7月1日・3日の「ノヴァーリス」/名残の春花が開花
▲名残の春花開花
遅れて立ち上がった花枝の先についたつぼみが開花しました。春花はたっぷり20日間かけて開いたのですが、今回は10日であっさり開花。その分、小ぶりです。
▲2日後には乱れた感じに全開に!
2日後の7月3日には全開に。花径7.5cm。少し乱れた感じに咲きました。
「ノヴァーリス」は、花びらの裏が濃い色をしているので、全開して花びらの裏が見えなくなると、急に白っぽくなったように感じます。
7月22日の「ノヴァーリス」
▲下葉が落ちて株元すっきり
春先にウドンコ病にかかった下葉が黄色くなって落ちました。このところの日照不足のせいか、大きな変化はありませんが、枝先から赤い新芽を伸ばしています。つぼみは、見つけ次第ピンチしています。そろそろ梅雨も明けてほしいところです。
薬剤散布
コガネムシの幼虫被害が怖い時期なので、「オルトランDX」を株元に散布しました。6月初旬に今年1回目を散布した後の、今年2回目。
8月12日の「ノヴァーリス」
▲現在、樹高70cm
ドイツのバラは夏の暑さに弱い印象ですが、「ノヴァーリス」は平気な顔をしています。梅雨明けの暑さを喜ぶように、葉が大きくなってきました。ウドンコ病で落葉した春先の葉に比べて、倍くらいのサイズがあります。
現在の樹高は70cm。枝先が自然にカーブしているので、カーブを伸ばすと枝の長さは80cmでした。つぼみは、見つけ次第ピンチしています。9月前にベイサルシュートが出てほしいのですが・・・今のところ気配がありません。
8月26日・9月1日の「ノヴァーリス」/追肥・夏剪定・ベイサルシュートが発生
▲新芽が伸び始めた夏の終わり
まず8月26日の様子から。猛暑も峠を越したと判断したのか、枝先から旺盛に新芽を伸ばし始めました。長い枝の先だけでなく、低い位置からも赤い若葉が開いています。
▲待望のベイサルシュート
株元から待望のベイサルシュートが1本、伸びてきています。1番花の後にベイサルシュートが伸びる品種が多いのですが「ノヴァーリス」のベイサルシュートは遅いですね。昨年もなかなか出ずにヤキモキしたのを覚えています。
▲規定量の半量を施肥
夏剪定にそなえて、あからじめ追肥をします。「IBのチカラ」(花ごころ)を8号鉢の規定量15粒のところ半量の7粒を施肥しました。
▲秋花に向け、枝先を夏剪定
ここからは9月1日の作業です。夏剪定をしました。剪定前の樹高70cmから50cm弱に枝先を切り詰めました。
「ノヴァーリス」は蕾がついてから開くまで時間がかかるので、昨年の秋花は11月に入ってからの開花でした。そのため、1輪は半分ほどしか開きませんでした。
この経験をふまえ、昨年は9月7日に夏剪定をしたので、今年は1週間早めて9月1日に行うことにしました。日照不足のせいか全体に枝が細っそりしているので、割り箸の半分ていどの太さのところでカットしています。あまり大輪にはならないかもしれません。
前回の撮影からの6日間で、ベイサルシュートもずいぶん大きくなりました。
9月28日の「ノヴァーリス」/秋花の発蕾
▲夏剪定後、半分ほどの枝先から芽吹いてきた
夏剪定から約1ヵ月。半分ほどの枝先から新芽が伸びています。現在の樹高は65cm。ベイサルシュートは1回ピンチして、現在は35cmです。
▲秋花の蕾がひとつ
秋花の蕾が1つついています。他の枝先を見たところ、どうやら水切れさせてしまったようで、黒ずんでいました。体調不良の日があったので、おそらくそのせいでしょう。残念。
▲勢いの良いベイサルシュートの枝先
9月初旬に出たばかりのベイサルシュートの先に、もしかしたら蕾がつきそうな気配です。こんな若いベイサルシュートに咲かせていいものか悩むところですが、蕾がついたら考えましょうかね。
10月13日・15日の「ノヴァーリス」/秋花が開花
▲秋花の蕾がほどけて
発蕾から半月でノヴァーリスの蕾がほどけてきました。春花よりも淡い色味のようです。
▲2日後にはまるく全開に
2日後の10月15日には全開に。この状態で花径9cm。花びらの立ち上がりの少ない、典型的なロゼット咲きになりました。春花と雰囲気がだいぶ違いますね。
▲ベイサルシュートの先に蕾が!
