ハダニや黒星病で葉がどんどん落ち、ボロボロになってしまったバラ。「もう枯れてしまうのでは?」と心配になりますよね。
でも、枝がまだ緑色なら、復活できる可能性は十分あります。
ハダニや黒星病だけでなく、水やりの失敗などで葉が極端に減ってしまっても、株が生きていれば立て直せることは少なくありません。
この記事では、ボロボロになったバラが復活できるかどうかの見分け方と、元気な株へ戻すための6つの手順を、実際のミニバラを使って紹介します。
ハダニと黒星病でバラがボロボロに!──でも、あきらめないで!
▲ハダニと黒星病で弱っているミニバラ。枝が緑色なら復活できる
ベランダなどの軒下でバラを育てていると、梅雨入り直前に突然ハダニが増殖します。とくにミニバラはハダニがつきやすい品種が多く、気付いたときにはもう、クモの糸が張り、葉の色は薄茶色にカサカサした状態になって、葉がどんどん落ちてゆく。
雨の当たる環境なら、梅雨時期は黒星病が広がりやすくなります。葉に黒いシミができたと思ったら、株全体に広がり葉が黄色くなって、こちらも葉がどんどん落ちてゆく。
ハダニと黒星病。両方に共通するのは、葉が落ちてボロボロな見た目になってしまうというコトです。ひどいときには丸坊主な姿になることもあります。
ほかにも水やりの失敗で葉が落ちてしまうこともあります。
全体にボロボロに汚くなったり、葉が極端に減ってしまったバラはもう復活しないと思い込み、捨ててしまう方もいますが・・・。ちょっと待ってください!
枝がまだキレイな緑色をしてるなら、復活させられます!
ただし、枝がもう茶色に干からびている、黄色くなっている状態なら、残念ながら復活できる見込みは薄いです。枝がまだ緑色のうちに復活させる手入れを行いましょう。
復活できるバラ・できないバラの見分け方
復活が難しい株
▲枝がすべて茶色になっているなら、もうムリ
では、どうなったら復活は難しいのか、この章では、その限界を紹介します。
上の写真のように葉がないだけでなく、枝がすべて茶色く干からびていたら・・・これは既に枯れています。この状態から復活させるのは難しいです。
復活できる見込みがある株
▲真ん中の枝はかなり黄色い。この枝は難しそう
この写真は、かなり調子の悪い株の枝です。なんとか新芽は吹いていますが、黒く潰れているところも多く、なにより全体に枝にみずみずしさがありません。とくに真ん中の枝はかなり黄色く変色しています。
もし、残っている枝がすべてこんなに黄色いなら、復活は難しいかもしれません。
でも、この株のように、まだ緑色の枝がほかにあり、生きた芽があるなら、復活できる見込みがあります。
ボロボロになったバラを復活させる方法
▲近づいてみると、クモの糸が張っているのがわかる
今回、復活手順で使うのは、マイクロミニバラ「ほほえみルージュ」です。
一見花も咲いていて、元気そうに見えますが、近づいてみると、ハダニで葉の色が薄茶色を帯びています。左下の葉を見れば分かるように、クモの糸も張っているので、状態はかなり悪いです。
しかも黒星病の黒い斑点も出ているので、あと1週間もすれば丸坊主になってもおかしくない状態。
でも、枝はまだキレイな緑色をしています。この段階なら、じゅうぶん復活させられます。
今回は、ボロボロに弱ったバラを復活させる手順を6ステップで紹介します。
ミニバラを使って説明しますが、通常サイズのバラでもやり方は同じです。参考にしてください。
STEP1、花や蕾をすべてカット
▲咲き残っていた花や蕾をすべてカット
まず花や蕾をすべてカットします。今は花を咲かせるより、株を復活させる方を優先する時期です。
花や蕾はバラのもつエネルギーをたくさん使います。
花や蕾をカットするだけでも、節約したエネルギーを株の復活に向けることができます。
STEP2、枝先を軽く切り戻し、傷んだ葉を整理する
▲枝先を少しカットして葉を減らす
さらに枝先を少しカットして、病気の葉や傷んだ葉を摘みます。
ハダニ被害だけの場合なら、あるていど色の良い葉は残して大丈夫です。
