シュラブ樹形のバラについて、前回より詳しく紹介します。また、近年問題になることが多いシュラブ樹形の「四季咲き」性質についても分かりやすく紹介しています。
前回、バラの樹形の基本を教えてもらいました。今回は、なかでも分かりにくい「シュラブ樹形」について、もっと詳しく教えてくれるのよね。分かりやすくお願いします!
バラの樹形、基本の3種類をおさらい
▲バラの基本樹形
まず前回紹介した、バラの基本樹形についておさらいです。バラには木立ち樹形(ブッシュ)、半つる樹形(シュラブ)、つる樹形(クライミング・ランブラー)の3種類、4タイプの樹形があります。
木立ち樹形は、枝が堅く自立する樹形。
半つる樹形は、株元は堅く少し立ち上がってから枝先にいくにつれ柔らかくなるので噴水型になる樹形。
つる樹形のクライミングは、1.5mくらいまで枝が堅くて真っ直ぐ立ち上がり、枝先にいくにつれ柔らかく長く伸びる樹形で、自立することができません。
つる樹形のランブラーは、低い位置から枝が柔らかく、匍匐(ほふく)するように長く伸びる樹形で、これも自立することができません。
ちゃんと覚えているわ。木立ち樹形(=ブッシュ)とつる樹形(=クライミングまたはランブラー)、その中間の特徴をもつ半つる樹形(=シュラブ)ね。
その通りよ。今回はシュラブ樹形について詳しく説明するんだけど、一口にシュラブ樹形といっても、細かく分けるとさまざまな樹形があるの。
枝の短いシュラブ樹形と枝の長いシュラブ樹形
▲基本樹形を中心に、左が枝の短いタイプ、右が枝の長いタイプ
シュラブ樹形は広義では「木立ち樹形とつる樹形の中間の特徴」をもつのですが、詳しく見ていくととても幅が広く、さまざまなタイプの樹形が含まれています。
まず、枝の長さについて見ていきましょう。
上の図の真ん中にあるのがシュラブ樹形の基本形。左が枝の短いタイプのシュラブ樹形で、右が枝の長いタイプのシュラブ樹形です。
枝の短いタイプは1m弱の品種もあり、枝の長いタイプは2m以上になる品種もあります。枝の短いタイプは「ショートシュラブ」または「コンパクトシュラブ」と呼ばれることがあります。
なるほど。シュラブ樹形の枝の長さは、枝の短いタイプ(=ショートシュラブまたはコンパクトシュラブ)、基本のタイプ、枝の長くなるタイプの3種類があるのね。
そうじゃなくて。枝がどれだけ伸びるかは、品種ごとに違っているの。だから正確には、枝の伸びる長さは、品種の数だけあるってことね。
え~(@@!
枝の短いタイプはほぼ四季咲き
【予約大苗】バラ苗 パシュミナ (Ant淡桃) 国産苗 6号鉢植え品[契約品種]《J-IR2》 ※2月末までのお届け
つるバラの名花「ピエールドゥロンサール」を小ぶりにしたような愛らしい花を咲かせる「パシュミナ」は、樹高1mちょいのショートシュラブ樹形のバラです。
房咲きに、たくさんの花をほぼ四季咲きします。
【予約大苗】バラ苗 グリーンアイス (Min複白緑) 国産苗 6号鉢植え品《J-MB》 ※2月末までのお届け
ミニバラの人気品種「グリーンアイス」は、樹高1mまでのショートシュラブ樹形のバラです。こちらは完全四季咲きです。
ショートシュラブ樹形の品種は、ほぼ四季咲きと言ってもいい品種がほとんどです。
枝の長いタイプは、返り咲いてもポツリポツリ
バラ 苗 イングリッシュローズ 【グラハムトーマス 大輪 返り咲き】 2年生 接ぎ木大苗 6リットル 鉢植え 薔薇 ローズ バラ の 苗
イングリッシュローズを代表する品種「グラハムトーマス」は、枝先2mほどの大型のシュラブ樹形をしています。春の花つきは素晴らしいのですが、その後返り咲く性質は弱く、咲いてもポツリポツリ。
▲秋のグラハムトーマス
ご覧のとおり、秋はほとんど咲いていません。
シュラブ樹形の返り咲く性質は枝の長さとリンクしている
▲枝が短いほどよく返り咲く
バラには、四季咲き>繰り返し咲き>返り咲き>一季咲きと、さまざまに咲く性質をもつ品種があります。木立ち樹形のバラは、完全四季咲きの品種がほとんどです。一方つる樹形のバラは、ほぼ一季咲きで、返り咲いてもごく少量のことがほとんどです。
