花が終わったらキレイに咲いてくれたお礼にバラに「お礼肥え」を──って、アレ!? 秋バラの場合、花が終わったらもう冬の植え替え直前だし、どうすれば? バラの秋の「お礼肥え」について紹介します。

YOUYOU

初心者ロザリアンYOUです。キレイに咲いてくれた今年の秋バラも、もうおしまい。花が終わったらお礼肥えをしなくちゃ! って・・・もうすぐ冬の植え替え時期になるけれど、いつ、どのくらいお礼肥えすればいいのかな?


結論。秋バラに「お礼肥え」は必要なし!

▲12月初旬。秋花が終わったバラたち

年の秋バラ、たっぷり楽しめましたか? 品種によるけれど、けっこう寒くなっても咲くバラもあって、気づけばもう12月! なんてことも。こうなるともう、秋花というより冬花ですね。

 

「花が終わったらお礼肥えを!」と覚えている方も多いと思います。YOUちゃんもそうらしくて、秋花の後の「お礼肥え」について悩んでいるようですが──。

 

あいびーあいびー

えっ!? 秋バラに「お礼肥え」? どうして?

YOUYOU

だって、花が終わったら「お礼肥え」をするものでしょ? ──なにかおかしい?

あいびーあいびー

「お礼肥え」するのは春だけよー! 秋バラに「お礼肥え」なんてしないわよー!?

YOUYOU

えぇぇ!? どうして?

あいびーあいびー

それじゃまず「お礼肥え」について、少し詳しくおさらいしましょう。

「お礼肥え」について、おさらいしよう!

▲5月下旬。たくさん咲いた「アレゴリー」の春の1番花

、その年最初のバラが咲くのがだいたい5月下旬。これを「春の1番花」といいます。

 

「春の」を省略してただ「1番花」ということも多いですが、今回の記事では「春の1番花」「秋の1番花」と正しく呼び分けていきます。

 

春の1番花の後にお礼肥え

▲春の1番花の後に「お礼肥え」を

の1番花が終わったら花枝を切り戻して「お礼肥え」します。

 

1番花を咲かせた株の疲れを取り、次の2番花を咲かせる新芽がよく育つようにエネルギー補給するのです。

 

▲6月下旬。春の2番花が開花

 

1番花から約1カ月後の6月下旬。春の2番花が咲きます。

 

春の2番花の後にお礼肥え

▲春の2番花が咲いた後に、また「お礼肥え」

の2番花が終わったら、また「お礼肥え」します。時期的に7月初旬くらいになります。

 

YOUYOU

うんうん。花の後は忘れず「お礼肥え」よね。ここまでは、ちゃんと理解してるわ!

 

じつは夏の間、バラはあまり生長しないことが多いです。日本の夏が暑すぎて、生長がストップしてしまうのです。そのため、夏場はあまりたくさんの肥料分を必要としません。

 

でも、生長させるためというよりも、夏に多く出る病気「黒星病」を予防するために夏も肥料やりするという考え方が近年主流になってきています。肥料分が切れると、黒星病が出やすくなるのです。

 

秋の1番花の後は──?

▲10月下旬。秋の1番花が開花

9月の秋剪定を経て、10月中旬~11月中旬に秋花が咲きます。

 

気温が下がっている時期なので花はゆっくりと咲き、花保ちもいいので秋バラは意外と長く楽しめます。ダラダラと見ごろが続き、ほぼ秋花が終わったと感じるのはもう11月下旬~12月初旬ごろになります。

 

▲秋花を切り戻した花枝。ここから秋の2番花はいつ咲く?

 

秋の1番花が終わったら、秋の2番花がキレイに咲くよう「お礼肥え」をしたくなりますが──。たとえば11月下旬に花枝を切り戻したとしたら、秋の2番花が咲くのはいつになるでしょう?

 

YOUYOU

う~ん。春なら1カ月くらいで次の花が咲いたけど・・・もう冬だし、もっと時間がかかるだろうからどんなに早くても来年よね。

あいびーあいびー

その花、咲かせたい?

