真夏のバラの水やり、水切れさせそうでちょっと怖いですよね。かといって、水のやりすぎで根腐れさせるのも心配。真夏の水やりで失敗しないコツをまとめて紹介します!
バラを枯らす一番の原因は、水やりの失敗!
▲水切れから枯れてしまったミニバラ
聞いた話によると、植物を枯らす原因の第一位は水やりの失敗だそうです。水をやりすぎて根腐れしたり、水をやらなさすぎて枯らしてしまったり。なかでも、夏に水切れさせて枯らしてしまう失敗が特に多いのだとか!
今回は、夏の適切な水やりのしかたと、失敗しないコツについて、YOUちゃんと一緒に紹介します。
初心者ロザリアンのYOUです。夏は人間も辛い暑さなんだから、動けないバラはかわいそうよね。しっかり水やりして枯らさないよう注意しようと思うんだけど、どのていど水やりすればいいか分からないの。
水やりの基本「鉢が軽いと感じたらたっぷり水やりを!」
▲鉢を持ち上げ軽いと感じたら水やりを
ではまず水やりの基本から。水やりの基本は、1日1回でも2日に1回でもありません。鉢土が乾いたら水やりします。
鉢土が乾くスピードは、鉢の大きさ、鉢の素材、土の状態、株の大きさ、株の状態、さらに天候や季節、置き場所によっても変わります。それぞれの鉢によって乾くスピードは異なるので、一律に〇日に1回と言いにくいのです。
鉢土の乾き具合を知るには、土の表面をみて判断するだけでは不十分です。土の表面が乾いていても、土を少し掘ってみると、中の方はまだ湿っていることも多いからです。
正しく鉢土がどのていど乾いているかを知るには、鉢の重さを把握しておくと分かりやすいです。水やりする前の鉢の重さと水やりした後の重さを知っておくことで、どれくらい軽くなれば水やりが必要か分かります。持ち上げてみて「軽いな」と感じたら、水やりを!
これ、聞いたことがあるわ。でも、いちいち鉢を持ち上げなくちゃいけないってのも面倒というか・・・。ほかに方法はない?
乾きやすい植物がお辞儀したら水やりする!
▲バジルがお辞儀したらベランダ全体に水やり
バラ以外の乾きやすい植物を目安にするという方法もあります。
たとえば我が家のベランダにある植物でいうと、バジルとアジサイが乾きやすいらしく、バラより先にお辞儀してしまいます。
そこで、バジルやアジサイがぐったりしていたら、バラを含めたベランダの植物全部に水やりするようにしています。
北東向きの我が家のベランダでは、天気の良い真夏でも2~3日に1回の水やり頻度で大丈夫です。
うーん・・・わたしはバラ以外だと多肉植物くらいしか置いてないのよね。多肉植物って、バラより水を欲しがらないから、この方法は使えないなぁ。
水やりチェッカー「サスティー」を利用する
植物用水分計を利用するのも確実な方法です。
「サスティー」(キャビノチェ)は、見た目もおしゃれな植物用水分計。園芸店で販売しているところもあるので、見かけた方も多いと思います。
▲Mサイズのサスティー
「サスティー」は、鉢土に挿して使います。吸水部分で水分を計り、上部の窓(色表示部分)に現れる色で水分の有無を知らせてくれます。
土が乾いているときは窓は白色で、水分があるときは窓は水色になります。
お店で見たことあるわ! でも、これって観葉植物用じゃないの?
観葉植物やランのように、乾き気味に育てる植物の水やりに使われることが多いようだけど、バラを含めたすべての植物に使える商品よ。応援レポーターの天女の舞子さんも愛用しているそうよ。
▲窓が水色なら水分があるサイン 写真提供/天女の舞子
わたしは今年、実家→アパートの室内→農園と、引っ越しに伴い何度もバラの環境を変えたんだけど、サスティーのおかげで水やりの失敗なくバラを育てられています。
天女の舞子さんは、今はとても日当たりのいい農園の一角でバラを管理しています。真夏は朝夕2回の水やりが必要だろうから大変だなぁと心配していましたが、サスティーによると1日半の水もちだとか。思ったより水もちが良かったですね。
サスティーは、S、M、Lのサイズ展開があります。
Sは3号鉢まで。Mは3.5~6号鉢に。Lは6~12号鉢に適しています。バラならLサイズが使いやすそうです。
土の水分量を見える化してくれる商品で、バラにも使えるのね。これは使いやすそう!
