埼玉県内、最大規模を誇る伊奈町制施行記念公園バラ園は、1990年にバラが伊奈町の花に制定されたことから整備され、今では1.2ヘクタールの面積に約400品種5000株が植えられています。今回は伊奈町制施行記念公園の紹介と、春のバラまつりのもようをレポートしてお届けします!


伊奈町制施行記念公園のバラ園は、埼玉県内、最大規模!

▲満開の伊奈町制施行記念公園のバラ園 写真提供/天女の舞子

奈町制施行記念公園は、昭和48年に開園されました。昭和45年に伊奈町に町制が施行されたのを記念してつくられた公園です。広さは約10ヘクタールあり、野球場が2面、テニスコートが3面、ミニバスケット広場や多目的広場などでスポーツが楽しめるエリアと、バラ園、アヤメ園、アジサイ園など季節の花が楽しめるエリアがあります。さらにキャンプ場やアスレチック広場もあり、さまざまな楽しみ方ができる公園です。

 

なかでもバラ園には力が入れられています広さ1.2ヘクタールのバラ園に約400品種、5000株のバラが植えられていて、春と秋にはバラまつりが開催され、5月中旬~6月上旬の春のバラまつり期間だけは有料となります。バラ園には、県内外から年間5万人以上の観光客が訪れます。

 

▲伊奈町制施行記念公園とバラ園マップ 出展/伊奈町公式サイト

 

伊奈町制施行記念公園のバラ園は、公園の南西側に「第1バラ園」「第2バラ園」「第3バラ園」の3つのバラ園が整備されています。第1バラ園は曲線を生かしたデザイン、第2バラ園は噴水とつるバラを生かしたデザイン、第3バラ園は芝生を生かしたデザインと、それぞれ異なったデザインのバラ園が楽しめます。

 

バラの見頃は春は5月中旬~6月上旬、秋は10月中旬~11月上旬

ラの見頃は春と秋の年2回です。

 

春バラの見頃/5月中旬~6月上旬

秋バラの見頃/10月中旬~11月上旬

 

春バラは一斉に花が咲き、花が大きく色が艶やかといわれます。春の気温が高い年には5月上旬から花が楽しめます。秋バラは春バラよりも小ぶりになりますが、花色がよく、香りも強いといわれます。また、長い期間花が良い状態で楽しめるのも秋バラの特徴です。秋の気温が高い年には9月末~10月初旬に見頃を迎えることもあります。

 

バラまつりは、春と秋の年2回

のバラまつりは春バラが見頃を迎える5月中旬~6月上旬に開催されます。1年でこの時期だけはバラ園の入場は有料になります。春のバラまつり期間中の土日にメインイベントが行われます。メインイベント開催日には、入場口手前に模擬店が立ち並び、夜のライトアップが行われます

 

秋のバラまつりは10月に1日限定で行われます。模擬店やパフォーマンスが行われます。

 

詳しい日程は年により異なるので、伊奈町公式サイトのバラ園のページで確認してください。

 

▼伊那町公式サイトバラ園のページ

 

春バラ咲く伊奈町制施行記念公園バラ園をレポート!

天女の舞子天女の舞子

応援レポーターの天女の舞子です。今回は、埼玉県内最大の「伊奈町制施行記念公園」のバラ園をレポートします。ちょうどバラまつりが開催されていたので、幻想的なライトアップも体験してきました!

▲バラ園入口で入場券を購入して、いざ第3バラ園へ! 写真提供/天女の舞子

ラ園への入場入口は、上の園内図でいうと左上、エントランス広場と駐車場の隣、第3バラ園の端から入場します。ちょうどバラまつりのメインイベント開催日だったので、模擬店のテントがこの駐車場付近に集まって立っています。テントを見るのは後回しにして、まず第3バラ園に入ります。入場料は当日1日券350円でした。

 

▲入場料は当日1日券以外にシーズン入場券もあります

 

入場料にはシーズン入場券というのもあって、画像の通り500円です。これを買うと、春バラシーズンずっと入れてお得なのと、1日券よりも早い時間に先行して入場できます。土日限定で7時から入場できます(1日券は9時から)。ゆったり撮影や観賞したい方にオススメです!

