1月4日の「アンナプルナ」/紫変色枝枯症(凍害)・冬剪定
▲冬剪定前。葉は全部摘み取り済 写真提供/アスタルティ
12月末に少しづつ葉を取っていった「アンナプルナ」。
寒波と強風に見舞われ、幹に紫変色枝枯症(凍害による黒変)が発生しました。この品種は、寒さに弱いようです。今後、凍害が進んで枝枯れを起こさないよう保温しやすくするために、冬剪定を行いました。
▲冬剪定後 写真提供/アスタルティ
冬剪定は1/3くらいの高さに切り戻しました。この後、風の当たらない場所に置き、夜間は段ボール箱をかぶせて防寒しています。切り口には癒合液を塗って、枯れ込まないようにしました。
この時期の手入れ
12月末 冬剪定のために残っている葉を全て取りました。
1月4日 冬剪定。切り口に「トップジンMペースト」(日本曹達)を塗りました。
風が強い日が多かったので、1週間ほどかけて少しづつ葉を取っていき、年末のお休みを利用して冬剪定を行いました。
2月5日の「アンナプルナ」/土替え・寒さ対策
▲アンナプルナの根張りはイマイチ 写真提供/アスタルティ
アンナプルナを鉢から抜いてみると、プラスチック鉢なので、さほど根は張っていませんでした。プラスチック鉢より素焼き鉢の方が根の張りは良いです。
土をほぐして根を簡単に整理した後に、根に当たらないよう寒肥を混ぜて植え替えました。
寒さ対策として、牛糞たい肥をマルチング代わりに使用しています。
▲凍害の黒い斑点があちこちに 写真提供/アスタルティ
アンナプルナに凍害が出ているので、前回(1/4)のレポートから夜間は段ボール箱をかぶせて防寒しています。
凍害は未熟な枝に起きやすいようで、充実した枝になるほど、黒い斑点は減っていっていますね。枯死しないか注意深く観察をしていますが、今のところ異変は見られません。
この時期の手入れ
2/5 植え替え(10号程度のプラスチック鉢)。「バラの培養土」(相原バラ園)+寒肥として「RSKバラ園バラの肥料」(松栄産業)+表土に「バラのたい肥」(相原バラ園)
植え替えは根をほぐして、土を多少入れ替えたくらいです。
寒さに弱いバラなので、しっかり牛糞たい肥でマルチングをすることで凍害を防ぎます。
3月3日の「アンナプルナ」/芽吹きの時期・芽かき・薬剤散布開始・エアレーション
一年、間が開きましたが、ようやく時間が取れそうなので、そだレポを再開します。春花を咲かせますので、お楽しみに!
▲冬剪定で樹高は35cmに。旺盛に赤い芽が吹いてきた 写真提供/アスタルティ
雪、晴れ、みぞれ、雨、曇りと、コロコロ天候の変わる日が続きましたが、ようやく晴れたので撮影しました。最高気温は9度。不安定な天気です。
芽かきは少しずつ行い、1枝に2~3芽程度にまで減らしています。1年経ったことで、古い枝が木質化してきていますね。これまで枝枯れなどはありませんでした。
3/2~3日に、晴れている瞬間を狙って薬剤散布と液肥をあげています。
▲凍害の斑点。「アンナプルナ」にだけ発生 写真提供/アスタルティ
「アンナプルナ」は真冬に凍害のため、斑点が生じます。ただ・・・今年は暖冬だったため、斑点の数は少なめでした。
どうも、雪が降る日に風に当てると斑点が生じるようです。気になる方は冬囲いなり、風の当たらない場所に置くことをお勧めします。
冬剪定で樹高は35cmほどに切り詰めました。枝数は6本。1年前と変わりありません。今年の冬は植え替えをせず、エアレーションのみに留めています。
この時期の手入れ
1月 防寒のためのマルチング
「完熟のたい肥」(相原バラ園)で、鉢表面にマルチングを行っています。土壌改良効果もありますし、気温が低いため虫もわきませんでした。
2月 エアレーションの実施&寒肥
今冬は、植え替えたバラと植え替えができなかったバラがあります。植え替えできなかったバラにはエアレーションを施して、土の団粒化を促進しました。
