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秋はつるバラがほとんど咲かないので、どうしても春のバラ園よりも秋のバラ園は寂しい印象になります。でも、そんななかでもたくさん花を咲かせている品種がありましたよ! 今年、訪れた秋のバラ園で見つけた、たくさん秋バラが咲いているつるバラを2種類+1を、紹介します!


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くり返しよく咲くつるバラは、実際に見て探すのが一番!

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▲枝先に数輪咲いている秋のつるバラ

イブリッド・ティー系統やフロリバンダ系統など、ブッシュ樹形の四季咲きバラ秋もよく咲いてくれます。でも、基本的につるバラは春のみの一季咲きです。カタログなどで「返り咲き」と表示されていても、ほとんど返り咲きしないこともよくあります。我が家のアンジェラのように、多くのバラ苗ショップで「四季咲き」と書かれているのに夏に1輪、秋に1輪咲けばいい方というケースもあります。もちろん栽培環境は人それぞれですから、バラに最適な環境で育てればもっとたくさん返り咲きするのでしょうが、そうも行かないのが日本の住宅事情です。

 

本当によく返り咲きするつるバラの品種を探すにはどうすればいいのだろう? そう思いながら今年の秋バラを見に、2つのバラ園を訪れました。

 

秋のバラ園でのつるバラは・・・。

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▲「バレリーナ」の秋花

1輪も咲いていなかった品種

くのショップで「四季咲き」と書かれているアンジェラは、どちらのバラ園にもありましたが1輪も咲いていませんでした「株が充実してくれば返り咲きする」と書かれている「ピエール・ドゥ・ロンサール」1輪も咲いていませんでした。コロコロと可愛らしい咲き方のローブリッターも、育てやすさに定評のあるレオナルド・ダヴィンチも1輪も咲いていませんでした。つるアイスバーグ、つるゴールド・バニー、ニュー・ドーンも1輪も咲いていませんでした。他にも、ほとんどのつるバラ品種が秋には1輪も咲いていませんでした

 

ぱらぱらと数輪咲いていた品種

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▲ぱらぱらと数輪咲いていた秋花の「カクテル」

輪咲いていた品種は、カクテル(モダン・シュラヴ)、つるクイーン・エリザベス(クライミング)、ジャスミーナ(クライミング)、ナエマ(クライミング)、ブノワ・マジメル(モダン・シュラブ)、バレリーナ(ハイブリッド・ムスク系統-シュラブ樹形)、グラハム・トーマス(モダン・シュラブ)、ローズ・ポンパドゥール(モダン・シュラブ)、ラ・ローズ・ドゥ・モリナール(モダン・シュラブ)、まほろば(モダン・シュラブ)、フランシス・ブレイズ(モダン・シュラブ)など。

 

モダン・シュラブ系統のバラが多いなか、つるクイーン・エリザベス、ジャスミーナ、ナエマが、クライミング樹形のつるバラなのに健闘しています! 春も夏もほんとうによく咲くカクテルですが、意外と秋花は少なかったですね。

 

比較的新しい品種が秋も数輪咲いていた印象があります。多くの育種家が四季咲きつるバラを作出しようと努力されている結果だと思います!

 

シュラブ樹形のバラは、誘引しない自然樹形の方がよく返り咲く!

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▲自然樹形に育てたイングリッシュ・ローズの秋バラ

ュラブ樹形のバラは、枝先が2mくらいまでの、つるバラとしてはコンパクトなサイズのものがあります。ベランダのフェンスやあまり広い敷地のない場所でも誘引しやすい使い勝手の良さから、ほとんどの方が何かに誘引して育てていると思います。でも、じつは誘引せずに自然樹形で育てた方が枝の伸びが抑えられ、よく返り咲きするようです。

 

イングリッシュ・ローズは、ほとんどの品種がシュラブ樹形です。自然樹形に育てているイングリッシュ・ローズは、秋花もかなりたくさん咲いていました。写真のイングリッシュ・ローズ「リッチ・フィールド・エンジェル」は、秋バラでもこんなにたくさん咲いていました。日照条件の良い場所で、株も充実しているとはいえ、秋にこれだけ咲いてくれれば嬉しいですね!

 

今年の秋にみつけた、秋もよく咲いていたつるバラ2種+1!

1輪も咲かない、またはぱらぱらっと数輪咲いている状態が多い秋のつるバラですが、比較的まとまって咲いていた品種が3種類あったので、紹介します!

 

プロスペリティ

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く返り咲く白つるバラとして有名なのが「プロスペリティ」です。花径6cmの半八重咲きで、咲き始めは中心にほんのりと淡いピンク色が入ります。

 

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▲秋バラの「プロスペリティ」

「繁栄」の名前のとおり、春に株いっぱいにたっぷり花を咲かせ、秋にもよく返り咲きします。つるは硬いめです。

 

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伽羅奢(ガラシャ)

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径5cmの淡いピンク色で、桜を思わせる愛らしい花をつける伽羅奢(がらしゃ)は、禅ローズの河合伸志さんが1995年に作出したバラです。ミニチュア系統のつるバラで、枝の長さは2mほど。ランブラー系統のつるバラとミニチュア系統のバラを交配しているので、枝はしなやかで誘引しやすく、くり返しよく咲く品種です。

 

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▲秋バラの「伽羅奢」

春はもちろん素晴らしい花つきですが、秋バラもつるバラの割には多く咲いてくれます。春の花をそのまま放置すれば、ローズヒップが楽しめます。

 

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サリー・ホームズ

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2012年、南アフリカで開催された世界バラ会議ヨハネスブルグ大会で殿堂入りに選ばれたつるバラが「サリー・ホームズ」です。花径8cmの一重咲きの花を房咲きにします。花色は、アイボリーがかった白です。枝先は3.5mほどまで伸びます。

 

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▲秋バラの「サリー・ホームズ」

サリー・ホームズはよく返り咲きする性質があります。今年の秋のバラ園でも、上の写真のようにかなりたくさん咲いていました。が、よくよく見てみれば、このサリー・ホームズは誘引していません。この品種は短く切り詰めても咲く性質があるので、それを利用してブッシュ樹形に管理されているようです。誘引した場合にどれくらい咲いてくれるか分かりませんが、参考のため載せておきます。

 

まとめ

つるバラ人気の高まりとともに需要が伸びている「四季咲きつるバラ」。確かによく返り咲きする品種はありますが、「四季咲き」というのはどうか・・・と思えるほど秋のつるバラは花付きがよくありません。バラ苗ショップの「四季咲き」表示は、アテにならないことも多く、本当によく咲いてくれる品種を探すなら、実際に目で確認して探すしかないと思います!

 

そこで、この秋に見つけた、本当によく咲いていたつるバラを2品種、おまけでブッシュ樹形になっていたつるバラをもう1品種プラスして、3種類のつるバラを紹介しました。品種選びの参考にしてくださいね!

 

もっと大きなバラ園に行けばよりたくさんの、秋にもよく咲いているつるバラが見つけられるかもしれません。来年、秋にもちゃんと咲いているつるバラを確認したら、また紹介しますね!

 

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