 

▲第3バラ園の案内図 写真提供/天女の舞子

 

園内は第1~第3バラ園に分かれていて、それぞれに、どこにどんな品種のバラが植えられているかを記した詳しい案内図がありました。第3バラ園は、芝生地と、大きな木を中心にした円形花壇が特徴的なデザインです。「浦和レッドダイヤモンズ」の真っ赤なバラが観られるのはこのバラ園です。

 

案内板にはこう書かれていました。

 

バラは春だけに咲く一季咲きのものと、春から秋まで次々に咲く四季咲きのものがあります。このバラ園のバラは四季咲きのものがほとんどですが、春は6月中旬ぐらいまで咲かせ、6月中旬から夏の終わりまではつぼみの段階で摘み取り、花を咲かせないようにして木に栄養をたくわえさせます。その後、9月初旬までに夏季剪定を行い、秋にきれいな花を咲かせるようにしています。

 

どこに何色のなんという品種のバラが植えられているのか、案内図ですぐに分かるので、お目当てのバラがあるときには分かりやすいと思いました。

 

▲バラはどこも満開でした! 写真提供/天女の舞子

 

バラはちょうど満開で、どこを見ても絵になる感じです。これだけのバラを良い状態に管理するのは大変ですから、有料でも納得です。園内はほぼバリアフリーになっていて、車イスの方も楽に通れます。

 

▲緑の芝生にバラの花色が映える第3バラ園 写真提供/天女の舞子

 

見渡す限りバラの波に覆われて、園内はすばらしくきれいです。第3バラ園には緑の芝生地があるので、色鮮やかなバラの花が芝生に映えていました。

 

今年、わたしは2度このバラ園を訪れたのですが、最初に行ったときは天気が悪かったせいか、あまりお客さんはいなくて、どこかのんびりした雰囲気さえありました。2度目に行ったときは天気が良かったのもあり、さすがに混んでいましたが、敷地が広いので人だらけというほどでもありませんでした。

 

▲第2バラ園案内図 写真提供/天女の舞子

 

第2バラ園には円形の噴水やつるバラのアーチがトンネルになっているところがあります。つるバラを使った、立体的なデザインが多いように感じました。奥に少し小高いところがあるので、第1バラ園と第2バラ園を見渡すことができます。

 

▲階段ではなくスロープが多く、手すりと点字ブロックもきちんと設置 写真提供/天女の舞子

 

バラ園を見晴らすことができる少し小高い場所に行く坂道は、階段ではなくスロープになっています。バリアフリーへの意識が高く、さらに点字ブロックや手すりもきちんと設置してあり、だれでも安全に利用できるように細かい配慮がされていました。

 

第2バラ園の案内板にはこう書かれています。

 

きれいな花を咲かせるためには、どのような植物も手入れをしなければなりません。特にバラは、手をかければかけただけ大きくきれいな花を咲かせます。このバラ園のバラも、剪定から始まり、施肥や消毒など1年をとおして作業を行い大切に育てています。どうぞ、きれいな花と香りを近くでお楽しみください。

 

▲つるバラを立体的に仕立てた第2バラ園 写真提供/天女の舞子

 

第2バラ園では、アーチやスクリーンにつるバラを誘引して、高さを生かした演出が多く見られました。左側に見える四角いアーチに咲かせているのは、赤バラが「ルージュピエールドゥロンサール」と「アンクルウォルター」、白バラが「新雪」と「ブランピエールドゥロンサール」です。裏側には「つるゴールドバニー」の黄色い花が咲いています。

 

▲アーチの天井にベルが! 写真提供/天女の舞子

 

四角いアーチには、中の天井にベルがあって、引っ張って鳴らすこともできました。

 

この四角いアーチを中心に4方に伸びた道のうち、第1バラ園の方に伸びる道は両脇にイギリスやモナコ公国、もちろん日本のプリンセスたちの名を冠したバラが並んで植えられていました。後で公式サイトで調べると、ここは「プリンセスロード」と名づけられているのだそうです。

 

▲ハート型のフォトスポット 写真提供/天女の舞子

 

それぞれのバラ園にはフォトスポットがつくられているのですが、第2バラ園のハートのフォトスポットが一番人気で、多くの方が、かわるがわる記念撮影していました。このハートのアーチの奥にベンチがあり、そこに座ると、ちょうどハートの真ん中に顔がくるようになっています。カップルや夫婦にぴったりな写真が撮れそうです。よく考えられていて、とても可愛らしい仕立て方だと思いました!

