7月24日の「ナイ・ベヴァン」/意外と暑さに強い?

▲主幹は7本。樹高は80cmくらい 写真提供/アスタルティ

ングリッシュローズなので暑さに強いイメージはありませんでしたが、意外と高温障害も出ずに頑張ってくれている「ナイ・ベヴァン」。オベリスクも立っているし少し重い鉢なので、鉢増しは年末にすることにします。

 

枝が徒長したらオベリスクにくくる予定でしたが、まだ許容範囲なのでそのままにしてあります。夏剪定はするつもりですしね。

 

上の写真は、撮影する際に下に置いているスタンドがずれて右に傾いていますが、実際はまっすぐ立てて育てています。

 

▲葉の色はこんな感じ。チマチマ虫退治しています 写真提供/アスタルティ

 

虫退治はしてるけど、あんまりホソオビアシブトクチバとかは発生しません。ハダニは少しついたので、葉シャワーや殺ダニ剤を使用したらいなくなりました。雨の当たる場所で育てているので、そんなに大発生はしないようです。

 

この時期の手入れ

7/3 殺菌剤の散布。「ベンレート水和剤」(住友化学) 。

 

7/17 殺菌剤+殺ダニ剤の散布。「殺菌剤/ストロビーフロアブル(日本曹達)」+「殺ダニ剤/バロックフロアブル(協友有アグリ株式会社)」。

 

7/3・7/17に活力剤「高濃度フルボ酸活力液 アタックT-1」(花ごころ)を与えました。

 

7/17にカニガラ石灰を1つかみ撒いています。

 

7/24 殺菌剤+殺虫剤の散布。「殺菌剤/フルピカフロアブル(クミアイ化学工業)」+「殺虫剤/プレオフロアブル(住友化学)」。

 

   「ユーキリン(リン酸肥料/相原バラ園)+ミラクル(アミノ酸肥料/相原バラ園)」を一掴み追肥として撒きました。

 

7/24に使用した「フルピカフロアブル」は、希釈倍率を2000倍→3000倍に薄めて高温による薬害対策としました。薬剤散布時の気温と日時は、朝6時で26度でしたが日が当たると一気に温度が上昇するためです。

 

固形肥料による追肥は夏剪定までお休みする予定なので、木が細らないよう7月末に与えました。水やりは朝6時と夕方6時の2回行っています。

 

8月7日の「ナイベヴァン」/試しに咲かせた夏花

▲樹高は95cm。最近ぐんと背が伸びたよう 写真提供/アスタルティ

ュラブローズらしく、夏の高温期に樹高が伸び始めた「ナイ・ベヴァン」。これまで蕾は取り続けていたのですが、気が変わって夏花を咲かせてみることにしました。

 

▲花径3cmほどの小さな花 写真提供/アスタルティ

 

夏花は黄色ではなく白色で、黄色いシベが見える清楚な花。花の大きさは3cmくらい。上の写真は、移動の際に少し散ってしまいました。これはこれで野趣があってキレイですが、1~2日で散ってしまうので夏の間は蕾を取った方がいいようです。

 

それに「ナイ・ベヴァン」は秋花が美しいですからね。

 

この時期の手入れ

8/7 液肥と活力剤の散布。「さわやかアミちゃん」(ヤサキ)+「高濃度フルボ酸活力液 アタックT-1」(花ごころ)

 

「さわやかアミちゃん」は野菜用の液肥ですが、在庫処分で安かったので試しに買って使ってみました。お醤油を水で薄めたような感じの色とにおいがします。

 

8月25日・9月8日の「ナイベヴァン」/夏剪定・追肥

▲夏剪定前。樹高は1mくらい 写真提供/アスタルティ

ュラブローズらしく、夏にかなり樹高が伸びていた「ナイ・ベヴァン」。わたしの負担軽減も含めて、少し早めの8月25日に夏剪定することにしました。

 

シュラブローズはどこで切るかが難しいですが、今回はこういう切り方にしました。

 

▲夏剪定後。樹高50cm 写真提供/アスタルティ

 

普通のシュラブより短めにしましたが、理由はちゃんとありまして。

 

①早めに切るので多少樹高が低くなっても問題ないし、この時期にこのサイズなら
咲くのは去年確認済だから。

 

②台風の直撃がありえたので、強風の影響を最小限に止めようとした。

 

③最近忙しくて、メンテナンスを楽にしたかった。

 

台風に関しては、強風は吹きましたが枝を短くしていたおかげで被害は最小限に留められました。

 

夏剪定前から定期的に速効性の液肥を使い、夏剪定から少し遅れて9月8日に緩効性の固形肥料を追肥しました。

 

この時期の手入れ

8/14,8/21 液肥と活力剤の散布。「さわやかアミちゃん」(ヤサキ)+「高濃度フルボ酸活力液 アタックT-1」(花ごころ)。

 

8/25 夏剪定。

 

8/27 殺虫剤を使用。「家庭園芸用サンケイダイアジノン粒剤3」(住友化学園芸)。

 

9/8 追肥。「RSKバラ園バラの肥料」(松栄産業)+ユーキリン(相原バラ園)+ミラクル(相原バラ園)を混ぜて、二握りほど鉢の周囲に撒きました。

 

イングリッシュローズや寒さに弱い品種は8月25日に夏剪定しました。それ以外は9月4日に夏剪定を行っています。

 

追肥は台風通過後と決めていたので、少し遅れて撒きました。

 

12月11日の「ナイ・ベヴァン」/意外とキレイな冬花

▲12月でも意外と元気。ただし、花は風雨に弱い 写真提供/アスタルティ

花が美しい品種だからと開花を楽しみにしていた「ナイ・ベヴァン」ですが、今年の秋は天候不順に悩まされました。「ナイ・ベヴァン」は風雨に弱くすぐに散ってしまうので「秋花が咲く→写真を撮る前に強風や大雨で散る」を繰り返してほとんど写真が撮れませんでした。

