前回の記事で紹介した「重曹オイルスプレー」。ウドンコ病に効果抜群なんですが、バラに対しての検証がされていないのが気がかりです。散布後のレポートから、適正な濃さを探していきたいと思います。
「重曹オイルスプレー」の確認
▲重曹+植物性オイル+洗剤でつくった原液
我が家はベランダ栽培で、バラが増えるごとにウドンコ病に悩まされるようになりました。「ベニカXガード」粒剤で緩和はされるものの、やはり今年も葉っぱが白くなってきている・・・。
毎日のように殺菌剤を散布しながら、治らないなぁと思っていた矢先に目を引いたyou tubeの動画タイトル「ウドンコ病がすぐ消える。無農薬で簡単に治す!」。これは視聴しないわけにいきません。
そこで紹介されていたのが「重曹オイルスプレー」です。これを試して驚きました! 本当に、魔法のようにウドンコ病が消えるのです。
しかし、バラでの影響が検証されていないため、はたして本当に使えるスプレーなのか不安が残ります。そこで、その後の様子を確認しながら、このスプレーは使えるのか? 使えるとしたらどれくらいの濃度が適切なのか? を検証するのが今回の記事の目的です。
前回の記事をご覧になっていない方は、まずそちらをご確認ください。
▼前回の記事はこちらです
マロさんの「野菜の基準濃度」で散布
まず、動画主のマロさんが家庭菜園で使用している野菜の基準濃度「原液小さじ2杯+水200cc」で散布した場合のレポートです。マロさんはこの濃度で、エンドウ豆やかぼちゃの葉に散布していて、それで悪影響はないとのこと。
散布当日
▲葉先にウドンコ病
特徴的なくぼみのあるこの葉に散布。
▲ウドンコ病、消滅!
スプレー散布してすぐにウドンコ病が消えました。葉はオイルコーティングされてツヤツヤです。
▲アンジェラの蕾にもウドンコ病
アンジェラの蕾の下の方や花柄(軸のこと)もウドンコ病で白くなっています。
▲散布してすぐにウドンコ病がほとんど消えた
「重曹オイルスプレー」散布で、すぐにここまでウドンコ病が消えました。葉と違い立体的な形をしているので、スプレーがうまく届いていないところがあるので、少し指でなじませました。
▲レディエマハミルトンの若葉にウドンコ病
レディエマハミルトンの若葉についたウドンコ病。こちらは殺菌剤散布での治療痕が赤黒く残っています。
▲若葉のウドンコ病もすぐに消滅!
若葉のウドンコ病も、スプレーしてすぐになくなりました。(注:上の写真とは別の葉です)。この葉はかなりひどかったので、何度も念入りに散布しました。
ウドンコ病は消えても、葉の縮れはそのままです。
散布2日目
▲大人の葉に変化なし
しっかりした大人の葉には、目だった変化はありません。この株はかなりウドンコ病がひどかったので、しっかり散布したのですが、オイルのツヤが少し落ち着いたくらいで、悪影響は観られません。触ると少しベタベタします。
▲ごく若い小さな葉が落葉
紅玉のごく小さい若葉が、指先で触れただけでポロリと落ちました。
▲アンジェラの蕾ひとつに異変
アンジェラは10輪ほどの房咲きになっているところに散布したうち、ひとつの蕾に異変がありました。蕾の付け根の膨らんだところが茶色く変色しています。
葉や花柄などの、スプレーがかかりきっていないところに、まだウドンコ病が残っているのが分かります。花柄は細かい産毛がついているので、スプレーがかかりにくいのかも知れません。
散布3日目
▲散布3日目の葉。患部がゴワゴワ
散布から3日目。大人の葉に目だった変化はありませんが、もともとウドンコ病がついていた患部を指で触るとゴワゴワしています。写真では、少し黒ずんだり埃のようなツブツブが写っていますが、肉眼ではきれいな普通の葉です。
▲若葉の葉先がカラカラに!
強風の日があったのでその影響かも知れませんが、比較的若い葉の先がカラカラに乾いているところがあります。ただし、ごく一部です。
▲レディエマハミルトンの蕾に異変!
これは少しショックだったのですが。レディエマハミルトンの蕾がひとつ、真っ黒になってしまいました。花柄が黒くなっているので、水を吸い上げる導管が傷んでしまったように見えます。おそらく咲けないでしょう。
この蕾は株の手前にあり、近くにウドンコ病の若葉がたくさんあったので、とくに念入りに散布した場所です。黒くなってしまったのはこの1輪だけで、他の蕾は問題ありません。
▲紅玉の花びらに黒ずみが!
