バラの芽吹きから冬の休眠期まで、1年をとおしてバラがどんなふうに育つのか追いかける「そだレポ」企画です。今回は河本バラ園の「コンフィチュール」です。季節ごとに更新していくので、お楽しみに!


CONTENTS

「コンフィチュール」は、こんなバラ

▲「コンフィチュール」 出展/バラの家

ンフィチュールは、河本バラ園の河本麻記子さん2020年作出のアプリコットピンクのバラです。趣味の園芸2022年5月の番組内で取り上げられて以来、大人気品種となりました。

 

内側が細かく分かれてロゼットになる花びらの多いコロンとしたカップ咲きで、よく見ると花びらの縁にピンク色が乗ります。そのため、アプリコットとピンクが混在したような不思議な花色に。さらに咲き始めは、河本麻記子さん好みのボタンアイぎみに中心の花びらが折りたたまれるという──。

 

花の作りが本当に繊細ですね。花径は6~8cm。

 

ティにフルーツの甘い強香が素晴らしく、「Confiture」(フランス語でジャムの意味)と名付けられました。

 

四季咲き性が強く繰り返しよく咲き、若葉の赤い葉色とのコントラストも美しい。枝先に房咲きするフロリバンダ系統。樹高は0.9~1mと、さほど大きくならないので鉢栽培にも向きます。

 

河本麻記子さん作出のバラは「ローズ・ドゥ・メルスリー/rose de mercerie」(和訳すると「手芸屋さんのバラ」)シリーズとして発売されています。パリの手芸屋さんにあるようなアンティークレースや綺麗な色のリボンなどをイメージした繊細な花色と花形、大きすぎない花のサイズから、どれも女性らしいかわいらしさに溢れた品種です。

 

「バラの家」のスコアは「樹勢/普通」「ウドンコ病耐性/普通」「黒星病耐性/普通」「耐陰性/弱い」「耐寒性/弱い」「耐暑性/強い」。

 

「苗木部」では「育てやすさ/★★★☆☆」「育てやすい」と書かれています。スコアは「耐陰性/弱い」「耐寒性/弱い」、それ以外は「耐暑性/強い」「耐病性/普通」「害虫/普通」です。

 

今回育てる「コンフィチュール」の環境DATA

関東南部の家の東側の壁際で鉢植え栽培(日照は日の出から正午ごろまで)

昨年12月初旬に届いた大苗

今年の目標/美貌の新人!なので、花びらぎゅうぎゅうのラベル通りの花がみたい!

育てる人/ありんぼ

 

*バラの育て方は、育てる場所により、それぞれの木の状態により、また目的や好みによっても人それぞれです。ここで紹介する育て方は、一例として参考になさってください!

 

4月7日の「コンフィチュール」/もうすぐ発蕾

▲樹高35cm。健康そう 写真提供/ありんぼ

年の秋、ネット通販のバラ苗ページをみていて「一点集中!ちょー美形!!」と、うっとり見入ってしまったのが「コンフィチュール」との出会いです。

 

昨年夏の酷暑から短い秋を挟んで極寒の冬という急激な気候変化のため、我が家の10本ものバラを失ってしまった非常事態だったので、秋に7品種購入したうちのひとつです。ちょっと分不相応に高額でしたが──。

 

実際に届いたのは12月初旬。すぐに8号プラ鉢に植え替えました。使用培養土は「か~るい培養土」(Breezy Green/コメリのプライベートブランド)です。

 

わたしは京成バラ園のローズセミナーに通っているんですが、そこで「バラ専用でもどの土でもいい!」と教えてもらったので、普通の培養土を使っています。本来なら京成バラ園の高価な専用土をすすめるところですが、セミナーの先生は「いつもいつも高価なものを使わなくても、園芸用の土なら何でも大丈夫!」と言ってくれます。こういうところ、信頼できます^^

 

▲置き場所は家の東側の壁際 写真提供/ありんぼ

 

置き場所は家の東側の壁際。日の出~正午ごろまで日が当たりますが、周りにつるバラが茂っていて、やや鬱蒼としています。つるバラは、「コンフィチュール」の右が「サマースノウ」、さらに右が「ロココ」です。「コンフィチュール」の左側、ハサミが下がっている株が「ブラン ピエール ドゥ ロンサール」。屋根に軒はありませんが、周りのつるバラが少し軒がわりになるかも?