やり方は、イボ竹の支柱を使用し、気温の低い時期に10カ所ほど土に穴をあけました。根頭癌腫病予防のため、エアレーションはこの時期のみと決めています。
寒肥として「RSKバラ園バラの肥料」(松栄産業)を一掴みほど表土に撒きました。
3/2 薬剤散布
「STダコニール1000」+「STサプロール乳剤」(どちらも住友化学園芸)。濃度は規定値です。
3/3 活力剤
「ストレスブロック」(ハイポネックス)+「高濃度フルボ酸活力液アタックT-1」(花ごころ)
「ストレスブロック」は水10ℓあたり規定値の25%、「アタックT-1」は75%で使用。我が家のバラ全体で一回で20ℓ使っています。薬害が出ないことは、去年の時点で確認しました。
■隙間時間を利用しての芽かき
5分くらいの隙間時間を利用して、コツコツと芽かきをしています。一度にやるより、負担が減りました。
■スタンドに鉢を載せています
冬の間は強風対策で鉢を固めて置いていましたが、春の兆しが見えてきたので空気の循環を良くするためスタンドに載せました。
3月30日の「アンナプルナ」/新葉が展開・コメ粒大の発蕾
▲3/30のアンナプルナ。樹高は45cm 写真提供/アスタルティ
3月中旬まで最低気温3度だった四国でも、4月間際になると急に暖かくなりました。気温を計ると日中で28度!・・・暑く感じるわけです。
急に気温が上がるとバラも調子を崩しやすいため、自然降雨に半ば任せていたのを辞め毎日水やりをすることにしました。
▲コメ粒ほどの蕾が 写真提供/アスタルティ
小さいですが蕾ができ始めています。あと一か月もすれば、咲き始めることでしょう。
この時期の手入れ
【殺菌剤】
3/9 ジマンダイセンフロアブル(ダウ・アグロサイエンス日本)
3/30 フルピカフロアブル(クミアイ化学工業)
展着剤は「アビオンE」(アビオン)を使用しています。殺虫剤は、気温が低かったこともあり未使用。
【肥料】
3/6 RSKバラ園バラの肥料(松栄産業)を一つかみほど、鉢の周囲に撒きました。
【活力剤・バイオスティミュラント資材】
3月上旬、下旬に合計2回、「ストレスブロック」(ハイポネックス)+「高濃度フルボ酸活力液アタックT-1」(花ごころ)
「ストレスブロック」は水10ℓあたり規定値の25%、「アタックT-1」は75%で使用。我が家のバラ全体で一回で20ℓ使っています。
【その他資材】
3/23 カキ殻有機石灰を10g、株の周囲に撒いています。
【芽かき】
隙間時間に、ちょっとずつ間引いています。
育てた人紹介/アスタルティ
もともとわたしは、花にあまり興味がありませんでした。
転機になったのは、コロナが蔓延しはじめた2021年3月ごろ。人ごみを避けて立ち寄った園芸店で、キレイに咲いていたマーガレットを1鉢購入しました。そのマーガレットがあまりにキレイだったので、ほかにも何か──と、4月ごろに園芸店を再訪。そこで出会ったのが売れ残りらしき「リアン・ローズ」というバラでした。ほかのバラ苗は傷んでいるものが多かったのですが、「リアン・ローズ」は病気ひとつなく、元気に枝が伸びていました。
そんな健気なバラに元気をもらったわたしは、これも何かの縁と「リアン・ローズ」を購入。「リアン」の意味がフランス語で「絆」ということも知らなかったわたしは、知らず知らずのうちにロザリアンとして歩むことに。
「絆」には「しがらみ」や「呪縛」の意味もあります。わたしはバラを育てるというしがらみに囚われつつも、このそだレポで誰かの助けになればいいと考えています。
そう。
「絆」には「支えあい」や「助け合い」という意味もあるのです。
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