バラの芽吹きから冬の休眠期まで、1年をとおしてバラがどんなふうに育つのか追いかける「そだレポ」企画です。今回はデルバール社の「ポールセザンヌ」です。季節ごとに更新していくので、お楽しみに!
「ポールセザンヌ」はこんなバラ
【バラ苗】 ポールセザンヌ 大苗 デルバール (Del) 四季咲き 黄色 強香 強健 バラ 苗 薔薇
ポールセザンヌは、黄色と桃色の色鮮やかな絞り模様のバラです。咲き始めは鮮明な花色で、じょじょに退色していく様子も美しい。花径9cmのカップ咲き。絞りのバラをたくさん発表しているフランスのデルバール社のバラです。
ダマスクを基調にフレッシュなシトラス香がのる強香です。
樹高1.8mまで伸びるシュラブ樹形のバラなので、小型のつるバラに仕立てることもできます。
今回育てる「ポールセザンヌ」の環境DATA
関東の、ひさしのある明るい玄関前(昼に数時間、建物の影になりますが陽当たり良好)
今年の3月19日にお迎えした大苗
今年の目標/枯らさずしっかり育てること!
育てる人/天女の舞子
*バラの育て方は、育てる場所により、それぞれの木の状態により、また目的や好みによっても人それぞれです。ここで紹介する育て方は、一例として参考になさってください!
4月初旬の「ポールセザンヌ」
▲ポールセザンヌの葉が茂ってきたところ 写真提供/天女の舞子
今年の3月19日にバラの家から届いた大苗です。現在は届いたときの鉢のまま(6号?)。一度、有機質肥料(花ごごろの、特選有機 濃い バラの肥料)を一握り与えています。
届いたときにはまだ新しい葉が広がってきたところでしたが、今では大きな葉がワサワサとたくさん茂ってきました。ポールセザンヌの葉は赤味のない緑のツヤ葉です。新しい枝もだいぶ伸びてきています。
よく見ると、同じところから複数の芽が出ていたので芽掻きをしました。
4月23日の「ポールセザンヌ」
▲4月中旬のポールセザンヌ 写真提供/天女の舞子
花枝が伸びて広がってきたので、支柱を立て麻紐で結びました。支柱はダイソーで長さ75cmのものを購入。
ポールセザンヌは枝を短く切ってブッシュ仕立てにも、長く伸ばしてオベリスク仕立てにもできるそうなので、どうしようか悩みちゅうです。
この時期の手入れ
病気と害虫対策/殺虫と病気予防に住友科学園芸のベニカXファインスプレーをかけました。
活力剤と追肥/水を与えるときにリキダスを200倍に薄めたのとハイポネックスを1000倍に薄めたのを混ぜて与えました。
▲つぼみが上がってきました 写真提供/天女の舞子
つぼみが見えてきたので、水やりのハイポネックスを控え、リキダスのみ入れるようにしました。
4月30日の「ポールセザンヌ」
▲枯れてきたポールセザンヌの枝 写真提供/天女の舞子
つぼみのついている枝は元気なのですが、先週から黄色い葉が目立ってきて心配していた枝が本格的に枯れてきました。「ポールセザンヌ」は、去年、理由も分からないまま枯らしてしまった経験があるので、まさかまた・・・と、少し不安になってきます。

原因に心当たりがある方は、ぜひコメントで教えていただければ嬉しいです!
この時期の手入れ
少し早いですが、殺虫剤&消毒薬を使用しました。フマキラーの「カダンプラスDX」というスプレーです。前回と同じ薬剤でないのは、同じ薬を毎回使うと、その薬に耐性が付くそうなので変更しました
5月9日の「ポールセザンヌ」
▲房咲きになっている「ポールセザンヌ」のつぼみ 写真提供/天女の舞子
今までつぼみを取らずに、フロリバンダのように、複数のつぼみを咲かせようとしていました。けれども枝枯れしてきたのは「たくさんのつぼみを咲かせられるほど株に体力がないのでは?」というアドバイスを頂いたので、とりあえずハイブリッドティーのように、つぼみを1枝に1つにすることにしま
「お迎えしたばかりで、環境の変化によるストレスもあるのでは?」と
▲2つのつぼみをカット 写真提供/天女の舞子
かなり大きなつぼみになったので取り除くのは少し残念ですが、つぼみを2つ取りました。
▲ガクが開いてきて、もうすぐ咲きそう! 写真提供/天女の舞子
大きなつぼみを1枝に1つ残して、小さな残りのつぼみを取り除いた後の「ポールセザンヌ」です。ガクが開いて花びらの黄色い色が見えてきました。もう少しで咲きそうです!
