8月26日・9月1日の「シェエラザード」/追肥・夏剪定

▲猛暑でも葉が茂り、調子がよさそう

ず8月26日の様子から。瑞々しい若葉が茂り、それなり調子よさそうです。ハダニ被害で葉の色つやが悪いところはあるけれど、下の方からしっかり葉が残っています。

 

作出者の木村卓功さんの目指すところが「日本の夏に負けないバラ」ということなので、やはり「シェエラザード」は比較的夏の暑さに強い品種のようです。

 

▲追肥に化成肥料を株元から離して置く

 

9月に入ってから行う「夏剪定」にそなえて、あらかじめ追肥しておきます。「IBのチカラ」(花ごろも)を8号鉢の規定量15粒のところ半量の7粒、株から離して置きました。

 

▲樹高50cmに夏剪定

 

9月1日に夏剪定を行いました。花が見込めそうな枝には、すべてハサミを入れ樹高50cm弱に整えました。どれも割り箸より細い枝なので、花径何センチに咲いてくれるか楽しみです。

 

結局、今年のベイサルシュートは4月に発生した1本のみのようです。

 

9月28日の「シェエラザード」/秋花の発蕾

▲夏剪定から40cm伸びて、樹高は90cmに

剪定から約1ヵ月。ベイサルシュートの先がぐんと伸びて、樹高は90cmになりました。どの枝にもまんべんなくハサミを入れたのですが、結局伸びたのはベイサルシュートのみで、他の枝はまったく動きがありません。相変わらずベイサルシュートにばかりエネルギーが集中するようです。

 

▲秋花の蕾が3つ

 

ベイサルシュートの枝先に秋花の蕾がつきました。写真では手前の葉に隠れているところにも蕾があるので、3輪の房咲きです。他の枝はまったく伸びていないので、今年の秋花はこの3輪となるようです。

 

10月11日・13日の「シェエラザード」/秋花が開花

▲シェエラザードの秋花が開花

イサルシュートの先についた3つの蕾のうち、真ん中の主蕾がまるく開花しました。先の尖った花びらが波打つ、「シェエラザード」らしい花です。姿よく、深いローズピンクの発色もよく、きれいに咲いてくれました。春花より少し青みがかっているように見えます。

 

今年の春花はあまり香りの質が良くなかったのですが、秋花は本来のすばらしい香りになりました。甘さを抑えたすっきりしたダマスク香で、ミルラ香のような薬っぽさもありません。クセのない、誰からも好かれる香りだと思います。

 

▲ベイサルシュートの先に開花

 

夏剪定後、今年発生したベイサルシュートから新しい枝がぐんと伸び出し、その先に開花しています。去年までの枝はまったく動きがありません。樹高は90cm。我が家のベランダでは、木立ちバラはこれくらいの高さまでに抑えたいところです。

 

▲10月13日、芯がほどけて全開に!

 

2日後の13日には、芯がほどけて雄しべが見えてきました。花径は9cm。春花と同じサイズです。

 

咲き始めの「シェエラザード」は真ん中が袋のように見えるのですが、芯がほどけて開き切ると波打つカップ咲きが美しいです。雄しべが見えるくらい咲いた姿が美しいバラって少数派ですよね。

 

10月22日の「シェエラザード」

▲残りの2輪が同時に開花

蕾に遅れること約10日。2輪の側蕾が同時に開花しました。相変わらず芳しい! 今年の秋花は、とてもよい香りに恵まれました。花径は8cm。先に咲いた花より一回り小さいですね。花びらも少なく、ややあっさりめに咲きました。

 

この花は花がら切りをせずに、花もちがどれくらいか観察しようと思います。

 

11月1日の「シェエラザード」/咲き終わり

▲花びらが青味がかって傷んできた

花から1週間。花びらが乱れて青味がかってきました。痛みも目立ち始めているので、そろそろ咲き終わりですね。春花が5日間の花もちだったので、秋は少し長く楽しめました。

 

ちなみに、こんなになっても香りは健在! 香りと花もちが両立しているところが素晴らしいと思います。

 

