特別な日や記念日に大切な人に花を贈りたいと考える人は多いと思います。でも、じつは花のギフトはとてもトラブルが多いって知っていましたか? 今回は、花贈りでトラブルをなるべく回避するため、知っておきたいポイントをまとめてみました。ぜひ、参考にしてくださいね!
大切な人には花で気持ちを贈ろう!・・・でも、ちょっと待って!
大切な人に気持ちを伝えたいとき、真っ先に思い浮かぶのが花の贈り物ではないでしょうか。贈り物として考えたとき、花はほんとうに特別な存在だと思わずにはいられません。
だって、花が嫌いな人なんていませんから!
もちろん、花よりジュエリーの方が好きとか、花より食べ物の方が好きとか、どうせならもっと実用的なものの方が・・・と思う方はいるかも知れません。でも「花大嫌いなんだよね!」という人はいないと思います。だから、花は誰にも喜ばれる無難で万能な、プレゼントの王道だと思うのです!
誕生日や記念日、母の日、クリスマスなどに花を贈ろうと考えている方もきっと多いことでしょう。
大切な彼女のためにデートにはスペシャルな花をもっていきたい! 記念日当日は仕事でどうしても会えないから、せめて花を贈りたい。お歳暮代わりにお正月の花を贈ろうと考える方もいることでしょう。
最近ではネット注文で花を届けてくれるお店もたくさんありますが・・・。ちょっと待って! 花のギフトは需要が高い反面、とてもトラブルが多いのです!
花のギフトにまつわるトラブルはとても多い!
花のギフトに関するトラブルについて、実際に起こってしまったことをいくつか紹介します。
1、花束作りにすごい時間がかかって、相手が帰ってしまった!
わたしが仕事をしていた頃の話です。本を借りていた相手に返しにいくために先方の事務所を訪れる約束をしていました。とうぜん、本だけ返しにいくのでは恰好がつかないので花束を持っていくことにしました。
相手の方は、とても花に関心の高い方です。そこいらで適当に束ねられた安っぽい花をもっていくわけにはいきません。そこで、センスのよい花屋を選んで店頭で作ってもらうことにしました。先方に伺う30分前のことです。花屋から事務所まではわずか5分なので、時間的には大丈夫だと思っていました。
ところが・・・。
花屋のお兄さん、とても張り切ってくれまして。「好きな花はありますか?」「何に使うんですか?」「相手の方の好みは?」と、事細かにたずねるのです。花束を作っている間じゅう、彼の質問はやみません。「ブランドでいえばどんな服を着る方ですか?」「こんな花を入れてもいいですか?」「大きさはどれくらいにしますか?」「ラッピングはどうしますか?」・・・。
これでは約束の時間に間に合いそうにないので、先方に電話を入れて、15分ほど遅れると伝えました。けっきょく、先方の事務所にたどりついたのは20分も遅れてのことでした。花屋のお兄さんは花束を作るためになんと40分ほどかけたことになります。途中からかなり急かしたのですけどね。
先方は待ちきれなくて事務所から帰ってしまった後でした。ドアノブに「本はポストから事務所内に落としておいて」と、私へのメッセージがありました。
その日は金曜で、きっと先方が次に出社するのは月曜の朝でしょう。ため息しか出ませんでした。言われた通りに本をポストに入れ、花束はドアノブにかけてきましたが・・・。
2、ネットから花アレンジを贈ったら「どういうつもり?」と眉をひそめられ・・・
最近ではネットで花を贈ることができてとても便利です。でもその口コミ評価は、あまり良いものばかりとは言えません。せっかく大切な人に気持ちを届けたくて花を贈ったのに、届いた花のために相手に不快感を与えてしまったという怒りの口コミが驚くほど多く検索で出てきます。
そんな実例を2件、要約して紹介します。
■敬老の日に届いた花束がよれよれにしおれていて・・・。
遠くにいてなかなか会えないからと、敬老の日にネット注文で両親に花を贈ったAさん。しばらくしてかかってきた電話で、母が言いにくそうにこう言ったのだとか。
「せっかく花を贈ってもらったんだけど、ちょっとあんまりよれよれで・・・。まさか敬老の日だからわざとってことないわよねぇ・・・」。
メールで送ってもらった写真をみて驚いたAさんは、すぐに花屋にクレームを入れ別のものを送ってもらったそうです。
■母の日に贈ったアレンジメントに義母おかんむり!
