CONTENTS

1月5日の「3種類のミニバラ」/冬の植え替え

「レッド・インフィニティ」、フォーエバローズの「ナポリ」、ポールセンローズの「ネザ」の3種類のミニバラのそだレポです。

 

「レッド・インフィニティ」

▲「レッド・インフィニティ」の挿し木苗4本

ッド・インフィニティを鉢から抜き、株元をもって揉むようにしながら4本の挿し木苗をばらしました。左から根張りや株立ちのいい順に並べました。左2本は比較的根張りも株立ちもいいのですが、右2本はイマイチです。

 

▲3つの鉢に植え替え

 

状態の良い2本の株は5号鉢に1本ずつ、あまり状態の良くない株は6号鉢に2本まとめて植え替えました。枝は7~8cmを残して剪定しましたが、1本だけ長く19cm残しています。長く残した枝は、芽立ちをみて再剪定するつもりです。

 

ポールセンローズ「ネザ」

▲「ネザ」の挿し木苗4本

ザの挿し木苗をばらして並べました。左2本は状態がよく、右2本はそれなりです。「レッド・インフィニティ」に比べれば、全体に根張りはまぁまぁでしょうか。

 

▲3つの鉢に分けて植え替え

 

根がかなり発達しているものは切り詰め、状態の良い株2本を5号鉢に単体で植え、状態の少し劣る株2本をまとめて6号鉢に植えました。枝は平均9cmほど残しています。

 

フォーエバーローズ「ナポリ」

▲「ナポリ」の挿し木苗5本

ポリをばらしてみると、状態の良い挿し木苗が5本になりました。一番状態の悪そうなものを右端に置いてますが、それでも枝も根も十分です。さすが、ずっと状態が良かった「ナポリ」です。最初から状態の悪かった「レッド・インフィニティ」と比べると一目瞭然ですね。

 

▲4つの鉢に分けて植え替え

 

根を適宜切り詰め、状態の良い3本を5号鉢に1本ずつ植え、最後の2本はまとめて6号鉢に植え替えました。枝の長さは9cmほど残しています。

 

最初3鉢を購入したミニバラは、結局、10鉢に増えてしまいました。置場に困りますね(^^;

 

2月25日の「3種類のミニバラ」/芽吹き

▲左から「レッドインフィニティ」「ナポリ」「ネザ」

れぞれ1株ずつにばらして植え替えたミニバラたちは、すべて順調に芽吹きを迎えました。「レッドインフィニティ」は赤みの強い若葉、ナポリはミニバラらしくない大きな若葉、ネザは赤みのないすっきりした黄緑色の若葉です。

 

ここに写っていない鉢も、すべて芽吹いています。

 

3月12日の「3種類のミニバラ」

▲若葉が旺盛に展開

ッド・インフィニティ、ナポリ、ネザ、3種類のミニバラたちは、それぞれ旺盛に若葉が展開してきました。

 

▲芽出し肥として緩効性化成肥料を控えめに

 

芽出し肥として、緩効性化成肥料を控えめに置きました。じつは冬の植え替えのとき、肥料なしのバラの土を使ったんですが、足りなくなって肥料入りの培養土も一部使ったんですね。でも、どれがどれか分からなくなってしまって──(^^; それで、かなり「控えめ」の肥料やりです。

 

▲次亜塩素酸水を散布

 

去年もそうだったんですが、ナポリにさっそくウドンコ病の気配です。今年から次亜塩素酸水(安全な消毒液)を導入しているので、通常より薄い50ppm溶液を散布しました。通常は100ppmで散布しますが、しばらく新芽が傷まないよう半分の50ppmにしています。

 

4月12日の「3種類のミニバラ」

▲左から「ナポリ」、「レッドインフィニティ」、「ネザ」

4月に入り、ミニバラたちはさらに旺盛に生長しているかと思いきや。ぐっと枝を伸ばしているのは「ナポリ」のみ。「レッドインフィニティ」と「ネザ」は、先月からあまり変化がありません。

 

▲「レッドインフィニティ」は新芽が縮こまっている

 

あー・・・・。かろうじて枯れていませんが、この極端に小さい「レッドインフィニティ」の新芽はやがて枯れて出開き芽になってしまうでしょうね。去年の再来です。

 

▲「ネザ」の新芽はどれも出開きに・・・

 

残念なことに「ネザ」の新芽も、どれもこれも出開きです。

 

まだ根が十分でなかったのか、それとも春先の寒の戻りのせいか──。これでは「レッドインフィニティ」と「ネザ」の今年の春花は絶望的です。残念! とりあえず、発根を促す目的で活力剤を与えておきました。

 

4月25日の「3種類のミニバラ」/カリグリーン散布

「レッド・インフィニティ」、フォーエバローズの「ナポリ」、ポールセンローズの「ネザ」の3種類のミニバラのそだレポです。

 

「レッド・インフィニティ」

▲引き続き「レッドインフィニティ」に大きな変化はないけれど──

ッドインフィニティは、左の鉢は明らかに出開き芽ばかりなので少し芽を減らしました。新しい元気な芽が出てくれるといいのですが。

 

▲右の鉢から新芽が伸びてきた!

