11月1日の根頭がん腫病苗「ブルーパフューム」/秋花が開花
▲形よく秋花が開花 写真提供/天女の舞子
夏剪定を8月31日にしてからたっぷり2ヵ月。「ブルーパフューム」の秋花が2輪開花しました。蕾は5つ上がっているので、後続の蕾も順次咲いてくるでしょう。
▲「ブルーパフューム」香り高く色深く 写真提供/天女の舞子
花径は7cm。やや小ぶりですが、色も形もきれいに咲いてくれました。ブルーというより、ダマスクに近い良い香りがしています。
11月11日の根頭がん腫病苗「ブルーパフューム」
▲後続の2輪がきれいに開花 写真提供/天女の舞子
ブルーパフュームの後続の2輪が開花しました。花径は8cm。花の割に花枝が細いのか、開くとおじぎをしてしまいます。写真の後ろの方に写っているのは、先に開花した花。こちらは、そろそろ咲き終わりです。
秋花の蕾は残り3つ。最後まで開いてくれるでしょうか? 葉に黒星病が出てきました。
11月18日・21日の根頭がん腫病苗「ブルーパフューム」
▲株の中央に4輪目の秋花が開花 写真提供/天女の舞子
株の中央に新しく4輪目の秋花が開花しました。左上にある1輪目の秋花はもう色が悪くなってきていて、下にうつむいて咲いている2輪目、3輪目の秋花も盛りを過ぎています。
あわよくばもう1度切り戻したところから咲けばイイナと期待して、花のすぐ下で浅く剪定しました。
▲花径は8cmから咲き進んで10cmの大輪に! 写真提供/天女の舞子
4輪目の秋花の花径は、11月18日の上の写真で8cm。3日後の11月21日には満開になり、花径10cmの大輪花に。ところがこの花、残念なことに強風のため花枝が折れてしまったので、花枝の付け根から切り取りました。
▲残る蕾はあと2つ 写真提供/天女の舞子
残る秋花の蕾はあと2つです。ガクが下りて花の色がみえている蕾がひとつと、まだガクに覆われた小さい蕾がひとつ。もうしばらく秋花を楽しめそうです。
夏花を咲かせ続けたのに疲れをみせず、主幹1本だけなのに秋花がこれから咲く蕾も含めて6輪。ここまでたくさん咲いて立派に育ってくれているので、がん腫株なのが残念ですね。
12月15日の根頭がん腫病苗「ブルーパフューム」
▲3週間たってほぼ変化なし 写真提供/天女の舞子
前回のレポートからほぼ3週間。外側の花びらが2枚開いたものの、蕾にほとんど変化がありません。
▲もう1つの蕾はガクが下りたけれど・・・ 写真提供/天女の舞子
もうひとつある蕾も、ガクは下りたけれど師走の寒さでなかなか咲き進みません。このままボーリングになるか、それとも年を越してから開花するか。このまま見守ります。
12月29日の根頭がん腫病苗「ブルーパフューム」
▲ほんの少し開いたけれど・・・ 写真提供/天女の舞子
今年最後の蕾が上がってから1か月以上かかって、ようやくここまで開きました。
ボーリングの解決方法を調べてみると「水やりを控える」「肥料を控える」「暖かいところに置く」というのがありました。温室などはないので、とりあえず水やりを控えめにしています。
根頭がん腫病のこの株は根を確認した後、廃棄予定なのですが、もうしばらく見守ろうと思います。
そういえば、こんなに寒いのにチュウレンジハバチの幼虫が葉を食べていたので、手で取り除きました。まだ元気に動いているんですね!
1月19日の根頭がん腫病苗「ブルーパフューム」
▲まだ開かない 写真提供/天女の舞子
発蕾から約2ヵ月。まだ開きません。奥に写っている蕾は、外側の花びらが乾いて茶色く変色してきました。この先しばらく暖かいという予報なので、何とか開かないかなぁと思いながら観ています。
2月23日の根頭がん腫病苗「ブルーパフューム」
▲右側の蕾は咲かずに枯れそう 写真提供/天女の舞子
ブルーパフュームの冬花は、写真右側の蕾は全体に茶色く乾いてきているので、咲けない可能性が高いです。
▲最後の1輪は咲きそうな気配 写真提供/天女の舞子
もう1輪は、最近の暖かさの影響で膨らんできているので咲くかもしれません。株の処分を後伸ばしにして、最後の花を見届けたいと思います。
3月9日の根頭がん腫病苗「ブルーパフューム」
▲これは、さすがにもう咲けない 写真提供/天女の舞子
先月から少し茶色がかってきていた蕾は、花びらだけでなく花枝も茶色く変色し、カビすら確認できるので、これはさすがに咲きませんね。撮影の後、切り取りました。
▲最後の1輪は咲くのかな? 写真提供/天女の舞子
もう1輪の方も、外側の花びらに茶色い痛みが出て来ていて、開くのかな? と疑問に思いながら見ています。これまで土を乾燥ぎみにしてきましたが、温かくなってきたし少し湿りぎみに管理しようと思います。
3月23日の根頭がん腫病苗「ブルーパフューム」
▲蕾の下の花枝が黄色くなってきた
かなり暖かい日もあるのですが、最後の1輪が咲きません。蕾の下の花枝が黄色く変色しているので、もう無理なようですね。
なんとか咲かないかと見守ってきたのですが、来週で一区切りつけたいと思います。この鉢を置いている場所が一番日当たりがいいので、できれば他のバラに譲りたいのです。
次回に、根のがん腫がどうなったのか最終チェックしようと思います。
3月31日の根頭がん腫病苗「ブルーパフューム」/根の確認
▲葉が茂り、状態はとても良さそう 写真提供/天女の舞子