しかし黒星病がひどい場合は、出たばかりの瑞々しい葉以外は、すべて取り除いた方が安全です。
鉢土に残っている葉は、すべて取り除いてください。落ち葉から病気やハダニが再感染するのを防ぎましょう。
STEP3、原因に合わせて対処する
▲殺菌剤入りのハンドスプレー農薬
ハダニ被害の場合は、しっかり葉裏洗いを。葉裏洗いのやり方は、下記のリンクをご覧ください。
黒星病被害の場合は、殺菌剤を散布します。
この後、半日陰で管理します。
葉が減っているので、バラは以前ほど水を欲しがりません。水のやりすぎに注意してください。
葉裏洗いの方法は、こちらの記事で確認してください
バラと小さなガーデンづくり
【バラのハダニ対策】ミニバラが狙われる理由とベランダで実践できる予防・駆除法
STEP4、若葉が広がってきたら日向に移す
そのまま半日陰管理を続けていると、やがて新芽が出て若葉が広がってきます。
新しい葉が開いてきたら、少しずつ日当たりの良い場所へ戻します。若葉が増えて光合成できるようになると、株は一気に回復し始めます。
あまり日差しのない梅雨時期の光合成を助けるため、活力剤も積極的に使いましょう。
STEP5、若葉が増えたら少量の追肥を
▲若葉が広がってきたら少量の追肥を与える
上の写真は、枝先カットから約2週間後のミニバラです。かなり若葉が増えてきました。
こうなれば、もう大丈夫。株の復活を後押しするために規定量の半分程度の追肥を行いましょう。
急いで元気にしたいからといって、肥料をたくさん与えるのは逆効果です。まだ根や葉が十分回復していないため、少量の追肥から始めましょう。
ただし、前回の追肥から1カ月経っていないなら、1カ月経ってから追肥を。
STEP6、蕾がついたら取り除く
▲蕾がついたら、蕾だけを取り除く
蕾がついたら、蕾だけを取り除きます。なるべく葉を残したいので、葉をつけずに蕾だけピンチします。
バラは蕾や花に優先的にエネルギーを回してしまいがちです。でも今は株の回復を優先したいので、花を咲かせるよりも、葉を増やして株を充実させることにエネルギーを使ってもらうため、蕾を摘むのです。
なるべく葉を残すのは、少しでも光合成に役立ててもらうためです。蕾だけピンポイントで取り除きましょう。
これ以降、夏の間は蕾がつき次第取り除きます。花を楽しむのは、秋花からです。
復活中の管理で気を付けたいこと
ボロボロになった株を復活させる手順を行った株は、水やりと肥料やりにとくに注意してください。それぞれポイントを解説します。
水やりは控えめに
梅雨時期は、バラがどんどん生長する時期です。ベランダや軒下栽培では、たとえ梅雨でも水やりは欠かせません。続く真夏は、日差しも厳しく、葉からの蒸散が増えるので、バラの水やり頻度はとても多くなります。場合によっては朝夕2回必要になるほど。
でも、今回の復活手順を踏んで、枝を切り詰め葉数も少なくなっているバラは、ほかよりずっと水やりを控えてください。
ほかの健康なバラと同じ頻度で水やりすると、根腐れを起こすおそれもあるので、水のやりすぎは注意です。
このバラだけは、毎回、土の表面がしっかり乾いているのを確認してから水やりしましょう。
肥料も控えめに
弱ったバラを早く元気にしたいからと、つい肥料をたくさんあげてしまいたくなります。でも、それは逆効果。弱っている株に肥料やりは厳禁です。
復活手順で、花や蕾を摘んで枝を切り詰め、葉も整理したら、肥料を与えずに半日陰で養生させます。
芽吹いてきたらじょじょに日に当て、葉が展開してから初めて肥料やりを再開します。このときの肥料も、通常の半分程度です。
いきなり重い肥料を与えると、バラが使いきれず、肥料焼けを起こしてしまうおそれがあります。
まとめ│枝が緑色なら、ボロボロになったバラもあきらめないで
春花後、突然のハダニ被害でバラが葉を落としてしまったり、黒星病で丸坊主になってしまったりすることがあります。
とくにベランダでミニバラを育てている人なら、ハダニでどうしようもなくなり捨ててしまった経験のある人は多いのではないでしょうか?