 

この場所に高さ40cmほどの農業用コンテナを置き、その上に鉢を置いています。こうしておけば、雑草が伸びてもバラ鉢が草に埋もれないし、風通しも良くなるので重宝しています。

 

しばらくここで管理しますが、もし「コンフィチュール」の生育が悪くなってきたら、もっと日当たりの良い場所に移動するつもりです。

 

▲真っ赤な若葉がキレイ 写真提供/ありんぼ

 

今のサイズは樹高35cm。タテ・ヨコに葉を広げた健康な姿に育っていると思います。「コンフィチュール」の若葉は、とても赤いのが特徴です。

 

蕾はまだ幼く、蕾の芽らしき小さな細いものが8個確認できます。

 

4月~梅雨入りまでの間、さまざまなハンドスプレー農薬を週1か10日ごとにかけて病気と害虫の防除をしています。

 

京成バラ園のローズセミナーの先生が実際に試した結果「ベニカXネクストスプレー」(住友化学園芸)が、うたい文句通り頂点だ! と、ほめてらっしゃいましたが、この頂点スプレーは高価なので、通常は「ガーデンアシストスプレー」などのコメリオリジナル商品を中心に使っています。

 

4月18日の「コンフィチュール」/発蕾

▲小さな蕾。先は長そう 写真提供/ありんぼ

回のレポートで「いずれ蕾に成長するんだろな」と撮影した花の芽が「花の蕾」の顔になりました。

 

「コンフィチュール」は、かなり花びらの数が多そうなので、まーだまだ丸くふくらむのではないでしょうか。今日のこの細い姿からは 先は長いかな・・・と推測しています。

 

なたね梅雨が終わって、昼の時間が毎日暖かいし、バラたちがぐんぐん伸びるし、葉がわさわさ茂ってきました。前回のレポートから10日で、5cm以上背が伸びています。

 

4月28日の「コンフィチュール」/蕾ふくらむ

▲樹高58cm。花枝がまたぐんと伸びてきた 写真提供/ありんぼ

ンフィチュールの枝が広がりながら伸びてきました。身長は58cmあります。ちょっとバラけた感じに広がっていたので、白い矢印で示したワイヤーでまとめています。

 

「コンフィチュール」の花枝は7本上がり、蕾は9輪、まだハッキリしない蕾の芽のようなものが2つあります。フロリバンダらしく房咲きになっている花枝が3本、それ以外は1輪咲きです。

 

▲蕾がしっかりふくらんで! 写真提供/ありんぼ

 

前回のレポートから10日たち、ずいぶん蕾が成長しました。でも、まだすぐに咲きそうには見えません。

 

今日は枯れ枝取りをしました。2カ月ぐらい前、春の始めにも全部のバラをめぐって茶色くなった枝をだいたい取ったのですが、そのあとも少し日がたつと、どんどん枯れ枝が現れるんです。春から成長が旺盛だからでしょうね。成長した新しい枝や芽がみつかり、バランスを取るように、他に茶色に変色した死んだ枝もどんどんみつかりました。

 

5月10日の「コンフィチュール」/開花直前!

▲もうすぐ咲きそうな「コンフィチュール」の蕾 写真提供/ありんぼ

ンフィチュールは開花直前の姿です。蕾がパンパンにふくらんできました。

 

後ろにもぼんやりほかの蕾が写るように、工夫して撮影しました。

 

▲樹高はぐっと伸びて73cmに 写真提供/ありんぼ

 

「コンフィチュール」の側に、白い花が2つありますが、これは右にあるつるバラ「サマースノー」の花です。まだバラの知識がほとんどなかったころに出合った古参です。

 

先日の強風のせいで、「サマースノー」の開花枝が「コンフィチュール」に覆いかぶさり、トゲをもつバラ同士が絡まってしまいました。幸い「サマースノー」はトゲが少ない品種だったので、ほどきやすい方でした。

 

それでも大事な「コンフィチュール」の蕾を掻き取らないように、慎重にそ~っとほどきました。「サマースノー」には内緒ですが、わたしの中では、「コンフィチュール」の美貌の花を観たい期待の方が上回っていたので、「よく蕾が取れなかったよぉ~~!」と、すごくホッとしました。

 

慎重といえば・・・「コンフィチュール」は、今年一緒にそだレポしている「薫乃」をぬかし、身長73cmでした。

 

月初めの手入れ

毎月初めに中耕・追肥をしています。

 