 

よく見ると、出開き芽だとばかり思っていた右の鉢の芽から若葉が広がってきています。これは期待したいですね^^

ポールセンローズ「ネザ」

▲「ネザ」も、前回とあまり変化なし

開き芽ばかりになってしまった「ネザ」も、前回とあまり変化はありません。

 

▲出開きから若葉が出てきた株もあり!

 

こちらもレッドインフィニティ同様に、出開き芽からまた若葉が出てきた株があります。

 

フォーエバーローズ「ナポリ」/つぼみを確認

▲「ナポリ」は、花枝が大きく伸びてきた!

かの2品種に比べて「ナポリ」はまったく違います。どの株も花枝が長く伸びてきています。

 

▲花枝の先につぼみが!

 

それぞれの花枝の先につぼみが確認できます。

 

つぼみの周りの葉がへなへな踊ったようになっているのは、ウドンコ病のせい。去年に引き続き、「ナポリ」は今年もかなりウドンコ病にかかってしまいました。次亜塩素酸水の散布をしていたのですが、薬害が出ないよう薄くつくったせいかあまり効果がありませんでした。次から100ppmに濃度アップしようと思います。

 

▲ウドンコ病・灰色かび病の治療薬カリグリーン

 

ウドンコ病がひどい株が増えてしまったので、ウドンコ病・灰色かび病の治療薬「カリグリーン」を散布しました。カリグリーンは予防効果はありませんが治療効果にすぐれた農薬です。ただし、農薬とはいえオーガニック栽培に使えるもので、トマトやりんごなどに収穫日前日まで使うことができるほど安全性の高いものです。

 

▲ペットボトルにつける簡易散布器

 

薬剤は分包になっていて、薬液に変な臭いもありません。いつも使っているペットボトルにつけるタイプの簡易散布器で散布しました。効果は高く、1度の散布でカビの様子が変化しました。それ以降、ウドンコ病の蔓延が抑えられています。

 

5月9日の「3種類のミニバラ」

「レッド・インフィニティ」、フォーエバローズの「ナポリ」、ポールセンローズの「ネザ」の3種類のミニバラのそだレポです。

 

「レッドインフィニティ」/つぼみ・・・かな?

 

▲新しい芽が伸びて樹高も23cmに!

そらく桜のころの異常な寒さで出開きになってしまっていた芽から、新たに伸び出した芽がだいぶ育ってきました。現在、樹高は23cmです。

 

▲ごく小さなつぼみらしきものを発見!

 

目を凝らしてよくよく見れば、枝先にごく小さなつぼみらしきモノが! 咲いてくれると嬉しいなぁ^^

 

ポールセンローズ「ネザ」/つぼみを確認

▲新芽がのびて、こんもりしてきた

ザも新しく伸びた葉が展開して、全体にこんもりしてきました。現在、樹高は20cm。

 

▲つぼみが2つ

 

ネザもつぼみが2つ上がっています。こちらは問題なく咲いてくれるでしょう^^

 

フォーエバーローズ「ナポリ」

▲長く伸び出した枝先は高さ27cm

ポリは1本だけ突出して枝が長く伸びています。その先につぼみが1つ。他のどのナポリの株も、すべて同じ感じの生長です。現在、樹高は27cm。

 

▲ガクの間から花びらが見えてきた

 

ガクが割れて、間から花びらの色がのぞいてきました。今のところ、真っ赤に見えます。

 

5月18日の「3種類のミニバラ」

「レッド・インフィニティ」、フォーエバローズの「ナポリ」、ポールセンローズの「ネザ」の3種類のミニバラのそだレポです。

 

「レッドインフィニティ」/つぼみ確定

▲つぼみが育ってきた!