ではシュラブ樹形のバラは? と、いうと──。
シュラブ樹形の返り咲き性質は、枝の長さとリンクしています。枝の短いシュラブ樹形のバラはほぼ四季咲きになり、枝の長いシュラブ樹形のバラはほぼ一季咲きです。
その中間の枝の長さの品種は、それぞれの品種の枝の長さに応じた返り咲き性質をもちます。つまり、品種ごとに返り咲き性質はバラバラだということです。
バラの返り咲き性質を理解するコツ
▲花と枝に何%振り分けるか考えると理解しやすい
枝の長さと返り咲き性質の関係を理解する、いい方法があります。バラのもつエネルギーを、花を咲かせる方に何%、枝を伸ばす方に何%振り分けるか考えると分かりやすいです。
花を咲かせる方に80%振り分ける品種は四季咲きしますが、枝には残り20%しかエネルギーを割けません。つまり木が大きくなれません。一方、花を咲かせる方に20%振り分ける品種は、枝に80%のエネルギーを使えます。こちらは木が大きく育ちますが、花は一季咲きになります。
花にエネルギーをたくさん振り分ける品種ほど返り咲き性質が強く、四季咲きに近い咲き方をするし、逆に枝を伸ばす方にたくさんエネルギーを振り分ける品種ほど返り咲き性質が弱く、ほとんど返り咲きしない一季咲きになるのです。
もちろん例外的に、木が大きく育つわりに花もよく返り咲く品種もあります。
なるほど。バラのもつエネルギーはどれも一定で、花と枝のどっちに何%振り分けるかで四季咲きか一季咲きかが分かれるのね。
そういうこと。こう考えれば分かりやすいでしょ?
それじゃ、何度もくり返し咲くバラが欲しかったら、シュラブ樹形の場合、あまり枝が長く伸びない品種を選んだ方がいいってことね!
基本はその通りよ! 枝が長く伸びるタイプは、返り咲きにあまり期待できないことが多いわ。
・・・ねぇ、あいびーさん。さっきから気になってたんだけど、「ほぼ」四季咲きとか「ほぼ」一季咲きとか、「基本は」とか、全体にすごく歯切れの悪い説明よね。
(^^;
シュラブ樹形のバラの返り咲く性質は、環境に左右されやすい
▲春のイングリッシュローズ・ガーデン
じつはシュラブ樹形のバラの返り咲く性質は、栽培環境の影響を受けやすいところがあります。同じ品種を育てても、ある人はとてもよく返り咲くけれど、ある人はほとんど返り咲きしないということが起こります。
春はどのバラもたっぷり咲くのですが、それ以降は、品種次第、さらに栽培環境次第で、咲くこともあれば咲かないこともある。咲いてもほんの少ししか咲かないことも多いという曖昧さをもちます。
たとえば、若い木より充実した木の方がよく返り咲くし、陽当たりが良い方がよく返り咲くし、枝を短く管理した方がよく返り咲きます。肥料やりも関係してくるし、枝先を誘引するのも花つきを悪くする原因になります。どの地域で育てるかにもよります。
環境や手入れ、仕立て方により、返り咲く性質は大きく変わってくるのです。
▲自然樹形に仕立てた秋のイングリッシュローズ
イングリッシュローズの場合、より多く咲かせるには、陽当たりの良い場所に地植えして、自立できるていどの樹高に自然樹形で支柱を使わず仕立てるのが良いとされています。このセオリーが当てはまるシュラブ樹形のバラは多いと思います。
要するに、栽培技術が必要ってことかな?
そうね。シュラブ樹形のバラは強健で初心者でも育てやすいものが多いけれど、その良さを十分引き出すには知識や技術、経験、さらに適した環境も必要になると言えるわね。
「四季咲き」と書いてあるのに四季咲きしない理由がコレ!
▲「四季咲き」表示される「淡雪」の春花
最近よく「四季咲き」と書いてあるのに、春以降ほとんど咲かないバラが多いと言われるのも、これが原因のひとつです。
たとえば、上の写真は「淡雪」というシュラブ樹形のバラの春花です。ご覧のようにたくさんの花が咲いてとてもきれいですね。
▲「淡雪」の秋花
まったく同じ場所を秋に訪れてみると、花は1輪だけでした。たしかに咲いていましたが、1輪です。たまたまタイミングが悪かったのかも知れませんが、でも1輪咲くからと「夏も秋も咲く四季咲き品種」というのは、かなりムリがあると思いませんか?