 

12月に入り、ようやく状態の良い花が撮影できました。花保ちは風が吹かなければ3日ていどで、中香です。

 

花の大きさは7~8cmの中輪ですね。

 

▲整ったカップ咲きの繊細なイエローが美しい 写真提供/アスタルティ

 

「ナイ・ベヴァン」は花保ちは悪いし風や雨には弱いけど、それを乗り越えたら美しい花が咲きます。イングリッシュローズの中では秋花もそこそこ咲くタイプで、花期は10月~12月初旬まで。

 

同じイングリッシュローズの「レディオブシャーロット」は秋花は数輪しか咲きませんでしたが、「ナイ・ベヴァン」は10輪以上咲きました。

 

他ブランドの四季咲きバラと、秋花の数は同ていど咲くと思ってもらって構いません。

 

この時期の手入れ

10/9 殺菌剤+殺虫剤の散布。STダコニール1000(住友化学園芸)+STサプロール乳剤(住友化学園芸)+コロマイト乳剤(三井住友アグロ)。

 

11/5 殺菌剤+殺虫剤の散布。ジマンダイセンフロアブル(ダウ・アグロサイエンス)+コロマイト乳剤(三井住友アグロ)。

 

11/6 追肥。「RSKバラ園バラの肥料」(松栄産業)+ユーキリン(相原バラ園)+ミラクル(相原バラ園)を混ぜて、2握りほど鉢の周囲に撒きました。

 

今のところ黒星病はほとんど発生していません。

 

「リヴレス」や「レディオブシャーロット」より耐病性は高いようです。一方で病気に強い「ピルエット」や「縁」と比較すると、耐病性の面ではワンランク落ちます。

 

12月末~1月22日の「ナイ・ベヴァン」/葉むしり、冬剪定・寒肥・マルチング

▲12月下旬。葉むしり後 写真提供/アスタルティ

剪定に向けて、12月末に葉をすべてむしった「ナイ・ベヴァン」。

 

寒風の当たる場所に置いていたのですが、新枝が多いわりに凍害もなく、冬を乗り越えつつあります。耐寒性は高いといえるでしょう。

 

横張りぎみの樹形ですがコンパクトにまとまりが良く、枝が暴れるというほどでもありません。

 

▲1月初旬。冬剪定後 写真提供/アスタルティ

 

年を越した1月初旬に、冬剪定を行いました。「ナイ・ベヴァン」はベーサルシュートが多く、どこまで切るか悩みましたが1/5ていど(樹高30cm)まで切り詰めました。

 

管理のしやすさを優先してかなり短くしましたが、春に機嫌が悪いようなら、来年はもう少し長めに剪定するつもりです。

 

この時期の手入れ

12月末 冬剪定のため葉をすべて取りました。

 

1月初旬 冬剪定。切り口に「トップジンMペースト」(日本曹達)を塗りました。

 

1/29 寒肥・マルチング。「RSKバラ園バラの肥料」(松栄産業)+「完熟のたい肥」(相原バラ園)

 

「ナイ・ベヴァン」は12号鉢なので、今年は冬の植え替えなしで育てます。1月29日に、強風がおさまったタイミングを見計らって寒肥とマルチングを施しました。

 

「RSKバラ園バラの肥料」を撒いた後に、「完熟のたい肥」(牛糞たい肥)で表土を覆いました(マルチング)。その時に、中耕を行ったり枯れ葉の破片も取り除いています。

 

「完熟のたい肥」は、固くなりがちな土壌の改善と保温効果があります。1月末に予報されていた強風で鉢が倒れる危険性を考慮して、寒波が去ってから行いました。

 

「ナイ・ベヴァン」を育ててみての感想

▲ソフトイエローの美しいシャローカップ咲き 写真提供/アスタルティ

 

初春、晩秋の花の美しさは、息をのむものがあります。イングリッシュローズの繊細な美しさを引き継いでいる上に、四季咲き性も悪くはありませんでした。

 

一方、花保ちは悪く最長でも三日しか保たないため、忙しい方には向かないかもしれません。せっかくの花を見逃してしまうかも!

 
耐寒性、耐暑性、耐病性は良い部類です。虫にはそれなりに好かれますが、普通といった感じ。

 

庭に植えるのが一番映えるバラですが、コンパクトなので鉢でも育てられました。

 

育てた人紹介/アスタルティ

もともとわたしは、花にあまり興味がありませんでした。

 

転機になったのは、コロナが蔓延しはじめた2021年3月ごろ。人ごみを避けて立ち寄った園芸店で、キレイに咲いていたマーガレットを1鉢購入しました。そのマーガレットがあまりにキレイだったので、ほかにも何か──と、4月ごろに園芸店を再訪。そこで出会ったのが売れ残りらしき「リアン・ローズ」というバラでした。ほかのバラ苗は傷んでいるものが多かったのですが、「リアン・ローズ」は病気ひとつなく、元気に枝が伸びていました。

 

そんな健気なバラに元気をもらったわたしは、これも何かの縁と「リアン・ローズ」を購入。「リアン」の意味がフランス語で「絆」ということも知らなかったわたしは、知らず知らずのうちにロザリアンとして歩むことに。

 

「絆」には「しがらみ」や「呪縛」の意味もあります。わたしはバラを育てるというしがらみに囚われつつも、このそだレポで誰かの助けになればいいと考えています。

 

そう。

 

「絆」には「支えあい」や「助け合い」という意味もあるのです。

 

 

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