根頭癌腫病は「コブを削っておけば大丈夫」と、よく言われます。それは本当か? それじゃ、購入したバラ苗が根頭癌腫病だったとしても廃棄する必要はないのか? そのあたりについて説明しています。
初心者ロザリアンYOUです。冬の植え替えをしたら、去年買ったバラに根頭癌腫病のコブができていたの!「コブを削っておけば大丈夫」とか「癌腫があってもバラは咲きます」って言う人もいるから、これ削って育てようと思うんだけど──。
根頭癌腫病があってもバラは咲く!
▲美しく咲いた根頭癌腫病の「アジュール」
まずこの写真をご覧ください。なかなかデリケートと聞く河本純子さんのバラが1つ欲しくて、悩んだ末に選んだ「アジュール」の春花です。
繊細なつくりと可憐な花色、しかも素晴らしい芳香をもつ、とてもステキなバラです。
▲冬の植え替えで根頭癌腫病が発覚
ところがこの株、根頭癌腫病にかかっていました。冬の植え替えで発覚したのですが、根のあちこちにグロテスクな癌腫のコブができていました。
──っていうことは。やっぱり根頭癌腫病でもバラの花は咲くのね!?
そう、根頭癌腫病の罹患株でも花は咲きます!
なぁんだ、そうなのね。それじゃ、このバラは今もあいびーさんちのベランダにあるってことね?
ないわよ。廃棄処分したわ。
えぇ? どうして?
根頭癌腫病のバラ苗は、購入から1年以内なら、だいたい代品がもらえる
▲購入から1年以内なら、どこでも代品がもらえるはず 写真提供/アスタルティ
お店により対応は少しずつ違うかもしれませんが、ほとんどの場合、根頭癌腫病のバラ苗は1年以内なら代品がもらえます。
根頭癌腫病が分かるのがほぼ冬の植え替え時なので、たとえば春に購入した株が冬に根頭癌腫病が発覚したというケースでも保証範囲内です。
昨今はバラ苗の根頭癌腫病罹患率がとても高いので、必ずその店舗で購入したという証拠になるネット購入や実店舗でも予約購入の方が無難かもしれません。
実店舗の店頭購入する場合は、根頭癌腫病の場合の保証がどうなっているか、しっかり確認した方がいいと思います。
わたしの場合は実店舗の予約購入だったから、お店に連絡して新しい苗を代品としてもらったの。だから、病気の罹患株は廃棄処分よ。かなり状態悪かったしね。去年購入した苗ならYOUちゃんもそうしたら?
うぅん・・・それもちょっと面倒くさいかなぁって。根頭癌腫病があっても咲くのなら、別にそこまでやる必要もないような気がしてるんだけど・・・。
根頭癌腫病のバラは、弱りやすく枯れやすい
▲根頭癌腫病の「リュシオール」の秋花
これは、やっぱり冬の植え替えで根頭癌腫病が発覚したロサ・オリエンティスの「リュシオール」です。生長状態は良く、シュートが何本も出て、可憐な花をたくさん咲かせてくれました。
まさか根頭癌腫病とは思えませんでした。
▲「アジュール」は、最初から状態が悪かった
こちらは、先ほどの「アジュール」です。最初から株の状態が悪く、すべての枝先が枯れていました。ひどく枯れこんでいる2本の主幹を切り取り、5本の主幹を残しているのが上の写真です。
株元から赤いベイサルシュートが出てきたので、ABCの状態の悪い3本の主幹を切り取りました。ところが──。
このベイサルシュートは立派に育って間もなく、しなしな萎れて枯れてしまいました。ベイサルシュートがこんな枯れ方をするなんて初めての経験です!
根頭癌腫病の株は、品種により問題なく育つこともあるけれど、驚くような調子の崩し方から枯れてしまうことも多いです。
根頭癌腫病があっても耐えられる成長力をもった品種や、日照条件などが整った場所で栽培経験豊かな人が育てるなら、あるていど問題なく育てられると思う。けど、弱ったり枯れたりする確率はぐんと上がるから、初心者だと難しいでしょうね。すぐには枯れないけど、じょじょに弱っていくはず。
そっかぁ~あいびーさんでも枯らしてしまうのね。わたしはバッチリ初心者だからとくに難しいかも。──でも「根頭癌腫病は、コブを削っておけば大丈夫」って聞いたんだけど、それじゃ、あれはウソ?