 

▲HTのイナローズ(左)とつるバラの「イナ姫」(右)

 

第1バラ園と第2バラ園の通路に、伊奈町でしか購入できないという真っ赤な「イナローズ」とピンクのつるバラ「イナ姫」が並んで咲いていました。前回来たときは咲いてなかったので、ここ数日の暑さで咲いたのでしょう。

 

▲第1バラ園案内図 写真提供/天女の舞子

 

最後に訪れた第1バラ園は、平面図でみると、花壇じたいの形がバラの花のようです。曲線を多く使ったデザインがされていました。

 

案内板にはこう書かれています。

 

ここ記念公園のバラ園は、昭和63年に約270株を植栽しスタートしました。その後、平成2年4月の町制施行20周年時にバラが「町の花」に制定され、これを契機にじょじょに拡張し、現在では12,000㎡の敷地にオールドローズ、イングリッシュローズなども含め、約400種類・5000株を越えるバラを植栽しています。

 

▲曲線を多く取り入れたデザインの第1バラ園 写真提供/天女の舞子

 

中央に見える茶色の三角屋根はベンチとテーブルがある東屋になっています。このタイプの東屋は、第1~第3のバラ園それぞれに一つずつありました。他にもベンチがあちこちに設置してあり、散策に疲れたら座って休憩できるようになっています。

 

▲満開のイングリッシュローズ 写真提供/天女の舞子

 

イングリッシュローズもきれいに咲きそろい、見頃でした! このふんわりとした黄色いバラは、イングリッシュローズの「シャーロット」です。

 

模擬店と夜のライトアップ

▲新苗がたくさん並んでいました 写真提供/天女の舞子

擬店のテントはバラ園入口の手前にあるので、模擬店を見るだけなら入場料はいりません。バラの苗を売る店や、たこ焼きなどの軽食を売る店、わたしは見られませんでしたが猿回しもあったようです。お祭りといっても的屋さんは数件で、あとは地元の人が出すお店が多く、わりとのんびりした感じがしました。

 

▲伊奈町限定販売の「イナローズ」 写真提供/天女の舞子

 

数は少なかったのですが、伊奈町限定販売の「イナローズ」も販売されていました。「イナローズ」は真紅の大輪花で、開花につれ花形がアンティーク調になるハイブリッド・ティーローズと、説明されています。花もちが良く、耐病性に優れるそうです。

 

▲夜のバラ園は昼とはまったく違う顔 写真提供/天女の舞子

 

夜のライトアップは19時~でした。そのままバラ園にいられるのかと思ったら、18時で一旦締め出され、19時に再入場です。ただし、ライトアップ時の入場は無料です。

 

お客さんが外に出ている間に、スタッフがライトやキャンドルの設営をしていました。模擬店のテントではビートルズの曲が聞こえてきて、飲み物の販売がはじまりました。地元のお酒や大手のお酒、ビールなんかも販売されてました。

 

▲青バラのライトアップが素敵でした。右上に月が! 写真提供/天女の舞子

 

ライトアップは第3バラ園だけでした。どのバラも少し怪しげな雰囲気で、昼とはまったく違っていて素敵だったのですが、青バラがとくにきれいな青に発色して魅力的でした。撮影するとうまく撮れなくて残念なんですが、青バラのライトアップは本当にきれいでした!

 

太陽光には赤が映えますが、ライトアップは青や覆輪や絞りが映えますね。途中で満月に近いお月さまが出てきて、夜らしくなってきました。月とバラがいっしょに写った写真はなかなか撮れないので、たくさん撮影しました。

 

訪れた人の口コミは?