鉢植えは土が固くなりやすいと思うのでできるだけやっています。100均で買った・・・たぶん小さな草を取る道具や、買い物で総菜と一緒にもらった木箸や竹箸を再利用し、土をズンズンズンズンと刺して耕します。

 

中耕は、趣味の園芸だったか、テレビ番組を垣間見た際に、園芸の先生が教えていました。生徒役のタレントが「土をグサグサ刺すと根を傷めませんか」と質問していましたが「細い根が少しばかり傷ついても、土に空気を入れて耕してもらえるメリットの方が大きいんですよ」と答えていました。

 

肥料は粒状の「花ごころバラの肥料」を使っています。この肥料の追肥の量は「7号鉢で半握り20g、10号鉢で一握り40g、地植えで100g」と書かれています。これに近いように、適当量を施肥しました。

 

5月18日・19日の「コンフィチュール」/春の1番花が開花

▲春の1番花が開花 写真提供/ありんぼ

ンフィチュールの身長は90㎝になりました。シュートがどんどん伸びてくれて、全体の身長を高くしました。赤っぽい葉のやわらかそうな枝が数本、伸びていますね。

 

▲ピンクの咲きはじめ 写真提供/ありんぼ

 

じつは2泊3日で旅行に出ていました。旅行中、真夏のような暑さだったので、花びらがしおれているバラも多かったのですが、あの季節外れの暑さでも、東向きの壁ぎわに置かれた「コンフィチュール」には苦しみが半減したようです。

 

ご覧のように  しおしおにもならず元気な咲き始め状態でした。

 

▲中心がほぐれたところにアプリコット色が覗く 写真提供/ありんぼ

 

帰宅する前の予想では「よい状態を見られないだろう」と期待していなかったので、うれしくてすぐに撮影しました。

 

どれも、花径5㎝弱です。

 

▲アプリコットピンクの鮮やかな蕾 写真提供/ありんぼ

 

翌日の19日には急な暑さが去り、前日の小さなつぼみが少しほどけて、気温のせいなのかな?本来の鮮やか色になっていて、またおどろきました。これは花径5㎝。

 

5月22日の「コンフィチュール」/開花進む

▲樹高95cm。たくさん蕾を上げて元気! 写真提供/ありんぼ

ンフィチュール、かなり背が伸びて95㎝になりました!  75㎝の支柱では全くたりなくなり、120㎝の支柱に取り換えました。同時に元のワイヤーも外し、適度なあんばいに付け直して「ほっ」。これでひと安心です。

 

背が伸びたのと同時に、まだ休息はなさそうで、ツボミも旺盛に数をふやしています。ツボミを数えようとしたのですが、小さなツボミに花束状の子分がいくつか垣間見え、数がわかりにくくて、もうちょい成長してから数えてみようと思いました。

 

あとで疲れないか と心配するぐらい元気なのです。

 

▲球形の蕾から丸い愛らしい美花に 写真提供/ありんぼ

 

中央にアプリコット色が入る、ふんわり淡ピンクの美しい花色で、真ん中がロゼットぎみに渦巻くカーブの強い花です。ラベル通りに、美しく咲いてくれました。

 

▲お気に入りのコンフィの写真 写真提供/ありんぼ

 

「コンフィチュール」は強香品種とのことですが、正直言ってとくに良い香りを感じていません。鼻を寄せるとおとなしい香りがするかな? という感じで、どんどん幹を成長させる!&花を咲かせる!のに集中して、香りに力を注ぐのを、うっかり忘れていると見ました。近いうち、鼻がふくらむような香りに期待です。

 

6月5日の「コンフィチュール」/後続の蕾上がる・ボーリング

▲さらに伸びて、樹高100cmに! 写真提供/ありんぼ

ンフィチュールは、おかげ様でステキに育ってくれて感謝の気持ちです。前からの旺盛な生長がおさまらず(おさえなくていいよ)背丈は100㎝になりました。

 

じつは開花後の咲き終わった姿を撮ろうか迷ったのですが、あまりに美しくない枯れ姿で、レンズを向けられませんでした(^^;「コンフィチュール」の咲き終わりは、花びらが一枚一枚散らずに塊でボトリと落ちるのです。

 

とはいえ、そだレポには現実の様子を載せるのが妥当なので、次は実際の廃れた姿もレポートしますね。まだジャンジャン咲きそうなほど、蕾はたくさんありますので。

 