根頭癌腫病は、コブを削っただけでは治らない!
▲癌腫菌は導管を伝って株全体に広がる
根頭癌腫病の感染から発症のメカニズムを簡単に説明します。
根頭癌腫病は、「Agrobacterium tumefaciens」(アグロバクテリウム ツメファシエンス)という細菌にバラが感染することで引き起こされます。長いので、ここでは「癌腫菌」と呼びますね。
上図のピンク色の●は、癌腫菌です。癌腫菌は土の中にいる細菌で、それがバラの根を切ったところや接ぎ木したときの傷口(どちらも赤矢印)から侵入して導管を伝い、バラ全体に広がります。
▲根の先に二段構えでできた癌腫のコブ
その後、癌腫菌は菌が侵入したあたりを中心にコブをつくります。このため、癌腫のコブは根の先や根の頭、つまり株元に多く発生します。
一説によると、癌腫のコブは癌腫菌が養分を取る貯蔵庫で、そこに癌腫菌はいないと言われています。
えっ!? 癌腫菌は導管を伝ってバラ全体に行きわたっているの? しかもコブに癌腫菌はいないの? それじゃコブを削っても絶対に治らないじゃない!
そう、治らない。削っても削っても、何度も何度も再発するわよ。
ひぇ~・・・。それじゃ「コブを削っておけば大丈夫」ってのは、やっぱりウソなのね?
「コブを削っておけば大丈夫」は、愛着を持って育て続けているバラに対して使う言葉
▲たわわに花咲く「アンジェラ」の大株
よく言われる「コブを削っておけば大丈夫」というのは、もう何年も育てている大切なバラに対して使う言葉だと思います。
上の写真は我が家のベランダでもう何年も育ててきた「アンジェラ」です。今は義実家の庭で、たっぷり花を咲かせています。たとえばこのバラに癌腫ができても、そう簡単に廃棄できません。
これまで紹介してきたように、根頭癌腫病にかかってもすぐに枯れるわけじゃないし、上手に管理すればその後長く花を咲かせ続けることも可能です。もちろん弱ったり枯れてしまうリスクはあるけれど、なんとか長生きしてくれるかも知れない。
だから、そう悲観しなくてもいいですよ! っていう慰めの言葉なんだと思います。けっして「コブを削っておけば病気が治る」ではないのです。
たしかにわたしは「削っておけば大丈夫」を「削っておけば病気が治る」と、勘違いしちゃってたかも。「病気は病気だけど、上手く管理すればこの先も花を咲かせ続けてくれるから頑張って!」って意味合いだったのね。
そうそう。愛着のあるバラを今すぐ捨てろって言われても困るもんね。ただ、根頭癌腫病のバラを管理するのは、けっこう大変。剪定バサミから簡単にほかの株に感染しちゃうから、器具の使いまわしに常に気を配り、枝がこすれて感染しないよう、ほかのバラと離して置かないとね。それが難しい初心者さんには「迷わず廃棄を!」ってわたしはオススメしています。
そうね、たしかに管理が大変そう。うちのベランダは狭いし、隔離栽培とかムリだし。・・・まだ買ってから1年以内のこの苗、面倒くさいけどやっぱりお店に相談して交換してもらおうかな。
それがいいと思う。どうしてもお店に言うのがイヤなら、次亜塩素酸水を使ってバラの中から殺菌する方法を試してみてもいいと思うわよ。
▼次亜塩素酸水を使った殺菌方法はこちらをどうぞ
まとめ
今回は、根頭癌腫病についてよく言われる「コブを削っておけば大丈夫」の言葉の正しい意味について紹介しました。
愛着をもって何年も育てているバラは、気持ち的にも捨てられないし、お店で交換してもらうこともできません。だったら「定期的に癌腫のコブを削りながら、病気とうまく付き合っていくこともできますよ!」って意味なんですね。
けっして「根頭癌腫病はコブを削っておけば治ります」という意味ではありません。ちょっと勘違いさせてしまう言い方ですよね。
せっかく買ってから1年以内のバラ苗なのに「根頭癌腫病だったとお店に言うのも気が引けるし、削っておけばいいのなら、このまま黙って育てよう」と思う人もいるかもしれません。でも、ここは頑張ってください。ほとんどの場合は代品がもらえます。代品がもらえるうちはきちんとお店に相談しましょう。そして、元の株は廃棄しましょう。
ただし──同じ生産者から代品をもらっても、やっぱり根頭癌腫病にかかっている株のことがほとんどです。苗が届いたらまず根洗いして、癌腫があってもなくても次亜塩素酸水に漬け込んでから植えるようにすると良さそうです。
そのためには、バラ苗は必ず休眠期(12月中旬~2月中旬)に手元に入手したい。そして今後、次亜塩素酸水はロザリアンの必須アイテムになるかもしれませんね。
最後に、バラ苗を購入するお店を検討しなおすことも忘れずに!
