古土は燃えるゴミ? それとも燃えないゴミ? そもそもゴミ回収に出していいの? 悩んでしまう古土の処分方法を紹介します。ルールを守って正しく処分してくださいね!
古土は、なるべくリサイクルして再利用!
▲こんな古土も、きちんとリサイクルすればまた使えます!
植物を育てた後に残った古土は、なるべくリサイクルして使うようにしたいもの。古土とはいえ適切にリサイクル処理すれば、またちゃんと植物が育てられる培養土に復活させることができます。
▼古土のリサイクルのしかたはこちらをご覧ください。
でも、リサイクルする途中に出てしまう根や落ち葉などのゴミと、ごく細かい粒子の土(微塵-みじん-)は、リサイクルしても使えないものです。また、狭いベランダガーデニングをしている方の中には、古土をリサイクル処理するためのスペースが取りにくいという方もいると思います。そんなときに古土をどうやって捨てるか、その方法を紹介します。
根や落ち葉などのゴミは「燃えるゴミ」。古土は「自然物」で、ゴミではない!
▲古土には根や落ち葉、鉢底石などが混じっている
清掃局の認識として、根や落ち葉などは「燃えるゴミ」です。可燃ゴミの日に出して捨てることができます。ここでいう「根や落ち葉」は、園芸で使った土をリサイクルする過程で出たものが対象です。
庭木の剪定や、大量の落ち葉は各自治体により捨て方が違います。小さく切って専用の袋に入れ資源ごみの日に出す、可燃ごみの日に出すなど、それぞれの取り組みがあります。量が多い場合、数回に分けて出すように指示されているケースもあります。
落ち葉 枯草 木くず 捨て方 〇〇市
などのワードで検索して調べてください。
一方、清掃局で古土は「自然物」で、「廃棄物ではない」と認識されています。このため清掃車が引き取ってくれない自治体が多く、とくに都市部を中心に捨てるのが難しくなっています。古土は、次に紹介する方法で、適切に処分しましょう。
なお鉢底石は、洗えば再利用できます。
古土を捨てる3つの方法
▲古土の処分は、自治体によっては意外と面倒
自宅に庭があれば庭に捨てればいいのですが、庭のないベランダガーデナーなら、次の3つの方法から選んで処分することができます。
1、市や区の捨て方を調べる
▲出展/世田谷区役所
まず最初にやるべきは、自分の住んでいる市や区での捨て方を調べることです。
たとえば上は、東京都世田谷区役所のサイトです。処分しにくいものの代表例として使い残しの「灯油」と「土」があげられています。どちらもゴミとして回収してもらうことはできません。販売店や専門業者に引き取りを依頼するよう書かれています。
わたしが住んでいる横浜市での捨て方は「一度に多量にならないよう少量ずつ、週2回の「燃えないごみ」の収集日に、半透明の袋に入れて出してください。」と、あります。自治体の捨て方を確認するには、
土 捨て方 〇〇市
で、検索することができます。
さきほどの世田谷区のように、東京都では、ほとんどの自治体で土をゴミとして捨てることはできません。中央区、品川区、台東区、江戸川区などいくつかの区では、指定された小学校などで資源として持ち込み回収を行っているところがあります。ただし、これはあくまでもリサイクルして使える土が対象です。厳密にいえば、リサイクルできない「微塵」は回収対象外となります。
それぞれの自治体で捨て方、回収のしかたが違うので、ルールに従って捨ててください。
2、ホームセンターの園芸売り場で回収してもらう
▲「ユニディ」のちらしの片隅に回収可能の表示が!
どこのホームセンターでも回収してくれるわけではありませんが、たとえば島忠ホームズでは「お買い上げいただいた商品と同等・同数の引取りを無料にて承ります」と、しています。
つまり10リットルの土を購入すれば、10リットルの古土を無料で引き取ってくれるのです。近くにシマホがある方は、ぜひ利用してみてください!
▼島忠ホームズの不用品引き取りサービス
「ユニディ」、「ジョイフル本田」でも残土の引き取りサービスを行っています。もちろん店舗で商品を購入した方向けのサービスなので、だれでもいくらでも引き取ってもらえるというものではありません。詳しくは各店舗で確認してください。
3、業者に回収してもらう
▲ベランダガーデンは人気だけれど・・・。
昨今のガーデニングや家庭菜園人気で、マンションのベランダで園芸を楽しむ人が増えた半面、やめるときに土の処分に困っている方が多いそうです。そんなケースでは量も多くなるし、専門業者に依頼した方が良さそうです。
土の処分 回収 業者 〇〇市
で、検索できます。東京都内なら、趣味の園芸などで紹介されている「ウィステリアガーデン」に相談してみては!
▼ウィステリアガーデン公式サイト
全国どこでも回収してくれる、宅配便利用の土回収も登場しています。下記の「土の回収ドットコム」では、1箱15kgまでを2700円で回収してもらえます。なお、長方形の一般的なサイズ(横幅65cm)のプランターで土の重さは10kgちょっとです。引き取り方の詳細は、公式サイトで確認してください。
▼土の回収ドットコム公式サイト
まとめ
ベランダガーデナーには、ちょっと悩みの種の土の処分方法について紹介しました。上で紹介した「ウィステリアガーデン」は、もともと代表の藤井 憲一さんが世田谷区の清掃リサイクル部で働いていたときに、住民からの問い合わせに対して「土は回収できません」と答えることしかできなかったことから土の回収会社を立ち上げたという経緯なのだそうです。
ガーデニングが人気になっている反面、こういう問題も出てきているんですね。
宅配便で引き取りしてくれる業者まで登場してきているので、どうしても困ったらこういうサービスを利用するといいですね。
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