母の日に義母(夫の母)にカーネーションを贈ろうと考えたBさん。ネットでみつけたかわいらしいカーネーションのアレンジメントを注文したところ、数日後に義理の姉から電話が。
「お母さんあてにカーネーションの造花が届いたんだけど、あれってどういうつもり?」
と、声を荒げていたのだとか。生花を贈ったはずなのに、と、意味がわからず落ち込んでいたところに帰宅したBさんの夫が気をきかせ「こういうことは早い方がいいから!」と、すぐに車を飛ばして彼の実家に向かいました。
夫の実家のテーブルには100円ショップで売っているようなテラテラのビニールでできた安っぽいカーネーションのアレンジメントが載っていて、驚いたといいます。
よくよくサイトを確認してみると、他のアレンジメントは生花なのに、その商品だけ小さな文字で「アートフラワーです」と書かれていたそうです。写真では生花か造花か分からず、造花でもそこまで安っぽいものとは思っていなかったと説明して、ようやく悪気はなかったのだとお義母さんに理解してもらえたそうです。
3、プリザーブド・フラワーでもトラブル続出!
0985 : from Pasharica & Pasharico / sakura_chihaya+
「生花はどうしてもしおれてしまう恐れがあるから、プリザーブド・フラワーを選んで贈る方が安全です」と書かれているサイトもあります。
プリザーブド・フラワーとは、花を特殊な薬品につけて、生花の風合いそのままにドライフラワーにしたものです。見た目は生花そっくりで、ドライフラワーとはいえ柔らかく、きちんと管理すれば5年以上も長く楽しめる魔法のような花です。
確かに枯れたりしおれたりすることはありませんが、プリザーブド・フラワーも要注意です。
「花が完全に潰されていた!」「一番大きな花が花首からゴロンと取れて落ちていた!」「ケースにひびが入っていて、さらに角が欠けていた!」と、悲惨な状況を伝える口コミが次から次へと見つかります。
表面化しないトラブルの数は口コミの数倍あるはず!
ここで紹介したトラブルや、ネットの口コミに書かれているトラブルは氷山の一角です。
贈った相手から「きれいなお花ありがとう」という言葉が返ってきたからと、本当に先様が喜んでくださっているかどうかは分かりません。「花屋の質が悪かっただけで、贈ってくれた人には何の責任もないのだから」と、大人の判断で喜んでいるふりをしてくれている可能性もあるからです。
上に紹介したトラブルはどれも、自分で体験したから、自分用に購入したものだったから、または身内だったから顕在化したものばかり。身内でなければ、いただいたものに文句を言うなんて失礼なこと、普通はしませんよね。
せっかくお金を使っておきながら、贈らない方がましだったという花のギフトは、実際のところたくさんあるのではないかと想像すると、花を贈るのが怖くなってしまいます。
花のギフトで失敗しないために! トラブルを回避するための7つのポイント
1、花屋での注文はあらかじめ予約しておく!