紅玉の蕾の周りはウドンコ病の巣窟だったので、蕾を中心に散布しました。葉や蕾に目だった影響はありませんが、花びらの先が黒くなっています。花びらにかけるのは、さすがにまずそうです。
散布6日目
▲散布3日目以降は変化なし
最初に紹介した、左上に小さな凹みのある葉の散布後6日目の様子です。その後、まったく変化はありません。ウドンコ病なんてどこ吹く風といった様子です。
他の、葉先がカサカサになったもの、花柄が茶色くなったもの、蕾全体が黒くなってしまったもの、花びらの先が黒ずんだもの、すべて散布3日目以降そのままです。改善するわけではありませんが、悪化もしていません。
野菜の基準濃度の2倍の薄さで散布(バラ濃度こいめ)
やはりマロさんの野菜の基準濃度では濃すぎるようなので、基準濃度の2倍の薄さ(原液小さじ1杯+水200cc)に調節して散布してみました。これを「バラ濃度こいめ」と呼ぶことにします。前回の散布で悪影響が見られた若葉や蕾での変化を中心に観察します。
散布当日
▲アンジェラのウドンコ病
前回とは別のアンジェラの蕾に散布します。若葉と花柄の両方にウドンコ病があります。
▲散布してすぐウドンコ病が消滅
散布してすぐにウドンコ病が消えました。手につく油っぽさは、野菜の基準濃度のときよりかなり減っています。油臭さもほとんどありません。
▲花びらのウドンコ病に散布
野菜の基準濃度の散布で黒ずみが出てしまった花びらにも散布しました。側面に少しウドンコ病が出ていたのですが、散布してすぐに白いツブツブは消えました。
散布2日目
▲散布から2日目。変化なし
バラ濃度こいめ(野菜の基準濃度の2倍希釈液)を散布してから2日目。アンジェラの若葉、花柄、蕾ともに変化なしです。若葉の葉先に見える赤い部分は殺菌剤での治療痕で、「重曹オイルスプレー」を散布する以前からあるものです。
▲散布した花びらに黒ずみナシ
散布したところの花びらに変化は観られませんが、指で撫でてみると、少しゴワついていました。そして、開いてきた他の花びらの内側にもウドンコ病・・・。重ねがけは良くなさそうなので、このまま観察します。
散布3日目
▲散布から3日目。変化なし
アンジェラの若葉、花柄、蕾どれにも変化は観られません。ウドンコ病の再発もなければ、黒ずみなどの異変もありません。葉が濡れているのは、雨がかかったためです。
「バラ濃度こいめ」(野菜の基準濃度の2倍の薄さ)なら、大きな悪影響はなさそうですね。
▲花びらの端が薄っすら黒い?
紅玉の花びらの端が、よくよく見れば薄っすら黒いようです。内側にウドンコ病がついているので、そちらの影響かもしれませんが。
野菜の基準濃度の3倍の薄さで散布(バラ濃度うすいめ)
だいたい野菜の基準濃度の2倍の薄さ(バラ濃度こいめ)で良さそうですが、比較のため3倍の薄さでも試してみました。3倍の薄さは「原液小さじ1杯(5cc)+水300cc」です。野菜の基準濃度の3倍の薄さを「バラ濃度うすいめ」と呼びます。
散布当日
▲もはや貴重なウドンコ病まみれの花房
もはや我が家のベランダでウドンコ病のあるバラがほとんどなく、ようやくフェンスの裏側に隠れていたアンジェラの貴重なウドンコまみれの花房をみつけました。なかなか白いですね。
▲1度がけでは裏側の花柄が白いまま
全体にまんべんなくかけたつもりでしたが、1度かけただけで葉はすっきりキレイになったものの、花柄の裏側が白く残りました。
▲重ねがけ+指でなじませてスッキリ!
花柄の裏側を中心に重ねがけし、さらに指でなじませて、ここまでウドンコ病をなくすことができました。これまでに比べて効果は弱いですが、少し手間をかければかなりウドンコ病を消すことができます。
▲「デスデモーナ」の花びらに3倍希釈液を散布
アンジェラの花房に「重曹オイルスプレー」をかけていたところ、下にうなだれて咲いていた「デスデモーナ」の花に垂れてしまいました。
「デスデモーナ」にウドンコ病は発生していませんが、どうせかかってしまったのなら──と、いうことで。この花びらにも「バラ濃度うすいめ」を散布しました。異変が出ないか観察します。
散布2日目
▲ほぼウドンコ病は消えている
逆光でやや見にくい写真なのですが、ウドンコ病はほぼなくなっています。ただし若葉がツヤ消し状で、ウドンコ病がもしかしたら残っているのかな?──という感じです。再発しないか引き続き観察します。
▲花びらに赤味が出て萎れているけれど・・・
デスデモーナの花びらは、「重曹オイルスプレー」がかかった1枚に赤味が差し萎れています。やはり悪影響が出てしまったか! と、思ったのですが──。
▲散布していない「デスデモーナ」の花
スプレー散布していない他の「デスデモーナ」の花も、外側の花びらが赤味を差して萎れています。要するに外弁から順に傷んできているだけで、影響があったとしてもごくわずかと思われます。
きなりのすもも さんの、重曹オイルスプレー散布レポート
ご自宅のバラたちにウドンコ病が爆発的に広がり困ってらした きなりのすもも さんが、早速「重曹オイルスプレー」を試してみてくれました。その経過をレポート形式でまとめてご自身のブログで発表されています。葉裏をチェックしたり、雨に濡れたときの様子など、わたしの気づかなかったところも観察されています。また、重曹ではなくカリグリーンの方が良いのでは? という鋭い考察も目を引きます。
きなりのすもも さんは現役のライターさんなので読みやすく、きれいにまとまった記事構成になっています。参考に、ぜひご覧になってくださいね!
