バラの芽吹きから冬の休眠期まで、1年をとおしてバラがどんなふうに育つのか追いかける「そだレポ」企画です。今回は「スウィートドリフト」です。季節ごとに更新していくので、お楽しみに!
「スウィートドリフト」は、こんなバラ
フランスのバラの名門「メイアン社」が20年近くかけて開発したのがドリフトシリーズのバラです。シュラブ系統のバラの強健さと、ミニバラの樹形のコンパクトさ、小さな花、これら両方の性質を受け継ぐバラです。
自然にこんもりときれいに茂り、しかも花がらが勝手に枯れ落ちるので剪定の手間がいらず、病虫害にも強いことから、通常のバラのように「しっかり手入れをして咲かせる」バラとは一線を画しています。こういうローメンテナンスのバラは、さまざまな用途に使えることから「修景バラ」と、呼ばれています。
這うように咲かせることもできるので、グラウンドカバーや石垣から垂らすようにするなど、従来のバラのイメージとは異なったさまざまな仕立て方ができます。
ドリフトシリーズにはいくつもの種類があります。濃いピンク色のスウィートドリフト、杏色のアプリコットドリフト、赤花のレッドドリフト、淡ピンクのピーチドリフト、白~クリーム色のポップコーンドリフトなど。
今回育てる「スウィートドリフト」の環境DATA
関東の陽当たりの良い庭(1日6〜7時間陽が当たる南の軒下)
鉢植え 。新苗から2年目の株。
今年の目標
こんもり茂らせたい! (
このバラを選んだ理由
実は手違いで我が家にやってきたバラでした。
育てる人/とらうさぎ
*バラの育て方は、育てる場所により、それぞれの木の状態により、また目的や好みによっても人それぞれです。ここで紹介する育て方は、一例として参考になさってください!
3月15日の「スウィートドリフト」/芽吹き
▲枝は細いけれど、わりと硬い 写真提供/とらうさぎ
昨年、小さな新苗でお迎えして育ててきた株です。新苗到着時と秋口の2度鉢増しし、今年の3月15日に赤玉土小粒+バラの家「極上バラ培養土のもと」〜
芽吹きはシソのような赤い葉です。展開すると、独特な”波打ち”
5月1日の「スウィートドリフト」/発蕾
▲新たな新芽が芽吹き、葉が広がってきた 写真提供/とらうさぎ
芽吹いていた芽が4月の寒波ですべて出開きになり、4月終盤までずっと沈黙したままでした。「スウィートドリフト」は、2月にも咲くくらいなので耐寒性が高いと思っていましたが、新芽が出る時期の寒波にはあまり強くないのかも知れません。
▲小さなつぼみが上がってきた 写真提供/とらうさぎ
枝先に小さなつぼみが見えてきました。まだ小さなつぼみなので、かなり遅咲きになりそうです。そういえば昨年と同じパターンのような気が! 昨年も4月に寒のもどりがあり、開花は5月末~6月でした。
この時期の手入れ
4月の初めにIB肥料を少なめにあげました。
5月17日のスウィートドリフト/つぼみ膨らむ・ハダニ発生
▲つぼみが膨らみ、花色が見えてきた 写真提供/とらうさぎ
スウィートドリフトもつぼみが膨らみ、花びらの色が見えてきました。もうすぐ開花しそうです。
▲状態はいいけれど、ハダニが発生! 写真提供/とらうさぎ
スウィートドリフトは病気に強いからと安心して、ちょっと目を離した隙にハダニがついていました! すぐに庭園ホースのジェット水流で吹き飛ばし、今は再発しないか様子をみているところです。これからはもう少し気を配ってあげようと、反省しました。
5月19日の「スゥートドリフト」/開花
▲最初の1輪が開花 写真提供/とらうさぎ
スウィートドリフトの最初の1輪が開花しました。昨年に比べるとだいぶ淡いアプリコットがかったピンク色で、「アプリコット・ドリフト」と言われたら信じてしまいそうです。花径は4cm強で、香りはほぼ感じられません。
この花はロゼット咲きに見えますが、本来このバラは小さなピンクの高芯咲きのような花形で花びらに
5月24日の「スウィートドリフト」/ほぼ満開
▲可愛らしい花が、ほぼ満開に 写真提供/とらうさぎ
スウィートドリフトがほぼ満開になりました。お花が小さいせいか咲きだすとどんどん開いて、あっというまに満開
▲咲き始め(左)と、開ききった花(右)
咲き始めは淡いピンク色で、芯が巻き上がっています。開き切るとロゼット咲きに。花びらに、白っぽい縦ラインがランダムに入っています。香りはありません。
6月11日の「スウィートドリフト」
この時期の手入れ
月が変わったので、控えめにIB肥料を与えました。
>>次ページでは「7月の様子」から紹介しています。
とらうさぎさん
休眠挿しの活着良かったですね。
挿し穂は太ければ太い程、活着後の生長が良くなると思われます。
そだレポのイントゥリーグは鉛筆というより太めのクレヨンの太さでした。
植え替え時の写真を参考にしてもらえれば分かると思います。
2・3年後には沢山のお花を付けてくれるでしょう!
挿し木の枝はベイサルシュートが出て来ても花枝を付けなくなるまでは残した方が
良いと思います。
減農薬栽培すてきです。頑張ってください^ ^
ハナたろう
はなたろうさん
コメントありがとうございます。
はなたろうさんの挿し木方法を教えていただいたおかげで、無事に鉢上げすることができました!
挿し木は太い枝の方が上手く行くのですね。私は10mmより細い枝の方がいいのだと思っていたので、目から鱗でした。
それに挿し木の枝を長く残しておいた方がいいとのこと承知しました。ベーサルシュートが出たら切ろうとしていたかもしれないので、大変参考になりました。
挿し木の苗を育てるのは初めてなので、こまめに様子を見て大事に育てたいと思います。
これからバラシーズン本番ですね。
はなたろうさんのそだレポを楽しみにしています♪