たっぷり時間があるのなら、店頭で花束を作ってもらうのはとても楽しいものです。腕に覚えのあるセンスの良い花屋さんなら、きっと一生懸命、素敵な花束に仕上げてくれると思います。
想像以上に素敵な花束を作ってもらえることもあれば、残念ながら、望んでいたものとちょっと違う雰囲気に仕上がってしまうこともあり得ます。理由は、その日の花の入荷状況による面もあるし、アレンジメントをしてくれる店員さんの腕の良し悪しにもよるし、こちらの要望の伝え方が悪かったということもあります。
なるべく望み通りの花束を作ってもらうなら、あらかじめ予約しておくのが安全です。その際に、必要な情報は一覧にして効率よく伝えておくといいでしょう。
■用途は?⇒例/ピアノの発表会に。母の日のプレゼントに。還暦のお祝いに。病気見舞いに。
■ぜひ入れてほしい花はあるか?⇒例/赤いバラをメインにしてほしい。フリージアの香りが好きなので入れてほしい
■入れてほしくない花はあるか?⇒例/お見舞いなので仏花をイメージする白ユリや菊は入れないでほしい。
■雰囲気は?⇒例/ピンクや黄色で愛らしい雰囲気に。ビタミンカラーで元気に。シックで上品な雰囲気に。さらにお気に入りの花束やアレンジメントの写真があれば、具体的に伝わりやすいですね!
■大きさは?⇒例/両手で抱えるほど大きく。ビクトリーブーケのようにきゅっと小さくまとめて。
■予算は?
予約注文なら、花屋では時間のあるときに落ち着いて花束を作り、受け取りの時間まで冷蔵庫に入れてキープしてくれているはずです。店が立て込んでいて雑な作り方をされるということも防げます。花屋にとっても受け取る側にとっても、これならスムーズに行きますね。
通常の花束なら前日に予約すれば大丈夫ですが、特殊な花束を注文するときには、1週間前を目安に予約を入れたいものです。例えば「100本の赤いバラで花束を作ってほしい!」(⇐こういう注文はネットショップの方が安全です!)とか「パーロット咲きのチューリップを入れてほしい!」とかといったものは、市場で特別に仕入れなければいけないことが多いので、1週間前から予約するといいでしょう。
それでも生花は生ものですから、季節によっては入荷しない花もあります。
2、気軽な花束なら、店頭の出来合いを利用する
デートのプレゼントや、家に招いてもらったお礼に持っていくような、気の張らない花束なら、店頭に作り置きしてある花束を利用するのがおすすめです。
店が混雑していても待たされることがないし、なによりすでに出来上がったものを見て選べる安心感があります。
3、ネット注文ではメール連絡のあるところが安心
ネット注文では、見本の花がないおまかせ注文の場合には現物を写真に取って送ってくれるサービスのあるところがあります。
ネットのおまかせ注文では、どんな花が先方に送られるのか分からないし、確認しようもないところがトラブルの原因です。トラブルを防ぐためには、信頼できる花屋を選び、メールで花の写真を送ってくれるところを利用するのが安心です。
それなら商品見本のある花を選べばいいかというと、それも難しいところがあるようです。ある花屋さんのサイトでは、花アレンジの見本がある場合には必ず見本通りの花材を使わなければいけないので、状態の悪いものしかなくても本数が足りなくても無理して作ることになる、その結果いいものが作れないリスクが高いと書いてありました。
おまかせ注文の方が断然いいものが作れるそうです。現場の意見として、納得できますね!
4、注文が集中する時期の駆け込み注文は要注意!
たとえば母の日や敬老の日は、ネットで花を注文する人が殺到します。年末はクリスマスだけでなくお正月の花を贈ったりする方も多いものです。
こういう時期は花屋も運送業者もとても忙しい。一つひとつに気を配りていねいに扱っている暇もないという状況は容易に想像できますね。
注文が集中する時期の駆け込み注文はトラブルが起きやすいということは、理解しておいたほうが良さそうです。
5、口コミチェックで信頼できる花屋を選ぶ!
Paris flowershop II / Stepheye
せっかくお金を使って花を贈るのだから、信頼できる花屋を選びたいものです。口コミは有力な判断材料です。しっかりチェックしましょう。
6、プリザーブド・フラワーは、ぎゅっとまとまったデザインを選んで!
生花そっくりな枯れない花としてプリザーブド・フラワーは人気がありますが、トラブルもとても多いようです。
ボックスアレンジメント(上の写真のように箱の中に花が詰められたデザイン)やフラワーケーキのように、ぎゅっと花を詰め込んだデザインだとトラブルが少なくてすみます。飛び出した感じのデザインの場合には、どうしても花が落ちたり潰れたりしがちです。
7、トラブルが起きたら、写真を撮ってきちんとクレームを!