とりあえず、今回のレポートはここまでです。
さらに観察を続け、のこりはまた追記して更新します。
▼バラの病虫害対策と農薬の記事はこちらからご覧ください
本当ににビックリしました。うどん粉病には悩まされ切ってしまおうかなんて思うこともあります。ベニカXガードを使いたいと考えております。重曹オイルを一緒に使っても大丈夫なのですね。有難うございます今年も頑張って綺麗なバラを咲かせてみたいです。
曽根さつきさん、コメントをありがとうございます。
ワードプレスの方でなぜか曽根さまのコメントがスパム扱いされていて
返信が遅くなってしまいました。ごめんなさい。
ウドンコ病予防に「ベニカXガード」、発生してしまったウドンコ病には「重曹オイルスプレー」。
もちろん同時使用しても大丈夫です^^
我が家はベランダ栽培で、毎年ウドンコ病がひどいんですが、今年は余裕で春を迎えられます^^
どこからでも、かかってらっしゃい!
って気分です^^
曽根さまも、試してみてくださいね^^
あいびー
初めまして、こんにちは。オチアイと言います。
こちらのページは、前から 検索の過程でたまに目にしていました。
昨日、体調が悪く寝ていた時に ゆっくりとパソやスマフォの中身をめくっていて、失礼ながら今ごろ 詳しく読ませてもらいました。(ガラケー持ちで続けたかったところ、とうとう生活必需品と判断し、家で機械担当のわたしだけ 安価で通話不可を1つ、7月に仕入れたばかり)
わたしも、最初に と言うとちょと違いますが2番目に普通サイズのバラに出会ったのはピエ-ルでした。20年前ほど前から園芸に手を出しましたがバラには興味がなく‥たまたま園芸関係でたまったポイント利用で 高価だったミニバラポリアンサ シュネープリンセスだけ交換で入手して育てていました。
たまたまでしょうか‥頑丈なバラらしく、バラ育児の知識は何も何も!ないのに、普通与えちゃいけない安い液肥だけで育て、毎年ジャンジャン咲いてくれました。
その後、9年ほど前 たまたま老いた親の面倒を看に通ったため 少々の小遣いをもらい、それでド田舎の地元にできた小さなホームセンターで 豪華そうなのに安い方のピエールさんを迎えました。
それでもまだバラを本格的に学ぶ気はなく‥たまたまその少しあとに ハウステンボスで衝撃を受けたと言う同級生が(当時50代中盤)「バラにはまった!」とイキイキした声!(メールだったかな?) 偶然わたしも、ポリアンサとピエールを持っていたので それを告げたところ、頑強に誘って来てすでに県内の京成バラ園の会員&年間パスポートも持っていて、バラ園に連れて行ってくれました。
大好きな友達なので、せっかく持っているよいバラをちゃんと育てようか と思い、友達の思うツボにはまりまして‥京バラの店長の無料セミナーを何度も受けに行き、たくさんの役立つ知識をもらいました。裕福な育種家やロザリアンが古くから教えている定番的なバラ育児法でなく、似たような気候地域で実体験で得た今現在の温暖化時代にも合う庶民的な手法を、もったいなくも無料でじゃんじゃん教えてもらいました。今はコロナ騒動下で、このセミナーを受けられません。とは言え、1年以上通ったので、大方は年間通したバラ育児知識は書き止められました。
だけど、こちらを読ませてもらって、まーだまだ知らないワザを読めました。バラ友達も知っているかわかりませんが、こちらを教えようと思っています。
病気治療中もあり、充分な世話をできないな と、バラたちには申し訳なく思いながら続けています。せまい庭なので、地植えと鉢で60種65本ほど育てています。友達は元農家の広い土地に 100をとうに超える数で、まだ増やし続けています。
初めてなのに、たまった言葉を吐き出すかのように長々と書いてしまいまして、たいへん失礼しました (なかなかバラ話題を話せる人はいないせいかな。友達も忙しいので)
オチアイさま、熱いコメントをありがとうございます。
急に実家に行かなければいけなくなり、8日ほど留守にしたので
返信が大変遅くなりました。ごめんなさい。
シュネープリンセスにピエールから始められたんですね。
どちらも丈夫でたくさん花を咲かせる品種で、
あまり難しい知識のいらない初心者にやさしいバラですね。
たまたまとはいえ、いいチョイスだったと思います^^
京成で1年以上しっかり学ばれたんですか!