回発見した米粒大のつぼみらしきものが、ちゃんとつぼみに育ちました。まだまだ小さいので、咲くまで時間がかかりそうですが、なんとか花が見られそうです^^ まぁ、ウドンコ病はひどいんですが──。

 

ポールセンローズ「ネザ」/つぼみ膨らむ

▲つぼみがぷっくり

ザのつぼみが、ぷっくり膨らんできました。2つのつぼみが房咲きになっているものもあります。おそらくフロリバンダタイプのミニバラなんでしょうね。

 

フォーエバーローズ「ナポリ」/開花

▲長く伸びた花枝の先に、花が一輪

ポリの最初の花が開花しました。長く伸びた花枝の先に、大きな花が一輪ずつ咲きました。4鉢あるナポリ、すべて同じです。

 

▲ミニバラとは思えない豪華な花

 

一番外側の花びらは赤で、開くとはっきりしたオレンジ色の花です。中央が小さく尖った花びらの高芯咲き。整った、きれいな花形をしています。花径は7.5cm。ミニバラとは思えない豪華さです。香りは、まったく感じられません。

 

▲開き切っても崩れない花形

 

開花から2日後、5月20日のナポリです。満開を迎え、花径は9cmに達しました。中央の花びらは小ぶりで、内側に折りたたまれたようになっているので、花の芯は見えません。開き切っても崩れない、きれいな花形です。

 

一眼レフカメラで撮影したので、背景の緑が光をまぶしたようにボケて、きれいな写真になりました。

 

6月2日の「3種類のミニバラ」

「レッド・インフィニティ」、フォーエバローズの「ナポリ」、ポールセンローズの「ネザ」の3種類のミニバラのそだレポです。

 

「レッド・インフィニティ」/つぼみ綻ぶ

▲つぼみの上がった鉢は2つ

ッドインフィニティは、3鉢あるうちの2鉢からそれぞれ1つずつつぼみが上がっています。

 

▲ゆっくり綻ぶレッド・インフィニティ

 

少しいびつな形ながらも「レッドインフィニティ」の花が綻んできました。花びらが多いせいか、なかなか開きません。下葉に害虫の食害痕が出てきたので、株元に「オルトランDX」を散布しました。

 

ポールセンローズの「ネザ」/開花

▲「ネザ」賑やかに開花!

ザは3鉢あるうちの2鉢からつぼみを上げました。そろって賑やかに開花してきています。右が3輪、左が5輪。花つきがいいですね。

 

▲開き切っても芯が見えないきれいな花形

 

ネザはオレンジがかったピンク──つまり、コーラルピンクの花色です。花びらが左右に分かれてゆるく反り返る半剣弁で、開き切っても芯が見えないので長くきれいなまま鑑賞できます。花径は6cm。香りはありません。

 

株元に「オルトランDX」を散布しました。

 

フォーエバーローズの「ナポリ」/咲き終わり・ベイサルシュート発生

▲花もちは10日以上

ポリは花びらが厚く散らないタイプのバラなので、花もちはバツグンです。退色しながらも、10日以上枝先に留まり咲いています。さすがにこの後カットして、水盤(バードバス)に浮かべていますが、開花から17日目にして、まだ花形が崩れていません。すごい!

 

▲株元からベイサルシュートが発生

 

1番花をカットした後、少ないめにお礼肥えを施しておいた「ナポリ」の株元から、ベイサルシュートが発生してきました。相変わらず「ナポリ」は元気です。

 

下葉に害虫の食害痕が出てきたので、株元に「オルトランDX」を散布しました。

 

6月20日の「3種類のミニバラ」/「そだレポ」終了!

「レッド・インフィニティ」、フォーエバローズの「ナポリ」、ポールセンローズの「ネザ」の3種類のミニバラの「そだレポ」です。昨年の購入から1年ちょっと。今回で「3種類のミニバラ」の「そだレポ」を終了します。最後に「1年間育ててみての感想」があるので、そちらもご覧ください。

 

「レッド・インフィニティ」/満開・ベイサルシュート発生

 

▲「レッドインフィニティ」は、少し黒味のきれいな赤バラ

ッドインフィニティは、今年の春2輪開花しました。最初の1輪は6月5日に開花し、その後10日以上枝先に咲き残っていました。

 

花を咲かせた株の生長は止まっていますが、右側のつぼみを付けなかった株からベイサルシュートが発生しました。

 

▲咲き終わりは芯が黒くなる

 

咲き終わり頃には花の芯が黒くなりましたが、かなり花もちの良い品種です。これで開花から10日目くらい。

 

▲2輪目がきれいに開花。花径6cm

 

最初の花が少しいびつな形をしていたので、2輪目を一眼レフカメラで撮影しました。赤花は、ポケットカメラでは花色がつぶれて写ってしまいがちです。一眼レフだと花色がきれいに再現できました。実際は、もう少し明るい色をしています。

 

花径は6cm。丸弁ロゼット咲きの、整った花形。香りはありません。

 

ポールセンローズの「ネザ」/ベイサルシュート発生・発蕾・ピンチ・ハダニ発生

▲ベイサルシュートのつぼみをピンチ

ザも、花を咲かせた株に変化はありませんが、つぼみを上げなかった株からベイサルシュートが発生しました。さっそく枝先につぼみを持ったので、ピンチです。

 

▲最後の春花は、杏ピンク

ネザの春花最後の1輪は、かなり杏に近い淡いピンク色でした。気温が上がると、このように花びらの反り返りが強くなり剣弁咲きになります。

 

▲ハダニが発生!

