今年も「世界らん展日本大賞」の季節がやってきました。2017年2月11日~17日の7日間、東京ドームに世界中の蘭が集結します。色鮮やかな花色、華やかな花形や他に類を見ないユニークな花形が魅惑の蘭の世界を中心に、さまざまなイベントが開催されます。世界らん展の開催概要と見どころを紹介します。

「世界らん展日本大賞」は、世界を代表する蘭の祭典

 

ーロッパからもたらされた洋蘭、中国や韓国など東洋で古くから観賞用に栽培されてきた東洋蘭日本の蘭、世界中の蘭を一堂に介する「世界らん展日本大賞」は、今年27回目を迎える歴史ある展覧会です。

昨年の実績によると、世界19か国・地域が参加し、約3000種、約10万株、250万輪以上の蘭が展示され、展示期間7日間中の観客動員数は約13万5千人世界を代表する蘭の祭典といえます。

 

「世界らん展日本大賞2017」開催概要

会場

東京ドーム(総武線「水道橋駅」下車、徒歩2分)

日程

2017年2月11日(土)~17日(金) 一般公開7日間
午前9時30分~午後5時30分 (入場は午後5時00分まで)

入場料

当日券:2,200円
イブニング券:1,700円 (午後3時00分より入場可。午後2時30分より当日券売場で販売)

 

世界らん展日本大賞2017

▲カトレア(写真はイメージです。展示作品ではありません)

界20カ国の蘭愛好家および団体、生産者などから出展された、蘭や蘭を使用した作品を6つの部門に分けて審査し、作品を展示します。

[部門1]個別部門/世界から選りすぐりの900株から大賞を選出

[部門2]フレグランス部門/香りに焦点をあてた作品

[部門3]ディスプレイ部門/蘭を使った飾りつけ

[部門4]フラワーデザイン部門/蘭を素材にしたディスプレイデザイン、インテリアアレンジメント、ブーケなどの作品

[部門5]アート部門/絵画、ボタニカルアート、写真、アートフラワー、押し花、ドライフラワー、プリザーブドフラワーなどの作品

[部門6]ミニチュアディスプレイ部門 /蘭の鉢花を中心に、他の植物や装飾品などを取り混ぜて寄せ植えした作品

 

5つの見どころを余さず紹介!

国から集結した選りすぐりの蘭を見るのはもちろん楽しみなのですが、それ以外にも楽しめるポイントはたくさんあります。ここでは5つの見どころを紹介します。

見どころ、その1 宝塚歌劇団監修のオーキッド・ゲート

Orchid
Orchid / TheGirlsNY

▲バンダ(写真はイメージです。展示品ではありません)

塚歌劇団、月組トップスター、珠城りょうさんが「オーキッド・ミューズ(蘭の女神)」に就任し、2017年2月10日の開会式で就任セレモニーが開催されました。

入口から入ってすぐの場所には宝塚歌劇団監修によるオーキッド・ゲートが設置。宝塚歌劇団のブースには宝塚歌劇団5組のトップスターが実際に着用した衣装も展示されます。

宝塚歌劇団の華やかな世界に蘭の花はとても似合いますね。

 

見どころ、その2 2016 年新発見の蘭と世界初の交配種の蘭を展示


Platystele sp / luis perez

▲写真はイメージです。展示品ではありません

年、新しく発見されたばかりの蘭が2種類、さらに世界で初めて交配に成功した蘭が1種類展示されます。

昨年発見された蘭は、光合成をしない、しかも咲かない花(つぼみ)をつける蘭「クロシマヤツシロラン」と、屋久島で発見された「タブガワムヨウラン」。「ダブガワムヨウラン」は、夏に白い花を咲かせるそうです。

国立科学博物館・筑波実験植物園では、昨年初めて、光合成をしない植物の交配種を咲かせることに成功しました。今回展示される「スルガランとマヤランの交配種」は、実験室の外で初めて展示される貴重な蘭です。

どれも小さくて地味な花ですが、学術的に貴重なものばかりです。

 

見どころ、その3 假屋崎省吾さん、志穂美悦子さんの作品展示&ステージ

FLOWER ACTIVEST志穂美悦子さんのステージ 2017年2月14日(火)

・華道家・假屋崎省吾さんのステージ 2017年2月16日(木)

軽快なトークや華麗な作品が楽しみです。

 

見どころ、その4 日本いけばな三大流派のステージ&企画展示

坊、草月流、小原流。日本を代表するいけばなの三大流派による見ごたえある企画展示がされます。初日11日のステージでは、各流派による技と美のいけばな競演が行われました。

 

見どころ、その5  オーキッド・パークやワークショップ


15.Dracula simia, the Monkey Face Orchid / Dick Culbert

▲ドラクラ・シミア(モンキーフェイス・オーキッド)写真はイメージです。展示品ではありません

は擬態の名人です。まるで猿に見える蘭や、チョウやハチに見える蘭。さまざまなおもしろい蘭が見られます。

他にもハンギング・バスケットのデモンストレーションや展示、プリザーブドフラワーなどのワークショップ植え替え実演蘭栽培の相談コーナーなど。さまざまなコンテンツが楽しめます。

 

 

まとめ

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「世界らん展日本大賞2017」の開催概要をお知らせしました。

バラの好きな方は意外と蘭は苦手な方も多いかもしれないなぁと思ったりしますが──。かくいうわたしも、かつてはやや苦手でした。カトレアは優美で豪華な印象なのですが、それ以外の蘭はどれもとても人工的な印象が強くて。色や模様も毒々しいイメージのものが結構ありますしね。

 

でも、蘭てとてもさまざまな表情をもっていて、好きな方はのめり込んでしまうほど好きになるのが分かります。

 

花屋で見かける蘭の種類は決まったものしかないので、これだけまとまってさまざまな種類の蘭の花を見られる機会は貴重です。それに、香りの良い蘭ときたら酔ってしまいそうなほど素晴らしい香りを放つのです! 蘭のすばらしさをよくご存知の方も、かつてのわたしのように蘭はちょっと苦手・・・と思っている方も、ぜひ1度、「世界らん展日本大賞」に足を運んでみてはいかがでしょうか?

きっと意外な発見と驚きに出会えます!

 

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