樹高は63cm。秋花をこれくらいの高さに抑えられれば、我が家のベランダとしてはちょうどいい感じです。まぁ、来年以降もっと大型化しそうですが。
写真の左側に伸びている枝は、今年のベイサルシュートです。やはり枝先に蕾がつきました。遅れて上がったこの蕾は、11月初旬の開花になりそうです。
この時期の手入れ
秋になると、我が家のベランダはほとんど病虫害らしきものがなくなります。薬剤散布まったくやっていません。水やりのみです。
11月9日の「ノヴァーリス」
▲花径10cm。膨らみのあるたっぷりした花形
ベイサルシュートの先の蕾が咲きました。発蕾から約1ヵ月かけて生長し、充実した花になりました。花径は10cm。花びらがカーブした膨らみのある花形です。10月中旬に咲いたロゼット咲きの花とは、まるで別品種のよう。こちらの方が、本来の「ノヴァーリス」に近いですね。
「ノヴァーリス」に香りはないと思っていたのですが、この花は微香があります。すっきりとしたハイブリッド・ティー系の香りです。
11月16日の「ノヴァーリス」
▲「カップ&ソーサー」の花形に
ノヴァーリスの最後の花がほぼ全開しました。「ほぼ」というのは、まだ少し芯が残っているからです。開花から1週間が過ぎ、ご覧のとおり花びらの先が茶色く傷んできています。寒さのためなかなか全開にならず、今後は観賞価値が下がる一方です。
花径は前回より少し膨らみ11cm。
花形はいわゆる「カップ &ソーサー」になりました。外側の開いた花びらをソーサー(お皿)に、真ん中の丸い花の方をカップに見立てた表現。11月中旬~下旬に現れやすい花形です。
ただし、通常「カップ&ソーサー」は、この花形で上向きに咲いたバラについての表現です。こんなに俯いたカップでは、中の紅茶がこぼれちゃいますから。
12月28日の「ノヴァーリス」/用土替え・冬剪定
▲黒星病にかかって葉が黄変
今年の花も終わり、休眠期に入ったので冬の植え替え(用土替え)をしていきます。
晩秋から少し葉に黒星病が出ていますが、放置していたら黄色くなってきました。雑草も伸び放題ですね。バラ自体の状態は悪くなさそうです。
▲花びらが自動で散っていた
そういえば最後の花を放置していたら、いつのまにか花びらが散っていました。「ノヴァーリス」は、時間はかかるけれど自分で花びらを落とすタイプのようです。
▲根の状態ヨシ!