すべてのバラの鉢にサスティーを挿す必要はなくて、東側の鉢に1本、南側の鉢に1本、少し排水の悪い鉢に1本という感じで使えば水やりのタイミングをはかるのに役立ちます。
わたしは以前、夏に枯らしてしまうことがあったんですが、サスティーを使うようになってから、水切れで枯らすことはなくなりました^^ 適切な水やりに自信がないなら、サスティーを使うと安心です。
吸水部分は10カ月ていどで上手く吸水しなくなるので取り替えます。リフィルも販売されていますが、そう高額なものでもないし、冬になったら本体ごと買い替えてしまってもよさそうです。
真夏の水やりの基本はたっぷり2回!
▲真夏はたっぷり2回の水やり
鉢バラの水やりでは「鉢底から流れ出るまでたっぷり水やりを!」といわれます。
たとえばコップ1杯、株元が湿るていどにちょろっと水やりするだけだと、水分を含んだ場所にある根は大丈夫でも、外側の根は水分がもらえず枯れてしまいます。根が枯れて減れば、当然、枝葉にも悪い影響が現れます。
だから、土全体が上から下までしっかり湿るように「鉢底から流れ出るまでたっぷり水やりを!」と言われるのです。
真夏の水やりは「鉢底から水が流れ出たら、それと同じ分量をさらにもう1回!」が基本になります。最初の1回で鉢の中の熱を流しだし、2回目で冷たいフレッシュな水を届けるのです。
よく日の当たる場所で管理している鉢バラほど、この水やりを意識してくださいね!
真夏は水切れするより、じゃぶじゃぶ水やりする方がいい!
▲蒸し暑い日本の夏はバラも苦手
バラは多湿が苦手で、乾いた環境の方が好きな植物です。そのため、たっぷり水やりしたら乾くまで水やりしないのがいいと言われます。乾きぎみの時間があった方がよく育つのですね。逆に、常に土が湿っている状態だと根腐れしてしまう恐れがあります。
セオリーとしてはそうなんですが、真夏は例外的に、じゃぶじゃぶ水やりするくらいでも大丈夫です。
なぜなら、夏は葉からの蒸散が激しく、バラはすぐに乾いてしまいがちだから。そして鉢の土も熱くなって根腐れを起こす悪い菌も繁殖しにくい環境だからです。さらに水切れしやすい時期だからというのもあります。
水切れさせるくらいなら、乾く時間を意識するより、頻繁に水やりするくらいの方が良いということです。
乾くまで水やりしちゃダメだと今まで思っていたから、夏の水やりはすごくシビアで苦手だったんだけど。これなら、毎日とか2日に1回、時間を決めて水やりしても良さそうね!
鉢受け皿に水を溜めるのは、さすがにNG!
▲鉢受け皿に水を溜めるのは、急場しのぎ以外で使わないで
夏はじゃぶじゃぶ水やりするくらいでも大丈夫とはいえ、鉢受け皿に水をためっぱなしにするのは、さすがにNGです。鉢底から空気を取り入れることができなくて、いくら真夏でも根腐れしてしまうかもしれません。
たとえば旅行に出かける数日間をしのぐためにやるなら構いませんが、ずっとこの状態で育てるのはオススメできません。
夏の水やり時間は、夕方をオススメ!
▲暑い夏は、夕方に水やりでOK!
