バラの芽吹きから冬の休眠期まで、1年をとおしてバラがどんなふうに育つのか追いかける「そだレポ」企画です。今回は「ジュードジオブスキュア」です。季節ごとに更新していくので、お楽しみに!
「ジュードジオブスキュア」は、こんなバラ
【大苗】バラ苗 ジュードジオブスキュア (ER杏黄) 輸入苗 6号鉢植え品【即納】《ER-Y》
香り高い品種の多いイングリッシュ・ローズのなかでも、「超強香」のバラとして多くの方に愛されているのが「ジュードジオブスキュア」です。
カーブの強いコロンとした杏色の大輪花は美しく、香りはグアバを思わせるフルーツの超強香。四季咲き性も強く、しかも育てやすい。欠点の少ない、初心者でもベテランでもじゅうぶん楽しめる優れた品種です。
1995年デビッド・オースチン作出の、強香バラ好きにはたまらない名花といえます。
今回育てる「ジュードジオブスキュア」の環境DATA
関東の陽当たりの良い庭(1日5〜6時間陽が当たる南東の軒下)
庭植え 。大苗から2年目の今冬に地植えした株。
今年の目標
薬害を発生させない!(
このバラを選んだ理由
ジュードジオブスキュアは、まさに一目惚れしたバラです。アプリコットの花色、丸い花型、フルーツの強香、と、すべてが好みで心を鷲掴みにされました。
育てる人/とらうさぎ
*バラの育て方は、育てる場所により、それぞれの木の状態により、また目的や好みによっても人それぞれです。ここで紹介する育て方は、一例として参考になさってください!
3月15日の「ジュードジオブスキュア」/芽吹き
▲大苗から2年目の株 写真提供/とらうさぎ
昨年春に大苗でお迎えし、今冬に南東の軒下に地植えしました。1日5~6時間の日照があります。もとの土壌は粘土質で、植え穴の底に京成バラ園の土を1袋(14リットル)+
ジュードジオブスキュアは冬になってもあまり枝が赤くならないようです。
これまでの経緯
4月11日の「ジュードジオブスキュア」/発蕾
▲全体に葉が広がってきました 写真提供/とらうさぎ
我が家のバラのなかでは芽吹きが遅かったジュードジオブスキュアですが、先月と比べるとかなり葉が展開してきました。
▲つぼみが見えてきました! 写真提供/とらうさぎ
さらに枝先に、つぼみが見えてきました。
この時期の手入れ
水やり/急に気温が上がるとついていけないようで、
施肥/追肥はしていません。
病虫害対策/病気は出ていませんが、2週に一回うどんこ病予防のカリグリーンを散布。防虫のため「トウガラシ+ハーブ」酢を毎週散布しています。
5月1日の「ジュードジオブスキュア」
▲葉が茂り、つぼみも膨らんで! 写真提供/とらうさぎ
葉がわさわさと茂ってきて、そろそろ萼割れしそうなつぼみがあります。ウドンコ病になりかけた葉が1枚だけありましたが、除菌ウエットティッシュでふき取ったら、そのまま治りました。
5月11日の「ジュードジオブスキュア」/最初の花が開花
▲淡い杏色のコロコロ可愛らしい花が開花 写真提供/とらうさぎ
我が家の「そだレポ」担当バラの中で一番順調に蕾をあげていた「ジュー
花径は最大で8cmくらい。
▲樹高は現在、60cm弱 写真提供/とらうさぎ
「ジュードジオブスキュア」は超強香品種なのですが、気温が高いせいか昨年よりもやや弱く感じました。とはいえ、とてもいい香りです。
通常のバラとはまったく違うフルーツ香で、
昨年咲いた花は一輪ずつ色が違ったので、これから咲く花がどんな色になるか楽しみにしています。
【追記】
最初の花から1日たって、後続の花が2輪開いたのですが、
5月16日の「ジュードジオブスキュア」/満開
▲香りも満開に! 写真提供/とらうさぎ
6月11日の「ジュードジオブスキュア」/2番花のつぼみ上がる
▲害虫被害のひどい株元の葉を切り取り 写真提供/とらうさぎ
我が家では害虫防除に「トウガラシ+ハーブ酢」を使っていますが、一年で一番病害虫の多いこの季節、それだけではイモムシ防除が難しくなってきました。株元の出開き芽や古い葉に被害が多かったので、思い切って切り取りました。
こうなると、つい薬剤を使いたくなりますが、「ジュードジオブスキュア」は、暑い時期の薬剤散布に弱く、今スプレー剤を散布するのはためらわれます。(じつは昨年も一昨年も、夏場の薬剤散布でひどい葉焼けを起こしました)。しかたがないので、できる限りテデトール(手で取る)で対応しています。
▲2番花のつぼみ上がる 写真提供/とらうさぎ
害虫被害はありましたが、どんどん新芽も出てきて、2番花のつぼみも上がっています。今回、葉をたくさん失ったので全部咲くかは分かりませんが、様子を見ていきたいと思います。
この時期の手入れ
月が変わったので、オーガニック肥料を規定量株元にまい
7月1日の「ジュードジオブスキュア」/2番花満開!