それは素晴らしいです。わたしも近ければ通いたいです!
オチアイさまは、わたしよりもずっと知識をお持ちだと思いますよ^^
反対に教えていただきたいくらいです^^
バラの話題を話せる人がいないというのは、寂しいですよね。
分かります!
育てているバラの素敵さを話したいし、いいバラの情報も知りたいし、
困っていることを相談できる相手も欲しい。
そういうバラサークルみたいのがあるといいですよね~!
「裕福な育種家やロザリアンが古くから教えている定番的なバラ育児法でなく、似たような気候地域で実体験で得た今現在の温暖化時代にも合う庶民的な手法」
これ、すごく共感します。
ひと昔前のバラの育て方(バラ育児法という言い方もいい表現ですね^^)って、基本的にバラ園を管理する人のためのものでした。
日本バラ会の講習会にも通いましたが、
講習を受けている人は〇〇公園のバラ管理をすることになった人とか
個人宅でも「狭いので100本くらいしかないんですが~」という方ばかりでした。
わたしのように小さいベランダで細々とバラを楽しんでいますって人はいませんでした(^^;
だから、もう前提がまったく違うんですよ。
大がかりな薬剤散布をするのが前提。日当たりがいいのが前提。
一般家庭の役に立つものではありませんでした。
だから、
一般家庭で狭いけど、日当たり悪いけど、マンションだけど~と、
いろんなスタンスでバラを楽しみたいという、
そういう方向けの庶民的な情報を発信する場として、このサイトを作りました。
今は、チマチマと古土リサイクルをする方法を探っています。
〇〇バラ園では必要ない情報ですが、
一般家庭では絶対に欲しい情報ですよね^^
自分なりに消化して、あるていど納得いく形でお伝えしようと思います。
わたしの強みは、一般の愛好家だということです。
企業は自社製品を売るために情報発信するし、
バラの先生方も企業とタイアップしているケースが多いので、
少しバイアスのかかった情報発信になってしまいがちです。
趣味の園芸は、どこの企業にも肩入れしないのが原則なので、
実際の商品名を出すことができません。
でも、わたしはどこの企業とも関係がないので、
いいものはイイと言うし、良くなければそのままイマイチと言えます。
この強みを生かして、一般の方に本当に役立つ情報を発信できたらいいなと思っています^^
後日分かったのですが「重曹オイルスプレー」は、「カリグリーン」に近いものだと判明しました。
カリグリーンは薬害が出にくく作られていますが、重曹オイルスプレーは、自分で濃度を調整しながら散布しなければ薬害がでます。
でも自宅にあるものだけで作れるので人体に安全性が高く、何度も気軽に散布できるのは大きなメリットですよね。
しかしオチアイさま、
「せまい庭なので、地植えと鉢で60種65本ほど育てています。」って・・・。
いやいや、十分広いお庭ですよ!
バラは、どちらかというとペットに近いと思っています。
花だけを楽しむわけじゃなくて、手入れをしながら毎日を一緒に過ごす相手ですよね。
バラとともに、素敵な毎日が過ごせるといいですね^^
楽しいコメントをありがとうございました^^
あいびー
こんにちは、お返事ありがとうございます。勝手に長々書いちゃったです謝らないでくださいませ
数日間るす‥となると、バラの水を家族に頼むとか自動給水とか‥心配だったでしょうね
わたしも、ワンコと2人でちょいちょいお泊まりに行くので、家族に水やりを頼んでいます。バラは断然 水が大事!と教わりました。水のやり過ぎで根腐れ‥は、まず無いとのコト。
京バラのセミナーでの鉢バラ育ては、底に何もふさがず軽石もなく土を入れるから なのかな。それでも今年の灼熱地獄の夏は、5本以上 枯れてしまいました。号泣です~
案外とバラは強いよ!と言う話しも聞きますが、デリケートで虚弱なバラもやっぱりいますね。「案外強い」に共感するコトも多いですけどね。
ぁそうそう、シュネープリンセスは育てやすい品種だったのですね。後から思っても、バラ愛好家さんから怒られても仕方がないほど、何もバラの知識を得ず手軽な液肥だけで育ててしまったのですから、頑強な品種という証しですね。手探りの挿し木30本ほどから1本だけ成功し 親子が元気にいてくれます。
おそらく既に実行済みかと思いますが‥、これはバラ育種家の間では常識でしょうか、照り葉でなくツヤがない葉が 半日陰の環境に向くとか。イングリッシュローズも、日差しが少ない国で作られた植物のため、日本でも原産国に似た 日照が少なく気温が低めという条件でも育つ‥とか。
