夏になると、ミニバラの葉がすっかり落ちて、枝だけになってしまうことがよくあります。でもそのミニバラ、再生させられるかも知れません。枝だけになったミニバラを復活させる方法を紹介します。
CONENTS
ミニバラが丸坊主に!──でも、まだあきらめないで!
▲枝がまだ緑色なら、きっと大丈夫!
高温乾燥した環境が好きなハダニ。雨や水の跳ね返りで感染する黒星病(黒点病)。どちらもちょっと油断すると一気に広がり、またたく間にバラを枝だけの丸坊主にしてしまいます。
ミニバラはハダニ被害に遭いやすく、株が小さいので黒星病にも遭いやすいバラです。
葉が落ちてしまったミニバラは、もう復活しないと捨ててしまう方も多いでしょうが、枝がまだ緑色なら復活させられる可能性が高いです。上の写真の右の枝のように瑞々しい緑色をしていれば、まず復活させられます。でも、左側の枝のようにカラカラに干からびて茶色くなってしまっては、もう助かりません。黄色い枝でも復活できる可能性は低いです。
葉っぱが黄色くなってポロポロ落ちてしまったら、枝がまだ緑色のうちに再生させる手入れを行いましょう。ミニバラは樹勢の強い品種が多いので、きっと復活させられますよ!
復活手順1、葉をすべて摘み取り、枝先を軽くカット
枝についている葉をまずすべて摘み取ります。簡単に取れる葉はもちろん、まだ枝にしっかりついている葉もつけねからハサミで切り取り、かならず廃棄処分します。ハダニや黒星病の菌がついている枝葉を土の上に落としたままにしてはいけません。またそこから病虫害が広がってしまいます。次に枝先を軽くカットし、これも廃棄処分します。
復活手順2、殺ダニ剤と黒星病に効果のある薬剤を散布
枝と土に殺ダニ剤と黒星病の薬剤を散布します。ハンディスプレーを使うなら「ベニカXファインスプレー」に両方に効果がある薬剤が入っています。
復活手順3、新芽が芽吹いてきたら、薄い液肥を!
しばらくそのまま水やりを続けていると、新芽が芽吹いてきます。さらに葉が広がってきたら、通常より薄くつくった液体肥料を与えます。
復活手順4、つぼみがついたらピンチ!
新芽が3~5cmにのびたら、先をピンチします。つぼみがついたときには、つぼみだけを摘み取ります。
復活手順5、全体に葉が茂ってきたらもう一度、新芽をピンチ!
全体に葉が茂ってきたら、もう一度、新芽の先をピンチします。この後についたつぼみから開花させられます。花の後は、お礼肥えをあげてください。
まとめ
ミニバラは、ハダニや黒星病で急激に葉を落としてしまうことがあります。それでもまだ枝の色が瑞々しい緑色をしているなら、だいたい復活させられます。もうダメだと捨てる前に、この手順を試してみましょう。
冬になったら新しい培養土で植え替えします。植え替えのときには、古い葉をすべて摘んで廃棄処分します。病気や害虫が葉についたまま越冬するのを防ぐためです。
翌年の開花の後はハダニや黒星病に注意しながら管理しましょう!
ミニバラは病虫害にかかりやすいのですが、強健で復活させやすいバラです。あきらめないで!