ここ、山下公園の「未来のバラ園」も、2017年、春の全国都市緑化よこはまフェアに合わせてリニューアル・オープンされました。色をテーマにした色彩のガーデンは、これまた素晴らしく素敵な庭ですよ!

 

▼山下公園「未来のバラ園」について、詳しくはこちらをご覧ください。


通常はここまでで、「西洋館とバラづくし」の観光コースはおしまいです。みなとみらい線の「元町・中華街駅」や「日本大通り駅」から電車に乗って帰路についてください。

 

ここから先は、「まだまだ歩けるよ!」という健脚な方向けのオススメ・オプションです。

 

夕暮れのベイサイドを夜景を眺めながらそぞろ歩き!

間的にも体力的にもまだ余裕があるなら山下公園の端からのびる遊歩道にのぼり、そのまま桜木町駅まで約25分間のそぞろ歩きを楽しんでみては!

 

遊歩道入口は木にかくれるようにあるので、ちょっと分かりづらいかも! 階段を上っていくと、大桟橋が見渡せる遊歩道になります。遠くにベイブリッジが見えますよ! 象の鼻パークを下に見ながら赤レンガ倉庫の近くを通り小さな湾の中を通る汽車道に入ります。

 

下の地図の途中の赤いラインを引いてあるところは、「汽車道」といいます。1911年に開通した旧横浜駅と新港埠頭を結ぶ臨港線の跡地を利用して、現在は遊歩道になっています。足元には、かつてのレールが残っていますよ。

 

 

ライトアップされたみなとみらいの夜景を見ながらそぞろ歩く夕暮れの汽車道は、観光にもデートにもぴったりなのです! ちょっと日本じゃないような、おしゃれな散歩が楽しめますよ。

 

桜木町駅で今回の散歩コースはおしまいです。おつかれさまでした^^

 

まとめ

今回は、いつもとちょっと趣向を変えて、わたしとペンちゃんが住む横浜のおすすめ観光ルートをご紹介しました。

 

石川町をスタートして、「ブラフ18番館」「外交官の家」「ベーリックホール」「エリスマン邸」「山手234番館」と5つの西洋館を見学し、大規模リニューアルで素晴らしいガーデンになった「港の見える丘公園」と山下公園の「未来のバラ園」をまわり、さらに夜景を見ながらベイエリアをそぞろ歩いて桜木町に至る。一日たっぷり楽しめる観光&デートコースです。

 

横浜にいらした折には、どうぞ歩いてみてください!

 

西洋館から港の見える丘公園は山の上にあります。履きなれた歩きやすい靴でお出かけくださいね! お待ちしています^^

 

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