日本人はトラブルが起きても黙ってしまうことが多いのですが、贈り物の場合はそうも言っていられません。せっかくの花のギフトがアダとなって人間関係にひびが入ったとしたら、こんな悲しいことはないですからね。もしも「この状態は許せない!」と思える花を贈ってしまったことが分かったら、かならず写真を撮ってクレームを入れましょう。
多くの店では品質保証を導入しています。きちんとしたお店なら、良い状態のものを再配送してくれるので、あきらめないで!
信頼できるネットの花屋さんはどこ?
できれば自分の手で花を渡せればいいけれど、遠方でそうもいかないというときには、やはりネットの花屋さんは頼りになります。信頼できるネットの花屋さんを、ランキングや口コミを参考に4店選んで紹介します。
Flower Kitchin(フラワーキッチン)
自由が丘、中目黒、京都に拠点を置くフラワーキッチンでは、全国に花のギフトを送付してもらえます。2017楽天年間ランキング1位を受賞したバラと旬の花のアレンジブーケをはじめ、さまざまなランキングで上位受賞している人気の花屋さんです。丁寧な梱包と迅速な配送で、多くのリピーターを獲得しています。
日比谷花壇
全国に100店舗以上の直営店をもつ老舗花屋です。他の店に比べてやや割高ですが、デザインも状態も品質の良いものが期待できます。マイナスの口コミで「思ったより小さかった!」というものが目立つのもそのためでしょう。イーフローラに加盟しています。
フラワーマーケット花由
全国に実店舗17店をもつフラワーマーケット花由は、楽天市場ショップオブザイヤー4年連続金賞受賞の実力店。花の良さもさることながら、迅速丁寧な仕事ぶりと対応のよさをあげる口コミが目立ちました。やはり気持ちよく利用できるのが一番ですね! 届けた花の写真を送ってもらえます。
BunBun!Bee
かわいらしい蜂のマークの「BunBun!Bee」。さまざまな用途に合わせたフラワーアレンジメントが贈れますが、こちらの人気はその日に入荷された状態のよい花をつかった「おまかせアレンジ」や「おまかせ花束」。アレンジメントや花束の目安となる画像や情報がサイトでしっかり公開してあるので、安心してまかせられます。
【花 ギフト アレンジ プレゼント】おまかせアレンジメント・花束 Mサイズ【誕生日 お祝い バルーン 選べる10種類以上! あす楽14時迄(土日を除く) 花束 桜 生花 送料無料】
まとめ
せっかくのプレゼントで人間関係がぎくしゃくしてしまっては台無しです! トラブルに合わないために、そして万一トラブルにあっても人間関係だけは壊さないために、知っておきたいポイントを紹介しました。
口コミ評価やランキングサイトを参考に高評価なお店を4店ピックアップしましたが、全国にはセンスの良い花屋はたくさんあります。
頻繁に花を贈る先様の近くに、運よく素敵な花屋を見つけられたらそれが一番です! たとえば義理のお母さんには何かと花を贈る機会が多いものですよね。彼の実家の近くに、いい花屋がないかリサーチしてみるのもいいかもしれませんよ!
退職で花を頂きました。あまりの質素でセンスのない花束でとてもプロの花屋さんが作ったものとは思えませんでした。頂いて言ってはいけないと精いっぱい笑顔で有難うと言いましたが、とても心が萎えました。
サトウさまこんにちは。
コメントをありがとうございます。
せっかくの花束がちょっと残念な感じだったんですね。
ほんと萎えますよね。
もちろん、贈ってくださった方々の気持ちと
その花束とはなんの関係もありませんから
その気持ちだけ、ありがたくいただきましょう^^
花束って、すごく重要な使命を帯びて贈られるものだって
花屋にはその辺の意識を高くもってほしいですね!