バラがウドンコ病にかかってしまったら。ウドンコ病の治療効果のある薬剤を使いましょう。今回は、ウドンコ病・灰色カビ病の治療薬「カリグリーン」の使い方と、その効果をレポートします。


軒下のバラのウドンコ病予防はなかなか難しい!

▲ウドンコ病で真っ白になったバラのつぼみ

ドンコ病は、風で運ばれてきたカビの胞子がバラに取りつくことで発生します。ウドンコ病が発生しやすい環境は、気温17~25度で、湿度が低く、風通しの悪いところです。カビなので、高温多湿の環境が好きかと思われがちですが、少し違うようです。発生しやすい条件とクセをまとめてみます。

 

気温からいうと、真冬や真夏はウドンコ病は発生しません。

 

湿度からいうと、軒下などの雨の当たらない乾いたところで発生しやすい。

 

風通しからいうと、たくさんの植物が密集しているところで発生しやすい。

 

他にもチッソ肥料過多や、日照不足、発症しやすい品種というのもウドンコ病発生の原因になります。

 

つまりウドンコ病は、「雨の当たらない軒下でたくさん植物を育てている環境の春や秋に発生しやすい」ということです。──はい、我が家はドンピシャその環境です。

 

▼ウドンコ病の基本的な情報は、こちらをご覧ください。

 

「カリグリーン」とは!? 8つのポイントで紹介


カリグリーン1.2g×10袋(1リットル噴霧液×10回分) ※土セットと同梱可※ ZIK-10000

が家はマンションで、お隣のベランダと隣接した環境のため、極力、農薬は使いたくありません。お隣ではベランダで洗濯物を干すし、気温の高い日は窓を開けているだろうし。もしかしたら下の階で布団を干しているかも知れません。

 

人体に影響の少ない資材を選んで、まだ人が動き出さない早朝メインにウドンコ病予防をがんばっているのですが、なかなか上手くいきません。そこで今回は、ウドンコ病治療に効果のある「カリグリーン」を試してみました。

 

まず「カリグリーン」(住友化学園芸)は、どんな薬剤なのか8つのポイントで紹介します。

 

1、「カリグリーン」は、炭酸水素カリウムを有効成分とする、人と環境にやさしい薬剤です。農薬ではなく「殺菌剤・肥料」です。

 

2、ウドンコ病、灰色カビ病の予防効果はありませんが、発病後の治療効果にすぐれた薬剤です。

 

3、不良環境(暑さ・寒さ)に対する抵抗性を増すなどの作用のあるカリ肥料としての働きもあります。

 

4、ミツバチ、クモなどの昆虫に害はありません

 

5、野菜類では、散布翌日に収穫ができます

 

6、有機JAS規格(オーガニック栽培)で、使用可能です。

 

7、粉状の薬剤を水で薄め、噴霧器で散布して使います。

 

8、総使用回数に制限がありません

 

パッケージにはどこにも*「農薬」の字がありません。「殺菌剤・肥料」と書かれています。散布翌日に収穫しても大丈夫だというから、これはかなり人体にやさしいですね。

 

*「農薬」表示については、直接メーカーに問い合わせ、解答を得ましたので、原文のまま記載します。「カリグリーンは農林水産省から登録を受けた農薬です。農薬は農薬取締法で表示ルールが決められており、農薬という表示はせずに、殺菌剤、殺虫剤と言った農薬の種類名を表示することと規定されています。」とのこと。「農薬」とは書かれていませんが、農薬とのことです。安全性は高いけれど、取り扱いには十分注意しましょう!

 

適用作物を見ると、「トマト、ミニトマト、野菜、ブルーベリー、りんご、麦類、花卉類、観葉植物」とあります。本当に野菜にも使っていいようです。ちなみに、バラは「花卉類」に入ります。

 

総使用回数に制限がないのも使いやすくていいですね。

 

カリグリーンの散布液の作り方

▲「カリグリーン」のパッケージと、分包薬剤

リグリーンの薬剤は、1.2g入りの分包になっています。この分包1袋を水1リットルに溶かすと、800倍の希釈液がつくれます。バラは800倍液で散布するので、ちょうどやりやすい分量の分包になっていますね。

 

薬液の効果をより高めるために、展着剤を一緒に入れて混ぜると効果的です。展着剤の主成分は界面活性剤です。これを加えることで、葉の表面の油膜を落としたり葉への浸透性を高める効果があります。同じ住友化学園芸の商品に「ダイン」という展着剤があります。

 

▲住友化学園芸の展着剤「ダイン」

 

わたしはペットボトルにつける簡易噴霧器を使っているので、ペットボトルで薬液をつくっていきます。今回使うペットボトルは「爽健美茶」の2リットル空き容器です。この容器はちょうど半分のところがくぼんでいるので、どこまでで1リットルか分かりやすくなっています。

 

▲底に溜まっているのが「カリグリーン」+「ダイン」の薬液

 

1リットルのところに黒いマーカーでラインを引いておきました。

 

水1リットルに「カリグリーン」の分包1袋、「ダイン」0.1~0.3mm(要はほんのちょっぴり)を入れてよく混ぜれば、薬液の完成です。

 

変な臭いもなく、薬液をつくるのは簡単です。

 

この後、簡易噴霧器をつけて散布します。爽健美茶のペットボトルは柔らかいので、噴霧器を押し引きするたびに上の写真のように凹みます──が、問題ありません。

 

薬液の散布のしかた

▲農薬マスク、手袋、長袖・長ズボンの作業衣着用

布は、風のない日を選んで行います。できれば日中の高温時も避け、風のない朝夕の涼しい時間帯が望ましいようです。

 

散布スタイルは、上のイラストの通り。農薬マスク、手袋、長袖・長ズボンの作業衣の着用が原則です。なるべく皮膚の露出を避けた上で、自分にかからないよう注意して散布します。

 

効果的な使い方

リグリーンは、ウドンコ病の発生初期に使うのがもっとも効果的です。発生初期に5~7日おきに数回、連続して散布します。

 

カリグリーンの効果は? 使用実感レポート

▲左が散布前、右が散布後

際に散布してみると、散布液はなんの臭いもなく、とても扱いやすいです。とはいえ、ご近所のベランダに散らないように、ベランダの壁側に鉢を並べて早朝散布しました。

 

効果は──とても高いです!

 

上は散布前のバラの葉と、1回の散布後の写真です。(ただし、同じ葉ではありません)。左の散布前では、まさしくウドンコをまぶしたようにツブツブしていたカビ菌が、1回散布しただけでペッタリと何か白い絵の具が張り付いたように変化しています。明らかに効果アリです。

 

しかし葉があっちを向いたりこっちを向いたりしているので、全体にしっかり散布するのは難しいです。1週間ほど間を置いて散布を繰り返すことで、かなり治療することができました。

 

使用回数に制限がなく、何度もくり返し使えるので、また再発してきたら使おうと思っています!

 

まとめ

今回は、ウドンコ病治療薬「カリグリーン」の使い方と、実際に使ってみての効果実感レポートをまとめました。

 

「カリグリーン」は嫌な臭いもなく、収穫前日の野菜に使えるくらい安全性の高い薬剤です。しかも使用回数に制限がなく、気軽に使えるところもいいです。

 

ウドンコ病の発生初期から定期的に使えば、蔓延を予防することも可能ですね。ウドンコ病予防に手こずっているなら1度試してみてはいかが?

 

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