世界じゅうのバラ愛好家が集まる、世界バラ会議2024が、広島県福山市で開催されることが決定しました! 「ばらのまち福山」を標ぼうし、バラによる街づくりを推進してきた福山市は、市をあげて招致に取り組んできた、その成果が実りました。
2024年の世界バラ会議が広島県福山市で開催決定!
世界約40カ国が加盟する世界バラ会連合(world Federation of Rose Societies)が3年に一度、世界各国で開催する「世界バラ界連合世界大会」通称「世界バラ会議」。2024年に開催される第20回大会を、広島県福山市で開催することが決定しました!
世界バラ会議の日本での開催は、2006年大阪大会に続き、2度目となります。
世界バラ会議とは?
▲2018年世界バラ会議コペンハーゲン大会でバラの殿堂入りした「ノックアウト」
世界バラ会議では、殿堂入りのバラの選定、優秀庭園賞の審査と決定などを行う大会です。世界バラ会議は、世界各国のバラの愛好家や研究者が集まり、研究成果の発表や、バラに関する講義やローズショー、庭園ツアーなども企画されます。世界じゅうのバラの愛好家が交流できる、貴重な機会となっています。
▼世界バラ会議について詳しくは、こちらをご覧ください
ばらのまち福山の取り組み
▲世界バラ会議コペンハーゲン大会の様子
(出展/ばらのまち福山http://www.city.fukuyama.hiroshima.jp/site/rosetownfukuyama/)
広島県福山市は、広島県東南部に位置する人口約47万人の市です。古くより鞆の浦を中心に鎌倉時代には明王院の門前町として栄え、江戸時代には福山藩として文化、産業を育んできた土地です。しかし1945年の大空襲により、市街地の約8割が消失してしまいます。
1956年、当時の南公園(現在の「ばら公園」)に、近隣住民の手により1000本のバラの苗が植えられます。ここから福山市は、「ばらのまち」を標ぼうし、「福山ばら祭り」の開催などバラを通した復興と街づくりを目指してきました。
2018年6月28日~7月4日に開催された「第18回世界バラ会議コペンハーゲン大会2018」(デンマーク)に福山市長が出席し、福山や日本の魅力をプレゼンテーションした結果、2024年の世界バラ会議を福山で開催することが決定されました。
「ローズマインド」でお迎えしたい!
▲ばらのまち福山のバラのシンボルマーク
バラを中心に戦後復興を果たしてきた福山には、そのなかで培われてきた「ローズマインド」と呼ばれる言葉があります。「思いやり、優しさ、助け合いの心」を表す言葉です。この言葉には、平和、バラの栽培に必要な愛情、人への優しさなどの想いが込められています。福山は、この「ロ-ズマインド」を核にした街づくりを進めているのです。
バラ会議には、世界じゅうからバラの愛好家が集まります。観光客の皆さんを「ローズマインド」でお迎えしましょうと福山市では市民に広く呼びかけています。
まとめ
バラを通した戦後復興と街づくりを進めてきた福山が、ついに2024年の世界バラ会議の招致に成功しました! 世界バラ会議が日本で開催されるのは、2006年の大阪大会に続いて2度目です。日本でのバラ人気が定着していることのあらわれでもありますね!福山市では、多くの観光客を「ローズマインド」でお迎えしたいと意欲を見せています。
世界バラ会議といえば、開催のたびに選定される殿堂入りのバラが注目の的です。2006年の大阪大会では「ピエール・ドゥ・ロンサール」と「エリナ」が、2018年のコペンハーゲン大会では「ノックアウト」が殿堂入りしました。2024年の福山大会ではどんなバラが選ばれるんでしょうね?
福山で開催される世界バラ会議、今からとても楽しみです! 我が家から少し遠いけれど、ぜひ足をのばしてみたいですね!