ベランダのフェンスにアンジェラを咲かせています。この隣にもう一つバラを咲かせてバラxバラの競演を楽しみたいと思うのですが、どのバラがいいのか考えてみました。意外と難問ですよね! アンジェラを育てている方も、これから育てようと考えている方も、一緒に考えてみてください!

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アンジェラは花付きバツグンで育てやすい初心者にもおすすめのバラ

ずアンジェラについて、さらっとおさらいしておきます。

 

アンジェラは花径6cmの半八重咲きのつるバラです。ドイツで作出された品種で、ヨーロッパではフロリバンダ系統(中輪の花を房咲きする四季咲きのブッシュ樹形品種)とされていますが、ヨーロッパよりも温暖な日本では2m以上に枝が伸びるので房咲きつるバラとして扱われます。つるバラとして枝を長く伸ばすことで、四季咲き性はほぼ失われます。

 

アンジェラの特徴はADR賞を受賞していることからも分かるように病虫害に強いこと、そして枝全体を覆うほどに花をたくさん咲かせることです。初めてバラを育てる方にもオススメできる育てやすく咲かせたときの喜びが大きいバラです。

 

残念な点は2つ。まず香りがあまりないこと。そして、はっきりした色味のため他のバラとの組み合わせが難しいことです。

 

▼「アンジェラ」の詳しい品種紹介はこちらからどうぞ

▼ADR賞については、こちらを参照してください

アンジェラ×バラの実例

アンジェラ×アンジェラ

Rose, Angela, バラ, アンジェラ,
Rose, Angela, バラ, アンジェラ, / T.Kiya

くつものアンジェラを紹介する本にあたりましたが、ほとんどの本で「他のバラと組み合わせにくい」と書かれていました。

 

たしかにバラ園で見てもアンジェラは単体で扱われていることがほとんどですよね。上の写真など、アンジェラをグラウンドカヴァーのように使っていて見事ですね!

 

他によく見かけるのが、アンジェラを両側から誘引したバラのアーチです。ほとんどの場合、アンジェラは「アンジェラ×アンジェラ」で仕立てられています。

 

アンジェラ×カクテル

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Rose, Angela, Cocktail, バラ, アンジェラ, カクテル, / T.Kiya

ちらはアンジェラxカクテルです。

 

カクテルは花径5cmの一重のつるバラ。花の中心が鮮やかな黄色になる品種です。2015年世界バラ会議で殿堂入りした、育てやすくてたくさんの花が楽しめる名花です。

 

カクテルもとても花つきの良いつるバラなので、ほとんど葉っぱが見えないくらいにびっしりと花で埋め尽くされていますね。明るくて賑やかな雰囲気の組み合わせです。

 

アンジェラ×ギスレーヌ ・ドゥ ・フェリゴンド

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Rose, Angela, バラ, アンジェラ, Rose, Ghislaine de Féligonde, バラ, ギスレーヌ ドゥ フェリゴンド, / T.Kiya

 

ちらはイングリッシュ・ローズの「ギスレーヌ ・ドゥ・フェリゴンド」との組み合わせです。じつはこんな白バラあったっけ? と思って調べてみたところ、デビッド・オースチン・ロージズ社のサイトではアプリコット色として紹介されています。

 

確かに咲き初めはアプリコット色なのですが、早いうちにクリームホワイトに退色するようです。退色した後の色味もとてもきれいですね。3mほどのランブラーなので、枝が柔らかく扱いやすい品種です。ムスク香があり、香りの薄いアンジェラの欠点を補ってくれます。

 

たとえば「つるアイス・バーグ」のように純白のバラと組み合わせるよりも、こちらの方が色に変化があり趣のある組み合わせですね!

