8月1日の「ペネロペイア」

▲株元と出開き葉が、少し黄色くなってきた 写真提供/とらうさぎ

元の葉と、春先に出開きになった葉が、少し黄色くなってきました。出開きの古い葉が落ちるのは生理現象かもしれませんが、株元の方は、さっそく夏バテかもしれません。

 

▲シュートの先がしんなりしているのが気がかり 写真提供/とらうさぎ

 

シュートの先が少しシナシナしていますが、鉢土は湿っているので、葉水をしながら様子を見ているところです。たまに出る蕾はピンチしています。

 

この時期の手入れ

ベーサルシュートの勢いが強いので、他の枝と高さを合わせて、2回目のソフトピンチをしました。現在の樹高は80cm。コガネムシの幼虫が怖いのでオルトランDXを株元にまきました。肥料はお休みです。

 

土の温度上昇を防ぐための遮熱シート「あいあいシート」(あいあいガーデニング)を鉢に巻いています。

 

8月末の「ペネロペイア」/高温障害、鉢増し

▲高温障害で新しい葉の先が焼けた 写真提供/とらうさぎ

8月の猛暑の時期、「ペネロペイア」にも高温障害が出ました。新芽が縮れて、ひどいときには写真のように茶色く焼けてしまいます。

 

前回の「そだレポ」で気になっていた、シュートの先がシナシナしてしまうのも高温のせいらしく、シナシナからやがてチリチリになっていきました。このためシュートは、夏の間に2度切り戻しました。

 

この時期の手入れ

水切れが頻繁になってきたので、8号スリット鉢から10号バラ鉢へ鉢増ししました。一番暑い時期なので、根鉢を崩さないようそっと植え替えました。その後、水切れは改善されました。

 

9月11日の「ペネロペイア」

▲現在の樹高は100cm 写真提供/とらうさぎ

 

8月下旬~9月初旬にかけて、まだ残っていた春先の出開きと下葉の一部が黄色くなって落ちました。9月に入ってから新芽が伸び始め、現在の樹高は100cmです。

 

▲花びらの先が焼けた「ペネロペイア」の夏花 写真提供/とらうさぎ

 

8月下旬から次々と蕾を上げます。ピンチで取り除いていますが、なかにはピンチを免れ咲いた花もあります。花径4.5cmくらいのミニサイズで、花びらの少ないあっさりした花でした。花びらの先が日焼けで黒ずんでいます。

 

この時期の手入れ

9月に入ってから、IB肥料を規定量与えました。

 

9月初旬に「ベニカXファインスプレー」を散布。葉焼け防止のため散布は夜間に行い、霧吹きで葉水をしてからかけました。コガネムシの幼虫対策のため「オルトランDX」を株元に撒きました。

 

防虫のため「トウガラシ+ハーブスプレー」を日常散布しています。

 

10月5日の「ペネロペイア」/秋花開花

▲ベーサルシュートの先が長く伸びて樹高130cmに 写真提供/とらうさぎ

年は夏剪定しないことにした「ペネロペイア」の現在の樹高は130cm。「ペネロペイア」は半つる性のシュラブ樹形のバラですが、この品種は枝が長く伸びるタイプのようです。同じく「ロサ・オリエンティス」のバラでシュラブ樹形の「ダフネ」がたくさん分枝して120cmのちょうどいい高さに咲いているのと比べると、枝ぶりがかなり違います。

 

▲花径5cmながら、花色が濃く美しくなってきた 写真提供/とらうさぎ

 

咲いたら切り戻すの都度剪定なので蕾の生長具合はバラバラですが、秋花の蕾がいくつか上がっています。今朝も1輪咲きました。花径5cmのミニサイズですが、花色が濃くなりツヤが出てきました。香りもあります。(外側の花びらが虫に食べられているのが残念ですが)。

 

この時期の手入れ

月が変わったのでIB肥料を規定量与え、害虫防除にオルトランDXを撒きました。枝葉には「ベニカXファインプレー」を散布しました。

 

10月11日の「ペネロペイア」

▲春花と同じくらいの大きさに美しく開花 写真提供/とらうさぎ

番長いベーサルシュートの先についた蕾が咲きました。花径は8cmほど。春と同じくらいの大きさです。香りは少し淡いめかな。

 

春の花もちが3~4日だったのに比べ、秋は5~6日きれいなまま楽しめます。退色しはじめてから散るまでが長くなった感じです。樹高は変わらず120cm。

 

11月30日の「ペネロペイア」

▲今年の花はもうおしまい 写真提供/とらうさぎ

ネロペイアの今年の花は終わりのようです。前回10月11日にレポートした秋花の後、小さい花が1輪咲いて、それが最後でした。今はたくさん残っている葉で、たっぷり光合成してほしいと思っています。

 

樹高は120cm。薬剤はオルトランDXのみ。肥料はなしです。

 

2月7日の「ペネロペイア」/葉摘み

▲枝先に葉が残ったまま 写真提供/とらうさぎ

先にまだ緑色の葉が残っていたので様子を見ていましたが、2月7日に全部の葉をむしって水やりを控え、休眠に入らせました。

 

