もうすぐヴァレンタイン・デーですね。欧米では「日頃の感謝を表す日として性別関係なく、花やカードを贈り合う日」とされることが多いようですが、日本では「女性から男性にチョコレートと共に愛を告白する日」とされていますね。そんなの誰が決めたんでしょうね? 今回はヴァレンタイン・デーの起源から日本の最新トレンドまでまとめて紹介します!

ヴァレンタイン・デーの起源はローマ時代にまで遡る

Statue of the Holy Valentine
Statue of the Holy Valentine / c_pichler

ァレンタイン・デーの起源にはどうやら諸説あるようですが、もっとも一般的な説を紹介します。

西暦268~270年に在位したローマ帝国皇帝クラウディス2世は、兵士たちの結婚を禁止したといわれています。その理由は、愛する人を故郷に残したままでは兵士の士気が下がるから、というものでした。理由は頷けるのですが、やはり兵士たちにとっては悲しいことだったようです。

当時のキリスト教の司祭セント・ヴァレンタインは、嘆き悲しむ兵士たちのために内密に結婚式を執り行っていたのですが、この噂が皇帝の耳に入ってしまいます。皇帝は怒り、セント・ヴァレンタインに結婚式をやめるよう命じます。しかしセント・ヴァレンタインは、皇帝の命令に逆らい結婚式を続けたのだそうです。ついにセント・ヴァレンタインは反逆の罪により、269年2月14日に処刑されてしまいます。

後にローマではセント・ヴァレンタインが「愛の守護聖人」、彼が殉教した2月14日が「恋人たちの日」とされ、14世紀ごろから定着したのが起源です。

 

海外のヴァレンタイン・デーはどんな感じ?

ギリスでは元々の「恋人たちの日」の意味合いが色濃く残っており、男性からも女性からも相手に花束にカードを添えて贈り合います。チョコレートが贈られることもあります。さらにレストランを予約し、いつもよりロマンティックな夜を過ごすカップルが多いようです。

アメリカでは「恋人たちの日」というよりも「感謝を伝え合う日」の色合いが濃いようです。友人同士や学校の先生に、男女関係なく日ごろお世話になっている人に花やカードを贈る日になっています。恋人同士では、男性が女性に想いを伝える絶好の日とされているようです。

イスラム圏の国々では、ヴァレンタインデーを祝うのは「イスラム教文化を侵害する西洋の企みである」として、禁止されています。なんとサウジアラビアでは死刑もありうるというのですから物騒なことです。ヒンドゥー教でもキリスト教色の強いヴァレンタインデーを祝うことを禁じているそうです。

アジア圏でのヴァレンタインデーはどうかというと。中国では、男性から女性に花やプレゼントを贈ることが多く、韓国では日本の習慣が影響を与えているようで女性から男性にチョコレートと共に告白する日となっているようです。

ちなみに、ホワイトデーの習慣は唯一、韓国だけに存在するようです。

 

ヴァレンタインデーとチョコレートはどう結びつくの?

では「ヴァレンタインデー=チョコレートをプレゼントする日」となっていますが、海外でのヴァレンタインデー、とくに欧米では花にカードを添えて贈り合うのが主流です。ちらほらチョコレートを贈ることもあるようですが、はたして、どうしてヴァレンタインデーにチョコレートが結びついてきたのでしょう?

 

イギリスのキャドバリー・シュウェップス社が発祥

Cadbury Milk Tray
Cadbury Milk Tray / Sean MacEntee

ャドバリー・シュウェップス社(Cadbury-Schweppes)は、1854年にヴィクトリア女王からココア・チョコレート製造業者として王室御用達に認可されたというイギリスの名門菓子メーカーです。キャドバリー・シュウェップス社が1868年に美しい絵のついた贈答用チョコレートボックスやハート型のヴァレンタイン用キャンディボックスを販売し、これが人気になったことから、ヴァレンタインデーの定番ギフトの一つになったといわれています。

日本ではモロゾフが最初

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老舗洋菓子メーカー、モロゾフが1932年に日本で初めてヴァレンタイン・チョコレートを発売しました。当時のモロゾフ社のカタログには、ハート形の容器にチョコレートを詰めた商品や、バスケットに花束のようにチョコレートを詰めた商品があったそうです。

アメリカの友人からヴァレンタインデーに贈り物をし合う習慣を訊いたモロゾフ創業者は、この文化を日本にも紹介しようと尽力したのだと伝えられています。

 

ホワイトデーは日本で作られた

なみに、ホワイトデーは日本で生まれました。ヴァレンタインデーが定着するにつれ、「ヴァレンタインデーの1ヵ月後にお返しをする日を作ってはどうか?」という案が菓子業界で持ち上がります。これを受けて全国飴菓子工業協同組合ではキャンディを贈る日とし、福岡市の老舗菓子屋「石村萬盛堂」ではマシュマロを贈る日としました。さらに1973年から不二家なども参入して盛り上がっていったようです。

 

友チョコや自分チョコ派、増加中!

