いろいろな薬剤が入っているので便利な反面、意外と正確に使うのが難しいハンドスプレー農薬と土に撒く農薬を、データベースにまとめました。農薬の使い方が気になる人には便利な保存版です!
ハンドスプレー農薬や土に撒く農薬は初心者の味方。でも、法律による規制がある!
▲バラに使う農薬は多くて分かりづらい
薄める手間なくそのまま使えるハンドスプレー農薬や、土に撒くタイプの農薬は、使い勝手のいい初心者の味方です。でも、その便利さばかりが強調され、正しい使い方は意外となおざりにされがちです。
「こんな使い方でいいんだろうか?」と、悩みながら使っている方も多いと思います。
以前、下記のような記事で取り上げたように、使用回数や正しい使い方を調べていくと、たとえハンドスプレー農薬や土に撒くタイプの農薬でも法律による規制が多いことが分かります。でも、その規制を取り上げ分かりやすく紹介されることは少ないのが現状です。(おそらく貴重な広告主である農薬メーカーへの配慮・・・ですかね?)。
▼ハンドスプレー農薬の使用回数制限について
▼粒剤農薬の使用回数制限について
今回は、応援レポーターのアスタルティさんに協力いただき、ハンドスプレー農薬と土に撒くタイプの農薬を初心者にも分かりやすく一覧にしてまとめました。
応援レポーターのアスタルティです。わたしは畑をもっているので、バラを育てる以前から農薬を使ってきました。さらに調べるのが好きなので、農薬について気になることを、いろいろ調べた結果をまとめたのが今回のデータベースです。どうぞ活用してください!
ハンドスプレータイプの殺虫・殺菌剤
たとえばバラを1鉢購入して育て始めたという初心者に、「バラにつく幅広い害虫や病気にこれ1本で対応できる!」という薬剤があればすごく助かりますよね。ハンドスプレータイプの殺虫・殺菌剤は、こういうまだバラを始めたばかりであまり鉢数のない方向けに作られている商品です。
さまざまな病気や害虫に対応し、しかも効果が高いのが特徴ですが、ほとんどが年間使用回数に制限があります。年間使用回数はあまり言及されることがなく、バラの先生でも「じゃんじゃん使って!」と言ってしまうことがあります。注意してください。
散布時には農薬用マスクや防護装備が必要です。ローテーション使いは別系統の薬剤で。
ベニカXネクストスプレー(住友化学園芸)
【年間の総使用回数】4回以内 【殺虫効果】ほぼすべてに大 【殺ダニ効果】中~低 【殺菌効果】大 【治療効果】中 【手に入りやすさ】大 【EUでの使用】× 【有効成分】還元澱粉糖化物・クロチアニジン・ピリダリル・ペルメトリン・マンデストロピン 【薬剤の系統】還元澱粉糖化物+ネオニコチノイド系+プロペニルオキシフェニル系+合成 【適用害虫】アブラムシ、アザミウマ、オオタバコガ、クロケシツブチョッキリ、コガネムシ成虫、ゴマダラカミキリ成虫、チュウレンジハバチ、ハスモンヨトウ、ハダニ 【適用病気】ウドンコ病、黒星病 |
「ベニカXネクストスプレー」の特徴を一言で説明すると「多様な害虫に効果があるハンドスプレー農薬」です。
多様な殺虫成分を混用することで、さまざまな虫に効きやすくなっています。
浸透性・残効性が高いのも特徴で、隠れた場所にいる虫にも効きやすい。さまざまな植物を育てているなら、1本は持っていて損はない殺虫・殺菌剤だと思います。
殺菌剤としては菌核に強いので、バラへの殺菌効果はそれなりあるし、初期段階なら治療効果も高い。ただし、蔓延すると治療効果は乏しくなります。