半日陰でがんばっておいでのあいびーさん、そうやって苦心して育てているのだろうな‥、また やはり半日陰バラ育てには苦労があるはず と思います。
裕福で環境も万全なプロのロザリアンが教えるエリート趣向&従来定番な古代妄想のような授業ばかりでは、一般レベルのわたしのようなロザリアンには 叶わないコトが多いです。庶民的なバラ育児を考えて教えてくれた店長を尊敬します。「理想的な環境を持つ大学病院ばかりじゃない!厳しい野戦病院の環境であってもバラを育てたい人にも使える手法を!と試行錯誤してくれています。
うちも偶然、あまりテカテカしていないアンジェラを半々日陰な場所に植えたところ(4分の1ぐらい日陰かな)日向のバラ同様に元気いっぱい咲き狂いました 照り葉云々を知ってから、ハマナシ2本を北側の半日陰に移動して様子を見ています。←八重と一重を買ったのに、咲いたら八重2本(゚ロ゚;) 数十年前、アガパンサスとライラックも 咲いてみたら八重咲きだった という奇妙な「八重縁?人種」なのです。
それが今に至ると、八重咲き本懐だったか!と思うほど、バラかーちゃんになっていました。一重咲きもいくつかいますけどね。バラ&いろいろな花と柴いぬとカメのかーちゃんです。
コロナ騒動以降、京バラに行けずさみしいです。元気なバラ友達はちょいちょい行っているし、いつか埼玉のバラの家 本家にも行きたいそうです。新しい情報を共有してくれたり、ありがたいんですよ。ま~た長いー!ごめんちゃいです
オチアイさま、こんにちは。
バラを育てていると、あまり長期の留守は気が気ではないですよね。
今回は娘に頼んでいきましたが、外水道のないベランダなので、
慣れないバケツリレーは大変だったと思います。
バラの根腐れについては、またしっかり調べたいと思っていますが、
水やりだけではなく、プラス 土の状態が悪い、病虫害で株が弱っている
という状況で起きることが多いのかな~と思っています。
排水性と保水性のバランスが取れた土で健康な株なら、そうそう起きないかなって気がします。
あと、日当たりがいい環境ならって条件も必要かな?
我が家は日当たりが悪い環境ですが、
じつは夏の暑さで枯らしたことは一度もありません。
そこは、日当たりが悪いからこそのメリットかもですね(^^;
「照り葉でなくツヤがない葉が 半日陰の環境に向くとか。イングリッシュローズも、日差しが少ない国で作られた植物のため、日本でも原産国に似た 日照が少なく気温が低めという条件でも育つ」
この情報は初めて聞きました。
ちょっとググってみたけど、情報出てきませんでした。残念。
また調べてみますね、教えていただきありがとうございます。
半日陰は日照が少ないので、照葉だと光をはじいてしまうからあまり適さないかもですね。
でも、アンジェラって照葉に分類されるんですよね。
オチアイ家と同じく、我が家でもすごい勢いで育ち毎年モリモリに咲きます^^
いずれ半日陰のバラについてもまとめようと思っていますが、
原種やオールドローズ(原種に近い)は半日陰や肥料の少ない土地でもよく育ちます。
さまざまなストレスに強いんでしょうね。
イングリッシュローズはオールドローズの血を濃く受け継いでいるので
やはりストレスに強く、しかも多花性なので多少花が減っても十分花つきが良い。
我が家のベランダでも成績がいいです^^
ハマナシは日本原産のバラのひとつで、
以前は島根県あたりまで海岸沿いに自生していたそうです。
耐暑性がやや低く、耐寒性はバツグン!
海岸沿いによく生えていることから、塩害にも強いんでしょうね。
総じて日本の気候に合っているのでストレスに強く、やや日照が少なくても大丈夫そうな気がします。
以前見かけたハマナシも、海岸沿いの松林の下でしっかり咲いていました。
例外はありますが、半日陰向きのバラは、花の色が薄い、あまり大輪でない、
花びらの枚数が少ない(一重か半八重)の品種が多いです。
わたしが今年そだレポしている「アレゴリー」は、じつは耐陰性が弱いです(==
花の色が濃いし、そこそこ大輪だし、花びらの枚数も多いしね・・・(==
でも意外と健闘していて、秋花かなりたくさん咲いてくれています。
こういう意外性の発見って楽しいですよね^^
一重を買ったつもりが八重になった~ってのも、想定と違ったけれど、それはそれで楽しいですよね^^
オチアイさまは柴犬を飼ってらっしゃるのね!