5月

よい評判は聞いていたのですが、その評判を超えて栽培されている花々の素晴らしさに感動しました。
特に薔薇は手入れが行き届いており、本数も多く圧巻、といった感じでした。

 

5月

伊奈町のバラ園は埼玉一の規模と言われています。個人的には、第2バラ園のハートのアーチは可愛いなと思いました。木やアーチを利用して立体的に作られているので、メリハリがあると思います。立体的になってるので、遠くから見ても奥行きとかも感じられるかなと。

 

全体的に通路も広くて、植え幅も無理矢理詰めてない感じ。高さも車椅子で見れるくらい。坂もスロープがあり比較的ゆったり見られると思います。

 

春に見るなら、早起きしてシーズン入場券を買うといいかなと思います。土日なら一日券よりも少し早く入場出来るから、撮影や花の濃厚な香りを楽しめると思います2回来れば元も取れます。

 

駅から歩くまでの間にドラッグストアがあるので、飲み物やお菓子くらいは入手できます。日中は把握してませんが、ライトアップ時にお酒が売られていて、東屋で飲んでる方も居たので、迷惑にならなければ飲食は可能なようです。もちろん美観を損ねないよう、ゴミの持ち帰りはちゃんとしたいですね^^

 

バラ園スタッフの方と少しお話したのですが、これからさらに種類も数も増やしたいと熱心に取り組んでおられる様子でした。こちらは、今後の発展も期待できるバラ園だと思います!(天女の舞子)

 

10月

▲黒バラの「黒真珠」が、本当にきれいでした! 写真提供/天女の舞子

 

「伊奈町制施行記念公園」のバラ園は、秋もたくさんの方が見学に訪れていました。春ほどじっくり観賞する方は少ないのですが、それでも入れ替わり立ち代わり人が往来していました。

 

木立ちバラがたくさんあるバラ園なので、秋も花がたくさん咲いています。花の色がきれいで、香りも良いバラがたくさん咲いている感じでしょうか。やはり覆輪のバラや黒バラの花色が絶妙でしたね。「黒真珠」とか、本当に黒くてきれいでした。

 

第三バラ園の真ん中あたりに、新しくオリーブの苗が3つほど植えられていました。こうして少しずつでも変化するのは、手入れがしっかりしている証拠だと思います。

 

伊奈町制施行記念公園のバラ園は、広さと植えられている品種の関係か、どこからかバラの香りが漂ってきました。春はそこまで香りがした記憶がなかったので、秋らしく香りが強かったのかもしれませんね。お天気もよくちょうどいい気候と日当たりで、ノンビリ鑑賞していたら時間を忘れるほどでした。(天女の舞子)

 

▼秋の様子はこちらでさらに詳しく紹介しています。

 

アクセスと施設の案内

▲内宿駅からバラ園までの間、案内板があちこちに! 写真提供/天女の舞子

アクセス情報

電車

JR大宮駅から埼玉新都市交通「ニューシャトル」内宿駅下車、徒歩10分

 

■国道17号、「久保」交差点を伊奈方面へ15分

■国道122号、「根金」交差点を伊奈上尾方面へ5分

■さいたま栗橋線「上尾鷹の台高校」交差点を伊奈方面へ、県道311号線「寿三丁目」交差点を久喜方面へ

 

駐車場・駐輪場

あり(無料)

 

施設の案内

バリアフリー/園内はほぼバリアフリーになっています

トイレ/管理事務所そば(バラ園入場口近く)のトイレは車イス、ベビーシート・チェア対応

自動販売機/飲み物の自動販売機があり(バラまつりでは模擬店や食べ物の販売あり)

 

開園時間と休園日・入場料

24時間開放

*ただし、春の有料期間は9:00~18:00 ライトアップは19:00~21:00

 有料期間は開花状況により変動します

無休

無料

*ただし、春のバラ開花期間は有料 350円、障害者手帳提示者および18歳以下は無料

 ライトアップの開園時間は無料

 

バラ園内の注意事項

バラ園内は禁煙です。

犬はカートやゲージに入れるか常に抱えるなど、他の来園者に迷惑がかからないようにしてください。(介助犬・盲導犬を除く)

二輪車等の乗り入れは禁止です。

ゴミは持ち帰ってください。

長時間の同一場所の占用はご遠慮ください。

写真撮影等を行う場合、他の来園者にご配慮ください。

 

住所

埼玉県北足立郡伊奈町小針内宿732-1 伊奈町制施行記念公園

 

伊奈町制施行記念公園 公式サイト

▼伊奈町公式サイト 町制施行記念公園のページ

▼伊奈町公式サイト 町制施行記念公園バラ園のページ

▼いなナビ(地域情報サイト) 町制施行記念公園バラまつりのページ

*お出かけの際には、必ず公式サイトでご確認ください!

 

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