バラの芽吹きから冬の休眠期まで、1年をとおしてバラがどんなふうに育つのか追いかける「そだレポ」企画です。今回はラベンダー色のバラ「リベルラ」です。季節ごとに更新していくので、お楽しみに!
「リベルラ」は、こんなバラ
▲F&Gローズを代表するバラ「リベルラ」 写真提供/天女の舞子
ラベンダー色からシルバーに変化していく様子が美しいバラ「リベルラ」は、F&Gローズを代表するバラです。花つきがとても良く、たわわに咲くと見事です。花名は、ギリシア周辺の水域に生息する青トンボから名づけられています。
花径は7~8cm、樹高1m、四季咲き。マスカットのような強い香りがあります。
F&Gローズは、切り花品種の花もちの良さと多様性をもち、さらに庭で育てる楽しみも味わえるバラです。
今回育てる「リベルラ」の環境DATA
置き場所/関東の、ひさしのある雨の当たらない明るい場所
今年の4月9日にバラの家からお迎えした大苗
昨年、新苗から育てたのですがあまり上手く行かなかったので、今年は大苗で再チャレンジです。
今年の目標/花も楽しみつつ元気に育てたい
育てる人/天女の舞子
*バラの育て方は、育てる場所により、それぞれの木の状態により、また目的や好みによっても人それぞれです。ここで紹介する育て方は、一例として参考になさってください!
4月初旬の「リベルラ」
▲若葉の「リベルラ」 写真提供/天女の舞子
今年の4月9日にバラの家から到着した、立派な大苗です。葉の色は赤味の強い銅葉で、少しツヤがあります。到着と同時に肥料やりと殺虫・殺菌スプレーをしました。
肥料は「はなごころの特選有機濃いバラの肥料」を一掴みほど、鉢土に穴をあけて与え、上から土をかけました。殺虫・殺菌スプレーは、住友科学園芸の「ベニカXファインスプレー」。
新芽を確認したら同じ場所から出ているのがあったので、数カ所、芽かきをしました。
水を与えるときに、リキダス(活力剤)を200倍に薄めて与えるつもりです。様子を見てハイポネックス(液体肥料)も500倍に薄めて与えようと思います。
4月23日のリベルラ
▲若葉の赤味が抜け緑の葉に 写真提供/天女の舞子
届いた頃の赤味の強かった若葉の色が抜け、ほぼ緑色の葉になりました。家族が誤って鉢を倒してしまい、柔らかい枝が数本折れてしまいました。
▲ふっくらしてきたリベルラのつぼみ 写真提供/天女の舞子
これまでは、水やりの時にリキダスとハイポネックスを与えてますが、次回からはハイポネックスを与えずに、リキダスのみにしようと思
最近の暖かさから、大苗には小さな鉢なので乾きやすくなってきて
4月30日のリベルラ
▲折れた枝から新芽が出てきそう! 写真提供/天女の舞子
リベルラは順調に育っています。折れた枝から新芽が出てきそうです。つぼみにならないかなと思った新芽を、ブラインドかなと思ったの
この時期の手入れ
少し早いですが、殺虫剤&消毒薬を使用しました。フマキラーの「カダンプラスDX」というスプレーです。前回と同じ薬剤でないのは、同じ薬を毎回使うと、その薬に耐性が付くそうなので変更しました
5月9日の「リベルラ」
▲つぼみはゆっくり膨らんでゆく 写真提供/天女の舞子
前回とあまり変化はありませんが、少しずつつぼみが大きくなってきています。
今回いっしょに「そだレポ」している「ボレロ」や「ポールセザンヌ」は、黄色くなった葉や枯れそうな枝があるのですが、リベルラはそんなことがなく元気そうです。
5月12日の「リベルラ」
▲ガクの中から紫色がのぞいてきた! 写真提供/天女の舞子
つぼみのガクが割れ、中から花びらの色が見えてきました。もう数日で開花しそうです。
5月20日の「リベルラ」
▲開花間近のつぼみが折れてしまって・・・。 写真提供/天女の舞子
もうすぐ咲きそうだったつぼみが、いつの間にか折れていました。あわててマスキングテープで補強したのですが、ダメだったようです──残念。もう一つあるつぼみは無事に咲いてくれないとそだレポにならないので、手近にあった細い支柱みたいので最後のつぼみを補強して
5月23日の「リベルラ」
▲やっと「リベルラ」がほころんできました! 写真提供/天女の舞子
今はまだ花径2.5cmと小ぶりですが、開花を始めています。まだ「リベルラ」独特のヒラヒラはありません。今回は、そこまで赤みは強くない花のようです。
なんとかちゃんと咲いてほしいと、祈る思いで見ています!
5月25日の「リベルラ」
▲無事に「リベルラ」が開花しました! 写真提供/天女の舞子
無事に「リベルラ」が、きれいな色で開花しました! 暖かいせいもあり、やや控えめなフリフリですが、可愛らしく咲いてくれました。花径は6cm。小ぶりながら、ブルーの良い香りがしています。
▲新しい芽が伸びてきました 写真提供/天女の舞子
「リベルラ」は、日向で撮ると淡いピンク色になりますが、本来の花色は日陰で撮ったラベンダー色です。最初に誤って折れてしまった枝のつけ根から、新しい芽が伸びてきました。
5月28~29日の「リベルラ」
▲花びらの端が傷んできました 写真提供/天女の舞子
そろそろ花も終わりですね。横から見るとよくわかりますが、後ろの方が茶色くなってきています。青いバラは変色するとわかりやすいのか、素人の自分でもそろそろ終わりなんだなと分かります。
28日に色が悪くなってきていると思って見ていた「リベルラ」が、29日に散りました。開花から数えると、花もちは3~4日。開花してから急に暑くなったから、通常よりも短いかも知れません。この後は、時間のあるときに鉢増ししようと思います。
>>つぎのページでは「花後の鉢増し」から紹介しています。