バラの芽吹きから冬の休眠期まで、1年をとおしてバラがどんなふうに育つのか追いかける「そだレポ」企画です。今回は「つるバラ`フォースオブジュライ´ のブッシュ仕立て」です。実験的な試みなので、通常のつるバラの育て方とは異なります。季節ごとに更新していくので、お楽しみに!


「フォーフオブジュライ」は、こんなバラ

▲赤と白の配色がアメリカ国旗を思わせる「フォースオブジュライ」 写真提供/ハナたろう

ォースオブジュライ(Fourth of July)は、直訳すれば「7月4日」。アメリカの独立記念日をさす品種名をもつバラです。花の色が赤と白の絞りで、赤×白のストライプ模様のアメリカ国旗をほうふつとさせますね。色鮮やかな花が目を引きます。

 

「フォースオブジュライ」は、クライミング樹形のつるバラですが、よく返り咲くことで知られています。そのため「くり返し咲き」ときに「完全四季咲き」と表記されることもあるほどです。よく花を咲かせるのに比例してか、枝の伸び方はゆっくり。大型フロリバンダと、クライミング樹形のつるバラの間のような雰囲気のバラです。

 

1999年、AARSを受賞しています。

 

今回育てる「つるバラ`フォースオブジュライ´ のブッシュ仕立て」の環境DATA

関東の南向きの庭(陽当たり良好)

挿し木より2年半育てた株

今年の目標/つるバラとはいえ大型フロリバンダのような雰囲気がある品種なので、ブッシュ仕立てでもっとくり返し咲くようになるかの実験。(通常のつるバラの育て方とは違っています)。

育てる人/ハナたろう

 

*バラの育て方は、育てる場所により、それぞれの木の状態により、また目的や好みによっても人それぞれです。ここで紹介する育て方は、一例として参考になさってください!

 

3月中旬の「つるバラ`フォースオブジュライ´ のブッシュ仕立て」

▲芽が立ってきた「フォースオブジュライ」 写真提供/ハナたろう

のつるバラを自分で挿し木して、2年半育てた株です。去年はオベリスク仕立てにしていました。今年は実験的にブッシュ仕立てでどうなるか、挑戦してみます。良い結果につながるといいですね^^

 

昨年末にオリジナル・ブレンドの培養土で10号プラ鉢に植え替え。3月初旬に芽を確認しながら、鉛筆ほどの太さのところで強剪定してあります。

 

オリジナル・ブレンドの培養土の配合は、赤玉小粒7:バーク入り腐葉土2:籾がら燻炭1。元肥に「バットグアノ」(こうもりの糞を原料とするリン酸が豊富な有機質肥料)をひと握り入れてあります。

 

3月初めに芽だし肥として有機ペレットを施肥。害虫防除のため、株元にオルトランDXを散布しています。

 

4月初旬の「つるバラ’フォースオブジュライ’のブッシュ仕立て」

▲生育旺盛な「フォースオブジュライ」 写真提供/ハナたろう

4月に入り、元気に葉を広げています。少し芽掻きをしました。

 

3月中旬~4月初旬の間に行った手入れ

活力剤/HB ー101の希釈液(2滴/10ℓ)潅水を1度

病虫害対策/サンヨール&スミソン散布(同時散布1回)

 サンヨールはウドンコ病・灰色カビ病対策の殺菌剤

 スミソンはスミチオン(アブラムシなどの殺虫剤)+マラソン(アブラムシやハダニなどの殺虫剤)

中耕と除草/手袋をして土を爪で引っ掻くように崩す程度。土も柔らかいし雑草も若いので、中耕ついでに簡単に抜き取れます。

肥料/有機ペレットを施肥/N:6P:6K:6+微量要素

 

4月20日の「つるバラ’フォースオブジュライ’のブッシュ仕立て」

▲大きく葉が茂ってきました 写真提供/ハナたろう

し分のない生長ぶりです! 我が家で1、2位に入る照り葉も立派です。アブラムシが集まりにくいのも、この照り葉のおかげ。

 

4月上旬からの管理のしかた

水やり/高温のため潅水を毎日するようにしました。

肥料/ツボミが付き始めたので最後の施肥(液肥)。

薬剤散布/対病と『ツボミかじり虫』撃退のため、サプロール&スミソン混合散布。

 STサプロール乳剤は、黒星病とウドンコ病の防除にすぐれた殺菌剤。

 スミソンは、「4月初旬」の項を参照してください。

 

5月11日の「つるバラ’フォースオブジュライ’のブッシュ仕立て」/1番花が開花!