ハダニへの効果はやや低め。「ベニカXファインスプレー」などの、より殺ダニ効果の高いものを使用するほうがよさそうです。
欠点としては、多様な薬剤を混ぜているので、他の殺虫剤とのローテーション使いが難しいところですね。
ベニカXファインスプレー(住友化学園芸)
マイローズ ベニカXファインスプレー(950ml)【マイローズ】
【年間の総使用回数】4回以内 【殺虫効果】中~大 【殺ダニ効果】大 【殺菌効果】大 【治療効果】なし 【手に入りやすさ】大 【EUでの使用】× 【有効成分】クロチアニジン・フェンプロパトリン・メパニピリム 【薬剤の系統】ネオニコチノイド系+合成ピレスロイド系+アニリノピリ 【適用害虫】アブラムシ、アザミウマ、クロケシツブチョッキリ、コガネムシ成虫、コナジラミ、チュウレンジハバチ、ハダニ、ハモグリバエ、ハスモンヨトウ、ゴマダラカミキリ成虫 【適用病気】ウドンコ病、黒星病、灰色カビ病の予防効果(治療効果はナシ) |
多分、一番目にする機会が多いと思われるハンドスプレー農薬です。
いろんな害虫に効くし、ハダニにも強く殺菌効果も高い「万能選手」。ウドンコ病、黒星病に加えて、灰色カビ病の防除にも役立ちます。
弱点は黒星病以外の病気に対する治療効果はないことです。
アタックワンAL(フマキラー)
【年間の総使用回数】公式サイトでは制限なし(注1) 【殺虫効果】中 【殺ダニ効果】大 【殺菌効果】大 【治療効果】初期段階まで(注2) 【手に入りやすさ】大 【EUでの使用】× 【有効成分】ビフェントリン、ミクロブタニル 【薬剤の系統】合成ピレスロイド系+DMI剤(EBI剤) 【適用害虫】アブラムシ、ハダニ、ケムシ、チュウレンジハバチ 【適用病気】ウドンコ病、黒星病 |
ネオニコチノイド系が入っていないので、「ベニカXガード粒剤」
合成ピレスロイド系がかぶっているので「ベニカXファインスプレー」と「アタックワンAL」をローテーション使いするのはお勧めしません。またEBI剤が入っているので、同系統の「マイローズ殺菌スプレー」
注1 使用回数の目安はハダニへは年間3回程度まで、殺菌には年間5回程度まで
注2 薬害の恐れがあるので、かけすぎに注意
年間の総使用回数についてメーカーに問い合わせたところ、「本剤の対象が非食用作物であり、
次に紹介する「ベニカグリーンVスプレー」と有効成分はほぼ同じなので、より正確に使いたいという方は年間5回以内に抑えた方が好ましいと思われます。ハダニに対しては、ローテーションできるハンドスプレー農薬が他にないので、実質1回までと言えます。
ベニカグリーンVスプレー(住友化学園芸)
ベニカグリーンVスプレー 1000ml【殺虫殺菌剤】【予防】【治療】【住友化学園芸】
【年間の総使用回数】5回以内 【殺虫効果】大 【殺ダニ効果】中~大 【殺菌効果】中 【治療効果】初期段階まで(注1) 【手に入りやすさ】大 【EUでの使用】可 【有効成分】フェンプロパトリン・ミクロブタニル 【薬剤の系統】合成ピレスロイド系+DMI剤(EBI剤) 【適用害虫】アブラムシ類、チュウレンジハバチ、ハダニ類 【適用病気】ウドンコ病、黒星病(予防効果、治療効果ともにアリ) |
前述の「アタックワンAL」と同系統のハンドスプレー農薬です。「アタックワンAL」同様ネオニコチノイド系が入っていないので、「ベニカXガード粒剤」を使った後でも使用することができます。