▼バラ初心者YOUのQ&A一覧は、こちらからどうぞ
この度は私にとってタイムリーな記事をありがとうございます。
うちでも去年夏に購入したロサオリのバラ苗ですが、今月植え替え時に、がんしゅ病を発見しました。
こぶ3つを深く削り取り、ピキャットクリアで2晩殺菌し、癒合剤を塗ってこれから植え替えようと思っています。ついでに善玉菌資材を入れて化成肥料はこの鉢だけでも卒業しようと思っています。
治るのであれば、何年でもこのピキャット作業(楽しいので)やっても良いですが、どうせならバラ苗販売は抜き鉢でピキャット処理してから出荷してくれれば気持ちが楽なような。
発症した苗のどのくらいの細胞が遺伝子書き換えられてしまっているかが問題ですね。
お店の方には報告だけして、代替えは要請していません。
完全有機栽培でないと、土の菌の状態に自信が持てないので
色々な活力剤や、消費期限や成分の怪しい液肥などちょっと考え直す機会ができました。
通りすがりのがんしゅ病キャリアさん、コメントありがとうございます。
ピキャットクリアに2晩浸け置きしたんですか!長いですね!
うりゃねこさんによると、現在出回っているほとんどのバラ苗が癌腫病キャリアだと言います。
コブがなくても、発症していないだけのキャリア株だと。
恐ろしい話ですが、なにしろバラ業界を裏までご存じの方の発言だから説得力があります。
癌腫があっても成長力の旺盛な品種ならコブを削りながら管理することも可能ですが、
河本純子さんの品種などの初期生長の緩慢なバラだとガッツリ枯れこみます。
こうなると、ピキャットクリアを使ってももう手遅れ状態ですね。
わたしの「アジュール」がまさにそうで、植え替え時点で瀕死でした。
先日、代品の株をいただいたので早速、根洗いしたところ──案の定、癌腫もちでした。
すでに1cmくらいのコブが複数できていたので、鉢に詰める段階で絶対に生産者は気付いていると思うのです。
でも、そのまま鉢に詰めて出荷している・・・。
もうね「廃業してしまえ!」なんて呪いの言葉が出ましたよ(==
ほんと生産者には声を大にして言いたい。
鉢に詰める前に根洗いして、発症株は廃棄!
(ほぼ全部を廃棄しないといけない生産者もありそうですが──)
発症していなくてもすべての株をピキャットクリア処理してから出荷して!
うりゃねこさん、けっこう言い方がキツイから、
生産者さんがピキャットクリアを導入するのは抵抗があるのかな・・・?