▲後続の蕾がどんどん上がる 写真提供/ありんぼ

 

「コンフィチュール」の後続の蕾は、昨日と今日数えたところ20個でした。蕾とわかるものが20ですが、こまかい子分を根元に隠し持つフロリバンダなので、実際はもっと多いかと思います。

 

▲直径2cmのままボーリング 写真提供/ありんぼ

 

5月の終わりごろに雨が続いて、庭のいくつものバラで蕾がボーリングしてしまいました。

 

蕾ができるのに、この春まったく開花を見ていないバラも複数あるし、元気いっぱいで安心していた「コンフィチュール」まで、2つの蕾が 直径2㎝の小さいまま真っ茶色で固くなっていました。雨で湿気がひどかったし、花びらがひっつき合ってしまったかな。

 

▲大雨後のカンカン照りで葉焼けに! 写真提供/ありんぼ

 

西日本で何カ所も線状降水帯発生で災害が起こった大雨の後の4日は、ピーカン照りでした。その翌日5日に「コンフィチュール」の葉焼けをみつけました。ほとんどの大きめの葉が1日でチリチリに。まるで火傷のようです。大雨強風からのカンカン照り!葉っぱには厳しかったのでしょうね。

 

他にも、鉢植えの「ラ・フランス」も同じ症状でした。テカテカして日差しをはね返す照り葉ではないから弱かったかな?

 

6月10日の「コンフィチュール」/枯れ枝カット・咲き終わりの花がハラハラ散る

▲傷んだ葉が落ちて枯れ枝が見えるように 写真提供/ありんぼ

日9日に見たら、株全体がスカスカだなと気付き、よく見ると傷んだ葉はほぼ全て自然に散り落ちていました。昨日は一日中雨だったし、雨に打たれたせいもあるかもしれません。

 

根元の様子がよく見えると、枯れ枝が3本ありました。茶色の矢印で示した3本です。枯れた枝は切り取るのですが、真ん中の枯れ枝の先端に咲きかけの蕾がのっていたのでこれを残し、とりあえず他の2本を切り取りました。

 

▲2本の枯れ枝カット後 写真提供/ありんぼ

 

枯れ枝2本をカットした後は、こんな感じになりました。

 

そうして根元で作業をしていると、わたしの頭が終わりかけていた別の花に触れてしまい、花びらがハラハラっと散りました。

 

▲ハラハラ散った後に残った花 写真提供/ありんぼ

 

以前にキレイに咲いてくれたと写真で紹介した2輪のうちの1輪です。

 

前回のレポートで、「コンフィチュールの咲き終わりは、花びらが一枚一枚散らずに塊でボトリと落ちる」と書きましたが、今日はわたしの頭が触れてしまい、ハラハラ~っと散りました。

 

6月20日の「コンフィチュール」/ベイサルシュート

▲3本のベイサルシュートが長く伸びて 写真提供/ありんぼ

ンフィチュールは一度、葉焼けで葉がすべて落ち、丸ハダカになってしまいました。

 

中央の薄茶色のが最初からある主幹で、その周りから3本のベイサルシュートが長く伸びているようです。

 

▲落ちた葉の後から新芽が 写真提供/ありんぼ

 

新芽のツンツンと小さなトンガリがたくさんあって、枝先から順に新芽が育ち始めています。

 

我が家では毎年、黒星病が蔓延するので、新しい葉が育ってくるとどうしても黒星病は出てしまうと思います。雨の晴れ間と、体調と相談しながら、また薬剤散布しなければ!

 

7月6日の「コンフィチュール」/枯れた主幹をカット・ボーリングした蕾群をカット

▲古い主幹が枯れた 写真提供/ありんぼ

に花を咲かせてくれた古い主幹が枯れました。

 

▲枯れた主幹カット。ベイサルシュートだけに 写真提供/ありんぼ

 

枯れた主幹を付け根からカットしました。左右から伸びた3本のベイサルシュートは元気です。

 

6月5日にレポートした20個の蕾群は、ベイサルシュートについた蕾でした。これらはほぼ咲かずボーリングしたので、すべて切り取りました。6月は歪んで咲いてくれた花一輪しか見られませんでした。

 

花びらが薄くて多いバラは、蕾が雨に濡れてガクと花びらどうし がくっ付くと自力で開くことができないのだろうな、とつねづね思います。「ラ・フランス」とよく比べますが、あのバラも開花を観られた回数がほんと少ないです。デリケートな美形さんです。