 

「レッドインフィニティ」「ナポリ」には今のところハダニが発生していませんが、「ネザ」にはハッキリ発生しました。とりあえず葉裏に「ベニカXファインスプレー」を散布しました。

 

フォーエバーローズの「ナポリ」/発蕾・ピンチ

▲ナポリのベイサルシュートの先に発蕾(左端の枝)

足早く春花を咲き終えていたナポリは、順調にベイサルシュートを伸ばしています。ベイサルシュートの先につぼみを付けたのでピンチで取り去りました。

 

ウドンコ病も治まり、調子は良さそうです。

 

1年間育ててみての感想

▲昨年4月に購入したばかりの「3種類のミニバラ」

年4月下旬、フォーエバーローズの「レッド・インフィニティ」(右)、ポールセンローズの「ネザ」(左)、フォーエバーローズのオレンジ色のミニバラ(中央)の3鉢を購入して「そだレポ」を開始しました。

 

中央に写っているオレンジ色のミニバラだけは品種名がなく、名無しでは「そだレポ」しにくいので、フォーエバーローズの品種でよく似た外側が赤いハッキリしたオレンジ色のミニバラ「ナポリ」ということで育て始めました。が、実際のところ他に比べてかなり大輪だし今でも「ナポリ」かどうかはハッキリしません。

 

ミニバラは可愛らしいし安くていいのですが、いろいろ育てにくいところがあります。それを箇条書きにしてみます。

 

1挿し木してすぐの苗に花を咲かせているので、株が弱りやすい。

2苗を小さな鉢に5本くらい寄せ植えしているので、株が弱りやすい。

3ほとんどの品種でハダニが発生するので、葉を落とし株が弱りやすい。

4ミニバラはつぼみを上げやすいので、株が弱りやすい。

5軒下ではウドンコ病、雨のあたる環境では黒星病にかかりやすい。

 

これ以外にも、通常のバラ栽培での注意も必要です。適切な日照と水やり管理、肥料や害虫駆除の知識、シュート管理や冬の植え替えなど。

 

ミニバラは、一般的なバラ栽培の知識と道具を持っている人がやらないと、簡単にダメにしてしまうバラ。つまり、少なくとも中級者以上からチャレンジしたいバラで、初心者にはおすすめできません。

 

▲「ネザ」の2年目の春花

 

今回の「そだレポ」でも、芽がブラインドになって正常に育たないとか、ハダニがついたとか、いろいろありましたが、何とか1年たち、3種類のミニバラすべてが春花を咲かせてくれました。

 

今回のわたしの「そだレポ」では、なるべく花を咲かせながら育てました。最初ついていた花も少し咲かせたし、秋花も咲かせました(「ナポリ」だけですが)。2年目の春もしっかり咲かせました。

 

が、できればもっとじっくり木を育てた方が、良い状態に仕上げられます。

 

▲挿し木苗から3年目のミニバラ 写真提供/ハナたろう

 

この写真は、わたしと同じように「挿し木苗を寄せ植えした状態のミニバラ」から育て始めて3年目のミニバラです。育てたのは「そだレポ」でおなじみ「ハナたろう」さんです。

 

どれもしっかり樹が育っていて、つぼみの数も多く、すごく状態がいいですよね!

 

もちろん、ハナたろうさんの庭の環境や育て方が優れているというのはありますが、一番違うのは、ハナたろうさんは、3年目の春まで一切花を咲かせずつぼみをピンチし続けて樹を育てたという点です。

 

時間はかかりますが、状態の良い樹を育てたいなら、ハナたろうさんのようにじっくり取り組む方をおすすめします。

 

今回のそだレポを元に、「ミニバラの育て方」についての記事を後日まとめたいと思います。

 

育てた人紹介/あいびー

北よりの東向きベランダしかないのに、バラ栽培にはまってしまった主婦。日照不足に悩みながらも、バラ生活楽しんでいます。手間なくよく咲くバラが好き。趣味はバラ園巡り。小説とアニメも好き! 横浜在住

 

▼そだレポ検索は、こちらのページを利用してください

 

cropped-rose1.png
スポンサーリンク