毎年新しい「バラの土」を買うのももったいないし、ベランダ園芸で土を捨てにくい──そんな悩みにお応えする「古土リサイクル」のやり方を紹介します。現時点でのわたしの決定版です。良かったら参考にしてください!


バラのベランダ栽培で土問題はけっこう深刻!

▲花いっぱいのベランダはとてもステキだけれど・・・

会を中心にベランダ・ロザリアンはけっこう多くて、わたしもその一人なのですが──。庭がなくても季節の花やバラが楽しめるのは、本当に嬉しいものです。

 

と同時に悩みもあります。その筆頭に挙げられるのが「古土問題」。バラのためを思えば、毎年新しい土に植え替えるのが理想です。でも、古い土をどう処分していいか困ってしまいます。

 

わたしの住む地域では、少量ずつ家庭ゴミとして出してもいいことになっていますが、自治体によってはゴミとして出してはいけないところもあります。こういう地域では、土の処分ができないからという理由でベランダ園芸を諦めてしまう方も多いと聞きます。

 

──ほんと、古土問題はベランダ・ガーデナーにとって深刻ですよね。

 

▲古土処分は頭の痛い問題

 

古土の処分問題だけでなく、新しい土を買い続けるのも大変です。なにしろ「バラの土」って重いものが多いから、ホームセンターで購入してマンションのベランダまで運ぶだけでも一苦労。

 

それならと、ネット購入で配送してもらう手もありますが、土の値段はもちろん送料の高さが気になります。

 

1年間の検証を経て、現時点の「バラの古土リサイクルのしかた。暫定・決定版!」を紹介します

▲古土リサイクルに欠かせない「ふるい作業」

つはこれまで当サイト「バラと小さなガーデンづくり」では、2回、古土のリサイクル方法を紹介しています。

 

▼ごく一般的なリサイクル方法

 

こちらは、ごく一般的なリサイクル方法です。古土がなぜダメなのか、どういう方法でリサイクルすればいいかをかなり詳しく紹介しています。

 

一般的な知識として抑えておきたい内容なので、もしまだご覧になっていないなら、一読をオススメします。

 

▼「カルスNC-R」を使ったリサイクル方法

 

上記の「ごく一般的なリサイクル方法」はとてもいい内容だけれど、とっても手間も時間も、さらに言うとスペースも必要で、ベランダ・ガーデナーには実践しにくい方法でした。

 

もっと気軽にできる方法はないものか──と思っていた矢先に見つけた土のリサイクル資材「カルスNC-R」を紹介したのが次の記事です。

 

これはとても良かったのですが、リサイクルした土に何をどのくらい混ぜればいいか? そこまでの検証がまだなされていませんでした。

 

今年1年しっかり検証した結果をふまえて、現時点での「暫定・決定版!」として、バラの古土リサイクルの方法をご紹介します。

 

古土の下処理は2ステップで!

ず古土の下処理からしていきます。下処理では、古土からリサイクル土として利用できる土だけを残し、不要なものを取り出し捨てます。

 

1年だけ植物を育てた古土ならステップ1だけ行います。

 

2年以上、植物を育てた古土ならステップ1・2の2回の下処理が必要です。

 

下処理で用意するものは、粗目・細目の2種類の「ふるい」です。

 

ステップ1、粗目の「ふるい」で大きなゴミを取り除き、鉢底石を分別する

▲粗目のふるいでゴミと鉢底石を分別する

物を1年だけ育てた古土なら、このステップ1だけで下処理は完了です。

 

まず古土を①の粗目のふるいにかけます。ふるいの上には、鉢底石と、根や落ち葉などのゴミが残ります。万一、コガネムシの幼虫などが潜んでいれば、幼虫も「ふるい」の上に残ります。

 

上の写真では、②のビニール袋に鉢底石を入れ、③のビニール袋にゴミを入れています。もし幼虫がいれば、捕殺します。(コガネムシの幼虫がいた古土は、バラ以外の植物に使うことをオススメします)。

 

鉢底石は再利用のためにとっておき、ゴミは家庭ゴミとして捨てましょう。

 

下処理した古土は、取って置いた空の土袋(これもリサイクルです!)に入れ保管しておきます。虫が入らないよう、ガムテープなどでしっかり封をしておきましょう。

 