ハダニへの効果は高めです。
合成ピレスロイド系薬剤は水生生物への毒性が高いので、空き容器の廃棄には注意してください。
注1 薬害の恐れがあるので、かけすぎに注意
GFモストップジンRスプレー(住友化学園芸)
GFモストップジンRスプレー 900ml 住友化学園芸 殺虫殺菌剤
【年間の総使用回数】5回以内 【殺虫効果】中 【殺ダニ効果】中~大 【殺菌効果】大 【治療効果】初期段階まで 【手に入りやすさ】大 【EUでの使用】× 【有効成分】アセタミプリド、フェンプロパトリン、チオファネートメチル 【薬剤の系統】ネオニコチノイド系+ピレスロイド系+ベンゾイミダゾール系 【適用害虫】アブラムシ、ハダニ、ケムシ、チュウレンジハバチ 【適用病気】ウドンコ病、黒星病 |
ネオニコチノイド系が入っているので、「ベニカXネクストスプレー」「ベニカXファインスプレー」「ベニカXガード」とローテーション使いはできません。
ピレスロイド系が入っているので、「ベニカXネクストスプレー」「ベニカXファインスプレー」「アタックワンAL」とローテーション使いはできません。
幅広い病気や害虫に効果がある代わり、ローテーション使いがしにくいスプレー剤です。
オーガニック系ハンドスプレータイプの殺虫・殺菌剤
水あめのようなベタベタするものを害虫に吹きかけ、窒息させて物理的に駆除するのが「ベニカマイルドスプレー」や「ロハピ」です。食品にも使われる安全性の高いものを使っているので散布時に特別な防護装備が必要なく、小さい子どもやペットがいても安心して使えます。使用回数制限がないところも気楽です。
ただし、使用回数に制限のあるタイプに比べて効果は低いです。何度も根気よく使って病虫害防除に役立てます。
「パイベニカVスプレー」はオーガニック系とはいえ年間使用回数に制限があり、防護装備も必要です。
ベニカマイルドスプレー(住友化学園芸)
【年間の総使用回数】制限なし 【殺虫効果】低 【殺ダニ効果】低~中 【殺菌効果】低 【治療効果】なし 【手に入りやすさ】大 【EUでの使用】可 【有効成分】還元澱粉糖化物 【薬剤の系統】還元澱粉糖化物 【適用害虫】アブラムシ類、コナジラミ類、ハダニ類、 【適用病気】ウドンコ病 |
ハダニなどをデンプンで覆うことで、窒息死させるスプレー剤です
ポイントは毒性がなく、使用回数に制限がないこと。風が強い日や雨の降りだしそうなタイミングで使えるし、野菜や果実などが近くにある場合は重宝します。
ロハピ(アース製薬)
【年間の総使用回数】制限なし 【殺虫効果】中 【殺ダニ効果】低~中 【殺菌効果】低 【治療効果】? 【手に入りやすさ】中 【EUでの使用】可 【有効成分】カプリン酸グリセリル乳剤(ココナツオイル由来の成分) 【薬剤の系統】カプリン酸グリセリル乳剤 【適用害虫】アブラムシ、コナジラミ、チュウレンジハバチ、ハダニ 【適用病気】ウドンコ病、黒星病 |
オーガニック系スプレーの多くは、ハダニやアブラムシなどの小型の昆虫までしかフォローしていませんが、「ロハピ」はアオムシまで効果があるのが特徴です。乳化剤なので、害虫の体表を覆うクチクラ層に成分が浸透しやすいのでしょう。
殺菌効果もありますが、お酢が成分の「やさお酢」と比較して効果は劣ると考えられます。黒星病・ウドンコ病への効果は初期段階まででしょう。特に黒星病は、適用されているのがバラだけなのであまり効かないのでは?
