冬の大仕事! 鉢植えバラを植え替える方法を分かりやすく紹介!

      2017/05/03


外に出るのが億劫になる冬の時期、鉢植えでバラを育てている人にはやらなければいけない大切な作業があります。それは、植え替えです! 面倒なので、つい今年はやめておこうかなぁと思いがちですが、もしかしたら1年で1番大切な作業かもしれません! 今回は、鉢植えバラの植え替えの仕方を紹介します。

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鉢植えバラの植え替えが毎年、必要な4つの理由

が家は狭いベランダでつるバラを育てています。もちろん鉢栽培です。鉢栽培の場合、定期的に土の入れ替えをしなければいけません。大きな鉢で、しかもつるバラだったりすると、とても面倒な作業なのですが、わたしは毎年がんばって植え替えをしています。毎年、植え替えが必要な理由を4つ紹介しましょう。

 

理由その1、状態の良い土に入れ替えるため

ラは、ほとんどの水分や養分を根から吸収して生きています。庭植えのバラならどんどん根を延ばして水分や養分を探しに行くことができますが、鉢栽培では限られた土からしか水分や養分を得ることができません。よほど大きな鉢ならともかく、通常サイズの鉢では、1年もすればすっかり土の状態は悪くなっています。肥料分はなくなり、PHバランスも崩れ、土も砂のように細かい土が多くなってしまいます。砂のような土では水分を保つことができません。こういう悪い状態の土を、新しい状態の良い土に入れ変えるのが第一の目的です。

 

理由その2、根を切り詰めるため

1年間しっかり生育したバラは、根もよく伸びています。鉢の中で行き場をなくした根がぎっちりと絡み合っているはずです。これをほどき、伸びすぎた根は適宜切り詰めます。こうすることで、次の1年またしっかりと根を延ばすことができるのです。

本によっては「なるべく根を切らない」と書かれている場合もありますが、程度問題です。鉢の中が根でぎゅうぎゅう詰めになっている状態では、良い生育は見込めません。こんなときにはある程度、切り詰めます。逆に、貧弱な根しかない場合には、今ある根を大切になるべく切らないように植え替えます。

 

理由その3、土に潜む害虫を除去するため

▲これが憎っくきコガネムシの幼虫!

ラにつく害虫は何種類もいますが、トップクラスに厄介なのがコガネムシの幼虫です。コガネムシは土の中に卵を産み、幼虫は植物の根を食べて育ちます。土の中にいるので発見することができず「何だかバラの調子が悪そうだなぁ」と思っている内に、枯れてしまうこともあります。わたしもかつて、ピエール・ドゥ・ロンサールとアイスバーグの2鉢を枯らされてしまいました。

年に1回、鉢土を点検して、コガネムシの幼虫が入り込んでいないか、チェックするのはとても重要です! もしいるのを発見したら、もちろん捕殺します。

 

理由その4、バラの根に病気がないか確認するため

ラがかかる病気に「根頭がん腫病」という、株元や根に大きなコブができるものがあります。これを放置すると、根からの養分の吸収が悪くなるのでやがて樹勢がなくなり、バラが弱ってしまいます。がん腫を見つけたら、早いうちに切り取っておけば問題なく生育しますので、早期発見のためにも、年に1回、バラを土から抜いて根の確認をするのが安心です。

病原菌は土の中に潜んでいるので、根頭がん腫病が発症した鉢の土はすべて入れ替えます。他の植物に感染するので、切り取ったがん腫や古土は焼却または廃棄処分しましょう。

 

植え替え適期は木立バラなら12月中旬~2月いっぱい、つるバラなら12月中旬~1月中旬

▲2月になると、つるバラの芽はこんなに膨らんでいる!

