動物園と遊園地、プールと、さまざまなレジャースポットが融合した「ハイブリッド・レジャーランド東武動物公園」には、小さいながらもステキなバラ園があります。東武動物公園をバラ園を中心に紹介します。


東武動物公園は動物園+遊園地+プール+飲食店・ショップのハイブリッド・レジャーランド

▲東武動物公園のホワイトタイガー

玉県南埼玉郡宮代町にある東武動物公園は、動物園+遊園地+プール+飲食店・ショップという、さまざまな楽しみ方ができる観光スポットです。そのため施設名は正確には「ハイブリッド・レジャーランド東武動物公園」といいます。

 

広さは61ヘクタール。東京ドーム換算で約13個分あり、関東最大級の広さを誇ります。ちなみに東京ディズニーランドが51ヘクタールなので、それよりも広いのです。

 

子どもからお年寄りまで、さまざまな人が楽しめるよう工夫されていて、まる1日たっぷり楽しめる施設です。

 

▲園内マップ 出展/東武動物公園公式

 

東武動物公園は、大きく3つのゾーンから構成されています。上の園内マップで分かるように細長い園内の中央から下半分が動物園ゾーン、上半分がさまざまなアトラクションがある遊園地ゾーン。一番下の西ゲート付近にプールの3ゾーンです。

 

動物園と遊園地の間、園内マップのちょうど中央、ピンク色の丸のあたりに、総面積8150㎡の「ハートフルガーデン」と呼ばれる場所があり、ここに「ウェルカムガーデン」「ローズガーデン」「キッチンガーデン」「キャンパスガーデン」「パレットガーデン」の5つのガーデンが整備されています。

 

▲ローズガーデンから観覧車を臨む 写真提供/天女の舞子

 

「ローズガーデン」に植えられているバラは200品種あまり。この区画が現在の形に整備されたのが2016年なので比較的新しいバラ品種が多くみられ、管理も行き届いていて、バラ好きには楽しめます。

 

ガーデンの隣に観覧車があるので、観覧車(エマさんのチーズ風車)とバラが一緒に撮れる、写真映えするおすすめスポットです。

 

東武動物公園のバラ見ごろは?

▲見ごろには溢れんばかりにバラが咲く 写真提供/天女の舞子

 

春/5月中旬~6月上旬

秋/10月下旬~11月中旬

 

世界バラ会議で殿堂入りした有名なバラから多くのファンをもつイングリッシュローズまで、200品種あまりのさまざまなバラが咲きます。

 

詳しい開花情報は、フェイスブックやツイッターなど、東武動物公園のSNS公式アカウントで確認できます。

 

▼東武動物公園公式ツイッター

春の東武動物公園ローズガーデンをレポートします

天女の舞子天女の舞子

応援レポーターの天女の舞子です。レジャースポットとしての印象が強い東武動物公園のローズガーデンがキレイだという噂をききつけ、5月11日にお出かけしました。ローズガーデン中心にレポートします。

▲マスコットキャラクター「トッピー」が出迎える 写真提供/天女の舞子

武動物公園駅西口から歩いて10分。マスコットキャラクターの「トッピー」の透かし彫りがある東ゲートから東武動物公園に入りました。入園料は大人1800円。じつは東武動物公園に来るのは初めてです。

 

東口を入ってすぐの場所はスワンボートが浮かぶ大きな池や水上コースターのある水にちなんだ遊園地。その奥に「ハートフルガーデン」があります。観覧車の下にガーデンがあるので、それを目印に進みますが、けっこう歩きました。

 

▲観覧車から見下ろす「ハートフルガーデン」全景 写真提供/天女の舞子

 

「ハートフルガーデン」には、「ウェルカムガーデン」「ローズガーデン」「キッチンガーデン」「キャンパスガーデン」「パレットガーデン」の5つのガーデンがあります。

 

写真右下の芝生広場が「ウェルカムガーデン」。レジャーシートでランチを食べたり、春と秋のバラの季節にはガーデンコンサートが開催される場所です。

 

