6月5日の「リヴレス」/鉢増し

▲根が張りすぎ! 写真提供/アスタルティ

のところ、プラスチック鉢に植えられているバラの鉢増し作業を行っていたのですが、ふと予定になかった陶器鉢の「リヴレス」の鉢増しをしてみる気になりました。

 

主幹が8本あるので、根が張っているような予感がしたからですが、やってみると鉢から抜けない! 鉢を一周ぐるりと手で叩くことで、何とか抜けた「リヴレス」ですが・・・。

 

上の写真の通り、いくら何でも根が張りすぎでしょ! てことで、急遽新しい鉢を用意しましたが、今度は鉢底石が根に巻き込まれていて取れない!

 

試行錯誤して何とか取りましたが、根の底の部分が一定量取れてしまいました。がん腫にならなければいいのだけど・・・と不安になりつつも12号相当のテラコッタ鉢に鉢増しを完了。

 

最後に水をあげて、西日の当たらない南向きの場所へ引越しました。

 

この時期の手入れ

5/29 「フルボ酸活力液アタックT-1」(花ごころ)の希釈液を撒きました。

 

6/5 やさお酢(アースガーデン)を散布。

   12号相当のテラコッタ鉢に鉢増ししました。

 

6月18日・26日の「リヴレス」/切り戻し・・・すぎました

▲切り戻し・・・すぎた「リヴレス」 写真提供/アスタルティ

ソオビアシブトクチバが発生し、花も盛りを過ぎた「リヴレス」を6月18日に切り戻しました。

 

切ってるうちに見逃していたホソオビを発見したり、込み合った葉を取っていて・・・気が付けばちょっと切りすぎてしまいました。樹高が低いので、もう少し高い位置で切ればよかったですね。

 

▲暑いので、あっという間に葉が茂っていく 写真提供/アスタルティ

 

ここからは6月26日のレポートです。切り戻しから1週間で、かなり早く新芽が展開しました。あちこちからたくさんの新芽が出てきたので、芽かきしました。「リヴレス」はあちこちから芽が出てくるので、取っていかないとごちゃごちゃした樹形になってしまいます。

 

ホソオビは1週間のパトロールで全てのバラからいなくなったようですが、また新しい虫が出現するでしょうね><。

 

「リヴレス」は、どうも暑さに強いらしい。他のバラが葉焼けしたりする中、きれいな葉を維持しています。

 

39度を超える日が出現したので、全てのバラを西日の当たらない場所まで移動し、水やりも1日2回にしています。

 

この時期の手入れ

6/5 「マイローズ殺菌スプレー」(住友化学園芸)を使用。お礼肥としてリン酸肥料の「ユーキリン」とアミノ酸肥料の「ミラクル」(どちらも相原バラ園)を一つかみずつ撒きました。

 

6/12 「ベニカXガード」(住友化学園芸)を10g鉢の周囲に撒きました。肥料として「*森ぶ源 美育さん」(樹木新理論)を水に溶かして混合液を作り撒いています。「森ぶ源 美育さん」でマンガン・ケイ酸・ホウ素といった成分を補給しました。

 

6/18 殺菌剤+殺虫剤の散布。STダコニール1000(住友化学園芸)+STサプロール乳剤(住友化学園芸)+コロマイト乳剤(三井住友アグロ)。

 

6/26  殺菌剤+殺虫剤の散布。「殺菌剤/ジマンダイセンフロアブル(ダウ・アグロサイエンス日本)+プレオフロアブル(住友化学)+展着剤/アビオンE(アビオン)」

 

気温の低いタイミングを見計らって殺菌殺虫剤を使用しましたが、今後は猛暑の模様。気温が高いと薬害の出やすいSTダコニール1000やジマンダイセンフロアブルは取りやめ以後は殺菌剤を夏向きのモノに変えていきます。

 

*「森ぶ源 美育さん」は、樹木内のエネルギーを作り出すために必要な「モリブデン成分の欠乏」に着目する樹木新理論社の製品。水溶性の樹木用ミネラル栄養・肥料製品です。

 

7月17日の「リヴレス」/ヨトウムシと戯れる日々・・・

▲樹高60cm。あんまり伸びてきません 写真提供/アスタルティ

調不良で1週間ほど水やりしかできなかった時期があったのですが、その間にヨトウムシが発生。蕾を取りつつ、ヨトウムシの捜索開始!

