ヨーロッパ原産の原種ロサ・エグランテリア(Rosa eglanteria)を親に、その性質を強く受け継いだ「ハイブリッド・エグランテリア系統」は、葉からりんごの香りがするという特徴がユニークです。
原種の特徴をよく受け継いだ園芸品種を「原種系統」または「ハイブリッド・スピーシーズ」と呼びます。ハイブリッド・エグランテリア系統は原種系統(ハイブリッド・スピーシーズ)に属します。
ハイブリッド・エグランテリア系統は、若葉からりんごの香りがする
▲交配の親となった原種ロサ・エグランテリア(Rosa eglanteria)
ヨーロッパから西アジアなどに分布する原種ロサ・エグランテリア(Rosa eglanteria)は、若葉からりんごの香りがすることで有名です。この性質を受け継いだ園芸品種ハイブリッド・エグランテリア系統も、やはりりんごの香りがします。
ハイブリッド・エグランテリア系統は、イギリスのペンザンス卿により作出されたものが多く、当時(19世紀末)とても人気の高い品種群でした。
品種数は少ないけれど、存在感のあるユニークなバラです。
▲ハイブリッド・エグランテリア系統のレディ ペンザンス(Rosa `Lady Penzance´)
サーモンピンクの鮮やかな花色と、花つきの良さで、庭をぱっと明るく彩ります。原種のエグランテリアと同じように、若葉から甘いりんごの香りがします。
葉が香るなんて、すごくユニーク!
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