人間への安全性は高いので、アレルギーのある人にはお勧めです。
ただし、残効が短いからと短期間で使うのは要注意。浸透性があるので、回数無制限だからと毎日使い続けると薬害が発生します。5~7日間隔にし、花びらにかからないよう注意しましょう。
パイベニカVスプレー(住友化学園芸)
【年間の総使用回数】6回以内 【殺虫効果】短時間なら中 【殺ダニ効果】なし 【殺菌効果】なし 【治療効果】なし 【手に入りやすさ】大 【EUでの使用】可 【有効成分】ピレトリン(天然除虫菊エキス使用) 【薬剤の系統】天然ピレトリン 【適用害虫】アブラムシ 【適用病気】なし |
天然の除虫菊エキスを利用した、アブラムシ対策のスプレー剤です。揮発するので持続性はありませんが、その分安全性は高め。有機JAS規格(オーガニック栽培)で使用可能です。
天然ピレトリンは害虫に直接かけないと効果がないので、殺虫効果は中。熱や光に弱く分解されやすいので予防効果はないに等しいのですが、裏を返すと毒性もないに等しいのが特徴。これが合成ピレトリンだと、効果は長いけど毒性も長いので魚に対して悪影響を及ぼすと言われています。
散布時には、農薬用マスクや防護装備を着用してください。
ヨーロッパではこういった天然成分のスプレー剤がよく利用されている
カミキリムシ対策に!
園芸用キンチョールE(住友化学園芸)
【ポイント5倍】 カミキリムシの幼虫退治 園芸用キンチョールE 420ml 【バナーからエントリーでP5倍】
【年間の総使用回数】制限なし(注1) 【殺虫効果】大 【殺ダニ効果】中(ただし、バラへの適用なし) 【殺菌効果】なし 【治療効果】なし 【手に入りやすさ】大 【EUでの使用】可 【有効成分】合成ピレスロイド 【薬剤の系統】合成ピレスロイド 【適用害虫】アブラムシ類、ハダニ類、チュウレンジハバチ、ゴマダラカミキリ 【適用病気】なし |
バラの樹幹に侵入したカミキリムシの幼虫を退治するなら、これ! それ以外の使い勝手は悪いので、庭に樹木が沢山あったり、カミキリムシに襲われやすいイチジクの木がある場合以外は買う必要はありません。
カミキリムシの侵入した形跡のある穴や、木粉があれば使いましょう。
注1 アブラムシやハダニ退治などに使うなら、年間使用回数6回程度までが目安
ハンドスプレータイプの殺菌剤
バラの2大疾病といわれるウドンコ病や黒星病に。病気対策は先手必勝! 予防が重要です。治療効果のあるハンドスプレー農薬もありますが、基本、初期段階まで。治療効果は低いです。
ローテーション使いは別系統の薬剤で。
使用回数が記載されていない薬剤に関しては、わたしが成分からおおよその使用回数を記載しました。ネオニコチノイド系は、厳密に言うと屋外での使用を制限されていますが、記載がややこしくなるので今回は一律不可としています。
マイローズ殺菌スプレー(住友化学園芸)
【年間の総使用回数】制限なし(注1) 【殺虫効果】なし 【殺ダニ効果】なし 【殺菌効果】大 【治療効果】初期段階まで 【手に入りやすさ】大 【EUでの使用】可 【有効成分】ミクロブタニル 【薬剤の系統】DMI剤(EBI剤) 【適用害虫】なし 【適用病気】ウドンコ病、黒星病 |
一言でいうと、ウドンコ病・黒星病に対する消毒剤。早春や剪定後などの、葉が少ない時期に使用すると効果は大きいです。
多量に使いすぎると薬害が発生する恐れがあるので、適量を散布しましょう。
注1 使用回数の目安は年間5回程度まで
フローラガードAL(ハイポネックス)
ハイポネックス ブリリアントガーデン フローラガードAL(1000ml)【ハイポネックス】