代品要求される手間と損失を考えたら、ピキャットクリア使った方が絶対にいいと思うのだけど。
そうそう。バラ栽培も農業の延長だから、結局、土づくりに行きつくんですよね。
そして土づくりは微生物に行きつくと。
有用菌が豊富な土は、それだけ悪玉菌の数も減ります。
数が減れば、病気の罹患率も下がります。
大事な話だけど、こういうのって調べるのに時間がかかるわりに地味で
あまり人気のない記事になるんですよね・・・。
バラ栽培は楽しいのだから、なんとかやりくりしていきましょう^^
あいびー
返信ありがとうございます。
2晩漬け込んだのは、雪で作業ができなかったせいもあります(笑
ほとんどのバラ苗が癌腫病キャリアというのは恐ろしいですね、、やはり購入株はすべて根洗いの上ピキャット処理ですね。うちに高濃度オゾン水を作る機械があるのですが、それで代用が効くとコストがかからなくて良いのですが、ネットにはほとんど情報がありません、失活が早くて使えないのかも。
代替品の苗が癌腫病もちというのは、生産者さんにはもっと頑張ってもらいたいですね。
売ってる土や肥料が良くても、生産現場の畑が病気に汚染されて苗が罹患していたら残念ですね。
うちの苗は、根を育てる肥料の効果なのか、小動物の毛のようにもしゃもしゃの細い根に覆われていて、ちょっと洗った程度では根の状態が確認できないほどです、かなりガシガシ洗わないと全体を確認できませんでした。肥料やりすぎたかもしれませんが、こんなものなのでしょうか・・
最近、皆さんの研究のおかげさまで有用な情報に行きつき、数十年来の悩みの希望が見えてきています、今後も頑張って楽しんでバラ育てましょう!
通りすがりのがんしゅ病キャリアさん、返信をありがとうございます。
「購入株はすべて根洗いの上ピキャット処理」。はい、わたしもそう思います。
もちろん、生産者にもやってほしい。
ただね、ピーキャットのてんちょーさんから直接、追加情報をいただきまして。
体内洗浄でバラ体内の癌種菌はいなくなりますが、癌化細胞はなくならないので、コブはまた出来る可能性はあります。
コブができても、致命的な場所にできない限り感染力のない怖くないコブです。 取って、また念の為の体内洗浄でOKです。
もう遺伝子書き換えされている細胞は、またコブをつくってしまうことがあるんですよ。
てんちょーさんによると、これは感染力のない怖くないコブだそうですが、
問題は、こちらの次亜塩素酸水の取り扱い方が不十分で、しっかり殺菌されていない可能性もあるってことで。
ピキャットクリアの次亜塩素酸水は、有機物で急速に失活してしまいますよね。
だから土をしっかり落とし切ってから漬け込みしましょうってことなんだけど、
使用者の土の落とし方がいい加減だと、きちんと殺菌できていない可能性があるんですよ。
その結果、できたコブが安全なコブか危険なコブかの見分けができない。
電子顕微鏡でもなければ、癌腫菌の有無は調べられないしね。
ここは、本当に難しいところです。
もういっそ、すべて癌腫でも気にしなければいい!って人もいます、実際。
それも一理あるなぁと、じつは少し考えています。
そうすると、あきらめなければいけない品種もありますが、強健品種だけを育てるのなら
そういう考えの方が気楽かも知れません。
この場合、問題になるのがコブのできる位置と大きさになります。
てんちょーさんは「致命的な場所」と書いてらっしゃいますが、
「致命的な場所」にコブができれば、(殺菌処理してるしてないに関わらず)やはり衰弱してしまう。
・・・ここいらの、ややこし~い話を記事化するかどうか悩むところです。
根頭癌腫病については、また切り口を変えて記事に取り上げようと思っています。
そういえば「小動物の毛のような根」には、心当たりがあります。
基本的に、状態良く健康に育っているのだと思いますが、少し注意して調べてみますね。
なにか情報がつかめたら、またお知らせします。
通りすがりのがんしゅ病キャリアさんも、なにか情報がありましたら教えてください。
よろしくお願いします。
あいびー
こんばんは、ようやくうちにある全バラ鉢の根洗いピキャット処理と植え替えが終わりました。
10ℓバケツでちまちまやっていたので時間がとられて大変でした、次回はトロ船でするつもりです(ぐったり)
結果:30鉢中7鉢が根頭癌腫病でした。1鉢は重度のネコブセンチュウにも罹患していました。
そして本日到着の予約大苗のトンコウも即根洗いしたところ、1㎝位の癌腫を6個発見しました。
