バラの元肥はどんなときに使うのか、どう使えばいいのかをまとめて紹介します。

YOUYOU

初心者ロザリアンYOUです。肥料には元肥と追肥がありますよね。いろんな情報を耳にして、元肥についてよく分からなくなってきたので、整理して教えてほしいの! いつ、どんなふうに使えばいいのかな? 


元肥って、どんな肥料?

▲苗を植えつける土に入れるのが「元肥」

「元肥」は「もとごえ」と読みます。「もとひ」と呼ばれることもあります。元肥は、苗を植えつけるときにあらかじめ土に入れておく肥料です。

 

元肥と対比して使われる肥料に「追肥」(ついひ)があります。苗を植えつけた後に施す肥料をすべてまとめて「追肥」と呼んでいます。バラでいうと、花が咲いた後に施す「お礼肥え」や秋花のために事前に施す「夏の追肥」(単に「追肥」と呼ばれることも多い)、芽出しをスムーズにするための「芽出し肥」があります。

 

あいびーあいびー

寒肥(「かんごえ」または「かんぴ」)という言い方もあります。これは寒い時期に与える肥料のことです。

元肥の種類は?

▲「元肥」に使える緩効性化成肥料

肥には、長く穏やかに効く有機質肥料が適しています。有機質肥料には「腐葉土」、「牛糞たい肥」、「油カス」などがあります。「腐葉土」や「牛糞たい肥」には肥料分が含まれていますが、肥料としての役割よりも「土壌改良剤」としての役割の方が重要です。ふかふかで、植物栽培に適した土に改良してくれる働きがあります。

 

元肥には人工的につくられた「化成肥料」も使われます。「化成肥料」には「速効性化成肥料」と「緩効性化成肥料」がありますが、元肥に使われるのは少しずつ長く効果が持続する「緩効性化成肥料」です

 

市販の培養土を使っているなら、基本的に元肥を買う必要なし!

▲市販の培養土にはほぼ「元肥」が入っている

とんどの市販の培養土には「元肥」が入っているので、それにさらにプラスして肥料を入れる必要はありません。プラスして肥料を入れてしまうと「肥料過多」になり、植物に悪影響を与えてしまう恐れがあります。

 

「バラの土」に関していえば、有機質肥料だけが配合されているものが多い印象です。「京成バラ園」「バラの家」「京阪園芸」など、バラ苗を多く扱っているお店のオリジナル培養土や住友化学園芸の「マイローズ」の培養土は、おそらくどれも有機質肥料のみ配合されているように思います。ただし、それぞれ独自配合のためすべてを公開しているわけではないので、確かなところは分かりませんが。

 

「バラの土」を使うときには、それぞれのメーカーでおすすめしている方法に従って使ってください。たとえば植えつけにはそのまま「バラの土」を使い、3月ごろ「芽出し肥」を追肥としてプラスするという方法をおすすめしているケースが多いように思います。

 

YOUYOU

わたしは市販の培養土を使っているから、「元肥」を買う必要はないっていうことね! それじゃ、どんなときに「元肥」を買う必要があるのかな?

「元肥」を使う3つのケース

植えで、毎年新しい培養土を購入して使っているなら「元肥」を買う必要はありません。ここでは「元肥」が必要になるケースを3つ紹介します。

 

1、地植えで育てる場合

▲バラを地植えするときには、あらかじめ元肥を混ぜた土をつくってから!

ラを地植えで育てる場合は、庭土に「元肥」を混ぜてバラ栽培に適した土に改良してから苗を植えつけます。

 

苗の植えつけ後、鉢植えなら毎冬に新しい培養土に総取り替えすることができますが、庭植えではそうはいきません。庭植えでは、冬の休眠期に株の周りに穴を掘り肥料を施します。これは「元肥」や「追肥」ではなく「寒肥」と呼ぶことが多いです。

 

2、培養土を自分で作っている場合

▲基本用土を組み合わせて培養土を手作り

販の培養土ではなく、自分でオリジナルの培養土を作っている方は「元肥」が必要です。このレベルの方は、どんな肥料をどう使うか熟知しているはずなので、目的に沿った方法で使ってください。

 

3、古土リサイクルする場合

▲古土をリサイクルするには元肥が必要

土をリサイクルして使う場合、「元肥」が必要になります。古土のゴミや微塵を抜き、たい肥や肥料分を補うことで植物栽培に適した土に再生することができます。

 

あいびーあいびー

現代ではほとんどないと思うけれど、「元肥なし」の培養土を使う場合も「元肥」が必要です。

化成肥料の元肥は混ぜて使うか、底に敷いて使うか?