愛にまつわるいざこざが面倒くさーい! と、感じている若者が多いようで、近年、日本では若者の恋愛離れが問題視されています。恋愛離れが進むとヴァレンタインデーは盛り上がりに欠けるのでは? と思いがちですが、別の需要が伸びてきて以前と様変わりしながら今年のヴァレンタイン商戦も盛り上がりを見せているようです。

 

学校では友チョコ増加


バレンタイン・チロルチョコ / Sekikos

生の間では、ひと昔(いや、もうふた昔か?)前なら、女の子が男の子を体育館の裏手に呼び出しチョコレートを手渡しするなんてこともあったようですが、現代ではそんな風習はほぼすたれています。その代わりに「友チョコ」が定番化しています。親しい女の子の友人同士が贈り合うのですね。

高額なチョコでなくても、普段使いのチョコに可愛いラッピングを施したり、チョコレートの焼き菓子を作ったり板チョコにオリジナルなアレンジをしたり、プラス一工夫で自分らしくして贈り合うことが多いようです。

 

職場での義理チョコは超不評!

年前まではどの職場でも女子社員全員で、同僚や上司に義理チョコを渡さなければならなかったりする習慣がありました。今でも会社によっては残っているようですね。でも、これが本当に面倒くさいと女子社員の間では超不評なんです。かくいうわたしも、会社員時代に嫌だった覚えがあります。

 

自分のためのご褒美チョコが増えている!


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性って「頑張った自分にご褒美」って大好きですよね。ヴァレンタイン・シーズンは、ゴディバを始めとする世界の高級チョコレートの新作がデパートに並ぶ時期です。以前なら「本命チョコ」として購入されていたこれらの高級チョコレートを、近年では自分のためのご褒美チョコとして購入する人が増えているようです。

さらに「スイーツ男子」なる言葉が定着してきたように、男性でも甘いものを好んで食べる人が増えてきた現状を反映して、「自分チョコ」を買い求める男性が増加しているようですよ!

 

ヴァレンタインデーには花を! 「フラワー・ヴァレンタイン」を推進!

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blooming / sayot

「ヴァレンタインデーにはチョコレートを!」「ホワイトデーにはキャンディやマシュマロを!」というのは、菓子業界が販売促進目的で始めたことで、ヴァレンタインデーは愛する者同士が気持ちを伝え合う日というのが元々の意味です。宣伝につられてチョコレートを求める人が多いけれど、じつは贈り物にチョコレートを選ぶ必然性はありません。

それよりも欧米では花にカードを添えて贈る方が主流です。ここに着目した「花の国日本協議会」では、近年「フラワー・ヴァレンタイン」を推進中です。日本でも、愛する二人がお互いに花を贈り合う日にしていこうとしているのですね。

FMラジオ局J-WAVEとタイアップしてCDのプレゼント企画を実施したり、インスタグラム、ツイッター、フェイスブックに「#フラワーバレンタイン813」をつけて花の写真を投稿すると抽選でコンサートに招待してくれたりと、タイアップイベントも開催されています。

さらに首都圏約500店の花屋では、ハート形のタグをつけた「フラワーヴァレンタイン・コラボブーケ」も販売しています。

日本ではあまり日常的に花を贈り合う習慣がないので、これを機に、フラワーギフトが定着してくれるといいですね!

詳しくはフラワーヴァレンタインの特設サイトをご覧ください。(http://www.flower-valentine.com/)

 

まとめ

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ヴァレンタインの起源からチョコレートとのつながり、さらに現代のヴァレンタイン模様まで、駆け足で紹介しました。

これを機にチョコレートを売ろう、花を売ろうと、すっかり商品の売り込みに利用されてしまっているヴァレンタインデーですが、じつはこのヴァレンタインデーの起源そのものが後世にねつ造された逸話だという説があります。ローマにキリスト教を広めるための手段だったのではないかというのですね。こうなるともう、がっかりするやら、商魂たくましいなぁと笑えてしまうやらですが。

でも、年に1日くらい「恋人たちの日」があってもいいような気がしますよね。釣りと分かっていても、チョコレートを買ったり、花を贈り合ったりするのは、楽しい習慣のように思えます。とくに日本では男性が女性に花を贈る機会がとても少ないので、フラワーヴァレンタインが定着してくれるといいなぁと思います。

花屋の店先にある、できあいのミニブーケでも構わないのです。男性ならデートでさりげなく手渡したり、会社帰りに奥様に買って帰ったりしてみては? 女性なら自分へのご褒美は食べ物や洋服ばかりじゃなくて、ときに花を選んでみてはいかが? 自分だけに微笑んでくれる花って、なかなか愛しいもんですよ!

 

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