鉢から抜いてみると、かなり根が発達していました。根張りヨシ。根の害虫(コガネムシの幼虫)、根の病気(根頭がん腫病)どちらもなしです。
▲余分な根をカット
根をほぐして間の土を落とし、余分な根をカットしました。
▲今年はこの培養土で植え替え
今年は、ハイポネックスの培養土を使います。バラの専用土は高いし重いし。基本用土をたくさん置く場所もないので、わたしはこういう汎用性のある培養土を使うことが多いです。
ハイポネックスの培養土は、元肥に化成肥料の「マグァンプK」(中粒:効き目1年間)を使っているところも気に入りました。ベランダ栽培の我が家では、コバエを呼びやすい有機質肥料は敬遠してしまいます。
バラは少し重い土を好むので、この培養土に赤玉土をプラスして使います。
▲用土替え完了
鉢底ネット、鉢底石の上に培養土を使って植えこみ、用土替えは完了です。鉢は去年と同じもの(テラコッタの8号鉢)を使いました。
▲樹高は45cm
用土替えに続いて冬剪定も行います。冬の剪定は2月が適期とされますが、わたしは用土替えと同時に一気にやってしまいます。
葉を取り、外芽の位置を観ながら剪定。剪定後の樹高は45cmになりました。真っ直ぐ立っている枝が2本、左右に開いている枝が2本で、形の良い株になりました。
立っている2本の枝の間隔が狭いのですが、触らないことにしました。理由は──「シェエラザード」のそだレポを見ていただければわかるんですが、枝を広げていたら裂けてしまったという事故があったので・・・。
最後にたっぷり水やりして作業は完了です。
>>次のページでは「芽吹き・剪定手直し・粒状薬剤散布」から紹介しています。
初めまして
バラの時期になってきて、また忙しくなりますね。
好きと言うだけで集めたバラが20数本、知識もあまり無く難しいバラなどと言う事も気にせず集めたブルーローズが4本ありそのうちの1本がノバァリースです。
バラは消毒が必須とは知っていますが、「なるべく減らしたい」とか「天気が…」とか言い訳をして、特に夏は月イチ位の頻度で去年は黒星病が蔓延して可愛そうな状態でした。
次亜塩素酸水は歯医者さんでうがいにもつかったりしているので、人にも植物にも優しいイメージがあるので、移行できるのならしたいのですが、使用感はどんなものですか?
らんさん、はじめましてこんにちは^^
次亜塩素酸水にも何種類かあるようで、歯科で使っているものは通常「電解水」と呼ばれる塩水を電気分解したものです。わたしが使っているものは、強アルカリの次亜塩素酸ナトリウムを弱酸性にPH調整したものです。なので、少し次亜塩素酸ナトリウム臭(要は塩素臭)があります。厳密には歯科で使っているものではないのですが、同じように人にも植物にも安全な消毒液です。
次亜塩素酸水は今年から導入したものなので、まだ使用感としてお伝えすることはできないのですが。高額なものではないし、臭いもほとんどないので、お隣さんと壁一枚で隣接している我が家のマンションのベランダでも、気兼ねなく使えそうです。希釈率さえ守ればいくら使っても問題ない商品なので、販売店ではじゃんじゃん使うことを推奨しています。展着剤を混入した方が良さそうなので、今後ニームオイルも併用する予定でいます。
ノヴァーリスのそだレポをしながら、同時に使用感も確認していくつもりです^^
ありがとうございました
あの後ネットで調べてみたら、水溶液も顆粒状の物もあるようですね。
コロナウイルスによる消毒液不足の中、色々なものの消毒に使えそうなので購入を考えています。
ただ手指の消毒に…とは書いてなかったのですが空間除菌にも使えるのに、強すぎるんでしょうかね?
次亜塩素酸水にもいろんなタイプがあるんですね。手指消毒に使えるかどうかは、PHと濃度が関係していると思うんです。
わたしが購入したのは、ピーキャットの2液を混ぜて自分で濃度調整して作るタイプの商品です。これを20ppmほどで作ればうがいにも使えるし、20~60ppmで手指の消毒に使えるそうです。弱酸性で肌に優しいPHなので、手荒れしにくいようですよ。
わたしも鉢で4年ノヴァーリスを育てていますが、暑さにはあまり強くないような気がします。夏になると、葉の上部がチリチリによくなります。今年から、明るい木陰に
入れるようにしています。(ほかのバラはそこまではならないのですが)生育は早い
と思います。
森本敏昭さん、コメントをありがとうございます。
ノヴァーリス4年目ですか。さぞ立派になったでしょうね^^
暑さで葉焼けするのですか~。
青バラは半日陰で育てた方がいいと言われることがあるんですが
耐陰性の弱いバラが多いのにどうしてかな~って思っていました。
花ではなく、葉がやられてしまうんですね。
なるほどです。
今年、気をつけて観察したいと思います。
生育は早いですか?
ということは、我が家の日照が足りないから
育つのが遅いのかもしれないですね。
明らかにどのバラより芽吹きも発蕾も遅いんですよね。
だから今年の夏剪定は他のものより早くしようと思っているくらいです。
経験者のコメント、とても参考になりました。
ありがとうございます^^