第20回のアニバーサリー・ショウとなった「国際バラとガーデニングショウ2018」の詳細レポート第2弾をお届けします。今回は、マーク・チャップマンさんのアニバーサリー・ガーデンと、数々のバラのトークショウが開かれたローズテラスを包み込むように造られた石原和幸さんのランドマーク・ガーデンをご紹介します。

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マーク・チャップマンさんのアニバーサリー・ガーデンのテーマは、「イングリッシュ・カントリー・ガーデン」

▲ガーデンのあちこちに羊のショーンが顔を覗かせていて楽しい

 

回、2017年のショウで、素晴らしいウエルカム・ガーデンを造り上げたマーク・チャップマンさん。マークさんはなんと、わたしがこのショウの存在すら知らなかった20年前からずっと国際バラとガーデニングショウに携わってきた人物です。

 

今回のアニバーサリー・ガーデンは、これまで19回にわたり提案し続けてきたマークさんの国際バラとガーデニングショウでの歩みを総まとめ的に凝縮させた庭になっているそうです。

 

今年、マークさんが造り上げたアニバーサリー・ガーデンのテーマは「イングリッシュ・カントリー・ガーデン」。週末に慌ただしい都会を離れてカントリーサイドでのんびり過ごしたいという家族のための、イングリッシュ・ガーデンです。

 

日本でそんなカントリー・ガーデンがもてるのは、裕福なごく一部の方に限られるでしょうが・・・。それは置いておいて。マークさんのこの庭には、自分の庭にすぐに取り入れられる注目ポイントがたくさんあります! 4つのポイントにしぼって順番に紹介しましょう。

 

ここに注目!その1、庭のフォーカルポイントに愛らしいガーデン・シェッドを設置

▲子どもとペットの遊びの場にもなるガーデン・シェッド

 

ーデン・シェッドとは、「庭に置く収納小屋」のこと。マークさんのガーデンには質実剛健なものではなく庭のアクセントにもなるように、デザイン性の髙い収納小屋が置かれています。

 

花模様のマットやきれいな色のクッションが並べられていて、外観だけでなく中もかわいらしいですね。この小屋で、子どもがペットと一緒に遊べるように考えられているのです。自分だけの庭の小さなお部屋・・・ぜったい子どもは大喜びしますよね!

 

ここに注目!その2、シンプルに色鮮やかに! ボーダー花壇の色マジック

▲表情豊かなホワイト・ガーデン

 

々とした芝生を彩るボーダー花壇には、多くは白い花が選ばれています。白といっても純白から淡いピンクやベージュをまとった白、大きな花から細かい花まで、さまざまな表情をみせる白い花を組み合わせています。色はシンプルでも、深みのある表情豊かなホワイト・ガーデンです。

 

▲華やかすぎるほどの色合わせも、マークさんならこの通り!

 

青×黄色×ピンクという、華やかではあるけれど、チャレンジするには勇気のいる色合わせの一角もありました。色の分量や花形の取り入れ方を、ぜひ見習いたいものですよね。

 

ここに注目!その3、野菜も立派なガーデン素材

▲人参や苺もガーデンに取り入れて!

 

ーダー花壇には、野菜も植えられています。上の写真の細かい葉は人参と思われます。手前にある3枚の葉を広げているのは苺ですね。左側の白い花はちょっと分かりませんが、ジャガイモの花によく似ています。

 

花壇だから野菜を植えてはいけないというルールはありません。野菜だって、素敵な花や葉をもっている植物はたくさんあります。野菜とか花壇用の花とかいう概念を取り払ってもっと柔軟に取り入れてみようというマークさんのメッセージが伝わってきますね。

 

ここに注目!その4、踏み石まわりも表情豊かに演出しよう

▲歩くところも単調にならないような演出が

 

生に置かれた正方形の踏み石まわりにも一工夫。奥の踏み石の周りに生えているのはクリーピングタイムかな? 

 

踏み石の左側に咲かせたピンクと青紫のアジサイと色を合わせたピンクと青紫の2色のラベンダーも、すごくおしゃれですね! このテクニック、すぐに自宅の庭に生かせそうです!

 

さまざまなアイデアや要素が凝縮されたマークさんのアニバーサリー・ガーデンのあちこちに登場するのが、イギリスのアニメーションの主人公「羊のショーン」です。大小いくつものショーンが庭を楽しくまとめあげています。

 

マークさんのテクニックから、さまざまなヒントやインスピレーションがもらえる、見て楽しい、学んで楽しい庭。それが、マーク・チャップマンさんのアニバーサリー・ガーデンです。

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ここは本当にドームの中? 度肝を抜かれた石原和幸さんのランドマーク・ガーデン

▲高さ8mの巨大なランドマーク・ガーデン

 

立の向こうにドームの屋根が見えるから、確かにこの写真はドーム内を写したものだと分かっていただけると思うのですが・・・。このランドマーク・ガーデンを見たとき、「えー! こんな巨大なもの、どうやって造ったの?」と、度肝を抜かれてしまいました。きっと実際に見た方、全員がそう思ったことでしょう!

 

それもそのはず。なんとこの木立、上の方は写っていませんが、高さ8mもあるのです。使われているのはマツやモミジ。とくにモミジは色も形もさまざまな新緑を組み合わせ、山の繊細で美しい新緑の風景が再現されています

 

このダイナミックなガーデンを造り上げたのは石原和幸さん。(ガーデンというより、もう山をもってきたようなすごさですが!)。世界一の花とガーデニングの祭典チェルシー・フラワーショウで9つのゴールドメダルを獲得した世界的な景観アーティストであり庭園デザイナーです。

 

▲緑豊かな公園にたたずんでいるような、リラックスできる空間

 

じつはこのガーデン、さまざまなトークショウが開かれるステージ「ローズテラス」の背景になる場所にあります。多くの観客を集めるトークショウ、バラで埋め尽くされたセントラル・ローズパーク、賑わうローズマーケット・・・。どこも熱気で満ちているのに、このランドマーク・ガーデンの一角だけは空気が変わります。

 

風が吹き抜け、雨後の爽やかな湿度を感じさせる、そんな空間です。きっとプロのガーデン・デザイナーが見れば、あっちもこっちも興味深いデザインとテクニックが駆使されているのでしょうけれど、ここまできちゃうと素人には太刀打ちできません。ただあんぐり口あけて「うわぁ~!」って脱力してしまいます。

 

「心をひきつける風景に説明はいりませんよね」と、石原さんは語ったそうです。はい、そこにある木が花が空気が雄弁に語ってくれています。ただ一言「すごい!」です。プロの仕事を堪能させていただきました^^ 

 

まとめ

国際バラとガーデニングショウ2018の詳細リポート第2弾は、マーク・チャップマンさんのアニバーサリー・ガーデンと、石原和幸さんのダイナミックなランドマーク・ガーデンを紹介しました。

 

マークさんの庭は、わたしたちが自分の庭に取り入れやすいテクニックをたくさん取り入れた身近なガーデン。石原和幸さんの庭は、もう庭という概念を超えて山や公園をドームにもってきちゃったような、そんなダイナミックさと、それを支えるプロの技術をみせつけられたガーデンでした。

 

どちらもまったく異なった個性の、素晴らしいガーデン。目の保養になりました^^

 

次回の第3弾は、バラ、バラ、バラで埋め尽くされた、セントラル・ローズパークを紹介します。お楽しみに!

 

▼詳細レポ第1弾は「ウエルカムガーデンと、吉谷桂子さんのアニバーサリーガーデン」の紹介です

 

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