中央にある、小径が放射状にデザインされている場所が「キッチンガーデン」。ここでは収穫体験やワークショップの開催が検討されています。

 

植物でトッピーが描かれているのが「キャンパスガーデン」。春はペチュニア、秋はコスモスが群植され、絵画のような景色が描かれます。冬はイルミネーションガーデンに変身。

 

右上に見えるのが「ローズガーデン」です。

 

▲キレイに整えられたローズガーデン入り口 写真提供/天女の舞子

 

ローズガーデンには、約200品種260本のバラが植えられています。バラ以外にもハーブやカラーリーフなどがうまく取り入れられていて、あまり大きくはないけれどデザインや植栽・管理までしっかり整えられた好印象なガーデンです。

 

ほかのバラ園ではとにかくたくさんのバラを植えようとするのですが、ここではスペースもデザインのうちという考えなのでしょう。

 

例えばレンガや土や緑でラインを作ったり、わざと緩やかなカーブを作った小径にしたり。それでいて広々と見えるように工夫した構図だったりと、ほかのバラ園と少し印象が違いました。

 

バラそれぞれの間もしっかり離れていて、そのせいか株のコンディションもよく大きめに育っていて、本来の健康的な株間はこれくらい必要なのかなとも思いました。もちろん手入れもしっかりされています。わたしが訪れた日も、女性スタッフが草取りをしていました。

 

バラの品種は古いものから新しいものまで幅広く、「ピース」や「ピエールドゥロンサール」などバラの栄誉殿堂入りのバラから、ロサ・オリエンティスの「オーブ」や河本バラ園の「エバンタイユドール」のように比較的新しいバラも咲いていました。

 

古いバラ園では古い品種に偏っていることが多いので、新しい品種が観られるのはロザリアンには嬉しいですね。

 

▲ローズガーデン案内図 写真提供/天女の舞子

 

園内は花色ごとにバラをまとめて植えてある「色彩の庭」(赤ライン部分)と、とくに香りの良いバラを集めた「香りの庭」(青ライン部分)に分かれています。

 

上の案内図にあるアルファベットは殿堂入りのバラを示していて、看板の左側に咲いている赤バラ(Kの表示)は「ドゥフトボルケ」です。

 

▲立体的にデザインされたローズガーデン 写真提供/天女の舞子

 

「ローズガーデン」はどこもアーチやガゼボ、バラのトンネルなどの立体的な仕立てがしてあり、きちんとデザインされています。

 

歩道は段差なく整備されて歩きやすいし、あちこちにベンチが設けてあり、子ども連れやお年寄りにも配慮された造りです。わたしが訪れたときも、ベビーカーを押した親子や車イスの方がいらっしゃいました。

 

この日はバラが満開でとてもキレイでしたが、バラ園を目的に来る人は少ないのか人はまばらで、その分ゆっくり散策することができました。

 

▲たわわに咲く「ラッキー」 写真提供/天女の舞子

 

とくにわたしが気にいったのは、ベンチの後ろに誘引してある香りの良い青みがかったピンクのつるバラ。株元のプレートには「ラッキー」と書かれていましたが、ネット検索しても調べることができません。珍しいバラなのかもしれませんね。

 

ローズガーデンにはまだ芝生を張っただけのところもあって、これからさらに充実していく予感です。

 

▲バラのアーチの向こうに観覧車 写真提供/天女の舞子

 

さらに、かわいらしい観覧車とバラが一緒に撮れるところが、このローズガーデンの魅力のひとつ。観覧車だけでなく、バラ園のデザインも美しく、どこを撮っても絵になります。ほかでは撮れない写真映えスポットですね^^

 

訪れた人の口コミは?

