ウドンコ病退治に効果的な「重曹オイルスプレー」。バラへの散布経過レポートを踏まえ、バラに使う場合の適正濃度を考えます。

「重曹オイルスプレー」のバラへの影響まとめ

▲野菜の基準濃度では花びらの端に黒ずみが

菜の基準濃度原液小さじ2杯10cc+水200ml)では、ウドンコ病に抜群の効果を発揮し、散布してすぐに消すことができました。散布当日は葉のツヤツヤ感が気になりますが、雨や時間経過で1週間もすればかなり落ち着きます。葉の表面が少しベタベタします。

 

大人の葉や太さのある枝には野菜の基準濃度でも影響がありませんでしたが、若葉や細い花柄、花びらには悪影響が現れました。ごく小さい若葉が落ち、蕾、花柄、花びらに黒ずみが見られました。

 

▲「バラ濃度こいめ」ではウドンコ病が消え、悪影響もほぼなし

 

野菜の基準濃度の2倍希釈液原液小さじ1杯5cc+水200ml)=「バラ濃度こいめ」では、野菜の基準濃度と同じように散布してすぐにウドンコ病を消すことができました。悪影響は花びらが少しゴワつく程度で、若葉や細い花柄などに異変はありませんでした。

 

▲「バラ濃度うすいめ」では、吹きかけただけではウドンコ病が残りがち

 

野菜の基準濃度の3倍希釈液原液小さじ1杯5cc+水300ml)=「バラ濃度うすいめ」では、散布しただけではウドンコ病が一部残ってしまいがちでした。しかし指でなじませるなどすれば、だいたいウドンコ病を消すことができます。若葉、花柄、薄い花びらどれにもほぼ悪影響はありませんでした。

 

もともと農業ではウドンコ病に重曹が使われてきた

つは、もともと農業ではウドンコ病に広く重曹の希釈液が使われてきました。つまり「重曹オイルスプレー」とは、それだけでもウドンコ病に効果のある重曹希釈液にオイルと展着剤を混ぜることで、持続性や浸透性をプラスしたものといえます。

 

農業で一般に使われる場合の重曹の濃度は500~1000倍です。

 

1000倍(水1lに重曹1g)なら悪影響はないけれど、効果も弱い。

500倍(水1lに重曹2g)なら効果は高いけれど、場合によっては黒ずみが出る可能性がある。

 

と、されています。では、今回の「重曹オイルスプレー」の重曹濃度はどれくらいだろうか? と思い、計算してみました。(計算あまり得意ではないので、間違っていたらご指摘ください!)

 

  水1lに対する重曹の量(g) 水1lに対するオイルの量(cc)
野菜の基準濃度 3.75g 50cc
2倍希釈濃度(バラ濃度こいめ) 1.875g 25cc
3倍希釈濃度(バラ濃度うすいめ) 1.25g 15cc

 

上の表からいうと「重曹オイルスプレー」は、

 

2倍希釈濃度(バラ濃度こいめ)で重曹500倍液より少し薄く

3倍希釈濃度(バラ濃度うすいめ)で重曹1000倍液より少し濃い

 

のだと分かります。バラでの検証結果からも納得の数値です。オイルの量も計算してみたので、テカリが気になる、日焼けが気になるという方は、オイル量を減らして自分なりにカスタマイズしてください。

 

カスタマイズ例/水1lに対して重曹1g、植物性オイル10cc、食器用洗剤(または展着剤)爪楊枝の先チョン

 

この割合で作れば「バラ濃度うすいめ」より、さらに安全性がアップします。もちろん同時に、ウドンコ病への効果は弱くなります。

 

「重曹オイルスプレー」バラでの使い方提案

▲「バラ濃度こいめ」ですぐにウドンコ病を退治できる!

曹オイルスプレーをバラに使う際の濃度は「野菜の基準濃度の2倍希釈液」で、ほぼ大丈夫です。これが「バラ濃度こいめ」です。散布してすぐにウドンコ病を退治でき、若葉や細い花柄にも悪影響はありませんでした。

 

ただし花びらにゴワつきが観られたので、花びらや芽にかけるのはオススメできません。

 

▲ごく薄い花びらの白バラ「デスデモーナ」

 

さらに安全性を取りたいなら「野菜の基準濃度の3倍希釈液」を使いましょう。これが「バラ濃度うすいめ」です。ごく薄い花びらの白バラ「デスデモーナ」の花びらにかけてもほぼ悪影響がなかったので、かなり安全といえます。

 

ただし芽に散布した検証がないので、芽への散布は注意してください。また、ほぼ悪影響がなかったとはいえ、花びらにかけるのも、なるべく避けた方がいいと思われます。

 

▲指でなじませれば、ほぼウドンコ病が消せる

 

「バラ濃度うすいめ」(野菜の基準濃度の3倍希釈液)の場合、一度かけただけではウドンコ病が残りがちです。さらに指先でなじませれば、かなりスッキリさせることができます。

 

ウドンコ病がひどくなる前に使えば、蔓延させずに済みそうです。

 

取り入れる際には慎重に!

回「重曹オイルスプレー」のバラでの影響を検証した結果を踏まえて、バラへの使い方を提案しました。しかし長い目で見た検証ではないので、たとえば 芽に使っても大丈夫か? 暑い日が続いたらどうか? 何度も重ねがけしても大丈夫か? など、検証されていない部分も残されています。

 

使う際には自己責任で──いや、この言葉はヒステリックな響きがあってあまり使いたくないので──どうぞ慎重にお願いします。

 

まとめ

ウドンコ病退治に効果的な手作り剤「重曹オイルスプレー」をバラに使う際の適正な濃度を考えてみました。今のところ、このスプレーは使える! と思います。どれだけこまめに殺菌剤を散布しても、ウドンコ病ってすぐに蔓延してしまいます。それが魔法のように消せるのだから、こんなにすごいスプレーはありません。

 

散布後の経過レポートを書いてくださった きなりのすもも さんは、ウドンコ病で本当に困ってらしたようで、「重曹オイルスプレー」の手ごたえに感激してられました。ほかの方からもとても良い報告をいただけて、嬉しかったです。紹介して良かったと思います。

 

使う際には「バラ濃度」で散布してください。効果重視なら「バラ濃度こいめ」で。より安全に使いたいなら「バラ濃度うすいめ」で。様子を見ながら慎重に取り入れてみてくださいね! ウドンコ病が出始めたくらいの軽い症状で「バラ濃度うすいめ」を使えば、バラへの負担も少なく、ウドンコ病の蔓延も止められそうです。

 

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▼「重曹オイルスプレー」の作り方はこちらから

 

▼「重曹オイルスプレー」の使用レポはこちらから。きなりのすももさんの経過レポート記事へのリンクはこのページにあります。

 

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