毎年、春と秋の年2回発売されるバラの専門誌「New Roses」。世界じゅうで発表される新しいバラを、いち早く紹介してくれる雑誌です。2020年の春号(Vol.27)が発売されたので、その内容を少しだけ紹介します!
「New Roses」 vol.27は、紫の波打つバラが舞う表紙!
▲New Roses vol.27は、上品な紫のバラの表紙
New Roses は、産経メディックス社から春と秋の年2回刊行されているバラの専門誌です。春号では、前年の秋~今年の春に発表された新品種のバラを、日本はもちろん世界じゅうの主要ナーセリーから紹介してくれます。
「New Roses」は、いつも1種類のバラを印象的に撮影した美しい写真が表紙を飾っています。2020年春号(vol.27)は、紫色の濃淡で埋め尽くされていました。フワフワした印象の品の良い表紙です。このバラ、「ニューウェーブ」という品種です。
いつもわたしは、バラのイベント会場で購入するのですが、今年はイベント自粛の影響で、ネット購入しました。みなさま、もう購入しましたか?
本の大きさはA4よりも横幅が2cmほど広いワイドサイズで、とてもしっかりしたつくりの本です。ページ数は表紙を除いて88pで1200円+税。──ちょっと、お高い。きっと皆さまそう思っていることでしょう!
でもね、専門誌って特殊分野だから、基本的にどんな本でも高いのです。しかもこの本、紙に注目してください。質の良い、かなり斤量のある分厚い紙(値段の高い紙)を使っています。花色の再現にかなーり気を使っていると思われます。肉眼で見たのとそん色ない色を紙上に再現するって、すごく大変なんですよー!
表紙の紙もマットな質感で、手馴染みのよい紙をチョイスしてあります。持ったとき、微妙にパウダリーなしっとり感があると思いませんか? センスのいい選択だと思います。
ただ──綴じ方を以前と変えたらしく、今号は開いていると結構かんたんに外れてくる(== これはいただけない。次号から改善してくれるといいのですが。
編集長は玉置一裕さん。バラの講演会で引っ張りだこのお方です。ステージ上でご覧になったことのある方もきっと多いでしょうね! 毎年発表されるバラの名付け親としても活躍されています。「じつはこれ、わたしが名前をつけたんですけどね」なんてバラが、たくさんあるんです。
2020年、春号の巻頭特集は「ロザリアンたちが語る バラとの出会い」
▲我が家のベランダに咲く「デスデモーナ」
今号の巻頭特集は「ロザリアンたちが語る バラとの出会い」です。育種家、ローズアドバイザー、研究家・・・さまざまな立場でバラに魅せられた人たちの、思い出深いバラとの出会いとそのエピソードが綴られています。
たとえば河本純子さんは、「ガブリエル」のいちばん最初の花を見たとき「全体に”ふわふわ”な感じ。どうしてこんな花が開いてくれるんだろう」と思ったそうです。多くのロザリアンを惹きつけてやまない「ガブリエル」は、最初の1輪からもう特別な花だったんですね。
自分が育てているバラが載っていると、これがまた嬉しいんです。
上の写真は、我が家にちょうど今、咲いている「デスデモーナ」です。中央がくぼんだハート形の花びらが重なったディープカップ咲きで、咲き始めに中心にピンクやベージュが乗る暖かな印象のイングリッシュローズです。香りも良く、とても気に入っているのですが、同じような雰囲気の「ボレロ」人気に押されて、少しマイナーな印象があります。
▲左上で、有島薫さんが「デスデモーナ」を紹介!
この「デスデモーナ」を、有島薫さんが「過去20年で出会った海外のバラ」で挙げてくれていました。英国のデビッド・オースチン・ロージズのローズガーデンで、大きなテラコッタ鉢に植えられていたのを見て、その花付きの良さに思わず「お見事!」となったのだとか。フムフムなるほど~なんて、にやけてしまいます。
「ショップアドバイザーのおすすめバラ」のページが面白い!
▲「ショップアドバイザーのおすすめバラ」のページは参考になる
今年の新品種紹介のページはもちろん素敵なのですが、個人的に好きなのが「ショップアドバイザーのおすすめバラ」のページです。全国のバラ苗を販売する花屋さんが、おすすめのバラを理由つきで紹介してくれます。いつもある企画ページなんですが、とっても参考になるんですよね^^
ネット購入はこちらから!
【最新刊】2020年4月発行 vol.27【本】New Roses 2020 vol.27 ★クロネコDM便にて送料無料 代引不可/日時指定不可
ネットでは「バラの家」「楽天ブックス」などで取り扱いがあります。
「バラの家」ではクロネコDM便で配送されます。送料は無料の1320円です。
New Roses(Vol.27) ローズブランドコレクション
楽天ブックスでも同じく送料無料で1320円。こちらは楽天ポイント1.5倍の46ポイントがもらえます。
珠玉のバックナンバーは・・・少し待とうか。
New Roses Vol.26―Living with Roses 薔薇庭巡礼
アマゾンではバックナンバーの取り扱いがあります。じつはわたし、前号のvol.26を買い逃してしまいまして・・・。それで探しているのですが、なんと現在中古品で2326円より。新品で5626円よりという・・・。買うのはちょっと待ちましょうかね。
──とまぁ、こんな感じで買い逃すとめんどくさいことになるので、今号をご希望の方は急いでね!
まとめ
「New Roses」2020年春号vol.27が発売されています。その中身をチラ見せでご紹介しました。最後のバックナンバーのところで書きましたが、買い逃すと面倒ですよ(==
ところで。最近、どんどん書店がなくなっていってますね。わたしの家の最寄り駅には、大型書店が2店舗あったんですが、1店舗が昨年前半に撤退し、もう1店舗も暮れになくなりました。今、近くにぜんぜん書店がない状態なんです! 暮れに撤退した店舗後に新しく別の書店が入る予定なんですが、このコロナ騒ぎでモール全体が時間縮小していて、開店が遅くなっているようです。
ネットで情報を得るのは確かに便利なんですが、比較検討したり、じっくり考えるなら、やはり紙媒体の方が優れていると思うんですよね。このまま、どんどん書店がなくなっていくのは、なんとしても食い止めたい! って、切実に思います!