つはわたしは今まで何人ものプロの園芸家さんの作業を見たことがあるのですが、化成肥料を元肥として使う場合、緩効性化成肥料を培養土に混ぜて使うやり方しか見たことがありません。だからそれが当たり前だと思っていたのですが──。

 

でも、元肥を底に敷くやり方があると知り、いろいろ調べてみたのですが。なんとなくその理由が分かってきたように思います。ここでは、わたしの推測を交えた内容を紹介しています。

 

通常、元肥は混ぜて使う!

▲通常、元肥は土に混ぜて使う

肥として使える代表的な緩効性化成肥料はハイポネックス社の「マグァンプK」です。この商品の特徴は、直接根に触れても肥料焼けを起こしにくく、一定量の肥料効果が長く続くというものです。肥料濃度に応じて溶け出す量を調節する機能が備わっているので、多少分量が多くなっても大丈夫という安心感の高い肥料です。

 

住友化学園芸の「マイローズバラの肥料」も、同じような構造で、直接根に触れても肥料焼けしにくい商品です。これらは、土に混ぜて使うことができる元肥です。

 

元肥にも追肥にも使える商品は、鉢底に!

 

▲元肥を鉢底に敷く方法

こからはすみません、すべての商品を詳しくチェックしたわけではないので、わたしの推測を交えています。化成肥料によっては、元肥にも追肥にも使えるという商品がありますよね。こういうタイプの肥料を元肥として使う場合には、鉢底に敷いて使う方法をおすすめしているケースが多いのではないか、と思います。

 

元肥を鉢底に敷いて使う方法は、上の図を参照にしてください。鉢底に鉢底石を敷き、その上に薄く培養土、元肥を置き、さらに培養土を重ねます。さらにその上にバラの苗を置き、根が直接、元肥に当たらないようにして植えつける方法です。

 

こういう方法を指示している理由は、追肥に使う肥料は基本的にけっこう肥料分が濃いので、根に触れると痛めてしまうおそれがあるからでしょう。だから、これを元肥として使う場合は、「あまり肥料がききにくい状況」で使うように指示されているのだろうと思うのです。

 

「鉢底に元肥を敷く方法」=「あまり肥料がききにくい状況」とわたしは思っています。なぜなら、肥料は水やりでじょじょに溶けだしますが、鉢底に敷いた肥料は水やりで溶けてほとんど底穴から流れ出てしまうからです。だからこの方法は、鉢の下にある土やコンクリートに肥料を与えているようなものだとわたしは思っています(^^; もちろん冬の植え付け後、鉢底まで根が伸びてくるまで1~2ヵ月以上かかるでしょうから、その頃には肥料成分が薄くなり根を傷める恐れがあまりなくなっているということも考慮されているでしょう

 

そこまでしてこの元肥を使う必要があるかどうか・・・は、自己判断でお願いします。

 

あいびーあいびー

手持ちの化成肥料を元肥として使うなら、どういう方法で使うようにおすすめされているかパッケージをよく確認して、その商品に適した方法で使ってください。どの商品でも同じように使えるわけではありません。これは、バラ以外の植物を栽培するときにも言えることです!

まとめ

今回は、元肥についてまとめました。毎冬、新しい市販の培養土に土替えする方なら、元肥は縁のないものです。でも、たとえば庭でバラを育てているとか、培養土を自作するとか、古土をリサイクルするときには必要になってきます。

 

元肥は、土に混ぜて使うのが基本です。でも、混ぜて使うには根を傷めてしまいかねない肥料でも、底に敷くことで元肥として使えるという商品もあります。そこは、それぞれの商品の使い方説明に沿った方法で使用してください。

 

YOUYOU

なるほど~。ということは、今のところわたしは毎年、新しい市販の培養土を使おうと思っているから、元肥を買わなくてもいいってことね! もう少しバラ栽培に慣れてきて、自分で培養土をつくったりするようになったら必要になるわけね。よく分かったわ!

 

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