中心の方でしたのでちょっと見ただけでは、気付かない可能性がありましたが、写真を撮って交換を希望しています。
最近の人気品種の罹患率の高さはすごいですね。根を洗わなければ絶対気づけません。
某youtubeのチャンネルで、育ちの良い苗から新苗で出荷して、成長の遅い苗は畑で大苗にして出荷してるとおっしゃっていたので、嫌な予感はしていましたが、的中です。
怒りはありません、むしろ園芸業界の危うさを感じて恐ろしく思います。
根頭癌腫病はバラだけじゃなく沢山の植物に影響がありますので、抜本的にできることから本気に対策して欲しい。
少し前に除菌グッツで面白ものを発見しました、蛇口につけるマイクロナノバブル発生器です。
雑菌洗浄能力が高いので、これは根洗いに効果があるんじゃないかなと思います。
水やりの時に酸素も供給できるので好気性の菌を増やせそうで一石二鳥。かも
通りすがりのがんしゅ病キャリアさん、こんにちは。
ピキャット処理お疲れ様でした。
バラがたくさんあるなら、トロ舟あるといいですね^^
10ℓバケツだと3株程度しか入らないし。
7/30で罹患してましたか。
新規購入した株ではないでしょうから、それでもそんなに出るのかと、
怖くなってしまいますね。
新しく届いたトンコウに癌腫ですか・・・。
B社ですよね、購入したの。
前に書いたわたしが予約購入した店が仕入れているのも
ほぼ、そこだと踏んでいます。
B社ではこういう対応してくれましたよ!
って言ったら、すぐに仕入れ先に連絡してみますって店員の態度が急変したからね。
それまでは、えぇ~?ほ、補償ですかぁ~?て言ってたのに。
だから、通りすがりさんの代品が来てもおそらく・・・・
新苗は畑から掘り起こす回数が少ないから、それだけ根頭癌腫病の確率は減ると思う。
新苗をそのまま鉢で育てた中苗なるものもB社にはあるから、
品種や数は限られるけど、それもいいかなって思っています。
新苗と同じ掘り起こし回数で
少なくとも、夏になってもコブができていないわけだから、大丈夫な確率が高い気がします。
大苗はもう・・・ほぼほぼソレかも。
バラにつく根頭癌腫病は、バラ科の植物に広くつきます。
桜とか桃とか。
だから、さくらんぼ農家とか桃農家にも深刻な問題だと思う。
バラ苗で日本中に根頭癌腫病ばらまかれたら、たまったもんじゃないでしょうね。
そこをピーキャットさんも懸念してらっしゃいますね。
病原菌は違うけど、ぶどうにも根頭癌腫病はあって、ぶどう農家、とくに海外では
ワイン用のぶどうに広く被害が出ていて困っているそうです。
もちろん研究はされているけれど、有効な手段が見つけられないという記事をみました。
次亜塩素酸水を使ったあとに、木酢液の希釈液に5分ほどつけてから植え付けるといいって
ピーキャットさんに書いてあるんですが、
マイクロナノバブルは、木酢液がわりになるかも知れないですね^^
バラのナーセリーも大変なのは分かっています。
でも、消費者がしっかり声を上げていくことも大事なので、
今後も根頭癌腫病の抜本解決目指して声を上げていきましょう~!
あいびー
B社公式で購入していましたので、トンコウは保証してくださるそうで、次の予約購入苗に同梱してくれるようです。
写真の提示が求められますが、半年のうちに癌腫が出た場合は保証内だそうです。
根洗いしながら写真撮影は結構骨が折れますが、補償を求めるなら必要なことでしょうね。
最近腫瘍でないただのカルスも癌腫と思いこみ連絡する人が増えてきてるようで、対応が大変そうでした。
確かにカルスが腫瘍化していくので、初期は見分けが難しいですね。
やり取りの中で、B社は出荷前に癌腫を見つけた場合は、すべて焼却破棄をおこなっているそうです。
治療法として、腫瘍を切除した後に、オーガニック肥料を水で溶いて塗っておくと善玉菌が増えて癌腫の発生が減っていくと教わりました。
自分としては、根洗いで徹底的に病巣を点検、癌腫があった場合株元なら深くえぐり、根なら元から切断、半田ごてで傷口を炭化させ、ピキャット処理で殺菌、木酢液でセンチュウを殺虫、キトサンにつけて植え替えが最強じゃないかと思います。
本当に癌腫病の情報ありがたいです、今後ともよろしくお願いいたします。
通りすがりさんこんにちは。
B社、半年以内ですか? それは厳しいですね。
冬の大苗、たしか以前は予約受付だけして出荷は3月とかだったと思うけど
また、状況が変わってきているのかな?
