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2月4日の「ルシファー」(3年目)/冬剪定

▲剪定前の樹高は120cm 写真提供/ハナたろう

年の11月下旬に用土替えしたものを、冬剪定していきます。

 

この株は、これまで「ルシファーA」として紹介してきた株です。「ルシファーA」と「ルシファーB」の差がなくなってきたので、今後はこの株のみをレポートします。

 

剪定前の樹高は120cm。開いてしまった枝を、オベリスクにくくりつけています。この品種は強剪定をすると株が弱るらしいので、細い目の枝もたくさん残すように剪定していきます。

 

▲剪定後の樹高は80cm 写真提供/ハナたろう

 

強い枝以外は弱剪定で、弱小枝はつけ根からカットしました。剪定後の樹高は80cmです。

 

3月17日の「ルシファー」(3年目)/芽吹き

▲今年の春も元気な芽吹き! 写真提供/ハナたろう

気に芽吹き、早いものは若葉が展開してきています。枝が細いので、春の嵐で傷まないよう願っています。

 

3月29日の「ルシファー」(3年目)/若葉が展開・ベイサルシュート候補が発生

▲株全体から旺盛に若葉が展開 写真提供/ハナたろう

調に若葉が展開しています。まだ蕾は見当たりませんが、これまでの経験上一番花はボーリングしてしまうので、摘む予定です。

 

▲ベイサルシュートになりそうな芽が発生 写真提供/ハナたろう

 

株元からベイサルシュート候補が発生しました。太ってくださいね!

 

この時期の手入れ

薬剤散布。

 

オーソサイド80水和剤(幅広い病害の予防)+ポリオキシンAL水和剤(ウドンコ病などの防除)+アファーム乳剤(ヨトウムシ、アザミウマなどの害虫駆除)。

 

展着剤として、今回からアビオンEを混入しています。

 

4月6日の「ルシファー」(3年目)/蕾をピンチ

▲葉が茂り、とても元気そう 写真提供/ハナたろう

王さま、元気そうでなによりです♪ 

 

▲一番花の蕾をピンチ 写真提供/ハナたろう

 

ボーリングしてしまう一番花の蕾を、20個くらい摘み取りました。お花は6月以降の楽しみということで^^

 

この時期の手入れ

薬剤散布。アブラムシが出てきたので、スミソン乳剤を散布しました。

 

6月3日(3年目)の「ルシファー」/2番花が開花

▲2番花が開花! 写真提供/ハナたろう

シファーの2番花が開花してきました。1番花はボーリングしてきれいに咲かないため、すべて摘み取ってしまったので、2番花が今年最初の花です。

 

花径は7cm。汚れていますが、写真の花が一番状態の良い一輪です。上品で濃厚なフルーツ香は群を抜いています。

 

▲クロケシツブチョッキリ被害に遭った蕾 写真提供/ハナたろう

 

残念ながら、今年の花は虫害や雨続きのため、良い花になりませんでした。ほとんどの蕾がクロケシツブチョッキリに痛めつけられ、先日来の長雨でもずいぶんやられました。

 

▲ルシファーは扇形に広がる樹形 写真提供/ハナたろう

 

ご覧のように、ルシファーは横に伸びる樹形ですね。さらに細枝なので、だらしなく広がってしまいがちです。

 

「ルシファー」を育ててみての感想

▲雨粒を載せたルシファー 写真提供/ハナたろう

シファーだからと特別扱いをせず、他のバラと同じように育ててみた感想になります。「ルシファー」は、「お花を咲かせること」に関してもっとも難しい品種のひとつだと思います。それゆえ、綺麗に咲いてくれたときの感動はひとしおです。

 

つぎに「ルシファー」の品種の特徴や注意点を箇条書きでまとめました。

 

ルシファーは花びらの枚数が少ないわりにボーリングしやすい花です。1番花はほとんどボーリングしてしまいます。かといって、1番花をピンチしても天候次第で2番花が綺麗に咲かなかったり虫害に遭いやすい。綺麗に咲かせるのが難しいバラです。

 

香り

香りは素晴らしく、濃厚な甘さの中にスッキリとした香りが混じる上品なブルー香。極上の香りです。

 

樹形

細く横に広がる枝ぶりなので、オベリスクなどが必須です。

 

耐病性

定期的な薬剤散布をすれば十分防げるていどの耐病性を備えています。

 

我が家ではすべて同じように薬剤散布していますが、それでも黒星病に弱いイントゥリーグは黒星病にかかってしまいます。肥料を多くすればウドンコ病にもかかるでしょう。

 

しかしルシファーは、通常の薬剤散布で病気が発生しませんでした。

 

肥料

冬の用土替えのときに施す元肥だけで十分です。追肥は必要ありません。肥料分が多すぎると花びらが増えボーリングしやすくなります。

 

水やり

蕾をもったら多いめにあげる。

 

生育に関しては、特別扱いする必要はありません。定期的な薬剤散布は必要ですが、とくべつ病気に弱いという品種ではありません。

 

綺麗なお花を咲かせたい場合は、軒下で管理するなどの雨除けや寒冷紗(虫害除け)などで蕾を保護すべきだと思います。

 

ルシファーさまは、夏にじゃんじゃん咲いていただくのが無難かと思います。

 

あいびーあいびー

細枝で育てにくいと評判の「ルシファー」を、新苗から3年にわたりレポートしていただきました。ハナたろうさん、おつかれさまです。素晴らしいレポートになったと思います。

 

1番花がボーリングしやすかったり、夏にどんどん咲いてくれたり。驚くほど貧弱な細枝に小さい葉で弱々しく見える割に樹勢が強くて耐病性もそれなり・・・。なんとも規格外なところの多いバラですね。しかしその香りの素晴らしさは育てた人全員が絶賛するほど!

 

「ルシファー」の名前にぴったりなクセのある、そして魅力的なバラ。チャレンジする方には、このレポートがとても役立つと思います^^

育てた人紹介/ハナたろう

 

バラ栽培3年目。マイホーム購入を契機に新たな趣味として始めました。  初めて育てた『イントゥリーグ』の花容・芳香に感動してハマりました^^ 栃木県在住

 

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