▲フォースオブジュライ開花! 写真提供/ハナたろう

ォースオブジュライが2輪、開花しました。花径7cmほどの二重咲きです。赤味の強い花で絞りの入り方はイマイチですが、今後開花が進むと白い絞りが目立ってきてド派手な様相になることでしょう!

 

花はほのかなティー香がします。図鑑では「微香」と書かれますが、中香ぎみの強さに感じます。

 

▲びっしりつぼみが上がっています 写真提供/ハナたろう

 

樹高は現在、50cmくらいです。びっしりとたくさんのつぼみが上がっていますが、このまま全部咲かせるつもりです。

 

この時期の管理

水やりと、害虫駆除のみ。アブラムシ、シャクトリムシとその卵を*テデトールで駆除しています。日々のパトロールは欠かしません。

 

*テデトール=「手で取る」です。

 

5月15日の「つるバラ’フォースオブジュライ’のブッシュ仕立て」

▲1輪ごとに絞りの入り方が違う 写真提供/ハナたろう

数が増えて、賑やかになってきました。最初の1輪は赤が強かったのですが、その後、斑がはっきり出ている花も咲いてきました。7輪ほど咲いていますが、つぼみはまだたくさんあるので、長い期間、花が楽しめそうです。

 

▲白い部分が多い花は、個性的で派手! 写真提供/ハナたろう

 

絞り模様も「十花十種」! それぞれ違うところがおもしろい。

 

5月17日の「つるバラ’フォースオブジュライ’のブッシュ仕立て」

▲つぎつぎ開花して、より華やかに! 写真提供/ハナたろう

日、新しいつぼみが開花して、どんどん賑やかになってきています。

 

▲大きな房になって咲く「フォースオブジュライ」 写真提供/ハナたろう

 

フォースオブジュライは1房に5~10輪の花が咲くので、全部咲くと、花の重量に枝が耐えられないように思えます。もともと、つるバラなので仕方がないですね。花がすべて咲き切る前に切り戻ししたほうが良さそうです。なにしろ、今年の目標は「ブッシュ仕立て」なのだから!

 

5月22日の「つるバラ’フォースオブジュライ’のブッシュ仕立て」/満開!

▲フォースオブジュライ満開! 写真提供/ハナたろう

蕾を摘んだら、一気に咲きました。フォースオブジュライ満開です! 絞りの入り方もそれぞれ個性的に、きれいに咲きそろってくれました。花径は8cmです。そろそろ全体的な撮影が困難になってきました(^^;

 

▲フォースオブジュライは、育てやすくて華やか! 写真提供/ハナたろう

 

フォースオブジュライは、はっきりした絞り模様が華やかで、育てやすいバラです。庭のいいアクセントになってくれています。

 

この時期の管理

お礼肥え/お疲れ様のお礼肥えは、「鉢物・プランターの肥料」大粒の肥料です。(N:10 P:10 K10+苦土2)を10粒施肥。

塩害対策/豪雨後の塩害が懸念されたので、ホースで全体に水洗いした後、スミソン&サプロール混合散布をしました。

 

5月30日の「つるバラ’フォースオブジュライ’のブッシュ仕立て」

▲盛りを過ぎたフォースオブジュライ 写真提供/ハナたろう

ォースオブジュライは盛りを過ぎ、しべだけ残して散った花がいくつもあります。開花から咲き終わりまで「フォースオブジュライ」の花もちは4日ていどです。咲き終わり間近でも花色はあまり変化がなく、退色するというよりも艶を失うていどです。まだまだキレイな状態のまま散っていきます。

 

今週末にでも、切り戻しをしようと思います。

>>次のページでは「1番花の切り戻し」から紹介しています。