【年間の総使用回数】制限なし(注1) 【殺虫効果】なし 【殺ダニ効果】なし 【殺菌効果】大 【治療効果】初期段階まで 【手に入りやすさ】低 【EUでの使用】可 【有効成分】テトラコナゾール 【薬剤の系統】DMI剤(EBI剤) 【適用害虫】なし 【適用病気】ウドンコ病、黒星病 |
有効成分名は違いますが、「サプロール」「マイローズ殺菌スプレー」「パンチョ」と同系統のDMI(EBI)剤です。複数は必要ありませんが、どれか一つ買っておいて殺菌に使うと便利。
注1 使用回数の目安は年間7回程度まで
土に撒くタイプの農薬
根から農薬成分を吸収し、株全体にいきわたらせることで、それを食べた害虫が駆除されるという商品です。目に見えないほどの小さな幼虫にも効果があるので、念入りに害虫パトロールをする必要がありません。根を食べるコガネムシの幼虫が駆除できるのも助かります。
散布時の飛散がないので特別な防護装備が必要なく、使い勝手が楽なのも特徴です。年間使用回数に制限があります。
農薬成分をバラが吸い上げられる高さが1mちょっとまでなので、樹高の高い仕立てには向きません。
ベニカXガード(住友化学園芸)
住友化学園芸 ベニカXガード粒剤 550g 撒ける殺虫殺菌剤
【年間の総使用回数】4回以内 【殺虫効果】大 【殺ダニ効果】なし 【予防効果】大 【治療効果】なし 【手に入りやすさ】大 【EUでの使用】× 【有効成分】クロチアニジン・バチルス チューリンゲンシス菌の生芽胞及び産生結晶毒素 【薬剤の系統】ネオニコチノイド系+バチルス チューリンゲンシス菌 【適用害虫】コガネムシ幼虫、アザミウマ、クロケシツブチョッキリ、チュウレンジハバチ、バラシロカイガラムシ 【適用病気】ウドンコ病、黒星病、灰色カビ病 |
根からネオニコチノイド系の浸透性を利用して、バチルス チューリンゲンシス菌を吸収させることによって病気へのワクチン効果を持たせた殺虫剤です。
即効性はないので、今いる害虫をすぐ駆除したい場合はスプ
残効性が高いので、使用間隔は2か月ほど開けましょう。
つるバラや冬剪定の浅い、つまり樹高の高い株には効果は低めですのでご注意を。
▼ベニカXガードについて詳しくは、こちらをどうぞ
オルトランDX(住友化学園芸)
オルトランDX粒剤 200g 住友化学園芸 花と野菜の害虫退治に 浸透移行性 殺虫剤
【年間の総使用回数】4回以内 【殺虫効果】大 【殺ダニ効果】なし 【殺菌効果】なし 【治療効果】なし 【手に入りやすさ】大 【EUでの使用】× 【有効成分】アセフェート・クロチアニジン 【薬剤の系統】有機リン剤+ネオニコチノイド系 【適用害虫】アブラムシ、アザミウマ、コガネムシ幼虫、クロケシツブチョッキリ、チュウレンジハバチ 【適用病気】なし
「使用量/1g」アブラムシに効果 「使用量/2g」アザミウマ、コガネムシ幼虫、クロケシツブチョッキリ、チュウレンジハバチ(鉢植えの場合)に効果 |
コガネムシ幼虫への対策にどうぞ。即効性はありませんが、残効が長いので一定の期間効きます。使用時期は3月&8月末がお勧めです。
特有の臭いがあるので敏感な人はご注意ください。
有機リン+ネオニコチノイド系なので、多量に撒くと薬害が発生します。2gを計れるスプーンがあれば重宝します。
最近は防虫剤入り液肥というのが複数出てきていますが、成分的に「オルトランDX粒剤」とほぼ被るので、「オルトランDX粒剤」を使っている場合は使わないほうが安全です。
まとめ
初心者がバラを育てるとき、一番ハードルが高く感じるのが農薬だと思います。バラは好きだけど農薬の好きな人はいませんよね。でも、バラを健康に育てようとすれば、農薬の使用は必須です。
そんな初心者にも簡単に使える農薬がハンドスプレー農薬と土に撒くタイプの農薬です。ほとんどの方が利用していることでしょう。