もしかしたら「ポールセザンヌ」は根詰まりに近いのかも? と、少し思えてきました。花が咲き終わったら、はやいうちに植え替えようと思います。
5月12日の「ポールセザンヌ」
▲「ポールセザンヌ」の最初の1輪が開花! 写真提供/天女の舞子
昨日からつぼみがほどけて花びらがヒラヒラしていたので、明日あたり咲くかな~と思っていたら、予想通り最初の花が咲きました。絞り模様のないソフトな黄色の花です。開花は嬉しいのですが、絞りの入った花も早く見たいですね。
5月14日の「ポールセザンヌ」
▲2輪目の花が開いてきました 写真提供/天女の舞子
最初に咲いた黄色い花の隣に、2輪目の花が開いてきました。柔らかいイエローに、淡いオレンジがかった赤(朱色?)がほんのりと載る感じです。我が家は今まで、いかにも”これがバラだ!”というイメージの品種が多かったのですが、こういう優しい感じのバラも素敵だなと思いました。
他のつぼみも、ほころんできました。
5月15日の「ポールセザンヌ」
▲絞り模様がきれいに出た「ポールセザンヌ」 写真提供/天女の舞子
ポールセザンヌらしい淡い色の絞り模様がきれいに出た花が咲いてきました。
▲満開の「ポールセザンヌ」 写真提供/天女の舞子
もう少しつぼみがありますが、だいたいの花が咲き揃い、「ポールセザンヌ」は満開です!
最初の花がそろそろ散るし、どうやら少しアザミウマがいる様
▲枯れた枝を切り取りました 写真提供/天女の舞子
枯れている枝を一本切り、切り口に*「トップジンMペースト」を塗りました。枯れ枝対策になればいいです。元気な枝は長く伸びてきているので、あわてて庭にある支柱をさしました。
*トップジンペーストMは、切り口から雑菌が入り植物が枯れるのを防いでくれる強い殺菌剤です。
5月16日の「ポールセザンヌ」
▲ポールセザンヌ(左)とセンチメンタル(右)写真提供/天女の舞子
同じ絞り模様の「ポールセザンヌ」と「センチメンタル」を比べてみました。同じ絞りでも、雰囲気が全く違いますね。ポールセザンヌは淡くて優しい色合いの絞り、「センチメンタル」は紅色と白のはっきりした絞り。ポールセザンヌはセンチメンタルに比べると、花もちがいいようです。
5月21日の「ポールセザンヌ」
▲1番花の最後の1輪 写真提供/天女の舞子
ポールセザンヌの1番花の最後の1輪が咲きました。小ぶりですが、色濃く咲いてくれました。(写真では白っぽく写っています)。そろそろ植え替えですが、8号鉢にしようか10号鉢にしようか悩み中
▲1番花をすべて摘みました 写真提供/天女の舞子
今年の1番花をすべて摘み、枝を切り戻しました。最初に咲いたのは黄色1色で、最後に咲いたのが絞り模様がしっかり出ています。どれもきれいに咲いてくれました。
>>つぎのページでは「花後の鉢増し」から紹介しています。
枝葉の状態から、バラの家6号角鉢に戻すのをオススメします。
おそらく根っこも張っていないでしょう。
『元肥』は入れないことです。
水遣りも『鉢が軽くなってから』あげるようにした方が根張りもよくなるでしょう。
万が一ツボミをあげるようなら全て摘蕾すべきです。
株の再生に努めて下さい。
はなたろうさん
はじめまして
こんにちは
鉢のサイズダウンですか
暑い時期になりましたが
植え替えても大丈夫でしょうか?
ちょっと時期的なものもあり心配です
長雨もありましたが
確かに
鉢がなかなか乾かないので
水をあげることも大してやってないので
鉢が大きい可能性はあると思います
日中はすぐに動けないので
数日中に
元の鉢に入れ直してみます
根の状態がわからないので、一般的な処置です。
①バケツに水を張る
②ゆっくり株を抜き上げバケツに根っこごと浸す(植えるまでバケツに浸しておく)
③浸したバケツの中で土を根っこからほどいて根っこだけにする
④腐った根っこと枯れ枝を取り除く(白い根は大切に扱う)
⑤肥料の入っていない培養土に5分以内で植える(培養土は予め用意しておく)
⑥水遣りして1週間程度日影に置く(液肥を混ぜない)
⑦その後、陽向でタップリ太陽光を浴びさせる。
⑧新芽が出てきたら月に1度『薄い液肥』を水遣りに混ぜてあげる
⑨鉢底から『ヒゲ根』が出て来るまでは鉢増ししない
要点は植物自身の力(光合成)で必要な栄養素を作ることができる株にする。
肥料は補助的なものであって我々人間に例えれば『サプリ』または『おやつ』程度に考えて下さい。あくまでも主食は『太陽光』と『水』です。
ハナたろうは、たまに水遣りついでに『HB-101』を混入します。
活力剤も『たまに』混入させると良いでしょう。
では、頑張ってみて下さい。