▲葉を取り除いたところ 写真提供/とらうさぎ

 

葉を取り除いてみると、太さのそろった赤みのある枝が株元から放射状にのびています。

 

2月12日の「ペネロペイア」/植え替え・冬剪定

▲根張りに偏りが! 写真提供/とらうさぎ

回から5日たち、鉢土が乾いてきたので植え替えを行います。なかなか鉢から抜けず、ゴムハンマーでガンガン叩いてようやく抜き出しました。

 

根鉢をよく見ると、根の張り方に偏りがあります。日陰になっていた方によく根が回って固まっています。昨年は少し遮熱が足りなかったようです。

 

ちなみに株元の緑色は「アクレ‘エレガンス’」という名前のセダムです。

 

▲根鉢をほぐして2/3のサイズに 写真提供/とらうさぎ

 

根鉢がガチガチに固まっていたので、手でかなり強いめにもみほぐしたり裂いたりして2/3のサイズまで小さくしました。

 

セダムもこのまま育てたいのでセダムの根は避けて、バラの根鉢の肩を崩しました。

 

▲土替え完了 写真提供/とらうさぎ

 

次に同じ鉢を使って、土替えを行っていきます。

 

鉢底に培養土(赤玉土+極上バラ培養土のもと(バラの家)35%配合のもの)と元肥(バラの家 プレミアムローズオーガニック肥料)を規定量入れます。この上に少し培養土を足して、バラの根を広げて支えながら周りから培養土を入れていき、ときどき揺すりながら土を詰めていきました。

 

最後にたっぷり水やりして土替えは完了です。

 

▲扇形に剪定 写真提供/とらうさぎ

 

枝を剪定せずにトレリスに留めつけようかとぎりぎりまで迷ったのですが、結局まだ若い枝なので軽く剪定することにしました。全体に扇形になるように2/3ていどまで切り詰めました。剪定後の樹高は50cmです。

 

▲有島薫さん流の花数の増やし方実践中 写真提供/とらうさぎ

 

雑誌「趣味の園芸」に載っていた有島薫さんの「枝の短いバラの花数を増やす方法」を実践しています。コツは株の外側に花芽が広がるように、鉢の反対側に向かって枝を曲げることだそうです。芽が伸び始めたら外します。

 

じつは昨年も3月中旬から芽吹き始めるまでの短い期間にこの方法を試していました。曲げている間、見た目がすごく変ですが、生育には影響ないようでした。なんとなく春の花数が増えた気がするので、今年もリピートです。

 

おまけ

▲剪定枝を挿し木に 写真提供/とらうさぎ

定枝がたくさん出たので、休眠挿ししてみました。中央の緑色の枝は「スウィートドリフト」で、周りの赤い枝が「ペネロペイア」です。どれか成功してくれるといいなぁと思っています。

 

休眠挿しのその後

▲4月下旬に鉢上げ 写真提供/とらうさぎ

ネロペイアは、枝の太さによる比較をしたかったので、3mm、5mm、7mmの3本の枝を休眠挿ししました。3本とも発根したのですが、5mmと7mmの枝の根がいい感じです。7mmが一番根の状態が良さそうだったので、鉢上げしました。このまま無事に育ってほしいです。

 

今回の「そだレポ」の感想

▲7月にきれいに咲いた二番花 写真提供/とらうさぎ

間目標の「元気に夏越し!」を達成できてよかったと思います。まだ若い株なので花数はそれほど多くありませんでしたが、年に3回お花を観られたのでまずまず満足です。

 

美しい花はもちろんですが、枝がしなやかで棘が少ないところがとても扱いやすくて作業が楽でした。

 

反省点としては、暑い場所で育てたのに遮熱が足りなかったので、来年は二重鉢にしてみようかなと考えています。

 

あいびーあいびー

とらうさぎさん、「ペネロペイア」のそだレポをありがとうございました。サンサンと降り注ぐ太陽光のもと、元気に育っているバラの様子がとても楽しかったです。花も状態よくきれいに咲きましたね^^ 忙しい時間をやりくりして、とても上手にバラ栽培してらっしゃると感心しました。

追記

▲去年より花数が増え賑やか 写真提供/とらうさぎ

苗から2年目。2月に「枝の短いバラの花数を増やす方法」を実践して麻紐で引っ張って枝を曲げていた「ペネロペイア」は、その後4月初旬に麻紐を外しました。

 

それから1ヵ月半で満開になりました。去年よりも花数が増え、賑やかです。

 

▲今年も香りは健在 写真提供/とらうさぎ

 

花径は変わらず8cm。香り良く咲きました。

 

 

育てた人紹介/とらうさぎ

ポタジェに憧れている庭仕事3年目の初心者です。庭のある家に越したのを契機にガーデニングにハマりました。狭い庭のうち一番日当たりの良い場所は家庭菜園に譲っているので、バラ栽培はそれ以外の場所を開拓しながら行っています。家庭菜園があるので、バラの栽培スタンスは減農薬です。東京都の郊外在住。

 

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