ステップ2、細目の「ふるい」で微塵(みじん)を半分だけ取り除く

▲2年以上、植物を育てた古土は「微塵抜き」が必要

物を2年以上育てた古土は、2ステップ目も行います。1ステップ目で粗目の「ふるい」から落ちた土を、今度は細目の「ふるい」にもう一度かけるのです。

 

上の写真の①は、粗目の「ふるい」から落ちた土です。それを④の袋の上で細目の「ふるい」にかけます。

 

細目の「ふるい」の下には、とても細かい土が落ちます。この土は「微塵」(みじん)と呼ばれます。「微塵」は目が細かすぎて水はけを悪くするので、取り除いて捨てます。この作業を「微塵抜き」(みじんぬき)といいます。

 

細目の「ふるい」の上には、大きすぎず細かすぎない土だけが残ります。これを集めたものが⑤です。ここまでで、2ステップ目の下処理は完了です。この土は、基本用土として使えます。

 

ちなみに、②は鉢底石、③は根や枯れ葉などのゴミ。どちらもステップ1で取り除いたものです。

 

下処理した古土は、取って置いた空の土袋に入れ保管しておきます。虫が入らないよう、ガムテープなどでしっかり封をしておきましょう。

 

あいびーあいびー

ここでポイントです!

「微塵」を完璧に取り除いてしまうと、あまりに水はけが良すぎます。なので「微塵抜き」をするのは、古土の半分だけでOKです!

 

「微塵」も捨てられない自治体にお住まいなら、古土を引き取ってくれるホームセンターを探すか、最近では培養土を購入したら同じ袋分の古土を引き取りますって商品も見かけます。なんとか捨てる方法を探してみてください!

 

土壌改良材「カルスNC-R」で、古土を豊かな土に生まれ変わらせる!/省略可

▲「カルスNC-R」と野菜くず、米ぬかを混ぜ微生物の力で土壌改良

処理した古土を、夏~秋にかけて土壌改良材「カルスNC-R」を使って微生物が豊富に含まれた豊かな土に生まれ変わらせます。

 


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▲微生物を利用した土壌改良材です

 

「カルスNC-R」は、微生物を利用した土壌改良材です。上の写真のように、「カルスNC-R」と野菜くずや雑草、米ぬかを古土に混ぜておけば、夏場なら1~2週間で植物が植えられるようになります。

 

あいびーあいびー

米ぬかを使わない商品も、新しく発売されたそうです。米ぬかが入手しづらい方には、こちらの方が便利ですね^^

わたしはキッチンから出た野菜クズだけでは足りないので、歩道脇の雑草(よもぎなど)をざくざく大量に刈ってきて古土に混ぜています。上の写真の5~10倍ほどの大量の雑草を入れます。これが2週間ほどで嫌な臭いひとつしないたい肥になるのが魔法のようで楽しいです。

 

夏~秋の高温期なら1~2週間で状態の良い土にできるので、完成したリサイクル土をまた土袋に入れ、冬のバラの植え替え時期までしっかり封をして保管します。置き場所はあまり日の差さない軒下です。

 

あいびーあいびー

ここでポイントです!

「カルスNC-R」のメーカー「リサール酵産」では、完成したリサイクル土は保管せず、すぐに使うことをオススメしています。これはおそらく、土が乾いてしまうと、せっかくの微生物が死滅してしまうからと思われます。

 

▲12月に開けた土袋の中身は状態の良いしっとりした土!

 

しかし土袋は遮光性も密閉性も高いので、夏に作った「カルスNC-R」のリサイクル土が冬になってもしっとり適度な水分を保っています。イヤな臭いもしません。

 

乾いた古土を触ったことのある人なら分かると思いますが、ほんとカッスカスなんです。絶対、微生物なんて死に絶えているだろうな、と感じられる土です。なので「カルスNC-R」を使って微生物の豊かな土にするのは、とても意味のあることだと思います。

 

でも、この工程は必ず必要なわけではありません。省略しても大丈夫です。この工程がなぜ省略してもいいかは、後述の「プラス殺虫剤はOK。殺菌剤は要注意」の項目をご覧ください。

 

なお「カルスNC-R」についてくわしくは、メーカーの「リサール酵産」公式サイトで確認してください。分かりやすい you tube動画もありますよ。

 