 

7月15日の「コンフィチュール」/ベイサルシュートに2番花の発蕾・コガネムシ幼虫対策

▲新しい葉がどんどん展開 写真提供/ありんぼ

6月下旬に葉焼けで丸ハダカになってしまった「コンフィチュール」ですが、新しい葉がどんどん出てきました。

 

蕾をカットした後にまた背が伸びて、今は身長79cmです。

 

▲高いところに2番花の発蕾 写真提供/ありんぼ

 

上の方はもちろん、根元近くにも新しい枝葉が育っています。

 

高い位置から花枝を何本も伸ばしていて、蕾もついています。一番大きな蕾はもう1cmほどになっています。

 

コガネムシは 毎年たくさんやって来て、バラの花びらの中に潜り込んで花を食べます。成虫は対処しきれないので、幼虫対策だけしています。

 

「オルトランDX粒剤」(住友化学園芸)や同じアセフェート殺虫剤の「スミフェートR粒剤」(住友化学)を使っています。

 

7月25日・26日の「コンフィチュール」/ベイサルシュートの2番花が開花・夏の施肥

▲7月25日に日陰で撮影 写真提供/ありんぼ

ンフィチュールのベイサルシュートの2番花が開花し始めました。大小18個の蕾があるうちの最初の1輪です。

 

上の写真は7月25日の午後に日陰で撮影したもの。ピンク色に写っています。

 

▲7月26日に日向で撮影 写真提供/ありんぼ

 

こちらは、翌日7月26日の午前中に日向で撮影しました。同じ花ですが、日向と日陰のせいかずいぶん違った花色に撮れました。

 

花径は6.5cmで、春花よりも花びらが少ないけれど、色鮮やかなコンフィチュール色に状態良く咲いてくれました。

 

▲樹高88cm。夏花の蕾は18個 写真提供/ありんぼ

 

樹高は88cmで、後続の蕾が次つぎにガク割れしてきています。これからしばらく夏花が楽しめそうです。

 

京成バラ園のローズスクールで、夏も施肥が必要と教わったので、肥料やりをしました。「はなごころバラの肥料」(はなごころ)を8号鉢ていどの規定量より若干少ないめにプラスして「害虫を寄せつけないステキな肥料」(フマキラー)を1株あたり2粒のところ1粒与えました。

 

我が家では、夏は少なくとも1日2回は水やりしています。

 

8月4日・8日の「コンフィチュール」/夏花が次つぎ開花

▲夏花が次つぎ開花 写真提供/ありんぼ

害級の暑さのなか、「コンフィチュール」の夏花が次つぎ開花しています。上の写真は8月4日の様子。先月できていた蕾が、ますます咲いてきました。「コンフィチュール」は、夏とはいえ勢いを感じます。

 

今は1日に3回水やりしていますが、その苦労が報われているのかな? 全体で咲いている花は17輪。樹高は89cmです。

 

▲咲き始めはキレイな花色 写真提供/ありんぼ

 

咲き始めは鮮やかなオレンジ色で十分キレイ。花径は7~7.3cm。先月より大きく咲きました。データによると「コンフィチュール」は中輪咲きなので、標準的なサイズです。

 

▲全開からしおれるまで 写真提供/ありんぼ

 

開花から次第に枯れ行く様子はこんな感じです。夏花は雄蕊が見えるまで全開し、退色しながら花形が崩れ、やがてほぼ真っ白になって咲き終わります。

 

▲4日前より花に赤みがさしてきた 写真提供/ありんぼ

 

ここからは8月8日の様子。長く伸びだした花枝の先に咲いています。4日前より花色が濃くなっていますが──。

 

▲赤い斑点はボトリチスの影響 写真提供/ありんぼ

 

よく見ると赤い斑点が目立ってきています。灰色かび病(ボトリチス)の影響が出てきているようです。

 

咲き終わった花がらはせっせと摘んでいますが、数日後にはまた咲きそうです。

 

8月22日の「コンフィチュール」/夏剪定

▲夏剪定前の「コンフィチュール」 写真提供/ありんぼ

回は、夏剪定のレポートです。年々、暑さが厳しくなる昨今の気候。環境も土もバラの株自体も以前とは違います。なので、毎年同じことを、5年前・10年前と同じ時期にやっていたらバラを守れない!

