ウドンコ病が出てしまったけれど、「臭いの強い農薬はベランダで使いづらい」「できれば安全性の高い薬剤を使いたい」と悩んでいませんか?
カリグリーンは、ウドンコ病・サビ病・灰色カビ病などに効果がある、天然由来成分ベースの病気治療薬です。臭いが少なく、使用回数制限もないため、家庭園芸でもとても扱いやすい薬剤として人気があります。
この記事では、カリグリーンの特徴・使い方・効果・薬害や混用注意点をわかりやすく解説。実際に使ってみた感想や、高温期の「重曹オイルスプレー」との使い分けについても紹介します。
カリグリーンはこんな人にオススメの薬剤です
▲ウドンコ病で真っ白になったバラのつぼみ
カリグリーンは、「安全性」「使いやすさ」「治療効果」のバランスが非常に良い殺菌剤です。家庭園芸用の殺菌剤としては安全性が高く、臭いや刺激が少なく扱いやすい、オススメの薬剤です。とくにウドンコ病治療にすぐれています。
まずどんな人に向いているのか、表にまとめました。
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カリグリーンはこんな人向き ・ベランダ栽培:*人にも環境にもやさしい天然由来成分 ・臭いが苦手:イヤな臭いが少なく使いやすい ・ウドンコ病治療がしたい:天然由来成分だけどしっかり効く ・使用回数を気にするのが面倒:使用回数に制限がなく、連続使用も可能 ・夏に使いにくい重曹オイルスプレーの代替案を探している:暑さで薬害がでない ・近くで野菜を育てている:カリグリーンは野菜にかかっても安全 |
*人にも環境にも優しいけれど、目や皮膚につくと刺激があるため、散布時にかからないよう注意は必要です。
カリグリーンとは?天然由来の病気治療薬
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カリグリーンは、炭酸水素カリウムを主原料とする植物の病気治療薬(殺菌剤)です。とくにウドンコ病、灰色カビ病などに効果があります。
主原料の炭酸水素カリウムとは?
炭酸水素カリウムは、重曹(炭酸水素ナトリウム)とよく似た働きをもつ物質です。
ベーキングパウダーに使われたり、ワインの酸度調整剤に使われたり、医薬品として使われることもあるなど、人体に安全性の高いものです。
病原菌にどう効くの?
炭酸水素カリウムは、病原菌の細胞の浸透圧バランスや代謝に影響を与え、胞子の発芽や菌糸の生育を妨げます。
また、散布液が弱アルカリ性になることで、酸性環境を好むカビ菌の活動を抑える働きもあります。
カリグリーンはどんな病気に効く?
カリグリーンはウドンコ病・灰色カビ病の治療にすぐれた薬剤です。予防には向きません。
| 病気 | 効果 |
|---|---|
| ウドンコ病 | ◎(もっとも得意) |
| サビ病 | ◎ |
| 灰色カビ病 | ○ |
| 黒星病 | △補助程度 |
※ちなみに海外でも、カリグリーンと同じ「炭酸水素カリウム系」の薬剤が、ウドンコ病の定番治療薬として広く使われています。黒星病への軽い抑制効果が話題になることもありますが、ウドンコ病ほどの切れ味はなく、黒星病は別の専用薬の方が得意です。
カリグリーンのメリット
天然由来成分ベースで、安全性が高く扱いやすい
有機JAS栽培可
カリグリーンは、炭酸水素カリウムを有効成分とする農薬登録済みの殺菌剤です。一般的な合成殺菌剤とは異なり、天然由来の成分をベースとしており、有機JAS栽培でも使用できます。
バラの近くで野菜を育てていても、薬液がたとえかかっても大丈夫です。散布した翌日から収穫できます。
益虫や魚類への影響が少ない
ミツバチやクモなどの益虫、魚類への影響も比較的少なく、家庭園芸でも扱いやすい薬剤です。
イヤな臭いが少ない
イヤな臭いが少ないので、集合住宅のベランダでも使いやすいところも大きなメリットです。(もちろん、飛散には十分注意してください)。
散布時の重装備がいらない
散布時に化学農薬のような重装備が必要ないところもとても楽です。とはいえ、目や皮膚に刺激があるので、使い捨て手袋やマスクを使い、目に入らないよう注意してください。
耐性菌が出にくく、使用回数に制限がない
同じ薬剤を使っていると、その薬剤に耐性をもつ菌が現れがちですが、カリグリーンでは耐性菌が出にくいので、連続して散布することができます。