▲2番花、満開に! 写真提供/とらうさぎ
1番花より、二回りほど小ぶりの花が咲きました。花径5cmで、香りも淡いです。気温が高いためか、花もちは2~3日ほど。順番に咲いては、どんどん散っていきます。これから開きそうな蕾も合わせると、2番花は、ぜんぶで10輪くらい。
我が家の地植えのバラは、ウドンコ病とチュウレンジハバチ被害が多く出ているのですが、ジュードジオブスキュアは、なぜかチュウレンジハバチ被害は少ないようです。ウドンコ病にも強いようで、今のところ病気は出ていません。
>>次ページでは「3番花の開花」から紹介しています。
オブスキュアのそだレポ、大変参考になりました。バラ栽培歴約15年になりますが、
予てより欲しかったオブスキュア大苗を今年4月購入し、8号の鉢植えです。
樹高40センチ位、この冬にでも地植えにする予定ですが・・・。
蕾のころ、雨に打たせると花が汚れやすいということはありませんか?
それによって地植え場所を決めたいと思います。
同系のばら、アブラハムダービーなど雨に弱いので気になっています。
宜しければご返事頂ければ幸いです。
溝上勝世さま。
コメントありがとうございます。
とらうさぎさんに連絡してみますので、
お返事は少しおまちください。
あいびー
溝上勝世さま
こんにちは。とらうさぎです。
返信が遅くなって申し訳ありません。
ジュードジオブスキュアの花弁の性質について、我が家(南東の軒下に地植え)での様子をお伝えします。
我が家の他のバラと比較すると、かなり花弁の質は良い方だと思います(厚くてしっかりしています)。
軒下とはいえ雨天の際に風があるとかなり濡れる環境ですが、雨が当たったことで花が開かなかったり傷んでしまったりするようなことは、これまであまり見たことはありません。
多少雨がかかっても花が乱れないので安心感があります。咲いてからも花弁が内側に巻いているので花びらの隙間に水が入りにくいというのも利点です。
ただ、鉢植えで管理していた頃の感触から、水分が多すぎる土壌と夏の暑さが苦手そうだったので、西側を避けて、水はけが良いところを選んであげると良いと思います。
参考になりましたら幸いです。
とらうさぎ
有難うございました。
鉢植えのまま数本は咲きましたが、小さいながら期待通りの花で、この秋もチラホラ蕾が出ています。
地植え場所を軒下にするか、南向きにするか検討中です。
花弁が傷みにくいとの事で安心です。蕾の頃に雨に打たれると茶色に変色し、
そのまま朽ち落ちる性質の物が我が家にも数本あるものですから、この薔薇だけは避けたいと願っています。
12月に入ったら植え替えます、そちらのような姿になるよう願いを込めて。
溝上勝世さま。コメントをありがとうございます。
期待通りに咲いてくれたようで良かったですね^^
どんなバラでもそうですが、地植えにすると立派になりますから、
先々楽しみですね^^
とらうさぎさんにも、伝えておきますね。
実家の都合で8日ほど留守にしました。
返信が遅くなり申し訳ありません。
あいびー