桜もときどき狂い咲きで秋に咲くことがありますが、桜を「四季咲き」と言う人はいないでしょう。
それでも「淡雪」が「四季咲き」と表示されるのは、条件を整えることでより多く秋に咲かせることが可能だからです。その条件が何かは──品種次第でしょうか。
枝先を短くカットして木立ち樹形のように仕立てることが条件なのか、より日照が良いことが条件なのか、より寒冷な地域で育てることが条件なのか、詳しくは分かりませんが・・・。
もちろん「一季咲き」より「四季咲き」と書いた方がよく売れるので、販売戦略としてちょっとでも咲く可能性があれば「四季咲き」と表示されるケースがあるのも確かなようです──。
シュラブ樹形、なかでも大型のシュラブ樹形の「四季咲き」表示は、問題になることが多いです。そして大型シュラブ樹形のバラは、「つるバラ」と表示されることが多い。つまり「四季咲きつるバラ」という表示の品種は、春以降ものすごく花数が減ると覚悟しておいた方がいいです。
ちょっとでも咲く可能性があれば「四季咲き」って書くの? それじゃ、四季咲き表示のシュラブ樹形のバラを本当に四季咲きさせるのは、結構難しいってこと? しかも四季咲きさせる方法もよく分からないの?
とくに大型のシュラブ樹形の品種では、誰もが納得いくような四季咲きにするのは難しいことが多いわね。木が大型になるってことは木に50%以上のエネルギーをもっていかれるわけだから、花は40%くらいしか使えないでしょ? だから、普通に考えて理論上ムリなのよ。
たしかにそうね! バラのエネルギーを木と花に何%振り分けるかって話からすると、大型になるのに四季咲きするって難しいわよね!
春も夏も秋も本当に良く咲くバラが欲しいなら、枝が長く伸びないタイプを選んだ方が無難だと思うわ。もしくは「完全四季咲き」と書かれている品種を選ぶかね。
「四季咲き」と「完全四季咲き」はどう違う?
▲「ノックアウト」(木立ち樹形)の春花
もともと「四季咲き」は、ハイブリッド・ティー系統(HT)やフロリバンダ系統(F)の、木立ち樹形のバラの性質です。
ハイブリッドティー系統やフロリバンダ系統のバラは、温度さえ適温なら切り戻した先から「必ず」蕾を上げます。
▲「ノックアウト」(木立ち樹形)の秋花
そのため春から秋まで、あまり花数の変化がありません。上の写真はフロリバンダ系統のノックアウトの春花と秋花です。ご覧の通り、春はもちろん秋もたくさんの花が咲いてます。
こういう性質を「四季咲き」と呼んでいたのですが、これまで紹介してきたように、シュラブ樹形の「四季咲き」はかなり様子が違います。
▲「アンジェラ」(シュラブ樹形)の春花
シュラブ樹形の基本を説明した前回の記事で紹介した「アンジェラ」は、日本の専門家の間で近年「シュラブ樹形」に分類されることが増えているバラです。
作出されたドイツではフロリバンダ系統(=木立ち樹形)の育ちかたをするのに、より温暖な日本ではつるバラとして使えるくらい大型化する特殊な品種です。
▲「アンジェラ」(シュラブ樹形)の夏花
アンジェラは、春花の後に伸びたシュートの先に花を咲かせることがあります。これがアンジェラの夏花です。花数は春よりぐっと減り、春花の1割にも満たないていどです。
そしてアンジェラの秋花は、ほとんど咲きません。咲いても1株に1~2輪ていどです。こういう咲き方をするアンジェラは、「四季咲き」と表示されます。
つまり木立ち樹形の「四季咲き」は、温度さえあれば切り戻した先に「必ず」蕾を上げるけれど、シュラブ樹形の「四季咲き」は、夏や秋に咲く「可能性」があるという意味です。同じ言葉でも意味あいが異なるのです。
これ、絶対みんな勘違いするでしょ!? わたしも今まで知らなかったし! そりゃ問題になるのも当然ね。四季咲きと書いてあれば、木立ち樹形の四季咲きと同じように夏も秋もたくさん咲くと思うもの!