でも、いくら初心者向けの商品でも、農薬は農薬です。使う際には国で定められた規則にのっとり正しく使う必要があります。
メーカーは便利さや効果は強調するけれど、正しい使い方をあまり教えてくれません。もちろん商品ラベルをしっかり読めば書いてあります。でも、一般人はそこまで小さな文字を読まない人がほとんどです。しかも基礎知識がなければ読んでもわからないことが多いし・・・。
だからといって、わたしたちは自分勝手にバラを楽しみたいわけではありません。きちんとした規則に従い、正しく農薬を使いたいのです。今回のデータベースは、正しく使いたいと思っている多くのロザリアンの助けになるでしょう。あるていど知識のある方なら、今回の記事だけでハンドスプレー農薬や土に撒くタイプの農薬を上手に使いこなせるはずです。
あまり知識のない初心者向けの基礎知識や使い方提案の記事は、今後少しずつ充実させていくので少しお待ちください。
*細かい内容の記事なので、間違いを発見された方、ぜひご指摘をお願いします! 確認次第、修正いたします。
蔓延した病気を治療するのは難しいですが、事前にかける防除は容易です。バラの黒星病やウドンコ病に悩まされている人は、防除のために殺菌剤を一つ持たれることをお勧めします。
ハンドスプレーを使うときは、面倒でも必ずマスクなどで防護してください。肌がかぶれやすい人は特にね。子どもはかぶれやすいからより注意です。
参考文献
図解でよくわかる農薬のきほん(監修/寺岡徹 誠文堂新光社)
今更聞けない農薬の話きほんのき(農文協)
住友化学園芸公式 https://www.sc-engei.co.jp/
フマキラー公式 https://fumakilla.jp/
アース製薬公式 https://www.earth.jp/
ハイポネックス公式 https://www.hyponex.co.jp/
▼病気と害虫対策の記事一覧は、こちらからどうぞ
アスタルティさん おはようございます。畑もお持ちなんですね。薬って種類がありすぎて、僕も正直なところ何が一番なのか分からないです(苦笑 でも、わかりやすい説明ですね! だってラベルの注意書き・・・もう老眼も入っていて読めない(笑 それにその薔薇自体の品種の特性なのか。土なのか。土地柄なのか誰々は何がよく効果でた!と購入してみてもイマイチだったり。。。 ロザリアン役2年ほどの僕にとっては鉢で育てるってのが初心者なので、今は鉢の数が多いので現役タイプを購入していますけどね。きちんと薬剤ごとにスプレーボトルは個別に変えてます。
アスタルティさん ありがとうございます。わかりやすい説明ですね! バラはなんでこんなに病気ばかり・・・ 誰かに聞いて購入したけど効果はイマイチだったり。バラ自体の品種や土。環境などによっても様々だと思います。てか、薬剤のラベルの注意書き・・・もう、老眼の僕には読めなくて(笑 ま、バラだらけなので今は原液タイプを使用してますけどね。もちろん薬剤ごとにスプレーボトルは変えてるので。倉庫にはスプレーボトルの棚が(笑 ベニカXを3月下旬かな?まいたけど。見事にうどんこ病は発生してます。。。 効果には少し時間がかかるらしいので遅かったのかもしれませんね。 あいぴーさんお勧めの重曹オイルスプレーも今回は試してみようかと思ってます。
こんばんわ、ORCAさん。
ベニカXガードは、コロナウイルスに対するワクチンみたいなもので
重症化(うどんこの蔓延)には効果があるけど、まったくうどんこにならない
わけではなかったりします。
ベニカXガードと一緒に、ハンドスプレーで防除すると効果が上がるのでお勧めです。
うどんこ病だけなら、ウエットテッシュにオリーブオイルを含ませて拭けば
治るんじゃないかな?