我が家はずっと猫ですが、夫が柴犬大好きで困るくらい^^
散歩中のシバを観ると夫は、車の運転中でも「可愛い可愛い」と大騒ぎで
わたしは横で「いや、よそ見やめて。ちゃんと前向いて」と叫んでいます(^^;
あとカメも飼ってますよ~。もう15年くらいになるかも。
最初は3cmくらいの緑亀だったのに、かなり大きくなりました。
バラを育てている方って、ペット率高いと思ってます^^
今回も楽しいコメントありがとうございました。
いただいたコメントで勉強させられる部分も多くて、
皆さまに感謝です^^
あいびー
こんばんは、あいびーさん この前コメントを読ませていただいたあと、ドッグラン付きの宿泊施設に行ったり(ワンコへの家庭サービスという名を借り。よそで眠れない家族が留守番)、またバラの苗をお迎えしたりと、ヨボヨボなのに忙し楽ししんどい状況です。
この施設‥楽しみはドッグランだけでなく、わたしなど花植物を好きな人種からは「植物園も込み」という場所なので、二倍に有意義なのです。
そうそう、照り葉としなしな葉のことでは、わたしは早とちりだな と、あいびーさんのお話しから気付かせていただけました。ごめんなさい、と同時に感謝です。
わたしが持っている本「とっておきのバラづくり」で読み、だいぶ前に 関連する情報をたまたま何かで見かけてもいて、頼りないことに 当時まさにバラ初心者の自分、詳しく理解できなかったなぁ と思い起こされます。
本をあらためて確認すると‥、厚めで頑丈 色も濃い照り葉と言うと、余計な水分や強すぎる光をはじいたり拡散することができて、弱い光でも効率よく吸収し光合成をでき、葉焼けもしにくいと。
照り葉に対する葉を 皮質葉 と書いていて、強すぎる光には葉焼けをしてしまい、弱すぎても光の吸収が不充分で光合成が弱くなってしまう‥そんな主旨でした。
なので、全く初心者の時に この記事をおかしな解釈をしてしまったままだった と気付きました。
↑この説明を読むと むしろ逆で、照り葉の方が 弱い光も吸収できるのなら 半日陰は敵ではないのですね。
強い光をはね返す照り葉、強い光に葉焼けする皮質葉‥←この部分が印象深く残っていたせいか「照り葉=日向で元気/皮質葉=日向は苦手」と 勝手に自分に刷り込んでしまったようです。ツヤがない葉の方は、方角で言うと東南の まぶし過ぎない場所がよいと、図解で説明していました。
あの灼熱地獄の時季、バラが枯れなかった とは素晴らしいですね! 日照が少ないのなら、当然 気温は他より上がらないで済みますね。うちの北玄関と北車庫の入り口にも花鉢とバラ鉢に咲いてもらっています。アスファルトが近いのが厳しいですが、カンカン照りは少しだけさけられているんですね。
そうそう、ハマナシの強さには驚きました!先にいた八重が、一昨年の極寒で 全身 枯れ色になってしまいしばらく様子見‥枯れたかぁと判断しました。とは言え 南側に置いていたら、新緑色の小さ~い芽を発見!あきらめ99 期待1で毎日見ていたら(*’▽’)‥さすが、元は厳しい環境に生息した野生児出身ですね。
バラもペットに近い←あいびーさん言うのわかります。バラもみな 人間やワンコと変わらず 個々で大きく体質が異なり、人間が置いた場所により環境が異なる中‥「かーちゃんの身勝手に付き合わせてすまないね。みんなで楽しく咲こうね」声をかけ話しかけ ほめておだてて(笑)一緒にがんばってもらっています。
店頭で売れ残りボロボロ寸前‥助ければなんとかいけそう というバラや、ペットショップで小さい子犬ちゃん達より育ってしまった(たぶん売れ残った)大きめの子犬‥いくつもうちの家族になってもらいました。暑さに耐えられず枯れた時もありますが‥わたしは「犬が死ぬのをまた見たくない、もう犬を飼わない」という思考じゃないのです。バラも同じ‥お店で枯れてしまうよりはうちにおいで と 知識や技術も充分ないのに迎えてしまいます。たま~にお安くしてもらえて、このボランティアも助かるコトも(〃´▽`)=3
バラだけでなく カメも一緒でしたかぁ うちは「まだ生きてる‼」としょっちゅう驚いていますが、宇宙一凶暴な24歳です。←このお方より2歳お兄ちゃんのダックスが8年前18歳で死んで(日本のダックス流行のちょい前に迎えたので、日本中がうちを真似たよ と勝手に言っています)、売れ残りか‥白柴が家族になりました。ご主人!柴犬の魅力にやられていますかぁ~ 狼と犬の基本の姿を保持しているのは日本の柴犬だけなのです。DNAが一番 狼に近いとか ぅぅ、またまた長くてごめんちゃい という次第です
オチアイさま、こんにちは。
