アジサイは庭で咲いているのもきれいですが、ドライフラワーにしても素敵です。コツさえつかめば、上手にきれいな色が残せて、いろんなクラフトに利用できます。最大のコツは収穫時期! 今回は、ドライフラワー用のアジサイの収穫時期と、ドライフラワーの作り方を紹介します。

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秋色アジサイがステキ! でも、秋まで枝につけておくと来年の花が・・・。

ジサイの花って雨に濡れた表情がとてもきれいですよね。見た目で梅雨のうっとおしさを晴らしてくれるような、そんな気がします。つぎつぎ色が変化していく様子もおもしろくて、とても楽しみの多い植物ですね。

 

そんななか、秋まで枝につけたままにして、シックな色合いになったアジサイが近年とても人気です。そんなアジサイは「秋色アジサイ」と呼ばれています。ドライフラワーにして飾ると、とってもおしゃれですよね。

 

でも、秋までアジサイの花を枝につけっぱなしにしておくと・・・。残念ながら来年の花が咲きません!

 

アジサイの花芽は8月ごろできる!

ジサイは、来年の花芽ができるのがとても早い植物で、なんと今年の8~9月ごろには来年の花芽ができちゃうんです。花芽は枝の上の方にできるので、秋まで花を枝につけておいて、秋色アジサイができてから花を切ってしまうと、来年の花芽も一緒に切り落としてしまうことになるんです!

 

来年の花は咲かせたい、でも秋色アジサイのドライフラワーも楽しみたい。

 

そんなときには、花芽ができる寸前を狙いすまして花を切りましょう。花を切る時期を間違わなければ、ドライフラワーにするのも簡単です! いつ花を切ればいいかというと・・・それは7月下旬なんですよ!

 

これ以上遅らせると、来年の花芽ができてしまうので、7月中にはアジサイの花をカットしちゃいましょう! 秋色とまでは行かなくても、7月下旬にカットしても、かなり雰囲気のあるドライフラワーができますよ!

 

アジサイは、咲き終わりにサインがある!

ジサイは、花がいつまでもきれいなまま残るので、いつ咲き終わったのか分かりにくいのですが、じつはちゃんと咲き終わりのサインがあります。そのサインを確認してから花をカットしましょう。

 

アジサイの花は、咲き終わると花首が下を向いてくるのです。なんだかアジサイが乱れた感じになったと思ったら、よく観察してみてください。きっと花が下を向いているはずです。

 

さらにアジサイが咲き終わると、花が少しずつ緑がかってきます。これも大事なサインですね。

 

アジサイの花首が下を向き、全体に緑色がかってきたら収穫時期です!

 

少し緑色が物足りないかな? と思えても、来年の花を咲かせるために、必ず7月中に収穫しましょう。

 

▼詳しい収穫のしかたは、こちらの記事の「花後の剪定のしかた」をご覧ください。

 

【検証】ドライフラワーにするためには、アジサイの収穫時期が重要!

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き終わりのサインを無視してアジサイを収穫するとどうなるか、ちょっと実験してみました。

 

①まだ咲き終わりのサインがない瑞々しいアジサイ、

②咲き終わりのサインが出てすぐのアジサイ、

③咲き終わってからしばらくたったアジサイ

をそれぞれ収穫して、ドライフラワーにしてみました。

 

1、こちら、もともと青いアジサイを弱アルカリ性土壌で育てたので、中心が青でまわりが紫という不思議な色合いになったアジサイです。なかなかステキに咲いてくれました。これをドライフラワーにして残したいと思います。

 

まだ咲き終わりのサインはありませんが、ここで収穫します。

 

2、これは咲き終わりのサインが出てすぐのアジサイです。少し緑色がかっていますが、全体にまだまだ瑞々しい感じです。

 

この状態で収穫します。

 

3、こちらは早くから咲いていたので、すっかり花が終わってしばらくたっています。全部の花首が下を向いてしまっていますね。緑色を越して、全体に白っぽくなっています。ところどころ赤みも残っていて、これもなかなかステキです、こちらもドライフラワーにしたいと思います。

 

この状態で収穫します。

 

花をカットして室内に飾っておくと──!

んなにきれいだった1、のアジサイは、ほんの数日で見るも無残にシワシワになってしまいました。

 

き終わりのサインが出てすぐの2、のアジサイは、シワになることなくドライフラワーになりました。でも、色味が残っているのは一部分だけ。ほとんどは茶色く変色してしまいました。

 

3、の、咲き終わってからしばらくたったアジサイは、色味はあまり変わらず、薄い紙のような質感になりました。触ってみるとカサカサと、こちらも紙のような触り心地です。

 

アジサイをドライフラワーにして残したいなら、収穫時期がとても大切なのがよく分かりますね!

 

7月いっぱいまで粘って枝につけておき、なるべく3、のアジサイに近い状態になってから収穫すると、苦労せずにきれいなドライフラワーに仕上がります。

 

アジサイのドライフラワーの作り方

ジサイの花は、じつは花びらではなく萼が変化したものです。花びらよりも水分量が少ないので、ドライフラワーにしやすいのですね。ここでは、自然に乾燥させてドライフラワーにする簡単な方法を紹介します。

を下にして吊るす方法もありますが、一番簡単なのが、葉をすべて取り、水を張らずに花瓶に挿しておく方法です。エアコンの効いた、日の当たらない室内に飾っておけば、数日できれいなドライフラワーができます。

 

アジサイを飾っておくと、小さなつぼみのようなものがポロポロ落ちてきます。本当の花(真花)が乾いて落ちたものだと思われます。

 

全体がきれいに乾いたら、新聞紙の上で、このポロポロが出なくなるまで、ていねいに真花を取り除きましょう。花の裏側から手探りすると、よく取れます。

 

飾る場所には注意!

のまま花瓶に飾っておいてもきれいですが、リースに仕立てても素敵ですよね^^

 

飾る場所には注意してください。できれば夏の間はエアコンの効いた室内で飾るといいですよ。

 

せっかくきれいにドライフラワーになったアジサイは、もう一度湿気を吸ってしまうと茶色く変色してしまいます。乾いた場所に飾ってくださいね!

 

まとめ

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今回は、アジサイを自然乾燥でドライフラワーにする作り方を紹介しました。

 

アジサイをドライフラワーにする成功のカギは収穫時期です。アジサイの花が終わり、来年の花芽を作るギリギリの7月いっぱいまで待ってから収穫すると、きれいなドライフラワーに残せます。

 

収穫時期さえ間違わなければ作るのは簡単です。ゼヒ、試してみてくださいね!

 

▼アジサイ全般について詳しくは、こちらをご覧ください。

 

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