▼「リサール酵産」公式サイト

ここまでのまとめ:「ふるいがけ」+「カルスNC-R処理」は10月末までに終わらせる

処理の「ふるいがけ」と「カルスNC-R処理」は別々に行う必要はありません。次の要領で同時進行できます。

 

1、プランター1個分の「ふるいがけ」をしたら、雑草を刈ってきてプランター内で「カルスNC-R処理」。

 

2、「カルスNC-R処理」が終わりリサイクル土ができあがるまでの2週間のうちに、次の「ふるいがけ」を済ませておく。

 

3、完成したリサイクル土はプランターから出し土袋に詰めて保管。

 

4、空いたプランターに新たな「ふるいがけ」した古土を入れ、雑草を刈ってきて「カルスNC-R」処理する。

 

──という具合に、同時進行しながらすべてのリサイクル土を完成させていきます。

 

「カルスNC-R」は微生物資材なので、微生物の活動がにぶる低温期になる前に、目安として10月末までにすべての作業を終えましょう。

 

リサイクル土はそれ単体ではなく、高機能な土に仕上げて使う!

▲左が「カルスNC-R」処理したリサイクル土、右が市販の培養土

サイクル土は、それ単体ではあまり高機能な土といえません。上の写真は、ニチニチソウを「元肥と殺虫剤をプラスしたリサイクル土」(左)と市販の「培養土」(右)で育てた結果です。

 

違いは歴然ですね。右がバランス良く育っているのに対し、左は葉がひどく貧弱です。

 

▲リサイクル土にたい肥を加えると劇的に育ちが良くなった

 

つづいて配合を変え、小菊で試してみました。左が「リサイクル土にたい肥と元肥をプラスしたもの」、右が「培養土」です。

 

まだ少し右の方が生長が良さそうですが、ほぼ同じだと思いませんか?

 

──ということで、リサイクル土を基本用土とみなし、これにたい肥などを加えて高機能な土に調整すればバラにも使える!という感触を得ました。あとは、何をどのくらい加えるか? です。

 

リサイクル土を「バラの土」にする<暫定>黄金レシピ!

▲リサクル土4:赤玉土2:動物性たい肥2:腐葉土2+トッピング

は、リサイクル土を高機能なバラの土にする現時点での「暫定・黄金レシピ」を紹介します。

 

基本用土

 リサイクル土4

 赤玉土2

たい肥

 動物性たい肥(牛ふんたい肥 or 馬ふんたい肥)2

 植物性たい肥(腐葉土)2

プラスするトッピング(プランター1個分)

 腐植酸資材1~2にぎり(それぞれの商品説明に従ってください)

 ケイ酸塩白土(ミリオン)or ゼオライト 1にぎり

 元肥(マグァンプk)50g(大さじ2杯)/元肥ナシの方が好みならナシでもOK

 

▼赤玉土やたい肥などについて詳しく知りたい方はこちらをどうぞ

 

腐植酸資材


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▲ホームセンターでよく見かける腐植酸資材

 

腐植酸資材は、土の団粒化を促進したり、保肥力を上げたりする効果があります。もともと森の土には腐植酸が豊富に含まれていますが、植物を植えることでどんどん減ってしまいます。そこで、土をリサイクルする場合は、腐植酸資材で補ってあげる必要があります。

 

▲「バラの家」の腐植酸資材「根を育てる肥料」

 

わたしは「バラの家」の「根を育てる肥料」を使っています。商品名に「肥料」と書かれていますが、これは腐食酸資材で、根を育てたりバラが天候不良に強くなったり、シュートが出やすくなる働きがあります。元肥にプラスして使えるので、「肥料」というより「活力剤」だと思って使えば間違いないです。

 

ケイ酸塩白土


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ケイ酸塩白土は「ミリオン」(ソフトシリカ株)という商品名で市販されている白い粒状の粘土です。雑菌の働きを抑え込む働きがあるので「根腐れ防止剤」として販売されますが、それ以外にもさまざまな効果があります。たとえば発根を促しリン酸(肥料分)を吸収しやすくする、土の団粒化を促進する、保肥力や排水性をアップするなど。リン酸が効きにくくなるデメリットをもつ赤玉土と相性がいい資材です。