 

ヨトウムシは大きくなってくると夜はバラの若芽や蕾を食害しますが、昼間は根本付近に隠れているので、鉢をくるくる回しながらテデトールしていきました。

 

芽かきはチマチマしていましたが、最近は暑くてあまりできていませんね。

 

▲新しいベーサルシュートが発生・・・もう要らないのだけど 写真提供/アスタルティ

 

11本目の主幹になりそうなベーサルシュートの芽が出てきました。・・・いや、これ以上ベーサルシュートが出てきても管理がし難くなるだけなので取ってしまってもいいのですが、面倒なのでそのままにしておきます。

 

「リヴレス」と「サイレントラブ」が主幹10本なのですが、やっぱり栄養を取られるせいか樹高は伸びません。

 

新苗で育てている「ルリール」も主幹が6本あるためか、樹高が妙に低いですし切ってしまうのもありなのかも。

 

▲「リヴレス」のベーサルシュートはアスパラガスみたい! 写真提供/アスタルティ

 

このシュートは2週間前に生えてきた10本目の主幹です。この後、サクッと先っぽを折りました。

 

この時期の手入れ

7/3 殺菌剤の散布。「ベンレート水和剤」(住友化学) 。

 

7/17 殺菌剤+殺ダニ剤の散布。「殺菌剤/ストロビーフロアブル(日本曹達)」+「殺ダニ剤/バロックフロアブル(協友有アグリ株式会社)」。

 

7/3・7/17に活力剤「高濃度フルボ酸活力液 アタックT-1」(花ごころ)を与えました。

7/17にカニガラ石灰を一つかみ撒いています。

 

気温が25度を下回った日があったので、試験的に「ストロビーフロアブル」を使ってみました。バラに薬害が起きる恐れのある殺菌剤ですが、今のところ影響は出ていません。本来は夏には使用しない方がいい殺菌剤ですし、お勧めはできないかな。

 

ハダニが発生しているバラがあったので、葉シャワーで弱らせながらダニに効果のある「バロックフロアブル」をすべてのバラに使用しました。

 

戻り梅雨の模様なので、酸性雨対策で「カニガラ石灰」を撒いています。

 

8月7日の「リヴレス」/夏でも良く咲く

▲猛暑に耐える立秋の「リヴレス」 写真提供/アスタルティ

に咲く花は観賞価値が低いし、株の体力を奪うから咲かせない方がいいと言われますが、「リヴレス」は株の調子が良さそうなので夏花を咲かせてみることにしました。

 

樹高は60cmほどで、前回の更新時と比べてあまり変化のない「リヴレス」ですが、暑さに耐えて花を咲かせています。「耐暑性」はかなり高めとみて構わないでしょう。

 

▲花は小さく、花びらも少ない夏顔の花 写真提供/アスタルティ

 

夏花の花径は5cmほど。春花の花径が8cmだったのでだいぶ小さくなりましたが、花色は美しく観賞価値は十分あると思います。

 

株が充実してきたためか、春よりほんの少し香りが強くなった気がします。花もちは春と同じく3日くらいなので、早めに切ることにしました。

 

▲真夏に次々花を咲かせる  写真提供/アスタルティ

 

猛暑にもかかわらず蕾は多数つけるので、花の少ない真夏でも咲かせられるバラとして候補に挙げられます。「フィネス」もそうですが、夏には強いですね。

 

この時期の手入れ

8/7 液肥と活力剤の散布。「さわやかアミちゃん」(ヤサキ)+「高濃度フルボ酸活力液 アタックT-1」(花ごころ)

 

「さわやかアミちゃん」は野菜用の液肥ですが、在庫処分で安かったので試しに買って使ってみました。お醤油を水で薄めたような感じの色とにおいがします。

 