さらに使用回数に制限がないので、気になったら何度でも繰り返し使うことができます。
天然系なのに効果が高い
こういう天然資材よりの薬剤は、効果の薄いものが多いのですが、カリグリーンはしっかり効果があります。1度で物足りなければ、3~4日間隔で重ねがけすることもできます。実際の効果は記事の下の方にある使用実感レビューをご覧ください。
カリグリーンの注意点
予防薬ではなく「治療薬」
カリグリーンはウドンコ病、灰色カビ病、サビ病などの病気治療薬です。予防効果は軽微で、期待できるほどではありません。
雨で流れやすく、重症には複数回散布が必要
カリグリーンは雨で流れてしまうので、散布する際には、しばらく雨の降りそうにない日を選んでください。または、もし散布してすぐ雨が降ったら再散布しましょう。
カリグリーンは病気の発生初期にかけるのがもっとも効果的です。ひどくなってしまってからの治療は、3~4日間隔で複数回散布して対処します。
混用注意!木酢液・やさお酢・クエン酸とは一緒に使わない
カリグリーンは、ベニカX乳剤、GFオルトラン液剤など多くの化学農薬と混用できます。
しかし、酸性タイプの農薬・資材と一緒に使うのは良くありません。カリグリーンは、炭酸水素カリウム(弱アルカリ性) の力で病気を抑えるタイプの殺菌剤です。
そのため、家庭園芸で人気の
・木酢液
・やさお酢(酢酸系資材 )
・クエン酸
・強酸性の葉面散布剤
とは相性がよくありません。
「病気予防だから全部まとめて入れちゃえ!」はNG。酸性資材と一緒に使うと、カリグリーン本来の働きが弱まる可能性があります。使う場合は、別の日に散布する のがおすすめです。
薬液は作り置きできない
一度つくった薬液を長期間保存することはできません。水に溶かした薬液は時間とともに性質が変化し、効果が安定しなくなるため、使う分だけつくって使い切ってください。
薬害や高温期の注意点は?
薬害としては、葉に小さな褐色の斑点が現れたり、少し縮れたようになる場合があります。ただし軽微です。
カリグリーンは高温期に特別な薬害が出ることはありません。
このため、当サイトでおすすめしている手作り資材「重曹オイルスプレー」では使いにくい高温期のウドンコ病治療には、このカリグリーンの方が適しています。
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薬液の作り方(800倍液・ダイン使用)
▲「カリグリーン」のパッケージと、分包薬剤
カリグリーンの薬剤は、1.2g入りの分包になっています。この分包1袋を水1Lに溶かすと、800倍の希釈液がつくれます。バラは800倍液で散布するので、ちょうどやりやすい分量の分包になっていますね。
薬液の効果をより高めるために、ダインなどの展着剤を一緒に入れて混ぜます。ダインの主成分は界面活性剤です。これを加えることで、葉の表裏や細かな部分まで薬液が均一につきやすくなります。
▲カリグリーンの効果を高める展着剤・ダイン
わたしはペットボトルにつける簡易噴霧器を使っているので、ペットボトルで薬液をつくっていきます。今回使うペットボトルは2Lの空き容器です。1Lのところに黒いマーカーでラインを引いておきました。
▲底に溜まっているのが「カリグリーン」+「ダイン」の薬液
水1Lに「カリグリーン」の分包1袋、「ダイン」0.1~0.3ml(要はほんのちょっぴり)を入れてよく混ぜれば、薬液の完成です。
変な臭いもなく、薬液をつくるのは簡単です。この後、簡易噴霧器をつけて散布します。
散布のしかたと効果的な使い方
散布は、風のない日を選んで行います。できれば日中の高温時も避け、風のない朝夕の涼しい時間帯が望ましいです。
散布時には使い捨て手袋やマスクを使い、なるべく皮膚の露出を避けた上で、自分にかからないよう注意して散布します。
カリグリーンは、ウドンコ病の発生初期に使うのがもっとも効果的です。発生初期に5~7日おきに数回、連続して散布します。
まだ病気が残っているなら、散布間隔を短くして3度ほど連続散布してください。
実際に使ってみた!カリグリーンの効果レビュー
▲左が散布前、右が散布後
実際に散布してみると、散布液はなんの臭いもなく、とても扱いやすいです。とはいえ、ご近所のベランダに散らないように、ベランダの壁側に鉢を並べて早朝散布しました。
散布1回でも効果を実感
効果は──とても高いです!