 

「ゼオライト」とケイ酸塩白土は別のものですが、見た目も効果もほとんど同じです。「ミリオン」を使っても「ゼオライト」を使っても構いません。

 

マグァンプk


マグァンプK 中粒(1.1kg)

 

「マグァンプk」(ハイポネックス)は、40年以上家庭園芸で使われ続けている元肥です。寒い時期は溶けず、気温が上がり植物が活動し根が張りはじめると溶け出すという特徴があります。しかも根に触れても肥料焼けを起こさない、使い勝手の良さも魅力。冬に中粒を入れておけば、1年間、細く長く効いてくれます。

 

バラは性質上、定期的に追肥をするので、元肥を入れた場合は追肥の量を控えめにしてください。我が家のように半日陰なら追肥を基準量の半分に、よく日の当たる環境なら基準量の2/3ていどを目安にします。

 

プラス殺虫剤はOK。殺菌剤は要注意

▲かつて、古土リサイクルに日光消毒が必須と言われた

来の古土リサイクルでは、土を日光消毒したり熱湯消毒したり、さまざまな方法で消毒していました。これは、土の中に残っているかもしれない害虫の卵や病原菌を死滅させるために行うものです。

 

とくにバラの場合、万一コガネムシの卵が残っていたら大変! それが原因でバラを枯らしてしまうかも知れません!

 

バラにつきものの黒星病やうどんこ病の病原菌が残っていれば、暖かくなればすぐにバラに感染してしまいます。それもイヤですよね。

 

でもこの土の消毒作業が、ベランダ・ガーデナーにはとても難しい。なにしろ土を広げられるスペースがないのだから・・・。

 

そこで、土に混ぜて使える殺虫剤や殺菌剤を利用することをオススメします!

 


ベニカXガード粒剤 550g 殺虫&殺菌剤 住友化学 まくだけ 病気の予防に 園芸 殺虫剤 / 2袋までネコポス便可

▲土に混ぜて使える顆粒状の殺虫剤「ベニカXガード」

 

害虫の卵駆除のため、リサイクル土には殺虫剤を混ぜましょう。「ベニカXガード」または「オルトランDX」(ともに住友化学園芸)を土に混ぜておけば安心です。

 

植物を植えてから土の表面に殺虫剤を撒き、水やりする方法で使ってもOKです。

 


住友化学園芸 殺菌剤 石原フロンサイド粉剤 700g 広い範囲の病害にすぐれた予防効果!土の殺菌・消毒に

 

土に残った病原菌が気になる場合は、「菜園生活-土の殺菌・消毒に」(住友化学園芸)が使いやすそうです。土に混ぜたり、株元に撒いて使うことができる土の殺菌剤です。

 

あいびーあいびー

ここでポイントです!

わたしのように「カルスNC-R」を使う場合は、土の消毒は必要ありません。「カルスNC-R」自体が微生物を利用した資材なので、土を消毒すると、せっかく「カルスNC-R」で増やした良質な微生物も一緒に死滅してしまうからです。

 

「カルスNC-R」で良質な微生物を増やすことで、黒星病などの悪質な病原菌の相対的な比率を下げ、結果的に発症リスクを抑える──というのが、微生物資材を利用する際の考え方になります。

 

「カルスNC-R」処理の項目で、「この工程は省略しても大丈夫」と書いたのは、ここは好みの分かれるところだと思ったからです。

 

つまり「良質・悪質に関係なく、土は徹底的に消毒したい!」という考え方で行くか、「良質な微生物を増やすことで感染リスクを下げる方が好ましい!」という考え方で行くか、それは個人の判断次第だと思うのです。

 

「カルスNC-R」を使わないなら、土を消毒した方が安全だと思います。

 

「リサイクル・バラの土」使用に向くバラ、向かないバラ

▲「リサイクル・バラの土」使用でも、キレイに咲いた春バラ

の写真は、「リサイクル・バラの土」で育てた我が家のバラたちです。黄バラだけは市販の「バラの土」を使いましたが、それ以外はラベンダーを含めすべて「リサイクル・バラの土」で育てました。

 

春の1番花、春の2番花、秋花とどれも状態良く咲いてくれ、適宜ベイサルシュートも発生しました。市販の「バラの土」とそん色なかったと思います。

 

