バラの芽吹きから冬の休眠期まで、1年をとおしてバラがどんなふうに育つのか追いかける「そだレポ」企画です。今回は「ブルーグラビティ」です。季節ごとに更新していくので、お楽しみに!


「ブルーグラビティ」は、こんなバラ


予約苗 バラ苗 ブルーグラビティ— 国産新苗4号鉢 四季咲き中輪 紫系 ロサ オリエンティス【4月下旬順次配送】

 

ルーグラビティは、木村卓功さん育種のロサ・オリエンティス2020年春に発表したHT系統の青バラです。「gravity」は、引力・重力の意味があり、木村卓功さんの「青バラへのあくなき想い」を花名に込めたものだそう。

 

木村卓功さんいわく「特に曇りの日や日陰でこの花を見た時には、いつの日か青バラは完成するのではないか?と思えるような青さに咲くこともある」とのことで、花色の青さへの自信が垣間見えます。バラの専門誌『New Roses』編集長の玉置一裕さんは「木管楽器オーボエの音色を感じるような、しっとりとした青藤色」と情緒的な表現をしています。

 

花色以外に特筆すべきは、育てやすさです。多くの青バラが樹勢が弱く耐病性が低く育てにくい品種なのに対して、「ブルーグラビティ」は通常の管理でじゅうぶん育てられるという評価。バラの家のスコアは「樹勢/普通」「うどんこ病耐性/強い」「黒星病耐性/普通」「耐陰性/弱い」「耐寒性/弱い」「大暑性/強い」です。

 

花は中輪サイズで数輪の房咲き。四季咲き。夏の高温期はグレーが強くなります。香りは微香ですが花もちがよい。樹高1.2mの木立樹形。

 

今回育てる「ブルーグラビティ」の環境DATA

和歌山県の北西向きの庭で、鉢の向きは南東向き。(真夏はよく日が差すが、冬は自宅の陰になるので午前中に2時間・午後に1時間だけと季節により差があります)。

今年の1月に届いた大苗

今年の目標/切り花でどっさり生けられるように咲かせたい。でも、今年は苗を育てる1年になるかな?

育てる人/ORCA

 

*バラの育て方は、育てる場所により、それぞれの木の状態により、また目的や好みによっても人それぞれです。ここで紹介する育て方は、一例として参考になさってください!

 

2月11日の「ブルーグラビティ」/冬の植え替え後

▲樹高は20cmていど 写真提供/ORCA

ルーグラビティは「今もっとも青に近い青バラのひとつ」と評判で、しかも育てやすい品種とのこと。春に実際の花が見られるのを楽しみにしているバラです。とても人気が高いらしいので、購入できてよかったです。9月に予約し、1月にようやく届きました。

 

比較に置いたレンガの高さが1個21cmなので、現在の樹高は20cmほどです。

 

届いてすぐ、8号鉢に新しい培養土で植え替えました。いろいろなメーカーのものを購入したのでどれを使ったかハッキリしませんが、おそらく「花の土屋さんカネア バラ専用土No1」(完熟国内産馬ふん配合の土)だと思います。土の上にバーク片を敷いています。

 

▲健康そうな「ブルーグラビティ」の株 写真提供/ORCA

 

いくつか若葉が開いていますが、太い主幹が2本、中ていどの主幹が2本あり、とても健康そうです。

 

2月27日の「ブルーグラビティ」/追肥(芽出し肥)

▲前回と見た目の変化なし 写真提供/ORCA

高計を作りました。鉢土の高さが20cmなので、そこから上がバラの樹高になります。現在の樹高は正確には21cmですね。見た目の変化はほとんどありません。

 

芽出し肥として「ばら専用ぼかし肥料」(ザ・ローズショップオリジナル)を鉢の四隅に少しずつ(大さじ1杯くらいずつ)埋めました。

 

3月19日の「ブルーグラビティ」/若葉が展開

▲やや遅いながらも若葉が展開 写真提供/ORCA

かのバラに比べると、やや遅いめですが、順調に若葉が広がってきました。

 

▲大きな若葉もあり、安心できる生長ぐあい 写真提供/ORCA

 