近年、シュラブ樹形のバラに「完全四季咲き」と表示される品種が登場してきています。これは、シュラブ樹形のバラなのに、木立ち樹形の「四季咲き」とそん色ないくらいよく返り咲く品種だという意味で使われているようです。
なんかもう・・・。本当にややこしいわね。
だから言ったじゃない。シュラブはいろいろ曖昧でややこしいのよ。
そういえば、ちょっと疑問に思ったんだけど。「木立ち樹形」のバラと「ショートシュラブ樹形」の違いは? あと、「つるバラ」と「大型のシュラブ樹形」の違いは? なんか、同じに見えてきたんだけど?
「木立ち樹形」と「ショートシュラブ樹形」の違いは?
▲左が木立ち樹形、右がショートシュラブ樹形
木立ち樹形とショートシュラブ樹形の違いは、枝の柔らかさです。木立ち樹形のバラは枝が堅いので、花が上向きに咲きます。ショートシュラブ樹形のバラは先端にいくほど枝が細く柔らかくなるので、花の重みを枝が支えきれず、花が横向きに咲きます。
ショートシュラブ樹形のバラは、木立ち樹形と同じくらい四季咲きする品種が多いので、返り咲きの性質にほぼ差はありません。
手入れのしかたも木立ち樹形のバラとほぼ同じです。
「つる樹形」と「大型シュラブ樹形」の違いは?
▲左がつる樹形(クライミング)、右が大型のシュラブ樹形
つる樹形と大型シュラブ樹形の違いは、一般的に枝の長さが2mまでの品種をシュラブ樹形、2mを越える品種をつる樹形と区別していることが多いようです。
また、短くカットしても咲く品種をシュラブ樹形、短くカットしてしまうと咲かない品種をつる樹形と説明する専門家もいます。
▲壁面に誘引したピエールドゥロンサール
たとえば「ピエールドゥロンサール」は、通常はクライミング樹形のつるバラと表示されますが、1mていどに短くカットして木立ち樹形に管理しても咲くので「シュラブ樹形」に分類されると言う専門家もいます。京成バラ園では、この説を採用しています。
また、バラには「木立ち樹形」と「シュラブ樹形」しかないとする専門家もいます。この専門家によると、枝が長くつる仕立てにできるシュラブ樹形の品種を便宜的に「つるバラ」と呼んでいるにすぎないと説明しています。
専門家の間でも意見が分かれるのね。「木立ち樹形」と「シュラブ樹形」しかないって説はなんとなくイメージできるけど、せっかく覚えたバラの基本3樹形をまったく否定しちゃってるわね。
イングリッシュローズが登場するまで、モダンローズの世界にシュラブ樹形の概念自体がなかったから、まだいろんな意見が乱立しているみたい。
ここで一旦、枝の長さについての紹介は一区切りつけて、続いて樹形のバリエーションについて紹介します。
シュラブ樹形のバリエーション
▲左から直立タイプ、横張りタイプ、匍匐(ほふく)タイプ
枝の長さ以外にも、シュラブ樹形にはさまざまな樹形があります。左から直立タイプ、横張りタイプ、匍匐(ほふく)タイプです。もちろん、これらの中間の樹形も、品種の数だけ存在します。
シュラブ樹形のバリエーションはとんでもなく多いのね。あいびーさん、ちょっと質問いい? シュラブ樹形の直立タイプと木立ち樹形の違いはどこ? 見る限り同じに見えるんだけど?
木立ち樹形のバラは、枝が堅いので上向きに花が咲くの。でもシュラブ樹形のバラは細い枝に咲くので、いくら直立タイプでも花が咲けばやっぱり横向きに咲くのよ。だからシュラブローズは細い枝も残しぎみに剪定するの。木立ち樹形のバラとシュラブ樹形のバラは、剪定のしかたが少し違うのよ。
だから図でも細い枝が描いてあるのね。
シュラブ樹形のバラは細い枝を残すので、こういう*「株立ち」の姿になることが多いわね。
▲「株立ち」の樹形
*「株立ち」は、庭木での樹形をさす言葉で、株元から細い幹が数本立ち上がる形です。あまり背が高くならず、ほっそりした幹が涼し気に見えることから人気があります。
もうひとつ質問なんだけど。シュラブ樹形の匍匐(ほふく)タイプって、つるバラのランブラー樹形とどう違うの?
