イングリッシュ・ローズってどんなバラ?定義と特徴をご紹介!

      2017/04/16


「イングリッシュ・ローズ」とよく耳にしますが、いったいどんなバラかご存知ですか? 今回は、熱心なファンも多い「イングリッシュ・ローズ」についてご紹介します!

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イングリッシュ・ローズは、オールド・ローズとモダン・ローズのいいとこ取りのバラ

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▲イングリッシュ・ローズの「ウイリアム・アンド・キャサリン」

ールド・ローズの魅力のひとつが、カップ咲き、ロゼット咲き、クオーター・ロゼット咲きといった多彩な花形です。薄い花びらを繊細に重ね合わせて丸い形に咲く様子はとても優し気な印象です。豊かな香りをもち、強健で育てやすいものが多いのも魅力です。

一方、モダン・ローズには黄色や紫などオールド・ローズにはない豊富な花色があり、四季咲き性をもつという素晴らしい特徴があります。

イングリッシュ・ローズはこの両者のいいところをあわせもつバラといえます。オールド・ローズの優雅な咲き方と芳しい香り育てやすさを受け継ぎ、モダン・ローズの豊富な花色とくり返しよく咲く性質を受け継いだバラです。

 

▼バラの花形については、こちらをご覧ください。

バラの分類/多彩なバラの花形。 高芯咲き、カップ咲き、ロゼット咲き・・・咲き方の種類いろいろ!

 

イングリッシュ・ローズは、デビッド・オースチン・ローゼズ社のバラ

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ングリッシュ・ローズの生みの親は、イギリスのバラの育種家デビッド・オースチンです。1961年に発表した「コンスタンス・スプライ」という淡いピンク色のバラが、デビッド・オースチンが作出した最初のイングリッシュ・ローズでした。コンスタンス・スプライを作りだした後の1969年、デビッド・オースチンは「デビッド・オースチン・ローゼズ社」を設立。それ以降、200品種にものぼるバラを発表し続けています。

つまり「イングリッシュ・ローズ」とは、イギリスの育種家デビッド・オースチンが作出し、デビッド・オースチン・ローゼズ社が販売しているバラをさします。苗が植えられた鉢やバラの品種を書いた商品タグに、上のような深緑色のロゴ・マークがつけられています。

大阪・泉南の花咲きファームには、デビッド・オースチンのイングリッシュローズガーデンがありますよ!

 

イングリッシュ・ローズは、モダン・ローズのなかのシュラブ系統に属する

Rose Constance Spry バラ コンスタンス スプライ
Rose Constance Spry バラ コンスタンス スプライ / T.Kiya

ビッド・オースチンが作出した最初のイングリッシュ・ローズ「コンスタンス・スプライ」が発表されたのが1961年なのですから、イングリッシュ・ローズは比較的新しいバラなのが分かります。イングリッシュ・ローズは、オールド・ローズのような優しい雰囲気のあるバラですが、れっきとしたモダン・ローズなのです。

イングリッシュ・ローズは略記号で【ER】と書かれるので混同しがちなのですが、じつは「イングリッシュ・ローズ」という系統名があるわけではありません

モダン・ローズの系統は主に「ハイブリッド・ティー系統【HT】」「フロリバンダ系統【F】」「クライミング系統【Cl】」「シュラブ系統【S】」に分けられます。ハイブリッド・ティー系統はブッシュ樹形で大輪の一輪咲き、フロリバンダ系統はブッシュ樹形で中輪の房咲き、クライミング系統はつる樹形と、あるていど系統により性質が定まっているのですが、シュラブ系統(モダン・シュラブ)は、どこの系統にも属さない雑多な品種が属しています。イングリッシュ・ローズは、系統でいえばこの「シュラブ系統」に分類されています。

 

▼オールド・ローズ、モダン・ローズの定義については、こちらをご覧ください。

バラの分類/原種とは? オールド・ローズとは? モダン・ローズとは? それぞれの定義を正しく知ろう!【保存版】

 

ほとんどのイングリッシュ・ローズはフェンスやアーチに誘引して楽しめる!

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▲自然樹形のイングリッシュ・ローズ(右)と、アーチに誘引したイングリッシュ・ローズ(奥)

ングリッシュ・ローズはほとんどシュラブ樹形の育ち方をします。品種により枝の伸びる長さは違いますので、枝先の長い品種ならアーチや広い壁面を覆うつるバラとして使うこともできます。

中ていどの長さの品種なら低いフェンスや小型のオベリスクなどに誘引して咲かせられます。自立するので自然樹形でも楽しめます。

あまり枝先の伸びないタイプなら剪定してブッシュ樹形のように仕立てることもできます。デビッド・オースチン・ローゼズ社の公式サイトでは、50cm間隔で植えてバラの生垣として使うことを提案しています。

シュラブ樹形はさまざまな場所に誘引できる、仕立て方の応用範囲の広い樹形です。

 

▼バラの樹形については、こちらをご覧ください。

バラの分類/バラの樹形を知れば、そのバラに合った仕立て方から育て方まで理解できる!

 

殿堂入りのバラも!

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▲イングリッシュ・ローズの「グラハム・トーマス」

かみのある黄色が美しいグラハム・トーマスは、2009年の世界バラ会議でバラの殿堂入りを果たしたイングリッシュ・ローズです。グラハム・トーマスとは、デビッド・オースチンに影響を与えたオールド・ローズの研究家の名前です。グラハム・トーマス氏自身が、自分の名前を冠するバラの苗木を選んだというエピソードが残されています。

グラハム・トーマスは、冷涼なイギリスでは四季咲きするのですが、日本の暖かい気候ではつるが伸びて大型化し、春に咲くほかは返り咲きするていどの花付きになることが多いようです。一季咲きのつるバラと割り切って育てた方が良いという記述がありました。残念ですが、気候の違いはどうしようもありませんね。

 

▼殿堂入りのバラについて、くわしくはコチラをどうぞ!

バラを選びたい/殿堂入りのバラと、世界バラ会議について詳しくご紹介!

▼グラハム・トーマスについて、くわしくはコチラをご覧ください!

バラの花図鑑/「グラハム・トーマス」は、殿堂入りしたイングリッシュ・ローズ。初心者にもおすすめの名花!

 

まとめ

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イギリスの育種家デビッド・オースチン氏が作り出した、オールド・ローズの花形とモダン・ローズの多彩な花色をもつ魅力的なバラが、イングリッシュ・ローズです。多くはシュラブ樹形に育つので、アーチやフェンスに誘引しやすい使い勝手のよいバラです。

イングリッシュ・ローズには200ちかい品種がありますが、どれも一人の人の美意識で作られているのがよく分かります。透明感のある明るい花色、たくさんの花びらを重ねたオールド・ローズのように優しい印象の花形。白バラも、ピンク色のバラも、黄色いバラも、杏色のバラも、どれも品がありながらどこか少女のような初々しさをもつ女性のようです。濃い赤バラもありますが、それでもやはりどこか優しい印象です。

イングリッシュ・ローズを見ると、湖水地方を愛したピーター・ラビットの作者、ビアトリクス・ポター女史を思い浮かべてしまうのはわたしだけでしょうか!

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