枝が伸び、大きな若葉もあるので、安心して観ています。鉢土にモリムラマンネングサを挿しました。

 

4月3日の「ブルーグラビティ」/発蕾・ベニカXガード散布

▲樹高は45cmに 写真提供/ORCA

いの良い花枝が伸びあがり、樹高が45cmになりました。

 

▲小さな蕾が! 写真提供/ORCA

 

先端に小さな蕾がつきました。

 

害虫が心配になってくる時期なので、少し前の3月下旬に「ベニカXガード」(住友化学園芸)を株元に散布しました。

 

4月17日の「ブルーグラビティ」/蕾のガク割れ・ウドンコ病発生

▲樹高80cm弱 写真提供/ORCA

くつも蕾が上がり、膨らんできましたが、ほかのバラに比べて全体的な生長はややおとなしいかな?

 

▲ウドンコ病が発生 写真提供/ORCA

 

蕾がまるく膨らみガク割れしてきました。白っぽい花びらが見えています。

 

この株も少しウドンコ病が発生しています。殺菌剤、治療薬を試してみます。撮影後、病葉を取り除き、蕾も減らしました。

 

4月27日の「ブルーグラビティ」/咲きはじめ

▲外側の花びらは薄緑色 写真提供/ORCA

ルーグラビティの蕾は外側の花びらは薄緑色です。この蕾はもうすぐ咲きそう。

 

▲開き始めた「ブルーグラビティ」 写真提供/ORCA

 

この花は開き始めています。この写真はかなり紫ですが、実際に見るともっと青いです。

 

4月30日・5月1日の「ブルーグラビティ」/開花

▲春の1番花は2輪 写真提供/ORCA

ルーグラビティの最初の花が開花しました。小さい蕾は落としたので、春の1番花はこの2輪だけです。ウドンコ病の病葉をかなり取り除いたので、さっぱりしています。樹高は75cm。

 

▲開花につれ花首がうなだれる 写真提供/ORCA

 

前回から気になっていたんですが、「ブルーグラビティ」の蕾が開いてくるにつれ花首が曲がってきて、開花も止まってしまう感じです。花弁が多すぎて重くてうなだれてしまうんでしょうか? そういう品種なのか、なにかトラブルがあるのか分かりませんが、次の花も観察します。

 

うつむいて咲く花はあまり好きじゃないんですが──。

 

▲2輪目はしっかり全開 写真提供/ORCA

 

翌5月1日にもう1輪が咲きました。この写真はグレーがかっていますが、もう少し青いです。シルバーブルーと言えばいいのかな。青バラは、なかなか見た目と同じに写りませんね。

 

花色はたしかに、今もっている青バラのなかでは一番青っぽいです。花形は中心が巻き上がる剣弁高芯咲きかと思っていたんですが、これはロゼット咲きですね。想像と違っていました。

 

2輪目のこの花はしっかり全開しました。花径9cm。香りは爽やかさのあるブルー香で、香りの強さは微香です。

 

▲やはり花首が曲がる・・・ 写真提供/ORCA

 

この花もやはり花首が曲がっています。花首が弱いのかもしれません。開ききったので、切り戻しをしました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

育てた人紹介/ORCA

かつて東京に住んでいたころ、新宿の某百貨店の生花店でブルームーンの切り花を見て感動しました。そこで、きれいな青紫色のブルームーンを花束にして、お芝居をしていた友人の舞台に贈ったことがあります。

 

その後、和歌山県の白浜町に引っ越してから始めたのがバラ栽培で、今年で2年になります。ブルームーンの思い出もあり青バラをメインに、青バラを引き立てる色として緑や白、茶系のバラを育てています。

 

白浜は暖かいイメージがあると思いますが、冬はすごい風が吹くんです。海の近くなので塩害にも気を配り、いろいろ考えながらバラ栽培を楽しんでいます。生花店に勤めていたこともありますが、切り花がメインなので植物栽培はあまり経験がありません。

 

 

▼そだレポ検索は、こちらのページを利用してください

 

cropped-rose1.png
スポンサーリンク