3月だと、もう新芽が展開し始めているんですよ。
この状況だと根洗いできない。
それでも根洗いした勇者がいまして、癌腫の連絡したら
「根洗いしないでください」て言われたと憤慨していました。
こうなると、根洗いさせないために3月に出荷してるんじゃないかと疑ってしまう・・・。
冬の休眠期に苗が入手できるなら、根洗いしやすいし、助かりますね。
でも、確かに今の時期、代品の出荷でおおわらわでしょうね。
それもこれも、病気が食い止められれば済む話なんですが。
善玉菌を増やすことで悪玉菌の相対的な数を減らすってのはアリなんです。
細菌学の基礎をちと勉強しないといけないから記事にするのはまだ後々になるけど、
でもそれって、土の話だと思うんだけど・・・。
わたしは最近、カルスNC-Rでリサイクルした土をバラに使っています。
カルスは好気性細菌の塊で、これを土に増やすことで悪玉菌を減らす作用があると思っています。
あと、経験的に赤玉土を増やすことで根頭癌腫病が減らせるという記事も読みましたよ。
まだ、きちんとした一次資料が探せていないから、噂話ていどですが。
無菌の土で育てるのも、根頭癌腫病を増やす原因のひとつかもって思っています。
癌腫菌は51度で死滅するってのも聞きますね。
だからハンダゴテなんだろうけど、
コブをつくる遺伝子操作された細胞を焼き切るという意味の方が強いのかな?
キトサンも、経験的に効果アリって言われますよね。
癌腫を出しにくい土づくりも重要だと思います^^
あと、賢い苗の買い方もあると思う。
そこいらも掘り下げたいですね~。
ただね。
こうなるとバラはますます間口が狭くなってしまう。
初心者に気軽に育てられる花になってほしいという
育種家の願いから、どんどん遠い存在になってしまう。
どっかの元県知事じゃないけど「どぎゃんかせんといけん」ですよ。
あいびー
結局、初心者でも気軽に育てれるバラは、病気に罹っていないバラなんですよ
罹ってても罹っていなくても成長が変わらず花数も一緒で奇形がないというなら、病気もちでも良いのですが
うちにあった初期癌腫株は、購入してからずっと生育不良と花がおかしいものばかりでした
病気でないバラは通常の栽培方法で、グングン成長し普通に花を咲かせますので
半田で焼くのは殺菌もありますが、その後の処置や乾燥を考えると、癒合剤を根に塗りにくいので焼いて止めてるみたいですね
51度の熱湯には重病だったバレッタの苗を数秒くぐらしてみましたが一応まだ生きてます、本当は10分間だそうですが、これはどのくらいバラが耐えるか実験するしかないですね;
業界が耐病性の高い品種にシフトしていき、生産現場で農薬の量を減らして生きた土を作れるようになれば、癌腫はおのずと減っていきそうですが、今はまだまだ先の長い過渡期なんでしょうね
何はともあれ、消費者として主張すべきところは主張していきましょう!
通りすがりさん、こんにちは。
そう、やはり初期生長が問題だとわたしも思います。
記事に書いたように、大きく育ったバラ、とくに一季咲きの
つるばらなんかだと、それこそコブを削っておけば問題なし!
な、ことも多いように思います。
でも、河本バラ園のアジュール苗のすさまじい弱りっぷりをみると
こんなの売っちゃいけないよねぇ~と、思ってしまいます。
経験者の言葉として、これはありがたいコメントです。
わたしはこれまで、癌腫株にほとんど当たらなかったので、
癌腫株を育てた経験がほぼないんですよ。
生育不良だけでなく、花もおかしなことになるんですか!
