優雅な大輪の花を咲かせるつるバラ「ピエール・ドゥ・ロンサール」は、誰もが好きになってしまうバラです。現に、それまでバラを育てたことのなかった友人が、満開のこのバラを見て、バラを育てることを決意したということがあります。世界中でもっとも愛されているバラ「ピエール・ドゥ・ロンサール」を紹介します。
ピエール・ドゥ・ロンサール
Pierre de Ronsard
DATA
ピエール・ドゥ・ロンサールは世界で最も愛されるバラ
▲カップ咲きからクォーター・ロゼット咲きに!
世界で最も愛されるバラ、とも言われているのが「ピエール・ドゥ・ロンサール」です。外側はほぼ白に近い淡い桃色で、内側にいくほど濃くなります。咲き始めは深いカップ咲きで、やがて形の良いクオーター・ロゼット咲きに。花径は10~12cm。見ごたえのある花を枝先に1~3輪ずつ咲かせます。
花もちが良く、長く楽しめるところも魅力。基本的に一季節咲きですが、日当たりがよく、株が充実してくれば返り咲きも期待できます。
香りはダマスク系の微香。
2006年、世界バラ会議でバラの栄誉殿堂入りの名花です。
枝替わり品種に白花の「ブラン・ピエール・ドゥ・ロンサール」、赤花でくり返しよく咲く「ルージュ・ピエール・ドゥ・ロンサール」という品種もあります。
品種名は、フランスのルネッサンス期を代表する詩人、ピエール・ドゥ・ロンサールにちなんで名づけられました。
ピエール・ドゥ・ロンサールの育て方のポイント
▲壁面に優雅さを添えるピエール・ドゥ・ロンサール
花がうつむいて咲くので、高い位置に誘引するのがポイント
長さ3mほどのクライミング樹形で、アーチやフェンスや壁など広く誘引して咲かせられます。ただし、「ピエール・ドゥ・ロンサール」は花枝が細く長いので、花の重みでうつむいて咲いてしまいます。あまり広さのない場所では、下から花を見あげられるように高い位置に誘引するのがポイントです。
たくさんの花を咲かせるには、枝をなるべく地面に水平に近くなるよう倒して誘引するといいのですが、枝が太くて硬いので、一度で思った角度にできない場合は、何度かに分けて倒します。
冬季の短い切り詰めにも耐えるので、ブッシュ樹形にも育てられる
ピエール・ドゥ・ロンサールはつるバラですが、ブッシュ樹形のバラのようにコンパクトサイズに育てることができます。この場合は冬の休眠期に思い切って地際から20cmくらいまで短く剪定します。こうすると高さ50~60cmの位置に花を咲かせることができます。
病虫害に強く、初心者にも育てやすい
▲一斉に咲いたピエール・ドゥ・ロンサールには、だれもが目を奪われる
ピエール・ドゥ・ロンサールの葉はツヤのある照り葉です。この照り葉のおかげで病虫害に強く、初心者にも育てやすいバラです。
ピエール・ドゥ・ロンサールの育て方
▼ピエール・ドゥ・ロンサールの育て方は、クライミング樹形のつるバラの育て方をご覧ください。
口コミと値段の目安
生産者からのコメント
大輪の見事な花が株一面に咲くツルバラの定番。枝の寿命がとても長くて古い枝でも何年もよく咲いて、シュートもよく出ます。株が成熟すると秋にも返り咲きますし、病気にも強いし、強い剪定をしてもよく咲きます。ツルバラの優等生です。はじめてツルバラを植えようとお考えの方にお勧めです。(まつおえんげい)
ロザリアンからの口コミ
大きくなりますが、育てやすさでいえばトップの部類で、とても強健です。
4年目ぐらいから返り咲くようにもなりました。あまりにも可愛すぎる花がびっしり咲くので、少し気恥ずかしさを覚えることもあるくらい可愛いバラです。
バラ苗の値段の目安
バラ苗 ピエールドゥロンサール 国産大苗6号鉢つるバラ(CL) 返り咲き 複色系
予約苗 バラ苗 ブランピエールドゥロンサール 国産大苗6号スリット鉢つるバラ(CL) 返り咲き アンティークタイプ 白系【2019年2月上旬順次配送】
まとめ
桃色から外側にいくにつれ淡くなっていくグラデーションが本当にきれいで、ボリュームのある花もクォーター・ロゼット咲きしてくれる花形も、うっとりするほど優雅な雰囲気のバラです。
しかも育てやすいということで、我が家でも日照条件の悪いベランダの奥で鉢植えで育てています。明るい日陰なんですが、夏でも直射日光は3時間くらいしかささないです。それでもたっぷり咲いてくれますよ!
確かに病気には強いらしく、発症した気配がありません。虫は・・・アブラムシは見かけませんが、クシヒゲハバチの幼虫はつきますね。害虫防除には少し注意が必要です。