12月28日の「シェエラザード」/用土替え・冬剪定

▲秋花後、目立った変化なし

花が終わってからの約2か月間、「シェエラザード」はほとんど変化がありません。病気もなければ害虫被害もありません。まだまだ葉もみずみずしい。もう休眠期なので、冬の植え替え(用土替え)をしていきます。

 

▲根は鉢底でサークリング

 

鉢底穴から根がのぞいていたので、状態はいいだろうと思っていました。鉢から抜いてみると、ご覧のとおり、鉢底で根がサークリングして、かなり良い根張りです。

 

▲伸びすぎた根をカット

 

根をほぐして、根の間の土を落とし、伸びすぎた根をカットしました。けっこうたくさん切りました。

 

▲今年はハイポネックスの培養土を使用

 

今年は、ハイポネックスの培養土を使います。「バラの土」は高いし重いので(^^; わたしはこういう汎用性のある培養土を使うことが多いです。

 

元肥に化成肥料(マグァンプK)を使っているところも気に入りました。我が家はベランダ栽培なので、コバエを呼びやすい有機質肥料は敬遠してしまいます。

 

バラは少し重いめの土を好むので、この培養土に赤玉土を足して使います。

 

▲土を入れたら指でつついて落ち着かせる

 

鉢底ネット、鉢底石を入れたら培養土を足していきます。土を入れたら表面を指でつついて培養土を落ち着かせます。赤玉土を入れたけど、まだ少しふわふわしてるかな。でもまぁ、大丈夫でしょう。

 

▲剪定後の樹高は50cm

 

最後に水やりして、葉を取り除いて枝を剪定したら冬の作業は完了です。

 

冬剪定の適期は芽が動き出す前の2月とされていますが、わたしはベランダをスッキリさせたいので、植え替えと同時に剪定してしまいます。

 

剪定後の樹高は50cmです。

 

▲最後に事件が!

 

これで作業は完了なんですが・・・最後に事件が! 

 

枝の間隔が狭いところがあったので、ちょっと広げるように触っていたら、なんと裂けてしまいました!!! あわてて応急処置で、養生テープを巻きましたが・・・。大丈夫だと思うけどびっくりしたー! そんなに力入れてないんですけどね。

 

2月25日の「シェエラザード」/芽吹き・剪定手直し

▲裂けた枝からも萌芽

年末に剪定した「シェエラザード」が芽吹いてきました。力を入れたつもりはなかったけれど裂けてしまった枝もちゃんと芽吹いていて、とりあえず一安心。養生テープはそのままにしておきます。

 

▲内芽や細枝をカットして剪定手直し

 

芽を観ながら剪定したつもりでしたが内芽の上で剪定してあったり、細い枝が残してあったりしたので、剪定手直しです。良い芽を確認しながら、もう一度セオリー通りの剪定をしました。

 

今回の「そだレポ」の感想

▲春満開の「シェエラザード」

本の環境に合ったバラを目指して育種している木村卓功さん作出のバラ「シェエラザード」の1年でした。1年を通しての感想は「旺盛!」の一言です。葉がよく茂り、花数も多く、ベイサルシュートはなんと春花と同時に発生するというスゴさ。

 

ハダニは少しつきましたが、病気らしい病気もなく、健康優良児っぷりを見せつけてくれたと思います。手入れが楽で花つきが良く、豪華で強香の花が四季咲きする「シェエラザード」。これは楽しい品種ですね!

 

ただし旺盛すぎて、一般的なバラの育て方に当てはまらないところもありました。ベイサルシュートの発生時期がすごく早い点や、ベイサルシュートばかりに栄養が集中して他の枝が動かなくなってしまう点が、特徴的だと思えます。

 

「シェエラザード」は、モナコ国際バラコンクールで芳香賞とフロリバンダ部門賞をダブル受賞したバラという実力を十分堪能できる品種です。

 

育てた人紹介/あいびー

北よりの東向きベランダしかないのに、バラ栽培にはまってしまった主婦。日照不足に悩みながらも、バラ生活楽しんでいます。手間なくよく咲くバラが好き。趣味はバラ園巡り。小説とアニメも好き! 横浜在住

 

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