5月中旬

訪れたのは5月11日。春バラが満開で、とてもキレイでした。ローズガーデンは、小さくても洗練されたデザインで立体的な配置です。株間をゆったり取って植えてあるので、それぞれの株が大きく立派に育っていました。

 

東武動物公園のバラ園は、たくさんのバラ品種を観るというよりは、バラのある景色を楽しむというコンセプトのガーデンかなと思います。風景に溶け込む感じでバラが咲いていて、バラと観覧車だけでなくどこを撮っても絵になります。やはりガーデンのデザイン性が光っていましたね。

 

▲河本バラ園の「エバンタイユドール」 写真提供/天女の舞子

 

比較的新しいバラ品種が咲いていたことも嬉しかったです。金色にもみえる河本バラ園の「エバンタイユドール」は本でみたことしかなく、ここで初めて実物が観られて感激しました。

 

▲観覧車の下がバラ園 写真提供/天女の舞子

 

ただし園内は広大で、バラ園は東ゲートからも西ゲートからも遠い場所にあります。わたしは東ゲートから入りましたが、メリーゴーランドまでけっこう歩き、そこからさらにバラ園までけっこう歩きました。上の写真で距離感が伝わると思います。

 

園内を周遊バスが走っていたり、水面近くにおもちゃのような小さな機関車が走っているので、これらを利用して行くといいと思います。有料ですけどね。

 

▲東武動物公園の人気者ホワイトタイガー 写真提供/天女の舞子

 

入園券で動物園も観られるので、バラ園の次に動物園にも行きました。ベンガルトラの白変種ホワイトタイガーや、ペンギン、カピバラ、ポニーにカンガルーなどなど。動物好きなので、もっとゆっくり回りたいくらいでした。

 

バラ園だけに1800円は高いけれど、動物園とセットと考えればじゅうぶん楽しめると思います。

 

じつは東武動物公園は「バラの家」実店舗のすぐ近くです。都合が合えばゼヒ「バラの家」も訪れてみてください。駅から「バラの家」まで車で10分ていどですし、多分車で15分から20分もあれば行けると思います。(天女の舞子)

 

アクセスと施設の案内

アクセス情報

カーナビに「東武スーパープール」(駐車場がプール側のため)または「埼玉県白岡市爪田ヶ谷425番地」を入力。

 

東北自動車道ETC専用「蓮田スマートI.C」から約15分

東北自動車道「久喜I.C」から約20分

東北自動車道「岩槻I.C」から約25分

圏央道「白岡菖蒲I.C」から約20分 圏央道「幸手I.C」から約20分

 

▼詳しくは Google map をご覧ください。

 

駐車場

西ゲート(動物園側)に3000台収容できる有料駐車場アリ

普通車/1000円

 

公共交通機関

東武動物公園駅下車西口出口から徒歩10分(600m)・バス(茨城急行バス)5分

 

開園時間と入園料・休園日

開園時間と休園日

月により、また曜日によっても変化します。公式サイトの「営業日カレンダー」で確認してください。

 

▼東武動物公園・営業日カレンダー

 

入園料

入園料で動物園やバラ園が観られます。遊園地のアトラクションには別途料金がかかります。

 

大人(18歳以上)1800円

中人(12歳~17歳)1500円

小人(3歳~11歳)800円

シニア(60才以上*要証明)1100円

*障がい者割引アリ

 

アトラクション利用料

アトラクションパス

 大人(18歳以上)3300円

 中人(12歳~17歳)3300円

 小人(3歳~11歳)3000円

 シニア(60才以上*要証明)2700円

 

のりもの券 1枚100円

 

施設の案内

「東武動物公園」は規模の大きな観光地のため、園内に散らばるようにレストランやショップがたくさん点在しています。ここではアトラクションのメリーゴーランドとローズガーデン横にある観覧車のみピックアップして紹介します。

 

▲メリーゴーランドと観覧車 写真提供/天女の舞子

 

遊園地のアトラクション利用には、入園券以外に「アトラクションパス」または1枚100円の「のりもの券」が必要です。たとえば上の写真右側のメリーゴーランド「カルーセルウオーターリリー」は「のりもの券」5枚が必要。

 

ローズガーデンの横にある観覧車(エマさんのチーズ風車)は「のりもの券」6枚が必要です。

 

東武動物公園公式サイト

 

*お出かけの際には、必ず公式サイトでご確認ください!

 

▼「バラ園に行こう!」の記事一覧はこちらからどうぞ

 

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