バラの葉について、詳しい情報をありがとうございます。
自分なりにいろいろ調べてみていて、返信が遅くなりました。
照り葉に対比する言葉として皮質葉という言い方があるんですね。
またまた勉強になりました。
「シワのある薄い葉」という記述をどっかで見かけたなぁと、あちこち探していて、思い出しました。
ハマナシの学名の「ロサ・ルゴサ」Rosa rugosa のrugosaが、シワシワの、シワの多いという意味をもつんです。
確かにハマナシは葉脈が沈んだようになっていて、シワシワの葉っぱですよね。
あの葉は、強烈な太陽光は苦手。これも含めてちょっと説明しますね。
オチアイさまが書いてくださっている通り、
照り葉は、艶で余分な太陽光を跳ね返し、さらに肉厚なので黒星病にかかりにくい高機能な葉っぱなんです。
緑の濃いものが多く、つまりクロロフィルが多いので光合成効率も高いです。
対して薄くて淡い緑の葉は、強い直射に弱く、病原菌が入り込みやすいので、病気に弱い。
緑が薄いのでクロロフィルも照り葉より少なく、比較すると光合成効率が低い。
イングリッシュローズは、照り葉のものはほぼなく
(全品種を知っているわけじゃないけど、今まで見たことないです)、
薄く、軽やかな印象の葉が多いです。
ガンガン強い日の当たる場所は、葉焼けしやすく苦手だと思われます。
とくに西日メインの環境は高温・乾燥を呼びやすく、薄い葉の品種には厳しいでしょうね。
植物は朝に活発に光合成するので、西日メインだと徒長しやすくなりますし。
そういう意味では、朝から夕方までしっかり日が当たる環境よりも、
朝から午後2時くらいまで日があたるくらいの場所の方が適していそうです。
だから
「ツヤがない葉の方は、方角で言うと東南の まぶし過ぎない場所がよいと、図解で説明していました。」
こういう説明になるのは頷けます^^
葉質からいうと、イングリッシュローズは
決して日陰に強いとか適しているわけじゃなくて、強い日向が苦手ということですね。
でも、樹勢や多花性からいうと、総合的に半日陰向きと言えると思いますけどね。
まぁ、もう少し情報収集してみます。
いろいろな気付きをありがとうございます^^
「店頭で売れ残りボロボロ寸前‥助ければなんとかいけそう 」
あはは、これはロザリアンあるあるですね^^
我が家はスペースが限られているからできないけど、お庭があれば、わたしもやりそう!
じつは先日、こんどは義実家に行ってきました。
ベランダに鉢が増えてしまい、アンジェラの大鉢の植え替えができそうになかったので、
義実家に引き取ってもらうことにしたんです。
ちょうど門の松が枯れてしまい、義妹が道路からリビングの窓が見えて嫌だというので、
なんと、門の脇、庭で一番目立つところに植えてきました。
手入れできないと言っていたけど、まぁ、アンジェラなら放置で大丈夫でしょう!
逆に大きくなりすぎないかと心配しています。
害虫退治に、ハンドスプレーだけは購入しておいてきました。
完全な和風庭園にオベリスクとつるバラ・・・義父が嫌がるかとヒヤヒヤしてましたが、
「あれ、いいじゃん!」って言ってもらえてホッとしました(^^;
もうひとつ、義実家で柴犬を購入したというので、夫が見たがったので、
それもあって、行ったんですが。
わたしは今まで犬には吠えられたことしかなかったのに、
生まれて初めて、吠えられなかったです。イイコイイコしてきました^^
おっとりした仔で、
トレーナーさんから「この仔は番犬にならないね」って言われたそうです。
完全室内飼いだから、それでも問題なしです。
今回も、情報や楽しいお話をありがとうございました^^
あいびー
こんにちは あいびーさんは、まさに研究者 学者ですね。この バラ研究の教科書‥よりもレベルが高い参考書のようなブログの筆者サマ!と納得です。
なるほど と、イングリッシュローズを思い起こしてみると、ピカピカな葉ではないですね。
犬を育てる際にも調べるようにしていますが、植物も当然 同じで、出身地域の土地柄や気候 人の性質を知るコトで、深く理解してあげられますね。
この時季もどの時季も、葉が黄色く枯れて落ちかけても気にせず放置してしまう放置的&テキトーな育児です 緑一色にしたければ取ってしまってよいと。取れたあとには 必ず次の新芽が用意されていて、髪の生え変わりやターンオーバーと同じだから心配しないでと。セミナーでこれも教わり、観察してみると事実ですね。
ご存じかもしれませんが(すみません、ブログ全部を読めていません)、つるバラを横に水平に誘引してねと教わりました。そこから垂直にたくさん小枝が出て そこに全て花が咲くと。