9月3日・8日・11日の「リヴレス」/夏剪定(枝先カット程度の浅い剪定)・追肥

▲夏剪定前のリヴレス。樹高60cm 写真提供/アスタルティ

ず9月3日のレポートから。夏剪定の時期になったので、「リヴレス」の夏剪定をすることにしましたが・・・わたしの脳裏によぎった言葉は「夏剪定する意味あるの、コレ?」

 

樹高が60cmと低いので、このまま放っておくという手もありましたが、後学のために少し夏剪定することにしました。

 

▲夏剪定後。樹高は55cmくらい。あまり変化なし 写真提供/アスタルティ

 

枝の先を少し切ったり、小枝を整理したりと手入れはしましたが、そんなに変わっていません。樹高が低いので台風の影響を受けにくいため、5cm程度しか下げませんでした。

 

ちなみに姉妹バラの「フィネス」も同じ感じの枝ぶりです。フィネスはリヴレスより夏の疲れが出ているので、ほとんど夏剪定していません。

 

台風来襲前だったので、追肥は5日後の9月8日に行い、さらに9月11日に殺菌剤を散布しています。

 

この時期の手入れ

8/27 コガネムシの幼虫対策で殺虫剤を使用。「家庭園芸用サンケイダイアジノン粒剤3」(住友化学園芸)。

 

9/3 夏剪定。

 

9/8 追肥。「RSKバラ園バラの肥料」(松栄産業)+ユーキリン(相原バラ園)+ミラクル(相原バラ園)を混ぜて、二握りほど鉢の周囲に撒きました。

 

9/11 殺菌剤の散布。ベンレート水和剤(住友化学)。

 

殺菌剤を撒いた後は、必ずシャワーを浴びています。暑さは和らぎましたが、湿度が高くて汗でビショビショになってますからね。

 

夏の間、西日を避けていましたが、置き場所を西日の当たる場所へ徐々に移動させています。

 

10月上旬~11月初旬の「リヴレス」/秋花が次つぎ開花・姉妹品種(フィネス・カレス)との比較

▲10月上旬のリヴレス。秋花の始まり 写真提供/アスタルティ

回のレポートで9月3日に浅く夏剪定してから1カ月。10月上旬に「リヴレス」の秋花が開花し始めました。

 

このころはまだ残暑の日差しが残っていて、夏花のような雰囲気──つまり花びらの枚数が少なく平たいかんじに咲きました。

 

▲10月中旬のリヴレス。秋の色が濃く 写真提供/アスタルティ

 

10月中旬になると涼しくなりはじめ、本来の「リヴレス」らしい花形がもどってきました。

 

花の大きさは7~8cm。30以上あった蕾をすべて咲かせたため、蕾を減らせばもう少し大きい花になりそうです。

 

▲11月初旬の「リヴレス」 写真提供/アスタルティ

 

11月初旬になり、だいぶ花数が減ってきた「リヴレス」。花は強風が吹かなければ大体3~4日ほど保ちます。

 

軽やかに咲くバラで花数が多いため、玄関先に置くのがオススメです。ただし、散った花の掃除が大変なのでその点はご注意を。

 

▲比較対象。姉品種「フィネス」の秋花 写真提供/アスタルティ

 

「フィネス」はリヴレスと比べると、花がやや大きく重厚な感じ。花びらの枚数が多く、色味はほぼ同じ。

 

香りの強さはお姉さんの「フィネス」の勝ち。

 

▲比較対象。妹品種「カレス」の秋花 写真提供/アスタルティ

 

2022年、なんと妹品種の「カレス」が発売されました! 上の写真は園芸店の売り場でのもの。

 

「カレス」はフィネス・リヴレスと比べるとかなり違います。タグの花とも違い、より繊細な花形でピンク色。

 

花を見た感想は「絶対、花だけを見て決めたよね、小山内先生・・・」でした。幹がかなり細いので、しっかり日光に当てて育てる必要がありそうです。

 

この時期の手入れ

10/9 殺菌剤+殺虫剤の散布。STダコニール1000(住友化学園芸)+STサプロール乳剤(住友化学園芸)+コロマイト乳剤(三井住友アグロ)。

 