 

いつも教わっている京成バラ園のローズスクールの先生は、環境の変化に沿ったバラの管理を教えてくれます。7月下旬にローズスクールで教わったやり方で今年は夏剪定をします。この先生は、いわゆる世間に広く知られている常識的な手法からは一線を画した裏技的な方法を教えてくれる方なので、ほかの方とやり方が違っていると思います。

 

去年まで夏剪定は9月に入ったらすぐに行っていましたが、今年は前倒しにして8月20~30日の間に済ませます。コンフィチュールは22日に作業しました。

 

コンフィチュールは右側に1本、ベイサルシュートが上がってきています。

 

▲夏剪定後。樹高は79cmに 写真提供/ありんぼ

 

夏剪定は冬剪定よりかなり緩く、だいたい丸くなるように2~2.5cmほど全体を切り詰めました。剪定後の高さは79cmです。キレイな花をカットするに忍びないので1輪だけ残しました。

 

新しく出てきたベイサルシュートは、生長が早い夏は葉と葉の間が広くなると聞き、確かに好ましくないと思うので、半分くらいの長さに切りました。

 

▲枝先にあった蕾はカット 写真提供/ありんぼ

 

キレイな美少女的な蕾、まだごく小さな蕾がいくつもありましたが、夏剪定の作業で泣く泣くサヨナラしました。

 

この先、暑いうちはガク割れした蕾を摘んで小さい蕾は残します。これもローズスクールの先生に教わったやり方なんですが、こうすることで、秋花が咲く時期を統一させることができるのかな? はっきり理由は分かりませんが、わたしはそう解釈しています。

 

鉢バラには毎月、月はじめに施肥しているので、「コンフィチュール」も9月はじめに施肥します。

 

10月18日の「コンフィチュール」/秋花が開花

▲樹高はぐんと伸びて104cm 写真提供/ありんぼ

去最大の地獄のような酷暑が9月末ごろまで続きましたね。その影響で、人も庭もコンディションが悪く撮影できない日が続いたため、そだレポの間が開いてしまいました。

 

ようやく暑さが引き始めた9月末に「コンフィチュール」の秋花が咲きました。「コンフィチュール」らしい美しい花色のものや、暑さの影響か花のサイズは小さく花弁が少なく、色づきが足りない花もありました。

 

ローズスクールで教わった 普通とは一風変わった夏剪定・・・その効果はあったのか、正直 判断はできないのですが、「コンフィチュール」については 元から身体能力が高いらしく、同じ場所に置かれた他の鉢バラたちよりも、秋バラもまた元気に咲いてくれたようです。

 

▲10月に咲いた「コンフィチュール」の秋花 写真提供/ありんぼ

 

9月のバラが全て散り終え、今月もまた 蕾が付きました。一つ咲いたのが、花径7㎝の色鮮やかなお嬢です。ほかにも6~7個の蕾があります。

 

 

やさしい気温になってくれたし、今度の「コンフィチュール」は、安定してキレイな色で咲いてくれるとよいな と期待の心境でいます。10月に入り、月始めに鉢バラに施肥をしました。

 

11月1日の「コンフィチュール」/後続の秋花が開花

▲樹高108cm。次つぎ開花する「コンフィチュール」 写真提供/ありんぼ

ンフィチュールは相変わらずとても活気があって、前回のそだレポで「6~7個の蕾」と書いていたものが次つぎ開花してくるし、さらに今後、蕾がつきそうな赤い新芽を育て続けています。

 

「健康優良児」と言えばいいのか・・・花の愛らしさから想像できないほどたくましい品種だと思います。

 

▲秋花、まだまだ楽しめそう 写真提供/ありんぼ

 

今、咲いているのは3輪で、咲き始めのオレンジが強い花が1輪と咲き終わりの白っぽいピンクに退色した花が2輪。まるく膨らんだ蕾もいくつかあります。

 

▲ネームタグを新しいものに 写真提供/ありんぼ

 

ネームタグの文字が薄くなってしまったので、新しく書き直しました。一緒に写っているのは、我が家の白柴「しんきち」です。

 

毎月はじめに施肥しているので、今日も施肥しました。今年、最後の施肥になるかな。

 

