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大正初期に建てられたシックな洋館と、フランス式整形花壇に咲く90種180株のバラのコラボが楽しめる、旧古河庭園を紹介します。バラ咲く季節はとても華やかですよ!


旧古河庭園は、大正初期の洋館とバラが楽しめる

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▲バラと洋館が一度に楽しめる旧古河庭園

京都北区にある旧古河庭園は、大正初期の洋館洋風庭園日本庭園が楽しめる庭園です。

 

もともとこの場所には、江戸時代から明治初期の政治家・陸奥宗光の邸宅がありました。陸奥宗光の次男が古河家の養子になってから古河家の所有となりましたが、当時の建物は残っていません。その場所に現在の洋館が建てられたのは大正6年(1917年)のこと。

 

洋館と洋風庭園の設計者イギリス人建築家のジョサイア・コンドル博士(1852~1920)。ジョサイア・コンドル博士は、旧宮内庁本館(1931年取り壊し)、鹿鳴館(華族会館)(1940年取り壊し)、ニコライ堂(重要文化財)、旧岩崎邸庭園洋館(重要文化財)など、現存しないものも多くありますが、日本の建築界に大きく貢献した建築家です。

 

日本庭園は、近代日本庭園の先駆者とされる小川治兵衛(1860~1933)の作です。小川治兵衛は、平安神宮神苑、円山公園、京都国立博物館庭園の他、京都を中心に多くの寺院や邸宅の庭を手がけています。

 

旧古河庭園は、和洋が見事に調和した近代庭園として、2006年「国の名勝」に指定されています。

 

90種180株のバラがお出迎え!

旧古河庭園

▲旧古河庭園の園内図 出展/旧古河庭園公式サイト

に梅、桜、バラ、ツツジなど。夏にハナショウブ。秋にバラ、紅葉、ヒガンバナなどと、さまざまな植物が楽しめますが、やはり見事なのは西洋庭園のバラです。春バラの咲く5月と10月にはたくさんの見学客でにぎわいます。

 

旧古河庭園の洋風庭園は、フランス風の整形式庭園です。低く刈り込んだ生垣で囲んだ幾何学模様の花壇を左右対称に配し、その中に90種180株のバラが植えられています。

 

バラの多くは四季咲きのモダン・ローズなので、春と秋を中心に、夏にも少し咲きます。

 

春と秋のバラフェスティバルではクラシック音楽会や日本庭園を中心にした庭園ガイド、バラ関連の商品や鉢植えを売るローズ・ショップの出店、さらにライトアップも行っていて、夜の入場ができる期間があります。

 

春と秋のバラの見ごろ

春は5月中旬~6月初旬

秋は10月中旬~11月初旬

 

春と秋の「バラフェスティバル」

春と秋のバラの季節に合わせて「バラフェスティバル」が開催されます。開催日程の目安は、

 

春/5月初旬~5月下旬

秋/10月初旬~10月下旬

 

音楽会、庭園ガイド、ライトアップなどが企画されます。

日程やイベントの詳細は、下記、旧古河庭園公式サイトで確認してください。

 

秋のバラフェスティバルをリポート

天女の舞子天女の舞子

応援レポーターの天女の舞子です。旧古河庭園を秋のバラフェスティバルに訪れたので、そのもようをレポートします!

▲重厚なたたずまいの入り口 写真提供/天女の舞子

正6年に竣工されたという歴史的建造物が観られる「旧古河庭園」は、入口のたたずまいからして重厚で歴史を感じさせてくれます。入園料は150円と、とてもリーズナブル!

 

▲バラグッズのお店がたくさん出店! 写真提供/天女の舞子

 

中に入ると、バラ関連商品を売るテントがいくつも出店していました。バラの模様の茶葉入れや、バラ染めのショール、バラや草木の苗木、アイスクリームショップなど。メダカも売られていました。心そそられるものがたくさん^^ 特設のテントの他に、常設の売店もあります。絵ハガキやバラのフレグランスなどがありました。

 

▲黒っぽい壁に白い窓枠がおしゃれな洋館 写真提供/天女の舞子

 

緑の芝生地の向こうに、黒っぽい壁に白い窓枠が映える洋館が見えてきます。壁は真鶴産の安山岩で覆われていて、屋根は天然のスレート葺きなのだそうです。とてもきれいな洋館ですね。

 

▲オレンジのバラは「プリンセス・ミチコ」 写真提供/天女の舞子

 

バラは、洋館前と、少し下がったところにある洋風庭園に植えられています。色鮮やかなバラとシックな洋館の組み合わせはとても絵になりますね。中央に写っているオレンジ色のバラは「プリンセス・ミチコ」です。

 

▲品種プレートがきちんと整備 写真提供/天女の舞子

 

バラの株はとても古いものが多く、長年にわたり大切に手入れされているのが分かります。品種名を書いたプレートもきちんと整備されていて、とても見やすくなっていました。雅子皇后のバラもありましたよ!