上の写真は、散布前のバラの葉(左側)と、1回の散布後(右側)を組み合わせた写真です。(ただし、同じ葉ではありません)。
左の散布前では、まさしくウドンコをまぶしたようにツブツブしていたカビ菌が、1回散布しただけでペッタリと何か白い絵の具が張り付いたように変化しています。白い粉状の症状が目に見えて変化し、治療効果を実感できました。
臭いが少なく、ベランダでも使いやすい
我が家は集合住宅のベランダ栽培なので、強い臭いのするものは使いにくいのですが、カリグリーンは臭いが少なく、ヘランダでも使いやすいと思いました。
とはいえ、燐家や階下の洗濯物にかかったりしないよう、早朝に壁際で散布しました。
ただし、葉の裏までしっかり散布するのは少し難しい
しかし葉があっちを向いたりこっちを向いたりしているので、全体にしっかり散布するのは難しいです。1週間ほど間を置いて散布を繰り返すことで、かなり治療することができました。
使用回数に制限がなく、何度もくり返し使えるので、また再発してきたら使おうと思います!
重曹オイルスプレーとの使い分け
▲キッチンにあるものだけで作れる重曹オイルスプレー・キッチン版
普段の治療なら「重曹オイルスプレー」も便利
当サイトでは、ウドンコ病対策として手作りの「重曹オイルスプレー」と「カリグリーン」の両方を紹介しています。
どちらもウドンコ病治療に使えますが、向いている場面が少し違います。
高温期・油焼けが心配な季節はカリグリーンが安心
基本的には、春や秋は重曹オイルスプレー、真夏の高温期はカリグリーン単体、という使い分けが分かりやすいと思います。
また、当サイトの「重曹オイルスプレー園芸強化版」では、重曹の代わりにカリグリーンを使ったレシピも紹介しています。
もちろん最初からカリグリーン単体で使っても良いのですが、水で薄めた散布液は保存できません。その点、当サイトの「重曹オイルスプレー園芸強化版」は、オイルベースの原液を作っておき、使うたびに必要量だけ薄めて使えるので便利です。
また「重曹オイルスプレー園芸強化版」に入っている油成分の効果で、ハダニやアブラムシなどの小さい害虫対策にも使えるようになっています。
どう使い分ける?おすすめの選び方
ウドンコ病治療に使える重曹オイルスプレーとカリグリーン。それぞれの使い分け方を整理しました。参考になさってください。
| 向いているケース | おすすめ |
|---|---|
| 家にある材料で作りたい | 重曹オイル(キッチン版) |
| ハダニ・アブラムシも同時に対策したい | 重曹オイル(キッチン版・園芸強化版) |
| 高温期(暑い季節)に使いたい | カリグリーン |
| 油による薬害が心配 | カリグリーン |
| 臭いが少なくベランダで使いたい | どちらも◎ |
| オーガニック寄りの安全性を重視したい | どちらも◎ |
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まとめ│カリグリーンはベランダでも使いやすいウドンコ病治療薬
今回は、ウドンコ病治療薬「カリグリーン」の紹介と、使い方。さらに実際に使ってみての実感レビューをまとめました。
「カリグリーン」は嫌な臭いもなく、収穫前日の野菜に使えるくらい安全性の高い薬剤です。しかも使用回数に制限がなく、気軽に使えるところもいいですね。
春や秋のウドンコ病治療には、小さな害虫対策にも使える手作りの「重曹オイルスプレー」を。油の薬害が気になる高温期の治療にはカリグリーンをと、上手に使い分けてください。
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