 

アンジェラ×ジプシー・ボーイ

るバラの研究者として著名な村田晴夫さんの本にこう書かれています。「アンジェラを生かすバラはジプシー・ボーイをおいて他にないかもしれない」と。

 

「ジプシー・ボーイ」はブルボン系統のオールド・ローズです。花径7cmの花は咲き始めは濃い赤色で、じょじょに青みを帯び赤紫色に変化します。香りも良い

 

アンジェラと組み合わせると、アンジェラの画一的な花色に変化をつけ、深みを添えお互いを引き立て合う関係です。さすが村田さん、繊細な組み合わせですね。

 

ジプシー・ボーイは濃い真紅のバラとの組み合わせも提案されていて、どうやら村田晴夫さんのお気に入りのひとつだったようです。

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アンジェラ×紫バラを考える!

プシー・ボーイにはとてもひかれるのですが、できればもう少しアンジェラと異なった色味を追加したい気持ちがあり、紫バラではどうだろうかと考えてみました。

 

ブルー・マジェンタ

径3.5cmのブルー・マジェンタは、花は小さいものの、1枝にたくさん枝分かれして花を咲かせます。ランブラー系統なので枝がしなやかで扱いやすい品種ですが、5m以上まで伸びるのでベランダで育てるのはスペース的に難しい。濃い紫色の魅力的な花色ですが、大房になり垂れ下がるので、高い位置に誘引する方がよさそうです。

 

カーディナル・ドゥ・リシュリュー

バラの祖ともされるカーディナル・ドゥ・リシュリューは、ガリカ系のオールド・ローズです。花径は6cmで、微香2mほどの半つる性に育つので、誘引してつるバラのように扱えます。

 

つるブルームーン

るくる渦巻く整った花形が魅力の「つるブルームーン」強香品種で青バラの中では比較的育てやすいのですが、HTの枝替わり品種なので花枝が長く、しかも4m近くまでよく伸びて大型化するバラなので、近くで見るよりも広い場所で育てて遠くから眺めるのに向いています。ベランダでは使いこなしが難しそう。

 

レイニーブルー

てやすくて花つきの良い花径6cmのつるバラ。香りは微香ですが、ひらひらした花姿がブルームーンとはまったく異なった風情でいいですね。樹高1.5mの表示なので、あまり大きくなりすぎないのでしょう。ただ、写真で見た限りでは花柄が細くて長いので、下向きに咲くようです。高い位置に誘引した方がよさそうですね。

 

シャンテ・ロゼ・ミサト

なりピンク色にふったラヴェンダー色なのですが、「シャンテ・ロゼ・ミサト」は、とても魅力的なバラです。

 

日本の歌手・渡辺美里さんに捧げられたバラなのに、なんとフランスのデルバール社のバラなのです。ちなみにフランス語では「Soeur Emmanuelle」読みはスール・エマニュエル。ベルギー生まれの修道女エマニュエルにちなんでいます。

 

花径8~10cmで2mほどのシュラブ樹形。強いミルラ香がします。整った花形がきれいですね!

 

アイヴァンホー

まり知られていないバラなのですが、今一番気になっているのが「アイヴァンホー」です。

 

花径5cmの花を房咲きにします。やや遅咲きで、咲き進むと青みが強くなってきます。系統としてはつるタイプのミニバラです。枝は柔らかく扱いやすいのも魅力。香りが強いのも嬉しいところ^^

 

「ブルー・マジェンタ」とよく似ていますが、大きくなりすぎず育てやすく改良されたといった雰囲気のバラです。

 

まとめ

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アンジェラに似合うバラをいろいろ考えてみました。村田晴夫さんおすすめの「ジプシーボーイ」もいいし、デルバールの「シャンテ・ロゼ・ミサト」も、育てている方にはとても評判のよいバラですよね。そして、最後に紹介した「アイヴァンホー」は、色もサイズも香りも枝のしなやかさも求めているバラにぴったりです。

 

冬は枝の剪定や植え替え、さらに来春咲かせる新しいバラを選ぶのに、忙しくも楽しいシーズンです。何日も頭を悩ませていますが、とても一つのバラに絞るのが難しいのです! もうちょっと悩んでみます。

 

「よくよく考えたらバラではなくて、クレマチスでもいいなぁ~!」なんて考えだしたらキリがないですホント。

 

アンジェラを育てている方は多いと思います。どのバラと組み合わせるのがステキだと思いますか?

 

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