え替え適期は関東以西基準でバラの休眠期の12月中旬~2月いっぱいです。この時期なら、土を替えたり根を切り詰めたりと、多少バラに負担のかかる作業をしても大丈夫です。ブッシュ樹形のバラ(木立バラ)なら、休眠期のいつ作業しても大丈夫です。

つるバラは芽の動き出しが早いめなので、1月中旬までに作業を終えるようにしましょう! 芽が膨らんでから作業すると、せっかくの芽がぽろぽろ落ちてしまいます。

 

植え替え手順をつるバラで紹介

ビング前に設置しているバルコニーアーチに誘引しているつるバラのピエール・ドゥ・ロンサールを例に取り、実際の手順を紹介します。中にはわたしならではの方法もあるので、不要と思われる方はその部分は無視してください。

1、全体を軽く剪定する

を中心に、鉛筆よりも太い枝は残し鉛筆よりも細い枝は10cmほどの長さにカットします。残した枝先も10cmほど切り詰め、葉が残っているならすべて取り除いておきます。

 

2、それまで誘引してあったビニールタイや麻紐を取り除く

れまでバラの枝を誘引してあったビニールタイや麻紐をすべて取り除き、フェンスやアーチから外します。この後の作業がしやすいように、全体を麻ひもでゆるく束ねておいてもいいでしょう。

 

3、鉢からバラを引き抜き、害虫や根のチェック!

を床に寝かせてバラを鉢土ごと引き抜きます。根にがん腫がないか、土にコガネムシの幼虫が入り込んでいないかチェックします。がん腫があればその部分を切り取りコガネムシの幼虫がいれば捕殺します。写真の右側にあるのは、台所の水切りネットに詰めた鉢底石です。白い鉢底石はコガネムシの幼虫によく似ているので、こうしておけば幼虫を見逃さずにすむので便利です!

 

4、バラの根を適宜カット

まりに窮屈そうに折れ曲がって伸びているバラの根や、鉢の底まで届いてしまっている長い根はカットします。写真ではそんなに伸びていないように見えますが、実際に見るとかなり窮屈そうだったので、あちこち切り詰めました。

 

5、土を改善する

ラの土を良い状態にします。すべて新しい培養土に変えてもいいのですが、古土の処分が大変なので、基本は半分だけ新しくするといいと思います。古い土には元肥となる化成肥料を混ぜ新しく追加する培養土と混ぜます。化成肥料の分量は、肥料の容器に表示されている分量を参考にしてください。

通常、元肥には堆肥や腐葉土などの有機質肥料が適しているとされていますが、家の側に置く鉢植え栽培の場合には、化成肥料の方が臭いが気にならずコバエなどの温床にならずに済むので良いと思います。(ただし、ほとんどの培養土には有機質肥料が入っていますけどね・・・)

 

6、新しい土に植えこんで水やり

に水切りネットに詰めた鉢底石を置き(状態が良かったのでそのまま再利用しました)、新しい土を入れてバラを植えこみます。鉢底からしっかり水が流れ出るまで水やりを! 鉢土の表面にはセダム(多肉植物)を植えておきます(これはわたしのやり方なので、スルーしても構いません。

 

▼多肉植物を植える理由はこちらをご覧ください。

もしかしたら多肉植物が「コガネムシ対策の切り札」かも知れない!?

 

7、枝を誘引し、仕上げ剪定して完了

をなるべく地面に水平になるように誘引します。去年のシュートがしっかり育っているので、これを主役に、古い細い幹は株元から切り取りました。こうすることで、また新しいシュートが出るのを促します。

バルコニーアーチの左側に鉢を設置しているので、写真のように枝を右に右にと誘引しているのですが、どうしても左側にいきたい枝もあるので、鉢にオベリスクを立てて、左側に向かう枝を留めつけました。

最後に通路にはみ出している枝や、逆に壁側にはみ出している枝を整理(仕上げ剪定)して完了です。

 

まとめ

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鉢植えのバラは、基本、毎冬に植え替えます。土を新しいものに入れ替えるだけでなく、害虫駆除や根の状態をチェックする意味もあるので、ちょっと大変ですが、きちんと行いたい作業です。「あまりに作業が大変なら鉢土の上部1/3だけでも掘り起こして土替えを」と書いてある本もありますが、我が家はコガネムシの幼虫被害があるので、必ず毎年植え替えています。

作業適期はブッシュ樹形のバラなら12月中旬~2月いっぱい。つるバラなら12月中旬~1月中旬までです。

植え替え手順は、我が家のベランダで育てているピエール・ドゥ・ロンサールを例に紹介しました。誘引後の写真では枝がどうなっているのかよく見えませんが、確実に去年よりも枝が太く長くなっています。次の春にはどんな風に咲いてくれるか、とても楽しみになります^^

 

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