11月21日の「コンフィチュール」/秋花も、そろそろおしまい

▲樹高100cm。秋花もいよいよ終盤 写真提供/ありんぼ

ンフィチュールの秋花もいよいよ終盤です。2輪の終わりかけの花があり、これから咲きそうな蕾は残り1輪。

 

他に、もしかしたら蕾になるかな? という赤い芽がいくつかありますが、だいぶ気温が下がっているのでちゃんと咲けるか──期待は薄いめです。

 

▲花びらが詰まった愛らしい咲き方 写真提供/ありんぼ

 

これは株の先端に、うつむいて咲いた花です。花色は白っぽいけれど、花びらがぎゅっと詰まった、コンフィチュールらしい咲き方。花径は7cm。

 

▲終わりかけでも十分キレイ 写真提供/ありんぼ

 

下に咲いた花は少し大きくて花径8cm。こちらは終わりかけですが、それでも十分キレイです。

 

▲ボーリングになった蕾も 写真提供/ありんぼ

 

ボーリングになってしまった蕾もあります。たまにしか降らない雨に打たれたせいかな? 小さいうちから調子が悪く、もともと咲かない蕾に見えていました。

 

「コンフィチュール」はいつも思いますが、まるで深窓のお嬢様のような美花なのに、タフというか頑強というか、たくましく花を咲かせてくれます。今年の地獄のような暑さの影響で、我が家の庭ではひとつも秋花の蕾をつけないバラもあるなか、「コンフィチュール」は一番たくさんの秋花を咲かせてくれました。

 

今後の予定ですが──

 

我が家では鉢同士をくっつけて置いているし、地植えでも隣の株と近いので、上にしか伸ばしてあげられない状況です。今より横にスペースを取って育てられれば、もっとたくさん咲くのかな? と、思いつつ現状ガマンしてもらっています。

 

でも先日受講したローズスクールでも、日照は大事と改めて教わったので、いずれ隣の鉢バラを移動して、鉢がくっつきすぎないようにしようと思います。

 

1月6日の「コンフィチュール」/冬花のつぼみ

▲花びらはみずみずしいけれど、咲けるか微妙 写真提供/ありんぼ

が家の庭は日当たりも風当たりの良すぎるくらいの環境で、あまりに風当たりの強い場所のバラは、蕾がカラカラに干からびているのもあります。

 

そんななか「コンフィチュール」は、家の壁にくっつけて置いてあるので、少し強風から守られているようです。大小2つの蕾が頑張っています。花びらはみずみずしいのですが、まだ固いし、咲けないかなぁと思いながら見守っています。

 

冬は植え替えシーズンですが、我が家は鉢バラだけでも50鉢以上あるので、とくに理由がない限り植え替えしません。というより、足が悪いのもあってできません。

 

そのかわり、培養土を足したり、1~2カ月に1度中耕したりと、適宜、土が固くならないような手入れを取り入れています。

 

2月12日の「コンフィチュール」/冬剪定

▲樹高80cmに冬剪定 写真提供/ありんぼ

でも可憐な蕾がありましたが、今年は暖冬とはいえ寒い日も増えてきたので、これはもう咲けないと判断。前回のそだレポ直後の1月はじめに庭のぜんぶのバラの蕾を摘みました。

 

2月に入ったので、今日は冬剪定を。樹高80cmと、背を低くしました。

 

低い位置の枝を横に伸ばし、理想は「こんもり型」ですが、けっこう高身長・細めのスタイルにしてしまったので、今からでもできるだけ理想に近づけて、華やかな春の開花を目指します。

 

右側の株は「コンフィチュール」の枝を伸ばす空間のため、低い位置の枝を減らしました。さらに左側の鉢は、少し離して置きました。計画通りに行くといいけれど。

 

▲鉢土に落ちた枝葉やゴミはきれいに掃除 写真提供/ありんぼ

 

鉢土に落ちた枝や葉を撤去。放置した枯れ葉やゴミには、害虫と病原菌が残り越冬するとか。根本に葉を残すと癌腫になりやすいという情報も。そもそも不潔なままではNGでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

育てた人紹介/ありんぼ

住むとこ=関東南部 田舎の農村 その中にある住宅地

人  種=日本人 女 犬とバラとカメと人間を家族に持つ

バラ母歴=10年近いかな 今は 鉢植え地植えの計73本・67種ぐらいかも バラに無知なまま最初に「シュネープリンセス」と出会ったのは20年以上前 同級生のバラ友が1人

特 徴=マイペースな理系

 

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