もうダメだと諦めてしまう前に、枝が緑色なら、今回のこの手順で復活を試してみてください。
通常サイズのバラを育てている人なら、黒星病で葉がなくなってしまうこともあります。こんなときにも、復活手順は同じです。
上手くバラが復活したら──今度はボロボロにならないように、ていねいな観察と適切な防除でバラの健康を維持しましょう。
ハダニについて詳しくは、こちらをご覧ください
バラと小さなガーデンづくり
【バラのハダニ対策】ミニバラが狙われる理由とベランダで実践できる予防・駆除法
黒星病について詳しくは、こちらをご覧ください
バラと小さなガーデンづくり
バラの黒星病(黒点病)の予防と治療|枯れる?立て直し方とベト病との違い
バラの病気と害虫の総合案内ページはこちらです
バラと小さなガーデンづくり
病気と害虫対策の総合案内ページ














はじめまして。
枯れそうなミニバラをどうにか救出したくて検索していたらこちらへ辿り着きました。
うちにあるのはミス・ピーチ姫なのですが、頂き物で植え替えなくちゃと思いつつ小さい鉢のまま手付かずにしていたら水切れさせてしまったのと、ハダニやうどん粉病・黒点病にもかかってしまったようです。
そんな状態だったのに葉っぱがまだたくさんついていたから株分け(わりと力まかせに)してしまい更に弱らせるような事をしたのだなと反省しているところです。
どれも4号鉢に植えたので結局鉢は小さいままなのですが、同じように対処しても大丈夫なものでしょうか。
お時間ある時にでも教えていただけたら嬉しいです。
みささん、はじめまして。
コメントをありがとうございます。
ミスピーチ姫、ふわふわした可愛らしいミニバラですよね^^
水切れにハダニにウドンコ病、黒星病・・・うわ~、山盛りですね。
でも、問題はそれより「株分け」ですかね。
生育期に根をちぎってしまっているので、株にはかなりダメージです。
なので、必ず復活するとは言えないのですが・・・。
そうですね~。
葉っぱがまだたくさんあるのなら、病葉を取り除いて「ベニカXファインスプレー」を
裏側を中心にしっかり散布して、できれば「ベニカXガード」を土にまいて、
しばらく様子をみてはどうでしょう。
それで病気やハダニが治まればいいんですが。
ハダニや病気が止まらず、どんどん葉が落ちてしまうなら、
それからここで書いた記事の対処に切り替えればいいんじゃないでしょうか?
ミニバラは樹勢の強いものが多いので、復活させやすいバラなんですが、
やはりネックは株分けしてしまっていることなので、
ダメでも仕方ないと割り切ってくださいね。
株分けしてから使った土はどんな土でしょう?
肥料入りの培養土か、肥料なしの培養土か分かりますか?
もし肥料入りの培養土なら、これ以上、肥料を与えないでください。
肥料なしの培養土なら肥料をあげてもいいのですが、
新芽が吹いてくるまでは肥料をあげないでくださいね。
そして新芽が出てきても、かならず規定量より薄めた肥料にしてください。
なにかあげたいなら、リキダスなどの活力剤を使ってくださいね。
上手く復活してくれるといいですね!
あいびー
さっそくのご回答ありがとうございます!
やはり株分けですよね・・・。
水に浸して土を洗いながらやったものの絡んだ根っこは簡単に解けず
ぶちぶちっとやってしまいまいした。
植え替えた後も葉は落ち続けていて今は上のほうだけになっています。
ただ、茎は緑色をしているのと、本日よく見たら下の方から芽が出そうな感じのものがありました!
植え替えた土は、薔薇用のものがなくなったので赤玉土と腐葉土を7:3で混ぜたものにしてあります。(不幸中の幸い?)
芽が出てくるまで肥料は厳禁ということでやってみます。
メネデールは活力剤と聞いたのでそれはあげてみようと思います。
丁寧なご回答ありがとうございました!
みささん、こんにちは。
下の方から芽が出そうですか?
良かったです^^
昨日書き忘れたんですが、置き場所は半日陰にしてくださいね。
これから直射日光がきつくなるし、弱っているバラには厳しいです。
だいぶ芽吹いてきたら、日向に移してください。
こんどは水切れさせないように注意してくださいね^^
メネデールは活力剤なのでOKです。
あいびー
置き場所、めちゃめちゃ燦々と日が降り注いでいたので
慌てて日陰へ移動させました(^^;)
じゃんじゃん光合成してもらおうと思ったのですが、
そもそも弱っているのにそりゃダメですよね
鉢が小さいので水切れチェック、朝出勤前にもしようと思います!
みささん、こんにちは。
1日3時間ほど日光の当たる場所がいい感じです。
まったく日が差さないのも良くないですよ^^
光合成は、新しい芽が増えて葉が展開してきてからですかね。
葉が少ないと、意外と水の吸い上げも少ないので、
多湿にも注意です^^
水管理、わりと難しかったりしますので頑張ってください^^
あいびー