ホームセンターで購入した土壌酸度計が使えなかったので、PH試験紙を購入して、鉢土のPHを測定しました。なかなか興味深い結果になりましたよ! 今回も、管理人の個人ブログです。


アズワン社のリトマス試験紙を購入


アズワン 1-1254-05 pH試験紙ロールタイプpH5.5−9.0【1巻】 1125405 4560111731188 ペーハー試験紙 最安値挑戦

ームセンターで購入した中国製の土壌酸度計がまったく使えなかったので、リトマス試験紙を購入してアナログに土壌酸度を測ることにしました。

 

今回わたしが購入したのは、アズワン社のリトマス試験紙です。アズワンは、大阪に本社を置く研究用機器ならびに計測機器・科学機器の販売をおこなう企業とのことです。この商品もメイドインチャイナでしたが、会社の成り立ちからして信頼がおけます。

 

強酸性や強アルカリ性を除いたPH5.5~9.0の範囲を調べられるロール状の試験紙を購入しました。

 

リトマス試験紙で土壌酸度を調べる方法

▲紙コップにキッチンペーパーを落とし、そこに土と水道水を

ず気になっているピンクに咲いた青アジサイの土と、青く咲いた青アジサイの土を調べます。計測方法は次の通り。

 

1、紙コップにキッチンペーパーを1枚ずつ真ん中が底につくように入れ、キッチンペーパーの中にそれぞれ土を入れます。

 

2、水道水を少し入れ、しばらく置きます。(5分程度)。

 

3、キッチンペーパーごと土を握って、土の浸出液を絞ります。(念のため、使い捨て手袋使用)。

 

4、白いペットボトルキャップに試験紙をちぎって入れておきます。

 

5、それぞれのペットボトルキャップに土の浸出液を注ぎ、色が安定したら計測。(1~2分後くらい)。あまり長く置くと、全体に青みが強くなるようです。

 

ピンクアジサイと青アジサイの土壌PHは?

▲アジサイの土のPHに明らかな違いが!

の結果がこちら。それぞれ色が違いますね。右側から水道水、ピンクアジサイの土、青アジサイの土です。

 

▲水道水がやたら青く出ている・・・

 

色見本は印刷の色なので、水の色とかなり違います。印刷の色見本ではPH7.0は抹茶色ですが、水道水の色はかなり青い青緑色。印刷の色見本でいうとPH8.0くらいに見えます。

 

水道水はPH7.0と信じて疑わなかったんですが・・・。

 

印刷と水で色が違うのは分かるけど、これは違いすぎますよね・・・。

 

▲保存水は、水道水よりやや黄色い青緑色

 

疑ったのは、我が家の水道水の方です。我が家はマンションなので、一旦屋上のタンクに貯蔵してから各戸に分配される仕組みです。その過程でPHが変化しているのではないかと。

 

そこで、災害用に備蓄している保存水を1本開けて調べてみました。結果はご覧のとおり、やや緑を感じる青緑色になりました。印刷の色見本でいうとPH7.5くらいの色ですが、この水の色がPH7.0なのでしょう。

 

印刷の色見本と同じ水の色マイナス0.5が実際のPHなのだろうと推測しました。さらに今回は、我が家の水道水を使って土の浸出液を作っているので、浸出液のPHは色見本マイナス1.0が実際のPHだと思われます。

 

▲青アジサイPH5.7 ピンクアジサイPH6.4 水道水PH7.5

 

そこで、もう一度ピンクアジサイの土と青アジサイの土のPHを調べます。ピンクアジサイの土は、色見本でPH7.5より少し黄色く見えるのでマイナス1.0してPH6.4。青アジサイの土は、色見本でPH6.7くらいに見えるのでマイナス1.0してPH5.7くらいと結論づけました。

 

今年も冬にアジサイを植え替えますが、PH6.0以下になるよう酸度調整しようと思います。とりあえず、目に見える結果が出て満足です^^

 

ちなみに我が家の水道水はPH7.5のようですね。

 

バラとミニ菜園の土も計測!

▲草花用培養土+赤玉土を使用しているレディエマハミルトン

うなると気になるのがバラの土です。わたしはバラ専用土ではなく、草花用培養土に赤玉土を加えて使っていますが、PHどれくらいなんでしょう?

 

▲リサイクル土を使ったルッコラのプランター

 

比較として、西側の室外機置場にあるルッコラのプランターも測ってみます。このプランターにはリサイクル土を使っていますが、軒が浅く、よく雨のあたる環境です。

 

▲バラの土とルッコラの土を追加計測

 

検査結果は上のとおりです。レディエマハミルトンは青アジサイとピンクアジサイの土の中間の色なので、PH6.0です。バラのPHは6.2が適正なので、もう少しアルカリ寄りでもいいのですが、まぁこれくらいなら誤差の範囲でしょう。

 

驚いたのがルッコラの土。この色からするとPH5.5か、もっと低いかも知れないですね。リサイクル土を使っているのに、こんなに酸性寄りになるとは! 原因はもちろん雨水でしょう。

 

アルカリ性の土を酸性にする方法


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の当たらない東側のベランダでは、リサイクル土はアルカリ性土壌になってしまっているので、これを調整しなければいけません。バラはPH6.2くらいが適正で、通常の草花はPH6.5くらいが好きな植物が多いです。

 

ここで活躍するのが【無調整】のピートモスです。ピートモスは【無調整】の商品でPH4.0ていど、【酸度調整済み】の商品でPH6.0ていど。アルカリ性土壌を酸性寄りにするには【無調整】のピートモスを使います。

 

ピートモスをたくさん使うと土が軽くなりすぎるので、リサイクル土の2割ていど混ぜて使ってみようと思います。来年は、青アジサイを青く咲かせよう!

 

まとめ

今回は、前回の続きで土壌酸度についてのブログでした。試行錯誤した結果、我が家の土や水の状態が把握できてよかったです。

 

10月になるとチューリップの球根やパンジーなどを植えこむ方も多いと思います。わたしのように、バラのリサイクル土を利用する方もいらっしゃるでしょう。植物を植えこむ前に、リサイクル土がどんな状態なのか、ちょっと調べてみませんか? 雨の当たる環境の方も、一度調べてみるといいかもです。いろいろ発見があるかも知れませんよ!

 

自分でバラの土を配合する方は、必ず【酸度調整済み】のピートモスを使ってください。【無調整】のピートモスでは酸性寄りの土になってしまいます。わたしのように、アルカリ性に偏った土の酸度調整をする方のみ【無調整】のピートモスを使ってください。逆に、酸性に偏った土を調整する場合は、苦土石灰を使います。

 

──しかし、鉢土のPHを測るだけで、なんだかんだ大変でした! 面白かったけどね^^

 

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