鮮やかな黄色い小花を次々咲かせるメランポジウム。夏の暑さをものともしない、夏の庭に欠かせない植物です。メランポジウムの種類や育て方、庭でのいかし方を紹介します。
メランポジウムはメキシコから中央アメリカ原産の暑さに強い植物!
メランポジウムは、夏に花径3cmほどの黄色い花を咲かせます。原産地はメキシコから中央アメリカ。暑さにとても強く、日本の夏をものともせずに咲いてくれる、夏花壇に欠かせない植物です。
メランポジウムの嬉しいところは、とにかくびっしりとたくさん花を咲かせること。しかも次から次へと、新しいつぼみを上げて、5月中旬~11月まで長く咲き続けます。
草丈は20~80cm。
最初のうちはややゆっくりと育ちますが、次第にこんもりとしたドーム状の茂みを作ります。
メランポジウムの種類
メランポジウムにもいくつか種類があります。もっとも一般的なのが「ミリオン・ゴールド」。明るい小花をたくさん咲かせる品種です。
他には、レモンイエローの花を咲かせるタイプや、もっと大きな葉のタイプがあります。葉が大きいタイプは、ミリオン・ゴールドよりも背が高くなり、花付きは少しまばらです。矮性タイプもあります。
メランポジウムの育て方(とても育てやすい!)
メランポジウムは暑さには強いのですが、寒さには弱く、日本の冬を越すことができません。日本では1年草となります。
春(八重桜の咲く頃)に種まきするか、ポット苗を購入して植えつけて育てます。日向が好きな植物ですが、極度の乾燥は苦手です。乾きすぎない日向、または日陰にもよく耐えるので半日陰に植えてもいいでしょう。
庭植えなら、よほど乾燥した天気が続くとき以外、水やりは必要ありません。鉢植えの場合は、鉢土が乾いたらたっぷりと!
肥料分は必要ありません。逆に肥料をやりすぎると軟弱に育ってしまいます。
メランポジウムは花殻摘みしなくてもいい!
メランポジウムは、最初に咲いた花に覆いかぶさるように茎が伸びてきてまた花を咲かせる特徴があります。このため、古い花は新しく伸びた葉や花の影に隠れて見えなくなってしまいます。
つまりメランポジウムは、花殻摘みをしなくても、いつでもきれいな状態を保ってくれる植物なのです。
こぼれ種でよく増える!
秋に種を採取して、翌春の4月末(八重桜の頃)に撒いてもいいのですが、じつはこぼれ種でもよく増えます。植えっぱなしでも、毎年きれいに咲いてくれる、管理の楽な植物です。
病気と害虫
ハダニがつくことがあります。ハダニは葉の裏側に潜むので、色の悪い葉を見つけたら摘み取り処分を。葉裏に水をかけると、少しはハダニを防除できます。
メランポジウムのガーデニング実例
花を一休みさせている夏のバラの株元に、小径に沿って黄色いメランポジウムとオレンジ色のジニアが植えてあります。赤いカラーリーフを組み合わせて、あまり子どもっぽくなりすぎないよう色味を抑えていますね。(8月初旬)
まとめ
明るい黄色の小花をたくさん咲かせるメランポジウムを紹介しました。暑い夏の間じゅう元気に花を咲かせてくれる、夏の庭に欠かせない花ですよね。
メランポジウムは育てやすく、こぼれ種でもどんどん増える丈夫な植物です。花色が鮮やかなので、可愛らしくなりすぎないよう、シックな銅葉のカラーリーフと組み合わせると、おしゃれですね^^