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「イングリッシュ・ローズ」とよく耳にしますが、いったいどんなバラかご存知ですか? 今回は、熱心なファンも多い「イングリッシュ・ローズ」について紹介します!

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イングリッシュ・ローズは、オールド・ローズとモダン・ローズのいいとこ取りのバラ

▲イングリッシュ・ローズのクレア・オースティン(Rosa `Claire Austin´)

ールド・ローズの魅力のひとつが、カップ咲き、ロゼット咲き、クオーター・ロゼット咲きといった多彩な花形です。薄い花びらを繊細に重ね合わせて丸い形に咲く様子はとても優し気な印象がします。豊かな香りをもち、強健で育てやすいものが多いのも魅力です。

 

一方、モダン・ローズには黄色や紫などオールド・ローズにはない豊富な花色があり、四季咲き性をもつという素晴らしい特徴があります。

 

イングリッシュ・ローズはこの両者のいいところをあわせもつバラといえます。オールド・ローズの優雅な咲き方と芳しい香り、育てやすさを受け継ぎ、モダン・ローズの豊富な花色とくり返しよく咲く性質を受け継いだバラです。

 

イングリッシュ・ローズは、デビッド・オースチン・ローゼズ社のバラ

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ングリッシュ・ローズの生みの親は、イギリスのバラの育種家デビッド・オースチンです。

 

1961年に発表した「コンスタンス・スプライ」という淡いピンク色のバラが、デビッド・オースチンが作出した最初のイングリッシュ・ローズでした。コンスタンス・スプライを作りだした後の1969年、デビッド・オースチンは「デビッド・オースチン・ローゼズ社」を設立。それ以降、200品種にものぼるバラを発表し続けています。

 

つまり「イングリッシュ・ローズ」とは、イギリスの育種家デビッド・オースチンが作出し、デビッド・オースチン・ローゼズ社が販売しているバラをさします。苗が植えられた鉢やバラの品種を書いた商品タグに、上のような深緑色のロゴ・マークがつけられています。

 

大阪・泉南の「花咲きファーム」には、デビッド・オースチン・ロージズ社監修のイングリッシュローズガーデンがありますよ! 関東なら、横浜の「港の見える丘公園」イギリス館前にイングリッシュ・ローズ・ガーデンがあります。

 

▼「花咲きファーム」のイングリッシュ・ローズガーデンについてはこちらをご覧ください。

▼「港の見える丘公園」について詳しくは、こちらをご覧ください。

イングリッシュ・ローズは、モダン・ローズのなかのシュラブ系統に属する

Rose Constance Spry バラ コンスタンス スプライ
Rose Constance Spry バラ コンスタンス スプライ / T.Kiya

ビッド・オースチンが作出した最初のイングリッシュ・ローズ「コンスタンス・スプライ」が発表されたのが1961年なのですから、イングリッシュ・ローズは比較的新しいバラなのが分かります。イングリッシュ・ローズは、オールド・ローズのような雰囲気がありますが、れっきとしたモダン・ローズなのです。

 

イングリッシュ・ローズは略記号で【ER】と書かれるのでイングリッシュ・ローズという系統があると思われがちなのですが、じつは「イングリッシュ・ローズ」という系統名はありません。

 

モダン・ローズの系統は主に「ハイブリッド・ティー系統【HT】」「フロリバンダ系統【F】」「クライミング系統【Cl】」「シュラブ系統【S】」に分けられます。

 

ハイブリッド・ティー系統はブッシュ樹形で大輪の一輪咲き、フロリバンダ系統はブッシュ樹形で中輪の房咲き、クライミング系統はつる樹形と、あるていど系統により性質が定まっているのですが、シュラブ系統(モダン・シュラブ)には、どこの系統にも属さない雑多な品種が属しています。イングリッシュ・ローズは、系統でいえばこの「シュラブ系統」に分類されています。

 

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ほとんどのイングリッシュ・ローズはフェンスやアーチに誘引して楽しめる!

▲イングリッシュ・ローズと宿根草を中心にしたガーデン(横浜・港の見える丘公園)

ングリッシュ・ローズはほとんどシュラブ樹形の育ち方をします。品種により枝の伸びる長さは違いますが、枝先の長い品種ならアーチや広い壁面を覆うつるバラとして使うことができます。

 

中ていどの長さの品種(枝先が2m弱)なら低いフェンスや小型のオベリスクなどに誘引して咲かせられます。自立するので自然樹形でも楽しめます。

 

あまり枝先の伸びないショート・シュラブタイプならブッシュ樹形のように扱うことができます。デビッド・オースチン・ローゼズ社の公式サイトでは、50cm間隔で植えてバラの生垣として使うことを提案しています。上の写真では、ショート・シュラブタイプのイングリッシュ・ローズをスタンダード仕立てにしていますね。

 

枝先の長いタイプならつるバラとして、中程度の長さなら小型のつるバラにしたり自然樹形で咲かせたり、小型のショート・シュラブならハイブリッド・ティー系統やフロリバンダ系統などのブッシュ樹形のバラと同じような使い方ができるシュラブ樹形は、仕立て方の応用範囲が広い樹形のバラです。

 

殿堂入りのバラも!


▲殿堂入りしたイングリッシュ・ローズ「グラハム・トーマス」

かみのある黄色が美しい「グラハム・トーマス」は、2009年の世界バラ会議でバラの殿堂入りを果たしたイングリッシュ・ローズです。

 

グラハム・トーマスとは、デビッド・オースチンに影響を与えたオールド・ローズの研究家の名前です。グラハム・トーマス氏自身が、自分の名前を冠するバラの苗木を選んだというエピソードが残されています。

 

グラハム・トーマスは、日本の暖かい気候ではつるが伸びて大型化し、春に咲くほかは返り咲きするていどの花付きになることが多いようです。一季咲きのつるバラと割り切って育てた方が良いという記述がありました。とても日当たりの良い開けた場所に植えられたグラハム・トーマスが、秋にあるていどまとまって咲いているバラ園もありましたので、環境次第といったところもあるようです。

 

▼グラハム・トーマスについて、くわしくはコチラをご覧ください!

 

まとめ

イギリスの育種家デビッド・オースチン氏が作り出した、オールド・ローズの花形とモダン・ローズの多彩な花色をもつ魅力的なバラが、イングリッシュ・ローズです。多くはシュラブ樹形に育つので、アーチやフェンスに誘引しやすい使い勝手のよいバラです。

 

イングリッシュ・ローズには200ちかい品種がありますが、どれも一人の人の美意識で作られているのがよく分かります。透明感のある明るい花色、たくさんの花びらを繊細に重ねたオールド・ローズのように優しい印象の花形。白バラも、ピンク色のバラも、黄色いバラも、杏色のバラも、どれも品がありながらどこか少女のような初々しさをもつ女性のようです。濃い赤バラもありますが、それでもやはりどこか優しい印象です。

 

イングリッシュ・ローズを見ると、湖水地方を愛したピーター・ラビットの作者、ビアトリクス・ポター女史を思い浮かべてしまうのはわたしだけでしょうか!

 

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