YOUYOU

咲くのなら、見てみたいような気がするけど──。

▲1月下旬。ついに咲けなかった秋の2番花 写真提供/天女の舞子

 

この写真は「ミスティパープル」の秋の2番花です。12月初旬にかなり大きな蕾になっていたので期待して見守りましたが、ついに咲けませんでした。

 

冬花が咲くかどうかは、品種や日当たり、その年が暖冬かどうかなど、さまざまな条件によるので、あまり期待しない方が良さそうです。

 

あいびーあいびー

この時期のバラは、運よく蕾が上がっても寒さで開かない可能性も高いし、株のためにも秋の2番花を真冬にムリに咲かせるのはオススメしないわ。鉢植えの場合はとくにね。

YOUYOU

なるほど。冬花は、ムリすれば可能かも知れないって感じで、咲かない可能性も高いのね。

あいびーあいびー

そうね。そんな不確実な冬花を期待して秋の1番花の後に「お礼肥え」する必要はないわ。それにそもそも、この時期は肥料も水も減らしてバラを休眠させる必要があるの。

休眠の前、11月~12月中旬は休眠準備期間

▲極寒の時期をバラは休眠して過ごす

ラの休眠期は関東以西基準で12月中旬~2月末です。この時期のバラはすっかり成長をストップして、まるで動物が冬眠するような状態で冬を過ごします。

 

鉢バラの場合、この時期に土替えや冬剪定という重要な作業をします。根からすっかり土を落とすことができるのは、バラが休眠しているこの時期ならではの作業です。

 

休眠時期はバラに肥料をやらないし、水も必要最低限に控えなければいけません。

 

▲11月~12月中旬までは、休眠準備期間

 

バラの休眠時期に肥料や水を控えるのは良く知られていますが、じつはバラが休眠に入る前、11月~12月中旬も、同じように肥料も水も控える必要があります。

 

11月~12月中旬は、いわば休眠準備期間です。

 

10月まで活発に生長していたバラを、少しずつ休眠に向かわせるための時期なのです。

 

YOUYOU

11月以降は肥料やりしない方がいいの? それじゃ、秋花の「お礼肥え」なんて、絶対ムリじゃない! 11月ってまだ秋の1番花が咲いている時期だもの!

あいびーあいびー

そういうこと。秋の2番花をムリに咲かせる意味があまりないこと。さらに11月以降は肥料を切る必要があること。両方の意味で、秋の「お礼肥え」は必要ないのよ。

おまけ/地植えバラなら、冬花が期待できるかも!?

▲冬花も咲きやすいといわれる「アイスバーグ」

年は温暖化の影響で暖冬の年が増えています。そのため、冬花がけっこうたくさん咲くこともあります。土替えをする必要のない地植えのバラなら、思いがけず冬花が楽しめる年もあるでしょう。

 

品種にもよりますが、たとえば白バラの名花「アイスバーグ」は、冬花も咲きやすいといわれます。(上の写真は春バラです)。

 

▲冬はしっかり休眠状態にする方が望ましい

 

とはいえ冬花を咲かせてしまうと、休眠時期にバラが休むことができなくなります。いくら暖冬の年の地植えバラでも、冬は強制的に葉を落として生長を止め、休眠状態にする方が望ましい手入れです。

 

冬にしっかり休眠させれば、翌春にたくさんの花を咲かせられます。

 

バラの冬花は狙って咲かせるものではなく、とくに年を過ぎても咲かせっぱなしの冬花は、「冬の手入れをサボッていたら、思いがけず花が咲いた!」という、ロザリアンにとって不名誉な花と思って間違いないでしょう。

 

まとめ

今回は、秋の「お礼肥え」について紹介しました。YOUちゃんのように「花が終わったらお礼肥えを!」と覚えていると、当然、秋花が終わったら「お礼肥え」をしたくなりますよね。

 

でも、秋は次の花(冬花)を咲かせる必要がない上に、11月からは休眠準備期間に入ります。つまり秋の「お礼肥え」は必要ないのです。

 

念のため、あちこちのバラの先生方のバラの育て方を調べてみました。バラの家、京成バラ園、京阪園芸、日本バラ会など。バラのプロと言われる方々で、秋の「お礼肥え」をオススメしている先生は見当たりませんでした。

 

ただし、秋に「お礼肥え」したからといって、バラが枯れてしまうわけではありません。「絶対にやってはいけない!」ではなくて「あんまり意味ないし、どちらかというと害になるから、やる必要ないんじゃないかな~」という感じです。

 

YOUYOU

じつはわたし、今まで何度か秋の「お礼肥え」したことあります。それでバラが枯れたりしなかったけれど、今後はやめようと思います。理由が分かってスッキリしました。

 

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