わたしの事情で殺菌剤の散布がほとんどできなかったのですが、転んでもただでは起きないとばかりに耐病性の確認を行いました。

 

「リヴレス」は1カ月に1度殺菌剤を散布すれば、黒星病からは免れるようです。ただし、それより間隔があくと罹る確率はぐっと上がるようなのでご注意を。

 

12月下旬~1月上旬・1月29日の「リヴレス」/葉むしり、冬剪定・寒肥・マルチング

▲12月下旬。すべての葉を取った姿 写真提供/アスタルティ

に苦労しながら葉を取っていった「リヴレス」。バラの棘は手袋をしていても貫通するときがあるので注意しましょう。

 

「リヴレス」は約半月かけて、ちまちまと葉を取っていきました。

 

▲1月初旬の冬剪定後の「リヴレス」 写真提供/アスタルティ

 

株が小型なので冬剪定はらくちんでした。1/3程度に切り詰めて、切り口に「トップジンMペースト」を塗って終わり。冬剪定後の樹高は40cmです。

 

このバラは手入れをしないと細い枝が密集するので、その場合、葉むしりをするときに細い枝ごと切ってしまったほうが楽です。

 

冬剪定は、不必要な小枝を落としてからやると楽です。

 

この時期の手入れ

12月末 冬剪定のため葉を全て取りました。

 

1月初旬 冬剪定。切り口に「トップジンMペースト」(日本曹達)を塗りました。

 

この冬は暖冬のため、保温のためのマルチングはしていません。寒肥は今週の予定でしたが雨のため中止しました。

 

追記

1/29 寒肥・マルチング。「RSKバラ園バラの肥料」(松栄産業)+「完熟のたい肥」(相原バラ園)

 

「リヴレス」は12号鉢なので、今年は冬の植え替えなしで育てます。1月29日に、強風がおさまったタイミングを見計らって寒肥とマルチングを施しました。

 

「RSKバラ園バラの肥料」を撒いた後に、「完熟のたい肥」(牛糞たい肥)で表土を覆いました(マルチング)。その時に、中耕を行ったり枯れ葉の破片も取り除いています。

 

「完熟のたい肥」は、固くなりがちな土壌の改善と保温効果があります。1月末に予報されていた強風で鉢が倒れる危険性を考慮して、寒波が去ってから行いました。

 

「リヴレス」を育ててみての感想

▲「リヴレス」の秋花 写真提供/アスタルティ

 

「リヴレス」は、元気いっぱいのバラです。花数はダントツで一番、香りは微香ですが初秋にまとまって咲いてくれるので重宝しました。

 

育て方は、芽かきや細い枝をしっかり切れるかどうかによって変わります。手間をかければ後々楽になるので、丁寧なお世話ができる人に向きます。

 

樹姿の良いバラで、枝が暴れることは全くありませんでした。しっかりした花が咲く姉妹バラの「フィネス」と比べて、軽やかに咲くといった印象。

 

耐病性は普通なので、最低でも1か月に1回は薬剤散布をしましょう。

 

育てた人紹介/アスタルティ

もともとわたしは、花にあまり興味がありませんでした。

 

転機になったのは、コロナが蔓延しはじめた2021年3月ごろ。人ごみを避けて立ち寄った園芸店で、キレイに咲いていたマーガレットを1鉢購入しました。そのマーガレットがあまりにキレイだったので、ほかにも何か──と、4月ごろに園芸店を再訪。そこで出会ったのが売れ残りらしき「リアン・ローズ」というバラでした。ほかのバラ苗は傷んでいるものが多かったのですが、「リアン・ローズ」は病気ひとつなく、元気に枝が伸びていました。

 

そんな健気なバラに元気をもらったわたしは、これも何かの縁と「リアン・ローズ」を購入。「リアン」の意味がフランス語で「絆」ということも知らなかったわたしは、知らず知らずのうちにロザリアンとして歩むことに。

 

「絆」には「しがらみ」や「呪縛」の意味もあります。わたしはバラを育てるというしがらみに囚われつつも、このそだレポで誰かの助けになればいいと考えています。

 

そう。

 

「絆」には「支えあい」や「助け合い」という意味もあるのです。

 

 

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