ますますダメじゃないですか、癌腫株。
そうですね、過渡期だと思います。
圃場を水田状態にすると癌腫菌はほぼいなくなるそうです。
1年苗を育てたら、1年水田にして、次の1年はほかのものを植えて
3年に1度バラを育てるようにして、癌腫株を激減させているところもあります。
国バラが終わって、バラブームも落ち着いてきて
生産者も数をこなすだけじゃダメになってきて
これからが正念場かと思います。
良くなってくれると信じて声を上げてきましょう!
あいびー
花の異常は、うちの場合一番顕著だったのが重症のバレッタでした。成長ホルモンのせいなのか、花数が少なく、咲いても1日で花弁が反り返るぐらい開いてしまい、かびるまでそのまま、といった感じで全然楽しめませんでした。ただ花への症状は色々な出方があると思います。
B社を多く買っていたのでどうしてもB社の話題になってしまうのですが、水田との輪作は数年前からやってるそうです。根洗いしていても灰色のクリーム状の泥や塊が付着してる苗がありました、最初ヘドロ?みたいなのでなんだろうなと思いましたが・・・もしくはこれオーガニック肥料の水溶き?もしくは下記の水害のコンタミ?なのかな・・・ちょっと謎です、嫌気化しなければいいのですが。
去年の6月に大雨が降ったさい、畑の苗がだいぶ流され、残った苗を育てていたものの相当数内部が痛んでいたそうです。これは昨日届いたメール内容なのですが、予約大株の新作ライオンハートが全て出荷停止になりました、内部が痛んでて全滅だそうです。一応新苗を優先販売してくれるそうです。大雨の被害はライオンハートだけではないと思います、異常気象も重なり生産現場厳しいかもしれませんね。
話尽きないほど話題があるということは、それだけ事態が動いてるということだと思います、過渡期で消費者も生産者側もお互い大変ですが、いつも応援する気持ちは忘れないようにしないといけないと思いました。頑張りましょう!
通りすがりさん、こんにちは。
ほんとに話が尽きないです。
B社の品種はとても素晴らしいのが多いですよね!
義実家の庭でガーデニングをしていますが、
日々の手入れは義妹でもでき、
1年に1~2回しか行かないわたしの管理でよく咲くバラ・・・
って考えると、やはりB社のバラに行きついてしまう。
でも、同時にとんでもなく癌腫が多いのも確か。
代品請求の煩わしさを考えると、買う前に気がめいります(==
そうですか、水田との輪作やってるんですか。
輪作ってことは2年に1回育てているのかな?
根頭癌腫病にかかった根に住み着いている癌腫菌は、
たとえ株がなくなっても土に残った根の切れ端で生き続けます。
根が分解されて初めて癌腫菌もいなくなるのですが、
分解されるまで3年かかると聞きます。
だから、2年に1回じゃ不十分なのかも知れないですね。
まぁ、B社が実際どう対応してるのか詳しく知らないので、想像でしかありませんが。
そういえば、癌腫菌は3年で死滅すると説明されるバラの先生がいますよね。
だから、コブができても3年我慢すれば自然に治ると。
ピーキャットさんによると、たぶん、↑の内容を勘違いされてるんだろう
とのことでしたが。
バラの専門家は、細菌学の専門家ではないのだし、癌腫の研究家でもないのだから、
その筋の研究者や専門家の言葉を伝えることしかできないですよね。
そこで、勘違いが発生しても仕方のないことだと思いますが、
一般人に勘違いが広く浸透してしまうので、なかなか罪作りです。
確かに事態は動いているのでしょう。
今は過渡期ゆえの混乱状態なのだと思います。
ピーキャットさんのことを言い方がキツイなんて書いてしまうわたしですが、
わたしも結構キツイ言い方しちゃってる部分があると思います。
でも当然ですが、日本のバラ生産者さんには頑張ってほしい。
熱烈応援しています。
ただ、「削っておけば大丈夫ですから」と代品を拒否するような対応は
生産者として、好ましくないのは確かです。
それがまかり通ってしまうような状態にしてはいけないと思う。
日本人はサイレントクレーマーな人が多いです。
サイレントクレーマーは、ただ大人しいんじゃありません。
「じゃ、もう買わないわ」と、買うのをやめてしまうんです。
そうならないために、バラ業界を応援はするけれど、声も上げていきましょう!
あいびー