「リサイクル・バラの土」使用に向くバラ

▲つるバラは樹勢が強いので、「リサイクル・バラの土」使用に向く

ちろん、どんなバラに「リサイクル・バラの土」を使ってもいいのですが、やはり向くバラ・向かないバラがあります。

 

まず「リサイクル・バラの土」の使用に向くバラです。

 

つるバラ

中~大型のシュラブ系統のバラ

強健で育てやすいと言われる品種のバラ

 

これらは元々強健で、病気に強かったり、樹勢が強いのでダメージから素早く回復しやすい性質をもちます。なので、多少難のある「リサイクル・バラの土」でも大きな問題にならずにバラを育てることができます。

 

「リサイクル・バラの土」使用に向かないバラ

▲唯一無二の美しさ「ガブリエル」 写真提供/ハナたろう

に、絶対に「リサイクル・バラの土」を使ってほしくないバラもあります。

 

その筆頭に挙げられるのが、河本純子さん作出のバラたちです。たとえば上の写真のバラ。ため息が出るほど美しいけれどデリケートで育てにくいと言われる「ガブリエル」には、ゼヒ新品の市販の「バラの土」を使ってあげてください。

 

ほかに花色でいえば、「ブルーヘブン」や「青竜」など紫に寄らないブルー系のバラは、全体的にデリケートで育てにくい品種が多いです。

 

茶系のバラも育てにくいものが多いです。これらも「リサイクル・バラの土」には向きません。

 

▲圧倒的存在感の超・巨大輪「ピース」

 

2000年以前に作出された古い時代の木立ち樹形のバラも、「リサイクル・バラの土」使用に向かないバラです。

 

その多くのバラが、巨大輪や超・巨大輪の見ごたえある素晴らしい花を咲かせますが、樹勢が弱かったり耐病性が悪かったりします。

 

▲まだまだ根張りの弱い新苗には新しい「バラの土」を

 

まだ若い新苗も「リサイクル・バラの土」使用に向かないバラです。

 

ほかに、病気などで大きく調子を崩してしまったバラも「リサイクル・バラの土」使用に向きません。

 

要するに、強健で多少の悪環境をモノともしないようなバラが「リサイクル・バラの土」向きのバラで、デリケートで育てにくいバラが「リサイクル・バラの土」向きではないということです。

 

「リサイクル・バラの土」使用に向く人、向かない人

YOUYOU

土とかたい肥とか園芸資材とか。さらに向くバラと向かないバラとか・・・古土リサイクルって、すごくいろんな知識が必要なのね。

あいびーあいびー

そうなの! 手間もかかるし、いろんなものを購入しなきゃいけないからタダってわけにもいかない。しかも、どのバラにも使えるわけじゃない。だから古土リサイクルは、初心者ロザリアンにはオススメできないわ。

YOUYOU

わたしはまだ鉢数も少ないし、古土リサイクルはせずに、毎年新しい「バラの土」を買うのでいいかなぁ。

あいびーあいびー

でもね。いつか、だいたい失敗せずに育てられるようになったカナって自信ができたら、ゼヒ古土リサイクルに挑戦してほしいわ。古土を捨てないためもあるけれど、土やたい肥、資材について調べることは、ロザリアンにとってすごくいい勉強になるから!

YOUYOU

つまり古土リサイクルって、中級者以上のロザリアン向けってことね! いつかわたしもチャレンジしてみたいわ。

まとめ

今回は、古土リサイクルのしかたについて、下処理から、たい肥などほかの園芸資材を配合して「リサイクル・バラの土」に仕上げるまでを紹介しました。

 

じつは昨年の暮れにつくった「リサイクル・バラの土」は、ここで紹介した配合にさらに、アルカリ性になりやすいベランダの土を酸性に戻すためにピートモスを少量入れ、せっかく購入したからという理由でパーライトも少し入れました。

 

これは、さすがにちょっと水はけが良すぎたので、今回はこれらを入れていません。

 

わたしは今年、今回紹介した配合でほとんどのバラを育てようと思っています。もちろん、そだレポするバラと、河本バラ園のデリケートなバラは新品の「バラの土」を使いますけどね!

 

▼「土と肥料・薬剤・園芸資材について」の記事一覧はこちらからどうぞ

 

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