秋にもよく咲くつるバラがあったらいいな! そんな思いから秋のバラ園ほんとうによく咲いていたつるバラを探してきました!

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つるバラは、ほとんど秋に咲かない!

▲春には花で埋め尽くされていたアーチも、秋はまったく咲いていない

立ち樹形のバラなら春と秋の大きく2回のバラの見頃を迎えるのに、つるバラは、ほとんど春だけの一季咲きです。春には鈴なりの花で埋め尽くされていたアーチも、秋にはご覧の通り。育ちすぎた枝がアーチから飛び出して、なんとも乱雑な印象です。花は1輪も咲いていません。

 

アーチの奥に見える板塀に誘引したつるバラも、まったく咲いていませんね。このため秋のバラ園は、春よりかなり寂しい景色になってしまいます。

 

パラパラ咲きでも効果的に使えば素敵に!

▲板塀に誘引した「スノーグース」の秋花

種紹介に「返り咲き」「くり返し咲き」、ときに「四季咲き」と書かれているつるバラもあります。こういったつるバラは確かに秋も咲きやすいようですが、せいぜい1株あたり10輪までのパラパラ咲きが基本です。

 

たとえば上の写真は、花径4cmのふわふわしたポンポン咲きが愛らしい印象のつるバラ「スノーグース」の秋花です。それなり咲いているのですが、「頑張って無理して咲いている」雰囲気で、あまり素敵には思えませんでした。

 

でも少ない花数でも、素敵にみせているつるバラもありました! いくつか紹介しましょう!

 

つるクリムゾングローリー

▲つるクリムゾングローリー(返り咲き)の秋花

径10~12cmの深紅のバラ「クリムゾングローリー」のつる性品種です。整った花形と美しい花色、さらにダマスク系の強香をもつ迫力あるつるバラです。花つきもよく、返り咲き性も良好です。つる性が安定していて、木立ち樹形にもどりにくい品種です。

 

▲ガゼボの屋根で咲くつるクリムゾングローリー

つるクリムゾングリーリーの秋花は10輪ていどでしたが、ガゼボの黒っぽい屋根の上で、赤い花がとても目立ってきれいでした。

 

つるエトワール ドゥ オランド

▲つるエトワールドゥオランド(返り咲き)の秋花

期のハイブリッド・ティー系統のバラを代表する「エトワールドゥオランド」が、突然変異でつる性になったのが「つるエトワールドゥオランド」です。花径10cmの真紅の花を咲かせ、強い香りをもちます。花つきはやや少ないのですが、よく返り咲きます。

 

▲伸長力が強く5mくらいまで伸びる

枝先が5mくらいまで大型に育つ品種なので、パーゴラやガゼボなどに悠々と咲かせたいつるバラです。ガゼボの左側から先に紹介した「つるクリムゾングローリー」を誘引し、右側から「つるエトワールドゥオランド」を誘引していて、遠目からでもとても映えていました。

 


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スーリール ドゥ モナリザ

▲柱に沿って誘引した「スーリールドゥモナリザ」(四季咲き~くり返し咲き)の秋花

ュラブ樹形の「スーリールドゥモナリザ」は、四季咲き~くり返し咲き表記のバラです。花径9cmのスカーレット赤の花色で、ロゼット~クオーターロゼット咲きになります。

 

秋花の花数は1株に8輪と少ないのですが、葉の美しさとあいまって、とてもきれいでした。

 


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これは嬉しい! 秋にたくさん咲いていたつるバラ3品種

く観察すれば秋にも咲いているつるバラはけっこうありました。でも「咲いている」とはいっても、かろうじて咲いている雰囲気の咲き方がほとんどでした。もちろんそれでも、上で紹介したように使い方次第では素敵に見えたのですが、2度見してしまうくらい本当にたくさん咲いていたつるバラが3品種あったので紹介します!

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1、つるスタリナ

▲クライミングミニチュア系統の「つるスタリナ」(返り咲き)の秋花

弁高芯咲きの整った花形に咲くミニチュア系統のバラ「スタリナ」は、アメリカバラ会で「ミニチュアローズの殿堂入り」を果たした名花です。「つるスタリナ」は、そのつる性品種で、1981年に浅見均氏により作出されました。白いラティスに朱赤の花がとても映えていました。秋にこれだけ咲いてくれればうれしいですね!

 

2、ロージーマントル

▲「ロージーマントル」の秋花

コットランドのAlexander M. Cockerが1968年に作出したラージフラワードクライマー系統のつるバラという以外、あまり情報がない「ロージーマントル」ですが、この秋、驚くほどたっぷり咲いていました!

 

▲驚くほどたくさん咲いていた「ロージーマントル」の秋花

秋にこんなに良い状態でたくさん咲いているつるバラを初めて見ました! いったい何輪咲いているでしょうか? 素晴らしいの一言です! 思わず2度見、3度見してしまいました!

 

3、紅玉

▲木にもたれかけた「紅玉」(返り咲き)の秋花

「紅玉」は、ころんとした愛らしい花を咲かせる「マザーズディ」の色変わりしたつる性品種です。黒みを帯びた深い紅色が美しく、木にもたれかけるようにナチュラルな誘引がされていました。この秋、全体にたくさんの花が咲いていました。

 

このバラ、わたしも今年の春から新苗で育てています。返り咲きするには株の充実や日照が必要でしょうから、どのていど返り咲きしてくれるか分かりませんが、こういうのを見るととても楽しみになります^^

 


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おまけ

回の同じ企画で紹介した伽羅奢(がらしゃ)が、今年はあまり咲いていませんでした。それはなぜかと言いますと・・・。

伽羅奢(がらしゃ)

▲伽羅奢(がらしゃ)の実

回の「秋バラがたくさん咲いていたつるバラ」の記事で、よく咲いていたと紹介した伽羅奢(がらしゃ)ですが、今年は実がとてもきれいでした。この写真には写っていませんが、秋花も少し咲いていました。でも、これだけ実を残してしまっては秋花はとうぜん少なくなります。

 

伽羅奢(がらしゃ)は、花も実も楽しめる、なかなか優秀なつるバラなのですね!

 


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▼前回の「秋バラがたくさん咲いていたつるバラ」の記事はこちらです

まとめ

秋のバラ園で見つけた、本当によく咲いていたつるバラを紹介しました。なんといっても今年の驚きは「ロージーマントル」です。ほとんど咲いていないつるバラエリアで、そこだけ季節が春になってしまったかのような、そんな錯覚を覚えるほどよく咲いていました。

 

でも、ネット上に「ロージーマントル」の情報があまりなく、わたしが撮影した「花菜ガーデン」で春に咲いていたという報告や、「花フェスタ記念公園」でこれも春に咲いていてきれいだったという報告があるくらいです。わずかにバラの家で取り扱いがあるようですが、詳しいことは書かれていません。

 

つるバラの返り咲き性質はかなり気まぐれなようですから、「ロージーマントル」が今年たまたままとまって咲いていたのか、秋にまとまって咲く性質があるつるバラなのか、詳細は分かりませんが、とても気になるつるバラです。 詳細をご存知の方がいらしたらゼヒ教えてください!

 

▼秋に咲くつるバラについて、詳しくまとめた記事もご覧ください

 

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