見た目で言うと、枝がほどほどの長さか、とんでもなく長いかの違いね。「つる樹形と大型シュラブ樹形の違い」のところで説明したように、シュラブ樹形のバラは短く切り詰めても咲くという説を当てはめるなら、短くカットしても咲く品種=シュラブ樹形となるわ。
まとめ
今回は、シュラブ樹形のバリエーションと木立ち樹形やつる樹形との違い、さらにシュラブ特有の返り咲きのしかたや四季咲き表記について詳しく紹介しました。
かなりややこしい話ばかりだったのではないでしょうか? 知れば知るほど分からない──それがシュラブの世界です。
バラの系統にしろ樹形にしろ、もともとはモダンローズを分類するために生まれた概念だと思うのです。イングリッシュローズが登場する以前は、「木立ち樹形のバラ」と「つるバラ」しかなく、イングリッシュローズ誕生以降、モダンローズに「シュラブ樹形」の概念が登場しました。
「シュラブ樹形のバラ」は、木立ち樹形とつる樹形の中間の樹形で、性質もさまざまなため、細かくカテゴリー分けするのが困難です。そのため「木立ち樹形のバラでもないし、つるバラでもないもの」=「シュラブ系統」という分類にするしかなかったのでしょう。
イングリッシュローズが誕生してから、つまりモダンローズの世界に「シュラブ」の概念が登場してから50年ちょっとです。今はまだ、とてもややこしいシュラブローズですが、いずれ研究が進めばもっと分かりやすくなるカモ知れませんね。
次回は、シュラブ樹形のバラを仕立てる方法について、初心者目線で紹介します。
「シュラブ樹形のバラ」について、いろいろ教えてもらったけれど、わたしの感想としては「ややこしい!」「結局分からない!」だったわ。
今はそれでいいと思う。シュラブ樹形のバラは強健で育てやすいものが多いから、初心者でも気軽に楽しめるバラです。でも、より良く生かすには、品種ごとの特徴をつかんで、それぞれに適した剪定や仕立て方を模索していかなければ。クセは品種それぞれだから、時間をかけてつき合っていくしかないんだと思うわ!
シュラブ系統・シュラブ樹形のバラについて全体を把握するには、次の順番で読み進めてください。
▼① バラの系統について
▼② イングリッシュローズについて
▼③ バラの樹形について
▼④ シュラブ樹形のバリエーションと四季咲き性について
▼⑤ シュラブ樹形のオススメの仕立て方について
▼バラ初心者YOUのQ&A一覧は、こちらからどうぞ
こんばんわ
シュラブの分類って環境や品種によって違うので、ホントに難しいですね
わたしのとこだと
ナイ・ベヴァン…秋でも咲いてる。根張りが良くないのでおそらく背が高くならないタイプ
レディ・オブ・シャーロット…秋はほとんど咲かない。根張りはとんでもなく良くて相当背が高くなりそうなタイプ
シュラブをジャンル分けするなら、おそらく樹高の高さで分類するのが一番わかりやすいでしょうね
タグで1m~1m20cmぐらいなら、木立に近いので鉢でも育てやすいです
アスタルティさん、こんにちは。
シュラブはいろいろややこしくて分かりにくいという声がよくあるので
どう分かりにくいか、その原因はどこにあるのか
今回は、シュラブを何となく理解する手助けになる記事を目指しました。
最終的には、それぞれの品種ごとに理解するしかないのですが、
たしかに樹高で分けるのが一番いいかも知れないですね。
ナイ・ベヴァン──知らない品種だったので検索しました。
イングリッシュローズの今年の新品種なんですね。
レモンイエローのバラで、わたしの好きな感じです^^
書き間違いではないと思うのですがこの品種、木立ち樹形で「フロリバンダ」となっていますね。
秋も良く咲くのは納得です^^
レディオブシャーロットは、樹形がたしかにレディエマハミルトンに良く似ていますね。
花色はより赤みのオレンジ色で、もしかしたら片親が同じなのかも知れないですね。
株元から放射状に伸ばすのが良さそうですよ^^
レディエマと同じ育ちかたをするのなら、
枝の劣化が比較的早く、どんどん新しいベイサルシュートに世代交代するタイプかもです。
あいびー
こんばんわ
シュラブ(半ツル)の難しさって、やっぱり初心者にはどのくらい枝が伸びるか
わからないことなんでしょうね
結局、品種ごとに憶えるしか手がないのでしょう