一昨年の秋に購入し、冬の植え替えでがん腫株と判明したものの1年間育て続けたブルーパフュームですが、本日、根の確認をしてレポートを終了します。
樹高は株元から110cm。葉がよく茂り、一番高い枝先には今年の蕾が上がってきています。株の状態はとても良さそうに見えます。
▲蕾も枝も茶色く 写真提供/天女の舞子
昨年の11月中旬に上がった蕾をずっと見守ってきましたが、さすがにもう限界です。花びらが茶色を帯び、蕾の下の花枝も枯れてきています。これはもう咲きませんね。
▲がん腫が再発 写真提供/天女の舞子
鉢から株を抜き根洗いをしたところ、新しいがん腫がいくつもできていました。一昨年の冬の植え替えのときにがん腫のコブをすべて取り除き、切り口にトップジンMペーストを塗って治療を試みたのですが再発したようです。
▲がん腫は大小10個以上 写真提供/天女の舞子
がん腫のコブを取り除いてみると、一番大きいものは直径4cm、それ以外にも大小10個ほどのコブがありました。1年間でこれだけ増えるんですね。
根気よく何年もコブを取り除いて殺菌する治療を繰り返せば、いずれコブができなくなることもあると聞きましたが、他のバラに感染させてしまうリスクを考えると、やはり破棄した方がいいと思います。
実際に、離れた場所で育てていた他のバラにがん腫が出たので、もうがん腫はコリゴリと思ってしまいました。
▲蕾がポロリ 写真提供/天女の舞子
ちなみに、根の土を払おうと株を振ったら蕾の花びら部分だけが落ちました。内側から傷んでいて、やはり咲ける状態ではなかったですね。
今回の「そだレポ」の感想
がん腫について
▲一昨年のがん腫の状態 写真提供/天女の舞子
今回は、一般的な治療をほどこした根頭がん腫病の苗がどうなっていくのかを観察する「そだレポ」でした。
結果的に、がん腫があっても1年間よく咲いて楽しませてくれましたが、病気は治っていませんでした。最後の根のチェックでは、直径4cmの大きながん腫と大小10個のがん腫がゴロゴロ出てきました。
▲がん腫のコブを割った中身 写真提供/天女の舞子
がん腫のコブは、初期のものなら指先で簡単に取れます。固めにゆでた大豆のような手触りで、中身がぐじゅぐじゅと水っぽい感触をしています。
表面が黒く変色した、できてから時間がたっているコブは取るのが少し大変でした。水分は少ないめで、初期のものより堅くなっています。大きく育っていないコブだったとしたら、感触や見た目だけならカルスと間違えるかもしれません。
読者さんががん腫を見分ける参考にしていただけたらと思います。
▲最後まで元気だった「ブルーパフューム」 写真提供/天女の舞子
昨年は、たくさんの根頭がん腫病苗に悩まされた1年でした。多くは夏ごろから急激に調子を崩し枯れてしまったのに、この株はとても元気で、がん腫を気にしなければ今後も育て続けられる手ごたえを感じました。
「がん腫があっても問題なく育つ」ということがハッキリ示せたレポートになって良かったと思います。
とはいえ、やはりがん腫の感染は怖いし、隔離や道具の使い分けの手間を考えたら栽培し続けるのは大変だと思います。我が家では育て続けることは無理と判断し、破棄することにしました。
「ブルーパフューム」について
▲連続開花性が素晴らしい 写真提供/天女の舞子
ブルーパフュームは、バラの家の評価では「タイプ3」、かなり手のかかるバラに分類されています。「樹勢2、ウドンコ病耐性2、黒星病耐性2、耐陰性1、耐寒性3、耐暑性2」です。
ところが実際はまったく違っていました。これだけ連続開花させても弱ることなく枝が太り、盛んに花枝を出してくれる個人的にはとても育てやすいバラだと思えました。
しかも人気の青バラで、香りも良く、大輪花で整った美しい花形。花色が青というより赤紫色なのですが、理想的な青バラのひとつといえそうです。
とくに連続開花性が素晴らしく、まさかあんなに寒くなっても蕾を上げるとは思いませんでした。(咲かせられませんでしたが)。
株は直立ぎみのしっかりした木立ち樹形で、基本的に支柱はいりません。嵐や大輪花がうつむいて咲いたときだけ支柱を立てればいいと思います。
とても良く育っていて、花も好みでたくさん咲いてくれたので、根頭がん腫病だったのが残念です。いつか根頭がん腫病が根治できるようになるといいですね。
天女の舞子さん、根頭がん腫病苗のそだレポをありがとうございました。たしかにがん腫があっても次々に花を咲かせ、問題なく育ってくれましたね。とはいえ、根頭がん腫病はなくなっていませんでしたが──。
隔離栽培や道具の消毒を徹底できるなら、がん腫株を育てるのもアリかなぁと思います。大変ですけどね。
「ブルーパフューム」はバラの家のデータ的には育てにくいバラですが、天女の舞子さんと相性が良かったようですね。いつかまたお迎えできるといいですね^^
育てた人紹介/天女の舞子
あまり植物を育てた経験がなかったので、以前は「バラは難しい」と諦めていました。でも、フラっと行った「国バラ」でバラソムリエの小山内さんに会っ
趣味はメダカの飼育(繁殖)です。時々どうでもいいことをTwitterで呟いたり、たまにメダカの
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