信州の義実家で始めた庭づくり「リモートガーデニング」。今回は、フェンスを組んだり、土を入れ替えたり。特に力を入れたのが、義母のバラ環境を良くするための手入れです。
1、アンジェラを誘引するフェンスを増設!
▲6月に咲いた「アンジェラ」
文化の日の祝日を利用した11月初旬に連休を取り、信州の義実家に家族でバラの手入れに行ってきました。今回の作業は4つの目的があります。
まずひとつめは、「アンジェラ」のフェンス増設。
上の写真は関東のバラが終わった6月に、たっぷり咲いた「アンジェラ」です。枝4本でもこれだけしっかり咲いたということは、今後を考えると、もう少し大きなフェンスが必要です。なにしろ「アンジェラ」は、とても生育旺盛な品種。これから新しいシュートがどんどん伸びるはず!
▲フェンスを増設してゆったり誘引
写真左側のオベリスクを、1mほどさらに左に移動し、間に同じオベリスクをばらしたものを2つ立てて長い支柱を横に2本渡しました。
すべて、どこのホームセンターでも見かけるごく普通のオベリスクと支柱です。
簡単なつくりですが、地面に30cm以上埋め込むことでしっかり立ったので倒れることはないでしょう。オベリスクも去年、同じ方法で立てましたが、1年間大丈夫だったので問題ないと思います。
株元に寒肥を入れ枝を誘引しなおしたので、来年はさらにたくさん咲いてくれるでしょう^^
▲破れたカーテン隠しに一役!
じつはオベリスクの間を広げてほしいというのは、義妹の要望でもありました。室内飼いのワンコがリビングのカーテンをボロボロにしてしまうので、それが道路から見えるのが恥ずかしいから少しでも隠したいと・・・。
犯人がしっかり写真に写ってますが──お外が見えるのが嬉しいんでしょうね~。
2、西向きの壁際にある義母のバラを救いたい!
▲庭土にスコップの刃が立たない!
次に2つめの目的は、義母のバラを救うこと。
信州の家には、もともと1本の赤バラがあります。30年以上前に亡くなった義母がかつて植えたものだそうで、何一つ手入れされないまま今に至っています。
植わっているのは西日しか差さない壁際で、ご覧のとおり両隣にツツジがあり、ツツジの隣には左にキンモクセイの大木、右にヒバの大木。かなり日当たりの悪い場所です。
日当りのいい場所に移動できればいいのですが「もし枯れてしまったら!」と考えると、それも怖い。
せめて土壌改良しようと周りをスコップで掘ろうとしたところ、スコップが跳ね返されてまったく刃が立ちません! そこで小さなシャベルで少しずつ掘ってみると──。
拳1~3個くらいの大きな石がゴロゴロ出るわ出るわ・・・! しかも直径2cmくらいの太い根(たぶんキンモクセイの根)がガッチリとバラの株元にY字に食い込んでいて──。
よくこんな場所で今まで枯れずにいたねぇ!
▲なんとか半分だけ培養土を投入
食い込んでいた太い根はノコギリで切り取り、ツルハシで石をかきだし、やっとの思いで手前半分だけ培養土に変えました。
本来なら秋バラが咲いているはずの時期ですが、黒星病で落とした葉が回復しないまま蕾もついていないので、少し早い冬剪定を軽いめにしました。
信州は関東より1カ月季節が早くなると言われるので、11月初旬は関東でいうところの12月初旬。まぁ、いいでしょう。
来年は、元気なベイサルシュート2本くらい出てくれるといいなぁ~!
3、カミキリムシの予防フィルム塗布
▲臭いもなくて扱いやすい
今回の目的3つめは、カミキリムシ対策です。
義母のバラが30年ほど枯れなかったことからも、ここはカミキリムシがあまりいない場所のようです。が、もしカミキリムシにやられたら、義母のバラも「アンジェラ」もいきなり枯れてしまうでしょう。
どちらもカミキリムシが好みそうな太い株元です。対策法はいろいろあるけれど、見た目と確実性を考えれば「テッポウムシ予防樹脂フィルム」が一番良さそうです。
テッポウムシ予防樹脂フィルム250ml はけ付き 鉄砲虫・カミキリムシの予防・対策
これを塗っておけばカミキリムシが幹に産卵する恐れもなく、ベイサルシュートが発生する邪魔にもなりません。しかも効果は1年間以上続くというので、リモートガーデニングにはぴったりのアイテムです^^
「アンジェラ」と義母のバラの両方に塗布しました。これで安心^^
写真では塗ったところが白くなっていますが、1日たてば透明なフィルム状になるので、美観も損ないません。ただネックは通販でしか購入できないところと、送料が高いところです(==;
4、壊れた門柱に花を!
▲大鉢にアガパンサスを植えて門柱跡に
庭の入り口には、以前は1mくらいの門柱があったはずなんだけど、フェンスと一緒に取り壊されていて、あまり見た目がよろしくない。かといってDIYするには滞在日数が少なすぎるので、とりあえず鉢花を飾ることにしました。
コンクリート色の大鉢に植えたのはアガパンサスです。これも我が家のベランダにあったもので、増えすぎて困ってしまったので持ってきました。耐寒性も確認済みだし、なにしろ鉢植えでも水やり不要。さらに毎年咲いてくれる優秀なお花です^^
中央に挿してある黒い支柱は盗難防止につけたもので、門柱まで深く貫通しています。でもこれが、意外といいアクセントになったかも!? と思っていますが、どうでしょう!?
花を飾るのは最後の最後
▲「アンジェラ」の株元にビオラやアリッサムを
庭でのガーデニングを始めてつくづく思うのは「ガーデニングは土木作業!」ということ。ほとんどの時間は、土を掘ったり出てきた石を運んだり、そこに土壌改良材や培養土を入れる作業に追われます。
花を飾るのなんて、最後の最後。
カラフルなビオラと白いスイートアリッサム、フェンスの両側にチューリップの球根を埋めて、ようやく作業は完了です。
「アンジェラ」の葉には黒星病の斑点がたくさんついていたけれど、まだまだ光合成できそうだったのでそのままにしてきました。
義妹への指示は「12月になったら、3cm残して葉っぱごとすべての小枝を切り取ってね!」です。コガネムシの幼虫はいなかったので、薬剤散布は来年になってからで大丈夫でしょう。
まとめ
信州を舞台にした2年目のリモートガーデニングをお届けしました。今回は義母のバラを助けるのがメイン。義母のバラの株元の土壌改良が本当に大変で!
ツルハシで石をかきだし、手で引っ張り出して、小さなシャベルで掘り進め・・・。バラにガッチリ食い込む太根も切ったし、横に植えてあるツツジも刈り込みました。
品種名は定かではないけれど、おそらくこのバラ「クリムゾン・グローリー」じゃないかなぁと思っています。「バラが本当にキレイに咲いたのー!」と、かつて義母が嬉しそうに話していたという思い出のバラです。義妹が大切にしているこのバラが、少しでも元気になってほしいです^^
▼これまでのリモートガーデニングはこちらをご覧ください
▼あいびーの個人ぶろぐ「花と緑とあざらし猫」はこちら。庭づくりの記事はこちらのカテゴリーに入れています。