ナイ・ベヴァンはDavid Austinのサイトでシュラブローズと書かれてるし、ほかのサイトでもそうだから
バラの家の記載間違いです
実物を見ても、どこから見てもシュラブですし
ちなみにナイ・ベヴァンの花もちは3~4日
退色して白色になるので、結果としてレモンイエローと白色の花が混在するのが最大の長所です
耐病性は普通くらいで、香りはさっぱりとした中香
洗練された品のある品種ですよ
アスタルティさん、こんにちは。
シュラブのややこしさは、曖昧なことだと思いますよ。
たとえば木立ち樹形のバラは、育ち方も手入れのしかたも
システマティックにきっちり決まっています。
四季咲きといえば、春・夏・秋ときっちり咲きます。
温かい地方や温室なら冬も咲きます。
だから木立ち樹形のバラのきちんと感を知っていると余計に
思い通りにならないシュラブにとまどってしまう。
品種による違いも大きいから
結局、品種ごとに対応しなければいけなくて、
応用がききにくい。
そういうとこじゃないかなぁと思っています。
四季咲き表記については、売る側が安易に使い過ぎだと思いますね。
木立ち樹形の四季咲きとシュラブ樹形の四季咲きでは言葉は同じだけど意味が違うって
ちょっと・・・ねぇ。
そりゃ一季咲きより四季咲きと書いた方が売れるのは確かでしょうけど。
今後は、コンパクトサイズでほぼ四季咲きする
木立ち樹形と同じ手入れで大丈夫なシュラブ樹形の品種が
多く育種されていくと思います^^
ナイ・ベヴァンはバラの家の記載間違いでしたかー!
なんと、なんと。
イングリッシュローズなのにフロリバンダは初めて見たなぁと思ってたのに。
やっぱりイングリッシュローズはシュラブなんですね、少しホッとしました。
退色した花色もきれいな品種って嬉しいですよね。
あと、剣弁高芯咲きのバラって、形が崩れるのが早いところが少し残念。
その点、近年の丸く咲くタイプは、きれいな花形が長もちするので
観賞価値の高い期間が長いんですよね。
バラの育種も、さまざまな観点から考えられているなぁって思います^^
あいびー
あざ~っす。確認しました。 体調も良くなってきたので。あれは軽い熱中症だったんやろな~と思ってます(笑 ま、ツル薔薇は迎えるとしても秋か冬でしょうね~ いいな!と思ったフェンスやオベリスクの。まぁ、お高い事。。。(苦笑 今年は株を育てるのを優先します。 関東は梅雨入りだとか。。。 まず、いくつかは1番花が終わったら鉢増しとあったので。夏の花はその辺は諦めて、鉢増しします。 この春。どれだけバラ苗の衝動買いを押さえた事か(笑 シュラブってどんなに育つか把握しないと面倒なんですね。
ORCAさん、こんにちは。
体調良くなってきたようで、良かったです^^
つるバラをお考えなんですね。
いい感じのフェンス、高いですよね(^^;
日本での需要が低いから、余計に高いんだと思います。
つるバラは、少しややこしいところがあります。
どんな品種をお迎えするかによりますが、
とりあえず、▼のページを一読しておいてくださいな。
https://ivy-rose-love.com/erabitaibaranaesyurui/
つるバラをお迎えするなら、新苗か長尺苗がオススメなんです。
長尺苗なら一番いいんですが、どうしても高額です。
またこのページでは大型シュラブについて触れていませんが、
大型シュラブなら、新苗、大苗、長尺苗のどれでも大丈夫です。
大型シュラブの育て方は普通のつるバラに準じれば、だいたい大丈夫です。
大型シュラブのそだレポは、「ジュードジオブスキュア」を参考にしてください。
つるバラの場合、意外と問題になるのが、コンパクトに収めることです。
たっぷりスペースがあるならいいんですが、
ここまでに収めたいとなると、花を確保し、樹勢を落とさずにコンパクトにするため
コツが必要になりますね。
たとえば個人住宅用の小型アーチなんかで必要なテクニックです。
それについては、まだ記事化していません。
ただし鉢栽培なら、鉢の大きさを大きくしすぎなければ、
つるバラといえどソコソコのサイズになってくれます。
我が家のつるバラでいえば、13号鉢なら地植え同等で、枝先2.5~3mになります。
10号鉢だとコンパクトで、枝先2mていどで収まっています。
ORCA家は日当たりいいから、もう少し大きくなるかな?
あいびー