 

▲洋館の下にあるバラ花壇 写真提供/天女の舞子

 

洋館から少し下がった場所にあるバラ花壇は、左右対称に作られた幾何学模様のフランス整形式庭園と石の欄干や石段などを取り入れたイタリア露壇式庭園を組み合わせた様式です。

 

▲四季咲きバラが多く秋も華やか 写真提供/天女の舞子

 

わたしは秋に訪れたのですが、四季咲きバラが多く手入れがしっかりしているのでたくさんのバラが咲いていました。

 

▲バラ越しの洋館 写真提供/天女の舞子

 

下がった場所にあるバラ花壇越しに洋館を撮影すると、いい感じなのですが、人が多くて思うような写真を撮るのは少し大変です。この日、なんとか人の写り込んでいない写真が撮れましたが、けっこう粘りました。

 

訪れた人の口コミは?

Rose Festival @ Kyu Furukawa Garden

Rose Festival @ Kyu Furukawa Garden / *_*

バラの見頃に合わせて行われる「春バラと洋館のライトアップ」に出かけました。

バラは満開でした。
土曜日でとても人が多く、人が入らないように写真を撮るのも大変!という感じでしたが、ライトアップされたバラは幻想的で素敵でした。夜は少し肌寒かったですが、ライトアップを待った甲斐がありました。

種類によっては少しピークを過ぎていそうなものもあり、綺麗な花を楽しむには、早めの来園がおすすめです。

早春

バラとつつじが有名な庭園ですが、花の季節から外れた時期に行ったので園内は静かでした。
洋館と西洋風の庭園だけがあるのかと思っていましたが、広い日本庭園もあってのんびりできました。
日本庭園には、大きな心字池や枯山水の庭、築山、茶室、深い緑に覆われた苔むした庭などがあってお勧めです。

 

▲バラと洋館のおしゃれなコラボ! 写真提供/天女の舞子

 

私が行ったのは平日でしたが、たくさんの方々がバラを見に来てました。バラ園では管理の方がお手入れをされていて、バラもお手入れに応えるように、美しい姿で満開に咲いていました。お仕事とはいえ、お庭を大事にしているんだなと感じました。

 

あたりに素敵な香りが漂っていたので、芳香種が多いかなと思います。春のバラフェスティバルでバラの総選挙をやっていたようで、人気の結果を張り出していて、企画として面白いと思いました。

 

テントで出店していた雑貨屋さんには、可愛い雑貨や食品がたくさんあり楽しかったです。私はバラの模様のお茶缶を買いましたが、バラの入ったドレッシングやお砂糖など見たことがないのも、たくさんありました。定番のバラアイスもありました。ローズペタル味が一番バラ風味が濃かったですね。(天女の舞子)

 

天女の舞子天女の舞子

とっても素敵な洋館とバラ園でした。秋とはいえ、たくさんのバラが咲いていて楽しめました。外は休む場所が少なめですし、バラ園は階段とかもあるので、歩きやすい靴や格好で出かけるといいと思います!

アクセスと施設の案内

交通案内

JR京浜東北線 上中里駅 下車 徒歩7分
東京メトロ 南北線 西ヶ原駅 (N15)下車 徒歩7分

 

施設案内

開園時間

午前9時~午後5時(入園は午後4時30分まで)

 

入園料

一般   150円
65歳以上 70円
(小学生以下及び都内在住・在学の中学生は無料)

 

洋館見学

▲洋館内見学は別料金が必要 写真提供/天女の舞子

 

洋館建物内部は、所要時間1時間のガイド付きツァーを1日3回開催しています。ただし、美術品などの展示はありません。(2019年秋より往復はがきでの申し込みが不要になりました!)

 

1回目 10時30分~
2回目 13時00分~
3回目 14時30分~

 

参加希望者は、15分前に洋館玄関前に集合してください。

 

見学料/800円(中学生400円、小学生以下無料)

 

洋館入り口の受付で支払いを。館内整備などで休館の場合もありますので、詳しくは公式サイトで確認してください。

 

▼旧古河邸 公式サイト

 

▼公式サイト内の休館日情報のページ

 

喫茶室と茶室

洋館一階の喫茶室では、コーヒー、紅茶、ローズティー、ケーキなどがいただけます。天井装飾の美しい大食堂や、シャンデリアのある応接室で、お茶とお菓子がいただけます。喫茶室の利用では館内見学料は必要ありませんが、喫茶室以外を見学することはできません。喫茶室以外も見学するには、有料の見学会に参加してください。

 

日本庭園の茶室では、薄茶がいただけます。

 

売店

▲売店の営業は土日祝日のみ 写真提供/天女の舞子

 

売店の営業は、基本土日祝のみ。ただし、バラフェスティバル開催中は平日でも営業しています。食用バラを練りこんだバラアイスが人気です!

 

旧古河庭園公式サイト

▼旧古河庭園(建物外部)については、こちらをご覧ください。

 

▼旧古河邸(建物内部)については、こちらをご覧ください。

*お出かけの際には、必ず公式サイトで確認してください。

 

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