植物の水やりといえば、早朝がいいと言われます。真夏でも、まだ日が昇って間もない早朝が水やりにいいタイミングです。でも、なかなか早朝に水やりするのも大変です。わたしは寝坊なので、早朝水やりはぜったいにムリです。
かといって、昼の間の水やりは水が鉢の中でお湯になってしまい根を傷めかねないので良くありません。
そこでオススメなのが夕方の水やりです。日が落ちれば鉢の中の水がお湯になる心配がないし、水やりする人間にとっても外作業が楽な時間帯ですね。
まとめ
今回は、真夏の水やりについて紹介しました。
鉢バラの水やりを失敗しないために、水やりタイミングを見える化した商品「サスティー」は、ぜひ一度使ってみてください。今までなんとなくこなしてきた水やりを自信をもってできるようになるので、とても便利だと思います。
それ以外にも水やりの量や頻度、時間帯など、真夏ならではのやり方があるので、参考にしてください^^
▼季節ごとのバラの手入れ一覧は、こちらからどうぞ
真夏に限らず、水やりする時はじゃぶじゃぶ。少し前にバケツに水を入れて底から給水させる方法を書きましたが。 あと1つはじゃぶじゃぶですね。ウォーターベース。皆さんはきちんと3~4cm作ってますか?僕はジョウロの先のシャワーにするのは外して使用してます。そして一気にウォーターベースいっぱいまで水を貯めます。シャワーだとチョロチョロで一気に貯まらないからです。水やりは土の中の空気を入れ換えるのも必要なので。チョロチョロだと土の中。全体が水がゆきわたらないからだそうです。 理想はそれを2回くらい。 そうすれば鉢の土の中全体の空気の入れ換えも完全ですね。 ま、僕は水の落ち方を見ながらすぐにザ~っと落ちるようなら2回。落ちないようなら1回。って感じですね。失敗してウォーターベース1cmくらいや小さい鉢の場合は3~4回しています。 サスティーも使いましたが。コツをつかむまでが難しい商品だと思いました。 バラの鉢だとLサイズがお勧めですね。でも水分はあるのにお辞儀してしまう。。。夏場は暑さで根も弱ってる為と思われます。その為に僕はサスティーは止めました。 バラを置いている環境でずいぶんと変わると思いますので。皆さん、これが正解!ってのは生き物にはないので。。。 それぞれの育て方を見つけてくださいね。 同じ環境、同じ種類でも育ち方によっては違いますので。
ORCAさん、こんにちは。
水やりひとつ取っても、それぞれの環境により、乾くスピードは違います。
そこが料理やクラフトのように、だれでも同じやり方で成功するわけではないのが園芸の難しいところですよね。
だから大事なのは、自分の家の環境ではこうだ! っていうのを把握することだと思うんですよ。
ORCAさんは観察する目がしっかりしているから、ひとつひとつの鉢の水の落ち方を観察できているけど、
なかなか気づかない人が多いと思うんです。
それを見える化するサスティーは、一度使ってみるといろんな発見があると思います。
とくに真夏は、どのていどの時間で乾くか分かりにくいので、いい助けになりますよね。
わたしは根張りが貧弱なので水が乾きにくい鉢があるのでサスティーを使っています。
この鉢だけはアジサイがお辞儀してもまだサスティー水色していますね。
今回は夏の水やりに特化して記事にしたんですが、
本来なら、水やりの基本を記事にする方が先ですよね(^^;
じょうろの蓮口を外すとか、ウオータースペースを必ず作るとかは
水やりの基本なんで、それはまた別の機会に。
あいびー
サスティー 凄い発明商品なんですよね!!僕も購入したときには取説を読んで納得しました。 アジサイ。。。水食い植物ですからね。。。(苦笑 いつの間にか母の日にはアジサイもかなり普及しましたが。 生花でも水あげが難しい植物なんです。 今は沢山の品種改良されていますが。 普通のアジサイは花が終わりしばらくしたら切りますが。切る枝を間違えると数年は咲かない。。。 造園的にも難しい植物とされています。今は海外品種と改良品種が多いので、そこまで気を使わなくても良いみたいなのですが。一度。水が下がると癖がつく植物とだけは言えるようです。 母の日でさえ。鉢で大量のアジサイを入荷していましたが。維持するのが大変でした。 すぐに元にはもどりますが。みかけだけ・・・ 翌日には水が下がってしまう。。。 まだ今は底面給水の鉢で販売が多いので少しはマシでしょうね~(笑
ORCAさん、こんばんは。
サスティーはずっと紹介したかった商品なんです。
とくに初心者は水やりで苦労しちゃうから、これがあると楽になりますよね。
メーカーのサイトにあるんですが、元パイロットの方が発明した商品だそうで、開発秘話なんて読むと面白かったです^^
最近また面白い商品を見つけたので、
しっかり使ってみて良ければ紹介しますね^^
うちのサイトの一番人気のページがずっと非表示になっているんですが、
じつはこれ、アジサイの記事だったんです。
あまりにアジサイの記事ばかり注目されるので、ここはバラのサイトだから! という理由で
その一番人気の記事を削除したという経緯があるんです(==
アジサイもずいぶん人気になりましたよね。
アジサイの枝の切り方は、もうわたしの中では解明済みなんですが、
そんな記事を書いたら、また人気記事になりそうなので、書いていません(^^;
アジサイのサイトを作っている方もいるので、そちらでゼヒ頑張ってほしいです!
近年のアジサイは、日本の昔からあるアジサイと違って、
かなり手のかかるものも増えているそうですね。
あいびー