店長さすが!と、すぐに真似をしました。→天国か地獄か判別できないほど、一期咲きの小ぶりの花がたわわたわわに咲きました。LLLL←表現の仕方がヘタでこんな感じ と言いたいのです。
一期咲きはちょとつまらないのですが、あのド満開の絶景はものすごいです。山の野バラも同じで、それを継いでいますね‥枝をじゃんじゃん伸ばすのに体力を使い、年に一度しか花を咲かせない野生に近いつるバラは、春の醍醐味が満足させてくれます。うちでは、ローブリッターとエゼル 白モッコウがソレです。
気付くと、知らない間に伸び過ぎてしまい道行く人に迷惑という状態にまで‥先日 また昨日もだいぶ散髪しました。毎日見ていると伸び過ぎに気付きませんね。周囲にも花にも気配りしなきゃ!です。
アンジェラを贈りましたかぁ、あの鮮やかで壮大な満開を味わってほしいものですね。
大方 四季咲きしてくれて枝の成長も旺盛‥喜んでもらいたいな。
それから このような素晴らしいハイテクなサイトを、自身で作っているのでしょ?すっごい腕前ですね。バラ情報ももちろん‥このテクニックにも最尊敬します。
オチアイさま、こんにちは。
今年の秋は、我が家はイベントてんこ盛りなようで・・・。
母の入院から始まり、今度は夫が会社から持ち帰ってきたコロナに
夫婦二人ともやられてしまいました。
アナキフィラシーの恐れが高いのでワクチン接種をしていなかったんですが
そのせいで、二人ともとても長引いて大変でした。
熱がやっと下がったかと思えば翌日には38度に上がり・・・の繰り返し。
発病から20日間寝込みました。
体力が落ちてやばいです(--;
それはさておき。
過分にお褒めいただきありがとうございます。
わたしは、科学的根拠に基づいた考えをしたいと常に思っていますが、
それは、経験不足を補うためでもあるんです。
バラの先生方のように30年40年と、プロの立場でバラに関わっているわけじゃないので
それを少しでも補うためには、信頼のおける一次資料に基づく必要がある。
学者の研究論文なんかにも目を通しますが、さすがに読み切れないことが多いんですけどね(^^;
最近では、土づくりのために農業系の文献にまで手を出していて。
これがまぁ、奥が深くて大変です!
アンジェラは、わたしがバラを始めたごく初期から
我が家のベランダを彩ってきた大好きなバラです。
手入れが楽で、花つきバツグン^^
でも、どうしてもサイズ的に持て余してしまうようになりまして。
つるバラって好きなんですよ。
花を楽しむというより、景色を作り出す力があるのが好きです。
白モッコウお持ちなんですね。
白モッコウは八重咲きならロサ・バンクシアエ・バンクシアエ。
一重咲きならロサ・バンクシアエ・ノルマリス。
一重の方が中国原産の野生種です。
中国のバラなので日本の気候で育てやすいバラですね。
黄花品種の方が一般的ですが、白花もいいですよね^^
わたしはバラの勉強を始めるにあたり、
まず原種、学名、オールドローズ、モダンローズの系統
最後に最新品種という順序で調べていったんです。
バラの植物学的背景を知っていると、いろいろ理解しやすいと思っています^^
このサイトは、ワードプレスという誰でも使えるプログラムで作成しています。
プログラム自体は使いやすいもので、慣れてしまえば問題ないんですが、
問題は、わたしが超文系人間だということでして。
プログラミングを知っている人ならごく当たり前のことを知らずに
大失敗して、些細なミスを修正するために数万円支払ったこともあります(==
じつは文献を読むことよりも写真を撮ることよりも文章を書くことよりも、
このシステム上のトラブルをどれだけ回避できるか・・・・
が、一番の心配事だったりします(^^;
いまだに苦手です。
でも、今のところ楽しくサイトづくりができているので
頑張ってよかったなぁと思っています^^
あいびー
ロサ・ルゴサ シワ ですかぁ。。納得です、ハマナシ
あのやわらかいはかなげな葉を好きなファンって、ひそかに多いと思っています。
どこか誰かのブログかな?男性でしたが、あの葉っぱがいいんだ と書いていたのを思い出しました。
椿のような深緑の分厚い照葉は、たしかに高機能だけれど
あまり表情のない葉ですよね。
バラの育種者は、花だけでなく葉の表情も考慮するから、
柔らかい印象の葉を狙って育種している方も多いみたいです。
ルゴサは、香りがいいし、実も面白いし、わたしも好きなバラです。
葉も独特ですよね。
原種だから日本の気候によく合っているしね^^
あいびー